smtwtfs
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< August 2020 >>
profile
ogiwarasite.jpg















eventsmini.jpg

RappaVer2Bana_waku.jpg

academySMALL.jpg
recommend
トランペット ウォームアップ本 (MyISBN - デザインエッグ社)
トランペット ウォームアップ本 (MyISBN - デザインエッグ社) (JUGEMレビュー »)
荻原 明
【販売部数1000部達成!】「ラッパの吹き方」ブログ著者、荻原明 初の教則本!ウォームアップと奏法の基礎を身につけられる一冊です!
recommend
まるごとトランペットの本
まるごとトランペットの本 (JUGEMレビュー »)
荻原 明
「ラッパの吹き方」から生まれた「まるごとトランペットの本」発売中です!
プレスト音楽教室
プレスト音楽教室 当ブログ著者、荻原明が講師をしている音楽教室です。生徒さん随時受付中です!
ラッパの吹き方bot/Twitter
ラッパの吹き方bot 「ラッパの吹き方」ブログから抜粋した1400以上のことばと記事の紹介をしています。練習のお供に、ぜひご活用下さい!
ラッパの吹き方 Facebook
ラッパの吹き方フェイスブック ラッパの吹き方Facebookでは新着記事の紹介のほか、"note"でのハイノート本原稿公開の更新情報、これまでの記事を発掘して紹介をしております。
links
mobile
qrcode
 スマホ版表示に変更

※スマートフォンで閲覧している時のみ作動します
        
サイト内検索はこちら↓
new entries
categories




archives
others
無料ブログ作成サービス JUGEM


ミスと向き合う


















みなさんこんにちは!

部活動では楽器の決まった新入生のみなさんが音を出すこと、演奏することに四苦八苦している時期ではないでしょうか。
後輩ができた(増えた)先輩たちにすると、先輩らしく「ちゃんと吹かなきゃ!」と、身の引き締まる思いではないかと思います。変な演奏をしたら後輩に示しがつかない!頑張らなきゃ!といった感じ。

そのような緊張感を持って練習や合奏に励むことはとても良いことです。丁寧に、しっかりと演奏しようとする姿勢からも上達への道は確実に生まれます。

しかし、トランペットの演奏はいつまでたっても「ミス」と隣り合わせ。ミスなんてしたくないのに、音をはずしてしまったり、音が出なくなったり、ピッチが合わなくて音痴になってしまったり。

ミスをしてしまうと、きっとみなさん

「ああ!!ミスった!!!」

とショックを受けることでしょう。


604642のコピー.png


そのミスが何回も続くとだんだん悲観的になってきて、あげく

「自分はヘタだ!」

となってしまう人も少なからずいると思います。


しかし、ちょっと立ち止まってください。
実は、ミスには上達へのとっても大切な要素がたくさん含まれているのです。


《成功だけをクローズアップしがち》
我々は成功したことに喜びを感じます。もちろんそれは自然なことであり、大切なことです。自分を認め、相手を認め、大いに喜びあってください。

では、ミスに対してはどうでしょうか。ミスは絶対にやってはいけないことなのでしょうか。ミスは成功の反対で、単なるダメな存在なのでしょうか。

確かに、本番の演奏でミスをしてしまうのは良いことではありません。できることならノーミスでいきたいものです。
しかし、そのノーミス精神をどんな練習内容の時にまで持ち込んでしまうと、「ミスしちゃだめだ、ミスしちゃだめだ、、、」と碇シンジのようになってしまいます。これではトランペットを吹くことが楽しくなくり、身体も心もガチガチに固まってしまい、かえってミスをしやすい条件を増やしてしまいます。

話がそれますが、吹奏楽を指揮、指導する人の中には、ミスしたことに対し、激昂する人も少なくありません。
もちろん、その時の状況や、ミスした奏者のそれまでの練習量や態度などによってもその意味は変わりますから、一概に全部が全部良くない、信じられない、ということではありません。学校現場では教育的視点もあると思います。しかし、ネットでよく見かける動画で、過去にテレビで放送された吹奏楽部の合奏風景で、トランペットの女の子がミスしてめちゃくちゃ怒られているあれはどうかと思います。未だにそんなこと言う人がいるのか、と。
僕には、あの指導からは「もっともっとミスをしろ!」「もっと下手になれ!」と言っているようにしか聞こえません。
ネットで流れているワンシーンしか知らないので、全貌を見たら違う解釈になるのかもしれませんが、それにしても「ノーミス!」と言うことが演奏者にとってどれくらいの無意味なプレッシャーをかけ、悪循環を促しているか指導者には理解して欲しいなあ、と感じます。


だって考えてみて下さい。

ミスをしたくてしている人なんていますか?
ミスをしてみんなに迷惑をかけてやろうなんて思っている人いますか?

いるわけないですよね。

でも多かれ少なかれ誰でもミスをしてしまう。そこには何か絶対に原因があるのです。その原因を見抜いて、できるだけ同じミスを繰り返さないように、もっと効率的に演奏するためにどうすればいいのかを伝えてあげるのが指導者の役割だと思うのです。

話がそれましたが、この「ミスの原因追求」は、指導者に指摘される前に自分自身できることです。


《ミスと向き合う》
ミスした時「ああ!ミスった!」と、焦りを覚えるのは誰でもそうです。

しかし、その時、少し冷静に「今、どんなミスをどんなふうにしたのか」具体的に(サウンド、ピッチなどを)を思い出して下さい。タクシーに付いているドライブレコーダーみたいな感じでしょうか。事故が起きた時の状況をしっかりと頭の中(耳)に焼き付けておきます。

そのミスの中身を冷静に分析することで、同じミスをしないための対処方法や、次につながる目標が見えてくるのです。


《ミスを分析する》
では、具体的なミスをいくつか例に出し、それらをひとつずつ分析してみましょう。

[ケース1:音がくもる、自分の音が聴こえない]
合奏でクリアでよく響く音を出そうとしたのに、結果としてかなりくぐもった音が出てしまった。自分の音が全然聴こえていないし、頑張れば頑張るほど鳴らなくなってヘトヘト。

この場合はおそらく音の発信源である唇、もっと具体的に言えば「アパチュアまわりの振動する唇」に問題があったと考えられます。前回の記事「ノイズ(雑音)を発生させないためには」もそうですが、サウンドに影響が出た時に真っ先に考えられるのが振動する部分です。

・腹筋の使い方が「くの字」に折れ曲がるようになっていませんか?(体が内側へ向かっていませんか?)
・プレスはしすぎていませんか?
・唇周りに必要ない力が入っていませんか?
・体の中の空気圧が高すぎませんか?
・口の中(舌とアゴ)の状態は良く鳴る位置関係になっていますか?


[ケース2:音が出なかった]
音を出そうと思ったら、「シュー」と息しか出なかったとか、音階を吹いていたら特定の音が鳴らなかった、なんて経験ありますか?
音が出ないというのは「その音を出す条件が揃っていない」「バランスが悪い」という警告です。

・腹筋の使い方が「くの字」に折れ曲がるようになっていませんか?(体が内側へ向かっていませんか?)
・口の中(舌とアゴ)は、その音、音域を出すためのセッティング(形状)になっていますか?
・楽器に流れる息のスピードはその音を出す条件に合っていますか?(お腹、口の中、唇やプレス)
・これからどんな演奏をするか、具体的な強いイメージを持っていましたか?(ソルフェージュしていましたか?)


[ケース3:ピッチが高い]
チューナーで自分のピッチを確認したら、すべての音がやたらと高い時、多くの方が真っ先にチューニングスライド(主管)をどこまでも抜こうとします。しかし、通常考えられないくらい抜いてやっとピッチが安定したとか、抜いても結局高いまま、という方は、それは楽器が悪いのではなく、自身の吹き方に問題がある、という警告です。
この現象、吹奏楽部の中高生に多くいるように感じますが、意外にもこれは簡単に直ります。僕のレッスンでは1回で直る生徒さんがほとんどです。

・腹筋の使い方が「くの字」に折れ曲がるようになっていませんか?(体が内側へ向かっていませんか?)
・舌の位置は適切ですか?
・楽器に流れる息のスピードはその音を出す条件に合っていますか?(お腹、口の中、唇やプレス)
・身体の中の空気圧が高すぎませんか?
・これから出す音、メロディの音程感を持って演奏(ソルフェージュ)していますか?

これプラス、抜きすぎたチューニングスライド(主管)を戻しておきましょう。0.5〜1cmくらいにしておくことをお勧めします。管を抜く長さははっきり言って関係ないと考えてください。


[ケース4:音が上にはずれた]
音をミスすると言っても、上にはずれる時と下にはずれる時があります。
ケース4の「上にはずす」場面に一番多いのが、「ハイノートを吹いていた時」と、「トリプル/ダブルタンギングをしている時」です。
音が上にはずれるということは単純に「もっと高い音を出す条件が揃いつつあった」ということです。
また、ダブル/トリプルタンギングの場合は、いわゆる「K」の発音を舌のどこを使ってタンギングしたか、ということが最も考えられる原因です。

・腹筋の使い方が「くの字」に折れ曲がるようになっていませんか?(体が内側へ向かっていませんか?)
・楽器に流れる息のスピードはその音を出す条件に合っていますか?(お腹、口の中、唇やプレス)
・身体の中の空気圧が高すぎませんか?
・舌の位置は適切ですか?
・これから出す音、メロディの音程感を持って演奏(ソルフェージュ)していますか?


[ケース5:音を下にはずす、ピッチが低い]
音が下にはずれるというのも、高音域によくありがちなミスです。
また、「リラックスをしなければ」と思いすぎて、トランペットを演奏するために必要な様々な力、支えまでをも抜きすぎてしまっている人に見られます。

・楽器に流れる息のスピードはその音を出す条件に合っていますか?(お腹、口の中、唇やプレス)
・身体の中の空気圧がを感じていますか?(肺から流れる空気はトランペットに流すというよりも、身体の中で圧力としてキープされていると感じるべきです)
・舌の位置や形状は適切ですか?力を抜きすぎてだらしなくなっていませんか?舌の姿勢は正しいですか?(滑舌よく喋ることのできる活きた舌の力が入っていますか?)
・これから出す音、メロディの音程感を持って演奏(ソルフェージュ)していますか?
・楽器を吹くテンションが維持できていますか?(やる気に満ちていますか?楽しんでいますか?)
・お疲れですか?


このように、ミスの種類によっても確認項目が変わっていきます。中には同じことも書いてありますが、それはトランペットを演奏する際の基本中の基本なので、関わる項目が多い、ということです。


《何度も練習することが良くないワケ》
ミスを分析し、具体的な原因を見つけることができるようになると、短時間、短期間で改善や成長を遂げる事ができるはずです。
主観ですが、トランペット奏者は「余計な事をしすぎてミスをする」タイプの人が圧倒的に多いように感じます。

例えばハイノートを出そうとした時、腹圧をこれでもかと上げて、プレスを強くし、口の周りにも力を入れ、喉を締め、、、結果出ませんでした!となるわけです。ああ苦しい!トランペットのハイノートは難しいなあ!きついなあ!出せないなあ!もっと練習が必要だなあ!もっと頑張らなきゃ!

この発想ではいつまでたってもハイノートを出すことは難しいでしょう。頑張りすぎているから出ない、ということもあるのです。

ハイノートを出すには、「息のスピードを上げる」ことだけが条件です。しかし息のスピードを上げる行為を、あれもこれもと用いてしまえば、それは「やりすぎ」になるだけです。
余計なものを省いてバランスが整うと、意外にもあっさりハイノートは出てしまうものです。


そして、ミスをしたことに向き合わず、回数を重ねていくのも非常に効率が悪い練習方法です。
確率を上げるために何も考えず何百回も吹いて、成功率を高くしていく練習は、良くありません。
それはスタミナや精神力の問題だけでなく、合奏で指摘されたことを瞬時に反映することができない不器用な奏者になってしまう、ということと、分析をしないので、仮に成功しても、なぜ成功したのかがわからないという結果を招きます。これでは、次ミスするか成功するか、賭けになってしまい、危険です。


僕はレッスンの時、生徒さんのミスや、あまり良い状態ではない演奏の瞬間を聴き逃さないように心がけています。だからと言ってミスさせようなんて思っていませんし、期待しているわけでもありませんよ!でも、ミスした時の吹き方やその結果に生徒さんのクセや前回から今日に至るまでの練習の仕方やどんな吹き方をしていたのかが見えます。

例えば吹奏楽部などで過酷な合奏を連日やってきたんだろうな、という生徒さんは、音が開いていたり(そば鳴りになっている)、ノイズの含まれた音が出ていたり、コントロールできる音域が狭くなって、高音域、低音域のバランスが悪くなっていることなどが非常に多いです。そういったことを聴き逃さずに、様々な角度から元々その生徒さんが持っている良さ、実力が戻ってくるようなアプローチのレッスンをすることも多々あります。
多くの生徒さんが1時間のレッスンで、もしくは数回のレッスンで調子を取り戻すことができるので、生徒さんから「お医者さんみたいですね」と言われたことがあります。言われてみればお医者さんのやっていることにちょっと似ているかもしれませんね。(そういうレッスンばかりではないですが、やはり奏法に悩みを持った方が多くいらっしゃるように思います)


今回は「ミス」に向き合い、原因を追求し、短期間で効率良い練習をするための方法を具体例を挙げて書いていました。
最初のうちはミスの分析は難しいかもしれません。しかし、まずは向き合うこと。「あー!ミスった!(もういっちょ!)」とならないように心がけるだけでかなり違うはずです。
できれば、ミスを的確に判断して、良い方向へ導いてくれるレッスンを受けることが一番効率良いことなのは否めませんけどね。

ということで、今回は「ミスと向き合う」というテーマで書きました。
また来週!


当ブログの写真・記事等の(全部、一部問わず)無断利用、ネット上(TwitterやFacebookなどのSNSを含む)などへの無断転載を禁止します。

at 07:02, 荻原明(おぎわらあきら), バテ・不調・緊張・ミス

-, -, pookmark


音をはずす恐怖を持たないように


















みなさんこんにちは!
今日はメンタル面のお話です。


《本番に実力が出せない》
多くの方は本番や合奏、レッスンなど、人前で演奏をする機会(自分の演奏を聴く姿勢の人がいる機会)が必ずあると思います。個人練習をしている時のある意味「気楽」な感じとは違う緊張感が少なからずありますよね。

個人練習の時はそれほど気にしていなかった箇所や音でも、不必要にいろいろと考えてしまい、結局上手く吹けなかった、なんて経験それぞれにあると思います。僕自身も音大生の時のソロの試験がとても苦手でした。とにかく緊張するし、変な言い方になりますがひとりだから絶対にごまかしがきかないから、変に身構えてしまいました。
だから、練習の時、何事もなく吹けていたところも、音をはずしてしまったり、不発だったり。

言い方を変えれば、「自分の実力が出せていない」と言えます。

自分の実力の範疇だから、本当はできるんです。でも、何かが邪魔をして、その時だけできなくなってしまうんです。ではこの「何か」とは何なのでしょう。


《ネガティブな発想が邪魔をする》

c693131bc370397f68ba3ea91b436893_sのコピー.jpg

実力を出せなくしているのは、自分自身の心です。「緊張」から生まれてくるネガティブな発想が、いろいろと邪魔や攻撃をしてくるのです。

 「音をはずさないようにしなきゃ」
 「間違えたらどうしよう」
 「変な音(ピッチ)が出たらどうしよう」

こんな気持ちが強くなるんです。

正直言うと、僕自身もこうなってしまいます。例えば普通に音楽教室でレッスンをしている時であっても、生徒さんに理解してもらえるような演奏例を吹く時であっても、多少なりとも緊張します。生徒さんが「?」とならないようにしなければ、というプレッシャーがそうさせるのでしょうが、元をたどると自分が中学生の時の経験がネガティブ発想を持つきっかけになっているように思います。


《音をはずすと怒られる恐怖》
中学生の時、指導に来ていた外部コーチは結構厳しい人でした。アマチュアではありましたがトランペットを演奏する人だったので、特に当たりは厳しかったように感じます。
今でも結構ありますが、音をはずした部員に対して「音をはずすな!」「ヘタクソ!」と、みんなの前でさらしものにされるあの経験。あれが結局、心のどこかに残っているんだと思います。

音をはずす=怒られる

このイコールは必要のないことです。


《根拠を持った指導を》
僕は厳しい指導に対して批判をする気はありません。それは「やり方」ですから、それが必要であり、本当に最善な方法であるならば、やれば良いと思います。厳しさの中から生まれてくる素晴らしい結果も沢山ありますし、それは指導する人と教わる人のキャラクターや背景などによっても変わってくるものです。

ただ言いたいことは、厳しくても優しくても、指導する人は何らかの根拠を持っていて欲しいということ。根拠もなく言ってしまうこと、特に感情に任せて口から出てしまう言葉ほど、相手の心にむやみに傷を負わせ、その後の人生に影響を与えてしまうと思うんです。

僕の場合、中学生の時、特に吹奏楽コンクール直前になればなるほどコーチが厳しく苛立ってきて、ほんの些細な出来事でも怒られるようになっていました。そもそも、トランペットをきちんと習っていたわけでもない楽器経験3年弱の中学生に「音をはずすな!」だけを連発されても、どう対処していいかなんてわかりません。だからと言って、みんなの前で「じゃあどうやったら音をはずさないんですか?ああん?」なんて言う勇気などあるはずもなく、悔しさだけが募る毎日でした。
結局対処法がわからないのですから、「音をはずさないように、はずさないように…」と心の中で祈るくらいしかできず、結局はずすわけですよ。で、また怒られる。楽器から音を出すのが怖くなる。音をはずすだけでなく、全身が硬直しているのでピッチも上がるし、すぐバテるし、音色も悪くなります。

今では聴くことができなくなった中3のコンクールの音源は、しっかり頭の中に残っていますが(当時はカセットテープだったので、聴きすぎでテープがちぎれてしまいました(笑))、それはそれは暴走した演奏でしたね。日頃の緊張と、本番の緊張で、もうパニックになっているのが手に取るようにわかります。

これが単に「良い思い出」になってはいけないと思うんです。


《根拠を持った練習を》
結局、今でも人前で演奏する時に「はずしたらどうしよう」という気持ちは必ず持っているのですが、「はずさないためにどのような吹き方をすればいいのだろう」「なぜ音がはずれてしまうのだろう」という発想に転換できるようになったことが良かったと思います。とにかく考えて、練習…というか実験みたいなことを繰り返していました。
そうすることで、以前にくらべて音をはずすことは少なくなったように感じます(音大生の時は、試験やコンクールで音をはずしすぎてよく怒られていました)。根拠を持つことができるようになったので、「音をはずすな!」なんて言葉は僕の中からは絶対に出てきません。

音を(できるだけ)外さないように吹けるためには、やはりそれなりに根拠と実践が必要になります。そのためにはプロによる個人レッスンが最適なのですが、まずは「はずさないようにしなきゃ」「ミスしたらどうしよう」という発想を持たないことが大切です。

緊張から生まれるネガティブな発想は、経験から生まれる自信が打ち消します。ここで言う「自信」とは、意味のある個人練習のことを指します。そしてもうひとつ大切なのは「気楽さ」です。音をはずしてしまうことを恐れずに、「はずれちゃってもいいや(死にゃあしない)」というくらい気持ち(決してなげやりな気持ちではない)を持っていることが、良い結果を生むのではないか、と思います。


これからアンサンブルコンテストの練習が本格的になる団体も多くなると思います。また、コンサートシーズンですから、楽曲の中に出てくる「Solo」を担当する方も多いことでしょう。そのような場面で、ネガティブな発想に心が支配されないように、気持ちを楽に、楽しんで演奏をすること、そして客席にいる方々に自分たちの演奏でどんな気持ちになってもらいたいのか(奏法ではなく音楽を表現する奏者でいられるように)心がけることが大切です。

とにかく音楽をする上では楽しんで楽しんで楽しんで演奏をして下さいね。

それでは、また来週!


当ブログの写真・記事等の(全部、一部問わず)無断利用、ネット上(TwitterやFacebookなどのSNSを含む)などへの無断転載を禁止します。

at 07:23, 荻原明(おぎわらあきら), バテ・不調・緊張・ミス

-, -, pookmark


ブランクからの復帰 1(メンタル編)


















みなさんこんにちは!
今回はこちらの記事より最近いただいたコメントから書かせていただきます。

それでは、今回はつばさ様からいただいた内容です。


===========================================
大学までラッパを吹いていて、10年ほど吹いていない期間があり、昨年また練習を始めました。今はこの一年で昔くらい吹けるようになってます。

ただ、この一年いろいろ試行錯誤したので、私のように、かなり長い期間のブランクがある、大人の(元)ラッパ吹きのための、効率的な復帰法などをブログに書いていただけると、とっても勉強になります。

よろしくお願いします。
===========================================




コメントありがとうございました!
僕自身が中学生から現在に至るまで、ラッパを吹かないというブランクを経験したことがなかったので、こういった記事を書く発想がありませんでした。でも考えてみれば、学生の時に吹いていて、社会人になったので吹く機会がなくなったけど、最近また吹奏楽始めた、とかそういった方はとても多いですよね。実際、僕が講師をしている音楽教室にもそういった方が何人もいらっしゃいます。あと数ヶ月すると年度が変わり、生活環境が新しくなる方も多いと思います。この機会にまたトランペットやってみようかな、と思っている方も多いかもしれませんので、ぜひ参考にして下さい。

ということで、今回は、長いブランクから復活した時にどうすれば良いか、どう考えればいいかを書いていきます。


《忘れていた、は知らないとは違う》
コメントを頂いたつばささんの場合、およそ10年トランペットを吹いていなかったということで、復帰当初はかなり忘れていたことが多かったはずです。しかし、それらは「忘れていた」にすぎず、決して「知らなかった」わけではありません。このふたつは相当に大きな違いです。ちなみにここで言う「忘れていた」というのは楽器の持ち方やバルブオイルの注し方などに限らず、吹き方や体の使い方、感覚(イメージ)も含みます。
例えば、復帰してすぐに楽器を吹いてみたところ音が出なかった、ということがあったとして、でもそれは決して「吹き方を知らない」から音が出なかったのではありませんね。10年前とは言え、経験してきたことですからイメージは頭の中には残っているはず。それができかなった。「なぜだ?昔はできていたのに。」という展開になります。

これがどういう意味を持っているかは、この後お話します。


《初めて知るということ》
話は変わりますが、自転車に乗れるという方、結構多いはずです。僕も確か小学校低学年の時に自転車に補助輪なしで乗れるようになったことを覚えていますが、よくよく考えてみると倒れないで自転車に乗り続けるって結構不思議じゃないですか?あんなに薄くて自立しないものを転びもせずにスイスイ乗ってしまっているって、当時から不思議でしかたありませんでした。でも乗りこなしてしまうとそんなこと考えませんよね。なぜ自分が自転車に乗れているのか、なんてことは。あたりまえのようになっている、ということですね。
トランペットを吹く、ということに関しても、吹いたことがない人にとってはとても不思議で未知なる世界のはずです。今トランペットを演奏しているみなさんも最初はそうだったことでしょう。調子が良いとか悪いとか、上手に吹けるとか吹けないとか、そういうことに関係なく、楽器から音を出す術を知っていて、とりあえず音階とか吹けちゃってる行為そのものに「なぜ自分はトランペットを吹くことができるのだ!」と疑問に感じることって、あまりないですよね。


《久しぶりにすること》
小学生の頃は毎日自転車に乗ってあちこち移動していました。でも大人になってからはほとんど乗る機会もなくなって、今ではすっかり乗らなくなってしまいました(引っ越して移動環境が変わったので、あったかい春になったら購入しようか検討中)。
しかし先日、自転車に乗る機会が久しぶりにありまして、乗れるのかな?と一瞬不安になったのですが、いざ乗ってみるとすんなり運転できました。感覚が残っていたのでしょう。違和感なく乗れてしまっている自分に関心しました。

今、自転車を例に出しましたが、何に関しても人間は一度経験したことが100%記憶から消えてしまう、ということはまずないと思います。少しやっているうちに「ああそうだった」と感覚的に思い出すことができるはずです。ですから、トランペットを吹くということもたとえ10年ブランクがあったとしても感覚は残っているのでイメージはしやすいはずです。


《悩む原因》
初めて経験することは「知らないことを覚えよう」とする行為で、これはまるで真っ白な紙に絵を描いていくような感じです。対して、久しぶりにすることは、イメージの中で完成された絵がすでに用意されているので、それを「模写するような感覚」に近いと思います。
イメージを実際に模写する、って構図とかは似せることができるでしょうが、まったく同じ色を出すとか、その当時使っていたペンや筆の状態が作り出すラインを再現するっていうことはなかなか難しいことです。しかもその完成された絵はイメージの中に残っていることですから、美化されていたり、変化していたりと、抽象的になっていてますます厄介です。(全然関係ないですが、ドラクエのモシャスって呪文は「模写する」から来てると今知った!どうでもいい。)

なので、結果的にそういったイメージを再現しようとしているのにもかかわらず、実際に出てきた音色も吹いた感覚もだいぶ違います(ほとんどの場合、ひどい結果と感じる)。これが最初に書いた「なぜだ?昔はできていたのに」ということにつながるんです。


《過去の自分と比較をしない》
その人の性格にもよると思いますが、トランペットを演奏する、ということに限って言えば大抵の場合「ベストだった時のイメージ」が色濃く残っていると思います。昔演奏していた楽譜を何年ぶりかに見つけて「こんな難しい楽譜、当時は吹いていたんだよなぁ。すごいな自分」って思ったことありませんか?
でも、それは練習を積み重ねて、必死に頑張ってきた(と思われる)当時の結果ですから、ブランクがある今、その時と比較するのは意味がありませんよね。
ですから、復帰したての時はまず「過去の自分と比較をしない」という前提でトランペットを手にすることが大切です。
1からやり直すとまでは思わなくても良いのですが、「昔はできていたのに!なんでだ!」と強引に解決しないよう、注意しましょう。(ちなみに「昨日できていたのに!なんでだ!」ということもあるのですが、これは原因追及を冷静にすれば見えてくることがほとんどですので、落ち着いて考えましょう。)

というころで、今回は長いブランクから復帰する時(した時)にどんな考え方でいられるとベストか、について書いてみました。
次回は復帰後、実際にどんな練習をすると良いか書いていこうと思います。

それでは、また来週!


当ブログの写真・記事等すべての営利目的による無断利用、ネット上などへの無断転載を禁止します。

at 10:49, 荻原明(おぎわらあきら), バテ・不調・緊張・ミス

-, -, pookmark


潰れ 2(解決編)


















みなさんこんにちは!

先週火曜日にアップした記事「潰れ1」について、今回は解決方法や潰れにならないために日頃心得ておきたいことなど書いてみます。


《ポジティブに考える》
「潰れ」とは無理な奏法や無理な練習をし続けてしまった時に起こる、ある程度演奏経験を重ねてきた人がなりやすい精神的・肉体的ないわゆる病気や怪我のようなものと考えて下さい。

日頃あまり練習をしてない人がコンクールや本番前に突然急激な練習をしたり、その際に非常に厳しい指導を受け、精神的にダメージを受けた時などに徐々に音が出なくなり、最終的には「自分がどうやって音を出していたか」がわからなくなる状態です。

同じ環境にいても、潰れてしまう人とそうでない人がいるのは、その奏者の「考え方・捉え方」にも原因があります。
例えば指導者から「なんでもっと上手に吹けないんだ!」「その(演奏)箇所、絶対はずすな!」と言われた時に「クソ、絶対上手く吹いてやる!」と考えている人は潰れにくいと思います。反対にそういうシチュエーションでアワアワして「どどどどどどどうしよう、次間違えたらどうしようどうしよう」と緊張してしまう人は注意が必要です。

緊張して「間違えたら殺される」とまではいかないにしても、ネガティブに考えてしまうと体が硬直して呼吸も上手くできず過剰なマウスピースのプレスをしてしまい、頭の中の緊張で一杯になってしまうので音楽に対するイメージ、音感、歌うことなどもできず、失敗に終わるという結果を招いてしまいます。

ですから、失敗したらどうしようなどと考えないようにして「成功している自分」「良い演奏をするイメージ」を最優先に持って演奏することを楽しむようにメンタルを変えていくようにして下さい。
成功することに自信を持つには、常日頃からの練習量、練習内容にも左右されますから、本番前になっていきなりペースを上げるのは良くありません。

また、「自分は下手だ」という発想は二通りの考え方に発展します。ひとつは「下手だ→もうダメだ」となってしまう人。もうひとつは「下手だ→じゃあもっと頑張って練習してやる!」となる人。どちらが良い考え方なのかは一目瞭然ですが、後者であっても潰れにつながっていく可能性があります。


《一生懸命すぎる人》
「もっと頑張って練習してやる!」と気合いが入るのは悪い傾向ではありません。ただ、それが過剰になって空回りしてしまうと、休憩を取らないで吹き続けてしまったり、バテているのに無理矢理音を出そうとしてしまいます。
非効率的な練習メニューは何も身に付かず、冷静さを失いがちです。

責任感がとても強く、劣等感を持ちやすい(ネガティブ)、今の自分を認められない頑張り屋さんの傾向で、それが高い評価を受ける場合もあるのですが音楽の練習の仕方については良いとは言えません。
練習は効率的に、例え短い練習時間であっても中身のあるものにしたほうが結果はついてきます。長時間練習ができる場合でも、休憩をこまめに取って体と心を休め、音を出して練習する時間は集中し、楽器を持たないで練習する時間も取るなどをするように心がけましょう。

その時、自分の演奏を「認める」姿勢(ここはとても良くできた、今良い音が出せた!)と、「認めない」姿勢(もっと良い演奏ができるのでは?)を両方持ち合わせていると良いと思います。


《とても調子が悪い時(潰れる前兆)》
もしあなたが日々の練習をしていくうちにどんどん調子が悪くなってくる気がしたら、それは潰れの前兆かもしれません。
もしそれに気付いた場合、原因は「肉体的」なのか「精神的」なのか、それとも両方なのか、時間を巻き戻して思い出して下さい。

できるだけ具体的に、練習の仕方に問題があったのか、何か衝撃的な言葉を指導者から言われたショックからなのか、など。

原因が見えてきたらその対処を取るように心がけましょう。精神的な原因だったら先程書いたように考え方を変えていく。肉体的(練習量など)が原因だったらもう一度効率的な練習方法を考えて実践してみるなど。

そうすることによって本格的に潰れてしまうのを防げるかもしれません。


《練習内容を考えてみる》
潰れやすい人は「無我夢中で練習する」傾向があります。無我夢中は何だか良いイメージ、脇目も振らずに一生懸命で素晴らしいように思いますがここでは「何も考えずとにかく音を出しまくる」良くない練習の仕方、という意味で捉えて下さい。

下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるとはよく言ったもので、何度も何度もトライしていればそのうち良い演奏ができるんじゃないか、ミスしたことを反省せず数パーセントの確率でできた難しいパッセージやハイノートを「成功した」と考えてしまうのは良くありません。それは成功したことが奇跡的なのであって、ミスしまくっている方がその時点での実力なんです。

練習とは「本番で成功するために行うもの」という認識を持って下さい。ですから例えばハイノートを出すためにはどんな吹き方をすべきなのか、難しいパッセージが吹けないのは具体的に何が(どこが)原因なのかを見つけて集中的に練習するなど、ひとつひとつの練習内容に具体的な原因と目標、結果(100%の成功を目指す)を持つようにしましょう。


《奏法を考える時間、考えない時間》
いつも奏法を考えていると潰れ傾向になります。
奏法は効率的にトランペットを演奏するために「知識として」持っていて損はありません。でも逆に言えばまったく奏法を考えなくても音は出せるし、演奏もできるんです。実際、僕も楽器を始めて数年間は奏法なんて考えたことがありませんでしたが音は出ていました。

奏法を考えることによって今よりもレベルアップする可能性は高くなりますが、それは曲を吹いている時に考えるべきではありません。曲を吹いている時=音楽をする時間ですから、音を出す直前に「呼吸はこうで...アンブシュアは、マウスピースを当てる位置は...」と考えることは不安を招きがちです(演奏中に考える優柔不断な状態はもっとよくありません。)。奏法の先に良い音楽、良い演奏があるのではなく、良い演奏をした時の吹き方があなたにとっての良い奏法なんです。この順番を取り違えないように気をつけて下さい。

あともうひとつ。
「トランペットから音が出るのは上下の唇が良い感じの間隔になって、そこに空気が通過するから」
ただそれだけです。アンブシュアがどうとか、プレスが、マウスピースの位置が、呼吸法が、といろいろ言われてはいますが、音が出る原理なんてたいしたことないんです。人間じゃなくても何かの物体が空気が通過することでブルブル振動すれば金管楽器は音が出るんですよ。単純ですよね。


《ウォームアップの重要性》
ではいつ奏法について考えるのか。それは「ウォームアップ」の段階、そして「楽器を持っていない時(練習時間ではない時)」です。
ウォームアップをしている時というのは「音楽をする時間」ではなく「演奏するコンディションを常に一定の良い状態にする時間」ですから、この時間で奏法を「確認」していくことが望ましいでしょう。体はリラックスしているか、負担のない呼吸になっているか、必要な筋力・支えはできているか、唇の反応は良いか。それらひとつひとつをじっくり確認し、場合によっては修正していく時間です。

ですから、コンディションの確認、修正もせずにいきなり基礎練習をしたり曲を練習をしたり、合奏をするのは「潰れ」を招く要素が満載です。
時間がなくてもウォームアップは絶対に行うようにしましょう。

よく「部活で集合するといきなり基礎合奏やチューニングが始まり、そのまま合奏になる」なんてことを耳にしますが、指導者の理解はもちろんのこと、もしその流れが変わらないのであれば、もう自分で強制的に時間を確保して家でウォームアップするとか、何かするようにして下さい。ウォームアップを省いて良い時なんて一切ありません。

ちなみに、基礎練習はウォームアップではありません。


《潰れてしまったら》
これらのことに気をつけて毎日練習をしていても潰れてしまったら、もしくは今現在潰れてしまって何とか普通に演奏できるようにしたいと考えている方は、以下のことを実践してみて下さい。様々な方向性で書いていますので、自分に合ったものを見つけて下さいね。

■吹かない
思い切って数日、数週間トランペット吹かないようにしてみて下さい。リセットをするという考え方です。
肉体的、精神的な原因で潰れてしまった場合の両方に効果があると思います。
ただ、潰れてしまいやすい時期は、どうしても本番前なのでなかなか難しい場合もありますよね。その場合は一日だけでも良いので休むようにしてみてはいかがでしょう。

■気分転換
精神的に辛い時には一日でも休めたら、もうその日は音楽のこと、トランペットのこと、奏法のことは一切考えず過ごすのが良いでしょう。好きなことをしてみても良いし、一日中寝ていても良いと思います。自分にとってリラックスできることを最優先に考えるようにしてみて下さい。

■成功した時のことだけを考える
頭の中を「成功した状態」一色に塗り替えるようにしましょう。現状がどうかなど、そんなのはどうでも良いので、とにかく良い音のイメージ、素晴らしい演奏をしているイメージを持ってウォームアップ、基礎練習、曲の演奏をしてみて下さい。
それだけで良い方向に行くことがあります。少しでも奏法に疑問を持ってしまったり現実の自分の音に疑問を持ってしまうとマイナスイメージが強くなって良くありません。
素晴らしいトランペットやオーケストラ、吹奏楽のコンサートやCDを沢山聴くのも良いイメージを持ちやすくなります。

■楽観視する
「そのうち良くなるでしょ」と長い目で見てあげることも大切です。また、潰れた状態は今までの練習方法を見直す良い機会と考え、ここから抜け出せたら前よりもずっとパワーアップできるんだ!という期待を持つのも良いと思います。

 参考記事「スランプ」

■高音域を避ける
ウォームアップでも基礎練習でも曲でも、高音域が出てくるものは吹かないようにして下さい。合奏などで出てきてしまったら、オクターブ下げてみたり、その場所は吹かないなどの配慮をしましょう。
もしあなたが1stを担当する曲を受け持っていたり、ソロがあった場合は無理をせず下のパートに移動させてもらうなどの配慮が必要かもしれませんね。

■舌についてだけ考えてみる
調子が悪い時に一番考えてしまうのが「アンブシュア」「アパチュア」「マウスピースの位置、角度、プレス」です。しかし、一旦それは忘れて「口の中の状態=舌」がどうなっているのか、舌の位置や形が変化すると、音やアンブシュアにどのような変化が起こるのか確認してみて下さい。
意外に舌のことだけ考えて、いろいろやってみると解決することがあるんです。
例えば舌を奥にひっこめるようにすると、アンブシュアが良くても音がかすれたり反応しなくなったりします。

■笑う・沢山話す
潰れてしまった時は精神的にかなり落ちてしまいます。友人とお話したり、笑ったり、そんなことも積極的にできなくなってしまいがち。
でも沢山話すことで考え方が変わったり前向きになったり、笑うことで不安が解消されたりもします。
また、笑うことは表情筋を沢山使いますから、アンブシュアのことばかり考えて酷使していた顔の筋肉をほぐしてくれる可能性があります。
僕も楽器の調子が悪い時には誰か誘って飲みに行ったりカラオケ行ったり遊びに行ったりします。沢山喋って笑うのはとても大事なことだと思いますよ。


《周囲の配慮》
もしどこにも所属しておらず、ひとりで練習をしている方は上記のことを実践することは可能だと思いますが、部活動などで演奏していると物理的に難しいことも多いかと思います。
ですが、潰れてしまった時には無理をしないことが一番大切。そのために周囲の人たちが理解し、サポートするようにして下さい。

指導者が「もっとちゃんと吹けないのか!」「ヘタクソ!」「成功するまで何度でもやらせるぞ!」など脅迫めいたことを言うのは絶対NGです。
一緒に演奏している人が「あの子下手になったよね」「バンドのレベルが下がるから一緒に吹きたくないんだけど」なんて思ったり言ったりするのも絶対NG。

これらは本人を追い込むだけです。

今まで練習も全然しないで部活にも顔を出さず単純に下手になったのならそんなのは自業自得ですが、潰れてしまう人の多くは「責任感の強い頑張り屋さん」です。優しい言葉をかけてあげて下さい、とは言いません。本人も慰めてもらうのが辛く感じるかもしれませんからね。
そうではなく、周囲の人もその人が潰れてしまったことを受け入れてあげて、演奏するパートを相談して変更する、一緒に同じパートを吹く、基礎練習を一緒にする、一緒に沢山話したり、笑ったり、そういったサポートをしてあげられるのが望ましいでしょう。

指導者は合奏に無理矢理参加させるのではなく、お休みの日を与えてあげたり、別メニューで練習してもらったり、個人的にレッスンをしたり相談にのったりさせてあげて下さい。その際に他の部員が「あの子だけ特別扱いだ」という流れにならないようきちんと全体をサポートをしてあげることも必要です。
理論的にもしっかりした知識を持っていないとできないことですよ。

ということで今回は「潰れ」てしまった時の対処、潰れないための日々の練習や心構えについて書いてみました。
参考になったでしょうか。

潰れてしまった時はとにかく焦らず、可能な限り楽観的にメンタルを整えて、体を心をゆっくりほぐしていくようにしましょう。

次回もみなさんから頂いた質問にお答えして行きますのでよろしくお願いします。
それでは、また来週!


【「ラッパの吹き方」が本になりました!】



当ブログ「ラッパの吹き方」をベースにした著書「まるごとトランペットの本」が青弓社より発売中です。
『トランペットの歴史や種類、選び方、メンテナンス、吹くときの姿勢といった基礎知識から、プロ奏者の著者ならではのウォームアップや練習方法、イメージの作り方、演奏のトラブルシューティング、楽譜の読み方までを多数の写真や楽譜を交えて大紹介!(表紙カバーより)』

全国各書店、大手楽器店、Amazon等インターネットでもお求め頂けます。

 >>Amazonのページはこちら

荻原 明 著
四六判 208ページ 並製
定価:1600円+税
ISBN978-4-7872-7359-8 C0073



【「ラッパの吹き方」Facebookページ 】

 

 過去の記事を掘り出してまとめたり、ブログ更新情報やお知らせなどをしていきます!ぜひこちらもご覧頂き、「いいね!」をお願い致します!

「ラッパの吹き方」Facebookページはこちら
※Facebookアカウントをお持ちでなくても閲覧は可能です。








[PR]
クローバーアートミュージック

読みやすく、使い勝手の良い荻原明編曲(当ブログ著者)による金管アンサンブル楽譜、販売中!

様々な場面で活用できる金管アンサンブル楽譜をクローバーアートミュージックにて販売中です!製本された楽譜だけでなく、PDFデータ化した楽譜をメールなどで受け取れる購入方法もございます!ぜひ一度サイトをご覧下さい!

無料サンプル楽譜も配布中です!


詳しくはクローバーアートミュージック ホームページをご覧下さい!


《店舗でのお取扱いについて》
 ■ドルチェ楽器管楽器アヴェニュー東京(新宿)
 ■山野楽器ウインドクルー(新大久保)
 ■管楽器専門店トーンファルベ(鹿児島)

にて現在販売しております。お近くにお越しの際にはぜひご覧に下さい。


《ツイッター、Facebook》


クローバーアートミュージックFacebookページはこちら




[プレスト音楽教室(東京・文京区)のご案内]

プレスト音楽教室03

 荻原が講師をしている音楽教室です。音大受験生から初心者の方まで幅広い年齢層の方が受講しています。無料体験レッスン随時受付中!お気軽にご連絡下さい!



ご意見・ご質問、お問い合わせはこちらからお願い致します。

※演奏に関する質問には個人的な返信は致しません。ただし、非常に多く寄せられる内容があった場合、記事として使用させて頂く可能性があります。ご了承下さい。








当ブログの写真・記事等の(全部、一部問わず)無断利用、ネット上(TwitterやFacebookなどのSNSを含む)などへの無断転載を禁止します。

at 10:22, 荻原明(おぎわらあきら), バテ・不調・緊張・ミス

-, trackbacks(0), pookmark


潰れ 1


















みなさんこんにちは!
先日ひそかにこのブログのカテゴリーをかなり細かく仕分けしてみました。記事が増えてきて過去のものが埋もれてきてしまい、ブログ内検索をしても膨大な記事がヒットしてしまうので。ということで何か特定の内容を読みたいと思ったら、ぜひカテゴリーから記事を探してみて下さい。PC版では右サイドに、スマホなどの端末の場合は記事より上のコンテンツにあります(ガラケーを持っていないので定かではないのですが...すいません)。カテゴリーのどこに何を入れたのか、詳しくは後日改めて解説しますね。

あと、Twitter「ラッパの吹き方bot」フォロワーさんが2,000アカウントを超えました!本当にありがとうございます!こんなに沢山の皆様に読んでいただけて嬉しい限りです。今後もブログ、Twitterともにどうぞよろしくお願いします!


では今回もこちらの記事から頂いたご質問にお答えしていきます。
=============================
1日吹かないと3日戻るの記事に書いてある《潰れ》になってしまったのですが、具体的な改善方法がありましたらよろしくお願いします。
=============================

yoshikawaさん、ありがとうございました。

頂いたご質問を今回の記事として書くまでにかなり時間が経過してしまいましたが、今はどのような感じでしょうか。


《潰れとは》
「潰れ」という言葉が一般的なものなのか定かではありませんが、簡単に言えば「めっちゃくちゃ調子が悪い状態」のことを指す言葉です。ハイノートが出ないだけでなく、中・低音域も出せなくなったりノイズが入って音にならなかったり。

潰れというのは、ある日突然何もできなくなるのではなく徐々に悪化していく人が多く、また、金管楽器の中でもトランペット奏者が一番潰れる危険を持っているように感じます。

潰れてしまう人の特徴としては、最初にハイノートが出なくなり、それがやがて下のほうの音域にも影響が出てきてピッチが非常に悪くなり(何しても直らない)最後には唇が振動しなくなる感じです。初心者よりも数年吹いてきて、ある程度楽器のコントロールができるようになってきた経験者に多いです。

何だか他人事のように書いているのは、僕自身潰れたことがないからなんです。なので吹奏楽部員だった時の後輩や指導していた学校の部員がこうなってしまったのを見た経験から書かせてもらっています。
ただ、潰れまではいかないにしても、究極に調子が悪くなったことは何回かあります。その時のことも思い出して復活するための考え方や実践方法について解説してみたいと思います。


《潰れやすい人の特徴》
ではここで潰れやすい人の特徴を挙げてみますね。あくまで可能性ですが、当てはまることが多かったら少し気にしてみると良いかと思いますよ。


■演奏中、いつのまにか肩など全身に力が入ってしまう(少し吹いただけでもヘトヘト)
■プレスをしすぎて唇に痛みを感じてしまう(唇にマウスピースの跡がくっきり付いてしまう)
■演奏中、奏法について考えすぎてしまう
■音を出す時、マウスピースを当てる位置や角度を探ってしまう
■ハイノートを吹くことに対して強い緊張感を持ってしまう
■練習中、休憩をほとんど取らない(休憩中でも楽器を吹いてしまう)
■情報が多すぎて何が正しいのか、何が自分に合っているのかわからず混乱してしまう
■日頃あまり練習しないのに、コンクールや本番前になると練習時間が何倍にも増える
■楽器を吹くこと(奏法や音の出る原理)について考えたことがない
■ネガティブ
■理想がとても高い(自分は下手だと常に思ってしまう)
■すべての意見を聞き入れようとしてしまう(切り捨てられない)
■(演奏以外でも)緊張しやすい
■責任感が強い(自分の限界を認めない)


いかがでしょうか。こういった肉体的、精神的に様々な要因が組み合わさった時に起こりやすく、その人の持つ性格も関係しています。

例えばこんなモデルケース。

A:中学校からトランペットを始め、とても頑張り屋さんなので他の部員や先生からも一目置かれ、パートリーダーや部長などの幹部に推薦され、今まで以上に頑張ってるんだけど、もともとネガティブ傾向なので練習しても練習しても「自分はまだまだだ」「もっと練習しなきゃ!」「後輩のほうが絶対上手だし!」と、みんなが休憩している時にも一生懸命練習をしてしまう。

B:トランペットを吹くことは好きなんだけど、日頃の部活では友達をおしゃべりするほうがついつい楽しくなってしまい、あまり一生懸命練習をしていなかったんだけど、夏休みに入りコンクールのための集中練習で朝から晩まで吹きっぱなしになる。暑いわキツいわ吹けないから先生に怒られるわ。。。

C:中学校に入学して吹奏楽部に入りトランペットになったんだけど、同じパートに3年生の先輩しかいなく、2年生になったら必然的にパートリーダーに決定。そして今までずっと3rdしか吹いていなかったのにいきなり1stに昇格。こんな高い音域吹いたことないんですけど!無理!とも言えず合奏ではヒーヒー言いながらわけもわからず音を出す日々。最近すぐバテてしまうし、唇が痛くてしょうがない。

D:トランペットが大好きで、人一倍知識が豊富。演奏、奏法などとても研究熱心で吹奏楽雑誌、ネットで検索、教本を読みまくり、トランペットに関しては歩くデータベース。でも、いざ演奏をしようと思うと、いろんな情報が頭の中をかけめぐり混乱してしまう。結局いつも納得のいく結果にはならず、もっと情報を得ようと今日もネットで検索してたら偶然「ラッパの吹き方」というブログを見つけて朝まで読破。


あなたはどんなタイブですか?上の4つのパターンは誰か特定のモデルがいるわけではありません。これまでに出会ってきた人の特徴を組み合わせた創作です。ただし、AとCは自分自身の経験がかなり含まれてますが(笑)
あと、「ラッパの吹き方」がダメなんじゃないですよ!とても参考になるブログですから、ぜひどんどん読んで下さいね!

ということで今回は潰れるとはどんな状態なのか、そして潰れやすい人の傾向について解説してみました。
次回は潰れてしまった場合の対処、潰れないようにするにはどのような練習をすると良いのか書いてみます。
では、また来週!

当ブログの写真・記事等の(全部、一部問わず)無断利用、ネット上(TwitterやFacebookなどのSNSを含む)などへの無断転載を禁止します。

at 14:32, 荻原明(おぎわらあきら), バテ・不調・緊張・ミス

-, -, pookmark