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自分のイメージを注ぐ、ということ


















みなさんこんにちは!


今回はちょっとだけ上級者向けになっちゃうかもしれない事を書きますが、みなさんぜひ読んでください。


《楽曲が活きるような工夫》
みなさんは演奏する作品を練習していくにつれて、譜読みができて音符以外に書かれている様々な記号や文字を理解してくると、その曲のもつ雰囲気とか、作曲家がどんなイメージを持って書いてきたのかがなんとなくでも見えてくると思います。

吹奏楽やオーケストラだと、合奏を重ねてくるとこういうのが見えてきますよね。

これは単に「明るい雰囲気」とか「暗い曲だ」とかではなく、ストーリー性や色彩感、作曲家の持つイメージや考え方などが見えてくるかどうか、ということです。

よく、オーケストラだと「ベートーヴェンらしさ」とか「フランスの作品」「古典派とは」「バロックとは」という作曲家のスタイルや時代背景、国などが影響し、演奏方法や音の出し方などを奏者自身で理解、もしくは指揮者が判断してその作品が一番活きる(と思われる)演奏をしたり、求めたりするのが普通です(日本では特に)。

トランペットでは、ドイツやオーストリアの作品(ベートーヴェン、モーツアルト、ブラームス、マーラー、ブルックナーなど)を演奏する時に日本だとロータリートランペットに持ち替えて演奏することもあり、これも同じ目的です。イタリアものでテューバ奏者がチンバッソを使うのも同じです。

その作品が一番活きる状態を再現するために、楽器や奏法、イメージなどを再構築していく作業は奏者として大切なことなんです。

これらを料理に例えて言うなら「素材が活きる調理をする」という感じでしょう。


《作品に自分のイメージを注ぐ、ということ》



ただ、プレイヤーとしてそれだけを行っていれば良いというわけではありません。上記のようなことをするだけなら、フランスの作品はフランス人に演奏してもらったほうが絶対良いわけですし、我々日本人なら演歌、日本民謡ばかりを演奏していたほうが良いわけですから。でもそれじゃ音楽の幅が狭くなる一方ですよね。

音楽を演奏する時は、これらに加えて「自分のイメージ」を注ぎ込むことで更なる化学反応を起こします。

オーケストラや吹奏楽など、大人数でひとつの作品を作り上げる場合は特に、ある意味偶然その時に集まったメンバー同士でしかできない化学反応が起こる事がとても興味深いものです。また、同じメンバーであっても指揮者が代わると大きく作品が変化することも少なくありません。

ポップスなどと違い、いわるゆクラシック音楽と呼ばれるものはこれまでも、きっとこれからも同じ曲を何度も何度も演奏しています。毎日世界中の至る所で同じ交響曲が演奏され続けることができるのは、様々な指揮者とプレイヤーでの演奏が、単なる「再演」ではなく「新しい科学反応」があるから、と言うことができます(もちろん、その作品そのものが素晴らしいから取り上げられるのですが)。

これを料理に例えるなら「作る人が代わると同じ料理でも味が違う」と言う感じですかね。もしもハンバーグが誰が作ってもまったく同じ味にしかならないのであれば、どこで食べても同じ味ですから日本に1店舗あれば済んでしまします。作る人によっていろんなハンバーグがあるから何度もハンバーグを食べてるのだし、お店も沢山あるのだ、とも言えます。


《注ぎ過ぎに注意》
自分が音大生の時、今日の話題についてものすごく考え、悩んでいました。
同じトランペット専攻の人たちがみんな上手で、自分が埋もれてしまっている焦りが常につきまとっていて、どうすればいいんだろう、と常に考えていました。

他の人と違う演奏がしたい。インパクトのある演奏がしたい。でもどうすれば良いのか具体的にわからない。

いろいろ悩んでいる時にもレッスンや授業、本番、オーディションやコンクールはあるわけで、その都度自分でもどうして良いかわからない「?」な演奏をし続けていました。奏法的なものではないスランプが長く続いていましたね。

演奏経験の少ない学生時代の自分は、引き出しも全然ありませんでした。だからどれだけ悩んでもすぐ解決できるわけもなかったんですが、それすらも気づいていませんでした。

そのうちにだんだんと「作品を加工」するようなことを始めちゃったんです。加工、というのは編曲するのではなくて「楽譜に書いてない余計なことをいろいろして、にわかオリジナリティを追求する」という感じでしょうか。

作曲家が求めてもいないのにテンポや音量を大幅に変えてみたり、大げさすぎる表現を多用したり。そうすることによって「まだ誰も演奏したことのない解釈」をした気になってたんです。

でもこの行為は作品本来の持つ良さを破壊してしまいます。メロディや和音をパクった自作曲みたいなものです。

例えて言うなら「あらゆる調味料で味付けをした食材が何なのかわからない料理」のようです。
これは極端すぎて良くありません。


ですから、クラシック音楽や吹奏楽オリジナル作品などを演奏する際、まずはその作品の持つ良さをしっかりと理解した上で、自分自身が「ここはこう演奏するともっと作品が活きるだろう」と感じたものを織りまぜていく順序とバランスが大切です。

奏者は(素晴らしい)作曲家や(素晴らしい)作品を尊重しなければならない、ということを忘れないようにしましょう。

それではまた来週!



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at 11:11, 荻原明(おぎわらあきら), イメージ

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強い精神力を持つ


















みなさんこんにちは!

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さて、先週テレビなどで沢山報道がありましたが先日、ローザンヌ国際バレエコンクールで日本の高校生、菅井円加さんが優勝しましたね!素晴らしいですね!

帰国後の会見で記者から、高校生だし友だちともっと遊びたいと思いませんか、との問いに菅井さんは「遊びたいと思うこともあるけれど、その時間でもっと他のこと(バレエに関すること)ができるんじゃないかと思ってしまう」と言ってたのが印象的でした。

バレエは身体的にも精神的にも非常に過酷な芸術で、体力的にはバレエほどではないけれど音楽にも通じる部分があるな、と以前から思っていました。

そこで、今回は「精神力」について書いてみます。


《強い精神力》
演奏レベルが高い人というのは強い精神力を持っています。
言い換えるならば精神力の弱い人(自分に負けてしまう人)は天才であっても(ある程度までは行くとしても)伸びません。

精神力が弱く自分に負けてしまう人が伸びないのは、練習を怠けてしまったり、すぐにやる気がなくなって飽きてしまったり、本番や合奏練習の時ちょっとしたミスで逃げ腰になったり、気持ちが内側へ向いてしまってアピールができなくなってしまったり。。。と、様々な面でマイナスになってしまうからです。

そんなふうになってしまうくらいなら精神力を強く持ってたほうがよっぽど良いに決まってますね。
では強い精神力と持つためにはどんなことを心がければ良いのでしょうか。


《根拠のある自信を持つ》
強い精神力と持つには「自信を持つこと」が大切です。

自信を持てるようになるためにはそれなりの「根拠」が必要になります(世の中には根拠もなく自信を持てる人もいますが。理解できないけど)。

ここで言う「根拠」というのは、もうおわかりですよね。「練習」をすることです。

練習を重ねていくことで自分がどんなことが苦手で、どんな練習をすればいいのかが具体的に見えてきます(=自分の演奏を客観的に見ることができる)。また、「○○ができるようになった!」「克服できた!」という自信を持つ瞬間を経験できます。例え練習を重ねていく中でひどく調子が悪くなったりしても、あきらめずに這い上がってこれたその時に自分の大きな自信へとつながっていきます。

でもここでメゲてしまう人が多いんですよね。練習していて上手く吹けなかったところから目を背けてしまったり(自分が吹けるところばかりを吹いてしまう)、「明日頑張ろう」と自分に言い訳してしまったり。。。。

結局のところ、よく考え、練習をどれだけやってこれたかが自分の音楽や演奏に対する自信、本番への成功につながるんですね。


《自分のこと》
自分が音大生の頃の話をすると、当時はそれこそ朝から晩までトランペットの練習に費やしていました。大学が開いた時間から、追い出されるまで、毎日毎日ずっとトランペットを吹いていました。
もちろん、今となってはそんなに長時間吹いていても単に効率の悪い練習をしていたとも言えなくもないのですが、精神面では「自分は毎日これだけ練習をしていたんだ」という自信は確実につながっていました。

音大に入るための高校3年生の時も同じでした。
大学の時は、まわりの同じトランペット専攻の人たちのレベルというのもがわかっていたし、ライバルでもありとても仲の良い友人でもありましたからそれほどでもなかったんですが、これから音大を受験する時というのは日本中から受験生が集まってきて、その人たちがどのくらいのレベルを持っているのかさっぱりわからなかったものですから「ここまでできてれば大丈夫だろう」と思えるラインがわからなかったんですよね。だからそれはもうガムシャラに練習をしていて、毎日毎日時間が許す限りトランペットを吹いていました。
放課後に学校の教室を先生から借りて試験曲を吹き続けていたものですから、見知らぬ生徒が鼻歌で自分の試験曲を歌って「ねえ、これ何の曲だっけ?なんかすごい知ってるんだよね」「それよく聴く!なんだっけ!?」なんて会話を耳にしたくらいです。(笑)


《好きであるべき》
こんな感じで練習ばかりしていましたが、嫌だとか飽きたとか、苦に感じたことは今まで一度もありません。
かなり飽きっぽい性格なんですが、トランペットや音楽に関係することではそれが全然ないんですよね。音楽に関わっていられることが楽しいんです。

やはり音楽を「楽しい」「好き」と思えることが一番大切なんですよね。
そのためには中途半端でやっていては本当の楽しさを味わうことはできません。せっかく始めた楽器なんですから、そう思えるまでとことんやってみるのも良いのではないでしょうか。

また、上手くいかない時に「自分はヘタクソだな」と思うことは決して悪いことではありません。それは次回の記事で書いていこうと思います。

根拠のある自信を持って演奏できるよう、練習に励んで下さいね!
それではまた来週!


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at 08:50, 荻原明(おぎわらあきら), イメージ

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ベクトル


















みなさんこんにちは!
前回は「外側に向かう」ということを解説しました。
なんだか漠然とした話でわかりにくいかもしれません。でも、音楽って目に見えるものではないですし、ホントにイメージの世界で作られることが音楽のほとんどですから、想像力をフルにつかって練習の段階から臨むことが大切になります。
このブログを読んで頂いている方の中には、どうやってアンブシュアを作ればいいか、とかもっと具体的なことを聞きたいと思っていらっしゃるかもしれませんが、先程も書いたように想像力あっての音楽ですから、漠然とした内容の記事が増えてしまうことをご了承頂ければと思います。

結局は、演奏の上達には能率の良い練習方法と自分自身が最適である吹き方を見つけること、そして豊かな感性=イマジネーションを多く持てることに尽きます。

ということで今回もイメージの話です。


《ベクトル》



ベクトルという言葉をご存知でしょうか。
高校生以上の方なら数学や物理などの授業で教わったかもしれません。

簡単に言えば「→」「←」といった力の方向や大きさを示す言葉です。
昔から理系がとっても苦手な自分ですが、なぜかこのベクトルの授業だけは理解できていました。多分、実生活でイメージしやすい内容だったからかもしれません。

それはともかく、今回解説するベクトルというのはこういった数学の話でも計算するとかそんな難しい話でもありません。レッスンでよく自分が使っている言葉で、

「音楽を演奏する時に感じる力のかけかた」

という意味です。
力というのは筋力のことではありません。あくまでも「感じる力」「前に進む意識の力加減」ということなのでお間違いなく。


《強い意識を持ち続ける》
自分が演奏をする時というのは、どんな曲であっても前に進むことしかしません。後退することは絶対にありませんし、仮にrit.やフェルマータがあっても前に進む気持ちがなくなるわけではありません。
ですから、音楽のベクトルというのは常に前進あるのみで、しかも可能な限り前に進もうとする強い意志を持ち続けることがとても大切になっていきます。
この強い意志があることで生きた音楽になるんです。


《テンポとベクトル》
ただ、前に進む、と言っても好き勝手にどんどん前進するわけにはいきませんよね。

それは、音楽には「テンポ」という決まりがあるからです。


イメージしやすいように車の運転に例えると、

「ベクトル」=「アクセルを踏む力」
「テンポ」=「速度制限」

と言えるかと思います。
車を運転することをイメージしてみて下さい。前に進むためには自分の意思でアクセルを踏まなければなりません。でも、好き勝手にアクセルを踏み込んでガンガンスピードを上げてしまうと事故を起こしてしまいます。そのため、道路には通常「速度制限」が指定されていますね。
「この道は40km/h」で走りましょう。とか。

音楽も同じです。テンポの指示に合わせて(完全に一致させる必要はありませんが)、それにあわせてイメージの中でアクセルを踏んでいきます。テンポの指示があるので、アクセルを踏む力加減はそのつど変化するはずです。


《意識のブレーキ》
車にはブレーキも付いています。これがないと停車することができませんが、それだけでなく速すぎたスピードを抑える役目も果たします。

では音楽でいうブレーキとは何かと言うと、こちらもやはり意識内でのことになり、「理性」という言葉で言い換えられるかもしれません。

全員ではありませんが、おおよそ自分が経験してきた中で言えば若い人ほどアクセルを強く踏みたがるように感じます。
なので、中学校、高校などの吹奏楽部の合奏ではよく指揮者から「走る!」と指摘されていることが多いんだと思います。

でも、走ってしまうというのが気持ちが抑えきれなくて「どんどん前に行きたい!」という気持ちの表れですから、決して悪いことではないんです。

この前に行きたくて仕方がない気持ちはそのまま持っていて、しかしテンポという速度制限を意識した上で「理性」というブレーキを軽く踏んでいる冷静さを持ち合わせた時に「生きた演奏」になるんだと思います。

このバランス感覚を練習の段階から常に持っていられるととても良いですね。
どうしても合奏練習や本番になると緊張感から興奮状態になってしまい、アクセルを踏む力のほうが強くなってしまいがちです。
ですので、いつでもブレーキを踏める理性を冷静に持っていられることがとても大切になっていきます。


今回は意識の話で若干漠然としていますが、みなさん自身でいろいろ考えて演奏してみて下さい。

それではまた来週!



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at 06:07, 荻原明(おぎわらあきら), イメージ

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外側へ向かう 2


















みなさんこんにちは!
次回に引き続き「外側へ向ける」ということについて書いてみようと思います。


《意識面の「外側」》
前回の記事では、体の力のかけかたについて具体的に解説しました。みぞおちを支えとして体が反る方向にイメージして腹筋を使うことによって体が内側へ向かうことがなくなります。こうすることによって間違った力のかけかたにならないのですが「外側」に向かうという考えは「イメージ」の面でも非常に重要になります。


《音を外側へ届ける》
トランペットを吹くことに必死になりすぎると客観的に自分の音を聴くことがなかなかできなくなってしまうのですが、演奏するということはイコール「聴いている人に音を届ける」ということですから、どんな時にもこの気持ちを持っていなければいけません(ひとりで練習している時も!)。
狭い練習室で吹いている時だとしても、まずはイメージしてみて下さい。

今自分が大きなコンサートホールで演奏していて、満員のお客さんがこちらを見ているという状況です。
大きなホールで演奏しているのですから、自分の音をホールいっぱいに響かせたいですよね。

そんな時、まず大切なのは意識の持ち方です。

ホールには前列だけでなく1階席の一番奥にも、2階、3階席にもお客さんが座っています。それに、視界に入らない端の席にもお客さんは座っています。
それらどこの席にも自分の音を充分に届けたい、そういう気持ちで音を出すことがとっても大切です。

気持ちが内側へ向かっていては(緊張して萎縮してしまうなど)、遠くにいるお客さんに音を届けるのは難しいでしょう。
「自分の音は聴かないで!」といった気の持ち方ではお客さんも注目してくれるはずはないですからね。

堂々とミスを怖れず、広い視野を持ってどこに座っているお客さんにも自分の音を充分に響かせられる「外側へ向かう意識」を持っていつも練習するように心がけましょう。


《ピアノでも外側へ》
トランペットを吹いている時に「内側」へ向かいがちなのが「p(ピアノ)」などのいわゆる小さい音量で吹く時です。
「小さく吹かなきゃ」と思うとボソボソとまるで聴こえないように音を出してしまう人を多く見かけます。

勘違いしないでほしいのですがピアノだろうがフォルテだろうが、「小さく(大きく)『聴こえる音』」なんですね。
楽譜に書いてあるのですから、どんな音量であっても「聴こえる」ことが大前提です。ですから、主観的に「できる限り小さく吹こう」というのはちょっと違うということを忘れないで下さい。

そして、どんなに小さい音量を楽譜上で求められていても「トランペットの音を届ける」ためには、先程のコンサートホールのイメージと同じで、意識が内側へ向いていてはいけません。
どんな時にも萎縮しないで「外側」へ意識を向けて吹きましょう。

ちなみに「p(ピアノ)」「f(フォルテ)」などの強弱記号は音量の大小という意味だけではありません。
詳しくは過去の記事「強弱記号」を読んでみて下さい。



《楽譜を見る時の視界》
楽譜を前にして演奏する時、どうしても「かじりついて」演奏してしまいがちです。
でも、客観的に、お客さんの側からそれを見たらどう感じるでしょうか。
自分に必死なだけでなんだかお客さんのことなんか見ているヒマがないような演奏は聴きたくないですよね。

また、楽譜を「かじりついて」見ている時というのはどうしても視界が狭くなっています。要するに「演奏している音符だけを必死に追っている」ような状態で、楽譜の全体像を見ていません。
そうなってくると、演奏している作品がその次にどんな展開をするのか(転調やテンポ、強弱の変化など)を見落としてしまいがちで、ミスを誘発する原因になります。

楽譜を見る時も、今演奏している小節や音符をガン見するのではなく、演奏しているところよりも先を、更には楽譜全体を視界に入れていられるくらいの余裕を持っているように心がけましょう。
これもある意味「外側」です。


《まとめ》
前回からいろいろな角度で「外側」について書いてきましたが、まとめて言うと「常に大きく手を広げる」意識を持っていて欲しいということです。

演奏している時はトランペットを構えているわけですし、イスに座っていることも多いと思うのですが、イメージの中では立ち上がって脚を開き両手を大きく広げたいわゆる「大の字」になっている状態でいて下さい。
そして自分の音がベルからだけ直線で出ていると思わず、自分の体を中心に上にも横にも後ろにも下にも同じように響いているイメージを持って音を出すようにしましょう。

そうすることによって「内側」へ萎縮することなく、豊かに遠くまで響かせることができると思います。

「力を込める」のではなく「力を発散させる」ということです。

ウォームアップをしている時も狭い部屋で個人練習をしている時でも、もちろん本番の時も常に「外側」へ意識を持つよう心がけて下さいね。

それではまた来週!



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外側へ向かう 1


















みなさんこんにちは!
新学期も始まり、吹奏楽部の方は新入部員獲得に頑張っているかと思います。
沢山入部してもらえるといいですね!

こんな時期なのでなかなか自分の練習に専念できないかもしれませんが、だから練習してません、というのは言い訳になりませんから、能率良く上手に時間を使えるようにしましょう。
参考までに過去の記事「トランペット初心者への指導と自分の練習時間の確保」を読んでみて下さい。



さて、今回はトランペットを吹く時に常に持っていてもらいたい「外側へ向かう」という点について書いてみます。


《「外側へ向かう」とは》
楽器を上手に吹いている人には共通する点があります。
それは「外側へ向かう」吹き方をしているという点です。

では何が「外側」なのか。


《力を入れる方向》
トランペットを(ほかの管楽器全般も含めて)まったく吹いたことがない人、もしくは初心者に何もアドバイスなしでトランペットを吹いてもらうとほとんどの人が「くの字」に体を折り曲げて息を吹き込んでしまいます。

脇がしまり、頭が下にさがって、猫背になっていて、立っている場合は膝が折れます。
ボクシングでボディにパンチを受けた時のような姿勢です。

出来る限り勢い良く息を吹き込みたい一心でこんな姿勢になる気持ちはよくわかります(息がどんなに入ってもトランペットは鳴らないんですけどね)。

これを自分は「体が内側へ向いた状態」と呼んでいます。

でもこれ、初心者に限ったことではなく、経験者にも無意識に同じ体の使い方をしている人が結構多いんです。
と言っても今書いたような見るからに苦しそうに「くの字」に体を曲げて吹いているというわけではないので気づかれにくいんですが、音を出した瞬間に肩が少しでも下にガクっと落ちる動きをしている人は「内側」に向かって体を使っている状態ですから、一度大きな鏡を使って自分がどんな吹き方、息の入れ方をしているのかチェックしてみると良いかと思います。

こうなってしまう原因は「腹筋の使い方」にあります。


《外側へ向ける腹筋の使い方》
トランペットや他の管楽器を吹く時に必要になる腹筋ですが「腹筋」という漠然とした表現のせいで、どのあたりを使えばいいのかわからなくなっている方がとても多くいるように感じます。

具体的にどこを使えば良いのか、これを考える時に便利なのが今回のテーマである「外側」というキーワードです。


先程ボクシングの話をしましたが、別にパンチを受けなくてもこの姿勢を作ることはできますよね。
では、腹筋を使って体を「くの字」にしてみて下さい。

どこを使っているかわかりますか?

おおまかに言えば「下腹部」に近い位置になります。

変な話になりますけどトイレで頑張っている時ってこの姿勢、下腹部の筋肉を使っています。


この部分の腹筋を使ってしまうと、体が「内側」に向いてしまうので、トランペットを吹くには適していないということになります。


ですので、逆に体が「外側」を向く時に使っている腹筋の位置を見つければ良いということです。


イスに浅く座ってブリッジをするように体を少しずつ反らしてみましょう。
倒れないようにバランスの良いイスを使うことをおすすめします。

さて、腹筋がどんな使われ方をしているかわかりますか?


体が内側へ向かう時に使っていた下腹部や脇腹の筋肉ももちろん使っていますが、それ以上に「みぞおち」に力が入るのがわかるでしょうか。
「みぞおち」に力を入れると体を「くの字」に曲げることができなくなり、逆に胸が張り、背中は少し反る姿勢になります。いわゆる「良い姿勢」を作る時と同じです。

この姿勢は見るからに体が「外側」に向いていますよね。腕を広げて「のび」をする時のようです。


これがトランペットを吹く時に使うべき腹筋な部分なんですね。

ただし、注意してほしいことがあります。先程の少し書きましたが「みぞおち」の部分だけをピンポントで使うというのは筋肉である以上無理なことです。
全身の筋肉は様々につながりあっているので「みぞおち」に力を加えれば、おのずとその周辺も引き締まっていきます。
なので「意識するポイントがみぞおち」で、あとはなるようになれば良いと思って下さい(下腹部だって引き締まるはずです)。

また「力を込める」「腹筋に力を入れる」という表現をすると、まるでトレーニングをしているかのように「自分の限界まで力を入れよう」としてしまいがちですが、実際に楽器を吹く時に必要な息の量や筋力なんて本当に微弱なものです。

例えるなら「ノートの上にある消しゴムのカスをちょっと吹き飛ばすくらい」です。

強い息を出したところでマウスピースのスロート(息の通り穴)に入れられる量なんてたかがしれてるのは見ればわかりますよね。

ですからあまり本気になって息を押し込むような腹筋の使い方、意識の持ち方をしないように心がけましょう。


では、次回は意識面から見た「外側」について書いてみます。
また来週!


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