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ブレスをするのは悪いこと? 4


















みなさんこんにちは!
今回も曲中のブレスについての続きです。

これまでの記事をご覧になっていない方は、可能でしたら最初からお読み頂けると理解がスムーズかと思います。

ブレスをするのは悪いこと? 1
ブレスをするのは悪いこと? 2
ブレスをするのは悪いこと? 3

前回、実際の演奏での様々なブレスパターンについて書きましたが長くなったのでその続きから。


[ブレスが取れなさそうな楽譜のとき]
長いメロディを演奏しないといけないときってありますよね。前回の記事で書いた同じパターンのメロディが繰り返されている教本もこれにあたりますが、ブレスする隙がないんですよね。

しかし、本当にブレスできる場所がないのでしょうか。

それはもしかして「楽譜上」での場所がみあたらない=休符もしくはブレスマーク(vや,(カンマ))が書いていないだけではないですか?

音楽(メロディやフレーズ)を感じると、自然と「フレーズの切れ目」が見えてくるものです。一番わかりやすいのは、声に出して歌ってみることです。そうすると、息がなくなったからという理由ではなく、メロディとメロディの境い目のようなものが存在していることがわかります。
ほとんどの音楽にはこの「メロディの境い目」が存在しています。もしくは、規則性のある教本のようなメロディの場合は、例えば4小節ごとに同じポイントでブレスをする、という方法もあります。

どのみち、ブレスができない曲のほうがよほど少ない、というか存在していないはずですので、まずは声に出して歌ってみて下さい。


《ブレスポイントがある場合でも…》
ブレスする場所が沢山ある場合も油断は禁物です。前回の記事[休符が規則性を持って連発するとき]でも書きましたが、ブレスを沢山してしまうとフレーズを分断してしまう可能性があるのです。
フレーズというのは、4小節とか8小節などをひとくくりとした大きな音楽の塊です。

会話で考えるとわかりやすいと思います。
話し手の内容が理解しやすい、聞きやすい時は、フレーズ感を持って喋っていることが多いです。

逆にわかりにくいのは子どもが一生懸命何かを伝えようと喋っている場合で、

「あのね、あのね、きょうね、わたしね、公園のね、砂場でね、お城をね、作ってね、それでね、あのね、」

こんな喋り方している子、よくいますよね。かわいらしいですが、どうしても理解しにくい。
なぜなら、フレーズ感がない(フレーズが短すぎる)からなんです。

「今日私は、公園の砂場でお城を作りました」

子どもらしくなくて、なんだかイヤですが、でもこれだとフレーズ感があって理解しやすい。この差です。これがメロディを演奏する時にも必要なんです。

ですから、ブレスする箇所が沢山あっても、フレーズ感を持ってブレスポイントを見つける(決めておく)ことが大切なのです。


《ブレスモドキ》
さて、これまでの記事では、「余裕を持ってブレスをしましょう」を敢えて誇張して書いてきました。
それは、ブレスをしているような行為、ブレスモドキをしている人がとても多いからで、まずは余裕を持ってきちんとした呼吸をしてほしいという意図があったからです。

急いでブレスをしようとすると、今書いたように「まるで空気が入らない呼吸みたいな運動」で、かえって苦しくなり、体に不必要な力がどんどん入ってきてしまう現象が起こることがひとつ。

そして、ブレス直前の音符を犠牲にしてしまうことが多いのです。

ブレスに必死で自覚がない場合が多いのですが、「はやくブレスしなきゃ!」と思うあまり、ブレスする直前の音符の長さ(=音価)を無視してしまい、音楽が雑になってしまうことがよくあります。
数ある音符のひとつではありますが、この雑な演奏が繰り返されると、聞く側の受ける印象はとても悪くなってしまうので、注意が必要です。

では、具体的にどうブレスをすればいいのか、それについては次回詳しく解説しますので、引き続きおつきあいください。

それでは、今年の更新は今回が最後です。
今年も本当にありがとうございました。来年もますます皆様の参考になるブログにすべく努力いたしますので、引き続きお読み頂ければ幸いです。それではよいお年を!

当ブログの写真・記事等の(全部、一部問わず)無断利用、ネット上(TwitterやFacebookなどのSNSを含む)などへの無断転載を禁止します。

at 01:34, 荻原明(おぎわらあきら), 呼吸

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ブレスをするのは悪いこと? 3


















みなさんこんにちは!

前々回から曲を演奏するときの具体的なブレスについて解説しています。今回もその続きです。


《実際の演奏におけるブレス》

[教本を演奏するときに注意したいこと]
テクニックを磨くための教本、例えばアーバンとかコープラッシュとか、同じようなパターン化されたメロディを演奏し続けていく教本はどうしても吹きっぱなしになってしまいます。このときに「間(ま)を空けちゃいけない!テンポがずれてはいけない!」と思うあまり、ブレスをおそろかにしてしまいがちです。
ブレスがおそろかになると、前回の記事でも書きましたが、様々なことに支障が出てしまいます。教本を吹いていると、普通の曲を吹いているときよりもキツい!と思う方が多いのは、これが原因かもしれません。

そんな方は、これを覚えておいてください。

「楽譜にはすべての情報が書かれているわけではない」

楽譜には、微妙な間(ま)や、テンポの揺れなどを細かく書く方法が非常にすくなく、それらすべてを書き記している楽譜は非常にすくないのです。いうならば、それは演奏者に委ねられているということで、演奏する人自身が「その楽譜を元に」どんな演奏を生み出してくれるのか、それを期待している面もある、ということです。
したがって、ブレスをどこでどうやってとるかも演奏者自身が楽譜を元に考え、そしてその楽譜がブレスも含めてひとつの美しい作品になるようにすべきなのです。

こう考えると、ブレスをできるだけとらないとか、バレないように必死に瞬間的に大急ぎで吸ったか吸ってないかよくわからないのどが「ヒッ!」っと鳴るようなことはしないと思うんです。ブレスも音楽のひとつである、と捉えて演奏してみてください。

ちなみに、単調なメロディを延々と演奏するような教本のメロディの場合、わざと2小節とか4小節おきにブレスをとるように設定し、常に同じ体の使い方を習得する目的で吹く場合もあります。その場合も同じく、必死な瞬間的「ヒッ!」にならないように注意しましょう。ある程度時間をかけても良いのです。


[メトロノームを使っている時]
じゃあ、メトロノームを使って吹いている時はどうすれば?という疑問が浮かんだ方は、きっとメロディを演奏している時や、ある程度長いメロディの範囲を吹く時にメトロノームを使っているいのでしょう。
そもそも、あの機械的なカチカチサウンドに自分が従って演奏していく筋合いなんてないと思いませんか?メトロノーム様じゃないのです。あれはただの「テンポを知るための道具」なだけであって、偉くもなんともありません。
ですから、音楽的な演奏をする時に、メトロノームを用いること自体、すべきではないのです。

メトロノームは、短い範囲でのフィンガリング練習や難しいリズムを克服する時に使ったり、演奏前に数回カチカチ鳴らしてその作品のおおよそのテンポを苦労せず知るために使うものです。ですから、ブレスをしなければならないほど長いフレーズをメトロノームに合わせて吹く、というのは良い練習にはなりません。

(話がそれてしまって申し訳ないのですが、)「一定のテンポをキープして吹きたいから、一定のテンポをキープして鳴ってくれてるメトロノームを使う」のは安直すぎです。
一定のテンポをキープできない理由は「テンポがキープできないから」ではなく、もっと違うところや深いところに原因があるのです。ちなみに、チューナーもまったく同じ。ピッチが悪いからチューナーを使う、これだけでは解決にはなりません。余談でした。


[休符が規則性を持って連発するとき]
伴奏系を演奏しているときに多い「同じパターンのリズム」。マーチやワルツなどに多い規則性のある伴奏リズムに休符が必ず入っている場合、その休符すべてでブレスを(つい)してしまう場合がいます。「休符=息を吸う場所」とか「ブレスに対する不安」を持っているとついやってしまうのですが、これは例えるならマラソンで10mおきにある給水所でいちいち水を飲むようなもので、逆効果になる場合があります。
なぜなら、息を吸い過ぎることもブレスコントロールを難しくしてしまうひとつの原因になってしまうからなんです。まだ残っているのに空気を取り込もうとすると、呼吸の正しいリズムが損なわれてしまいやすいのです。
こうならないためにはフレーズを重視してブレスは4小節に一度するなど、規則性のあるブレスにしたほうが良いと思います。休符があってもいちいち取り込もうとしない、ということです。
フレーズを重視したブレスに関しては次で説明します。


[伴奏形のブレス]
伴奏形は、同じリズムやずっと伸ばしているなど、一目見るとシンプルな楽譜になっている場合が多いです。ブレスに限らず、こういったパートを担当するとき、単に楽譜を左から右へ流し読みならぬ流し吹きをしてしまうと、作られる作品の面白味も半減してしまいます。
そうならないためにはその伴奏をしているときのメロディや完成形を知ることから始まります。どんなメロディが流れているのかを把握すれば、その音楽に合わせてブレスをとることができます。時にはメロディと同じタイミングでブレスをとることが美しく聴こえるかもしれませんし、メロディを自由に演奏させてあげるために規則正しい箇所でのブレスをとることが効果的な場合もあるでしょう。
それらがどうすればいいのかは完成系を知らなければできないと思いますから、合奏の時に自分のことばかり夢中になるのではなく、周りの音もしっかり聴き、演奏する作品のスコアを読みましょう。参考音源を聴くのも良いと思います。


[ハモりパート(2nd以下)を演奏するとき]
これも伴奏系を担当するときと同じで、メロディ(主旋律)がどんななのかを知ることから始まります。多くの場合は、メロディと同じタイミングでブレスをすることになると思いますから、2nd以下を担当している場合でも、1st(主旋律)を吹けるようになることをおすすめします。主旋律をどう演奏するか理解できれば、同じように自分の担当パートも演奏すればいいのです。
また、1stと違う箇所でブレスをすることで効果的な場合もあります(動きが全然違ったり、1stが音をのばしている間に和声が変化するときなど)。やはりこれも完成系を知る必要があるので、スコアや他のパート譜を見ておきましょう。


ということでいくつか出してみましたが、長くなりそうなので続きは来週にします。
引き続きご覧いただければ幸いです。

それではまた来週!


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at 06:35, 荻原明(おぎわらあきら), 呼吸

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ブレスをするのは悪いこと? 2


















みなさんこんにちは!

先週より「ブレスをすること」について書いています。

前回の記事では、ブレスを取ることで音楽がより人間らしく生きた演奏になる、ということを書きました。

管楽器を演奏している人の中には、「いかにブレスをしないで演奏するか」「いかにブレスをバレないようにするか」という意識を(無意識に)持ってしまっているのも事実で、特に管楽器の集合体である吹奏楽や金管バンドなどでは、ブレスをしているところがわからないように演奏する、なんてことを目指す場合もあります。僕がまさにそうでした。
一部のことなのかもしれませんが、いったいなぜそのような風潮が生まれたのでしょうか。


《音符が音楽だと思ってしまう》
「音楽は音を出しているから音楽だ」と考えてしまうのが一番の原因だと考えます。

先週の記事では「間(ま)」を例に出して音の出ていない時間の大切さについて書きましたが、他にも人間には「安らぎ」「休息」「憩い」「睡眠」「停止」が必要で、それらが感じられないものを「機械的」とか「人間味がない」と言います。
機械的なものは「心」を感じられず、表現をして何かを伝える芸術には不向きな場合がとても多いのです。

もちろん、音楽は音を発し、それを並べることでひとつの作品を作り上げます。
しかし、単なる塗りつぶしや、隙間がまったくないもの、永遠に止まらない(かもしれない)音というのは息苦しく、不安やストレスを感じます。世の中に存在している芸術作品で、そういったものは(特殊なものを除いて)皆無です。

よって、音楽は音を出すことだけでは成立せず、音のない時間があるからこそ、音楽は素晴らしいものになるのです。影があるから光の存在がありがたいと感じるのと同じです(ミスチルの曲にそんな歌詞がありましたね。降りそそぐ日差しがあって〜だからこそ日陰もあって〜…)。


《伝える側の問題かも》
結局、休符や間(ま)といったものが音楽にどれだけ大切で必要なのかを伝えている人が少ないのではないか、と思うのです。
美しい音色、ミスをしない、ピッチピッチ音程音程ハーモニー。そんな話ばかりなら、ブレスや休符に目を向ける奏者が少なくなるのは当たり前です。結局、伝える側の問題なのかもしれません。


《ブレスを堂々ととる》
ブレスがおかしいと感じられてしまう一番の原因は、

「できることならしたくないのに!と心で思い、ブレスをするから」

だと思います。
本来音楽に必要なブレスの存在を否定的に受け止め、慌てたりコソコソとろうとするものだから、見ていて(聴いていて)演奏が変に感じてしまうのです。
呼吸をしている人をおかしい!と思う人はいません。むしろブレスをとっていない人のほうが違和感のかたまりだということは先ほど書いた通りです。


《ブレスはなくなる前にとる》
使える息が全部なくなったら補給する、というパターンがクセになっている人もとても多いです。
息が完全になくなってからではブレスは遅いのです。そうならないためには、あらかじめブレスをするところを理解しておく必要があります。ブレス箇所が決まっていれば、そこまで余裕で到達できる分の息をあらかじめ取り込むことができます。

言い換えれば、同じメロディを演奏してブレスする場所がいつも違う方は、そのフレーズを理解していないか(心の中に持っていないか/自分のものにできていないか)、息を単なる「演奏するための燃料」でしか思っていないからではないか、と思います。


《ブレスが安定すると解決できることが増える》
ブレスをできるだけとらないようにしようとか、慌てて(バレないように?)とろうとすることで、体は一気に硬直します。硬直すると本来の呼吸の運動が妨げられ、ほとんど入らなくなります。
ブレスを(形式的にだけ)とった結果、すぐに息が足りなくなり、どんどんブレス回数が増え、間隔が狭くなっていきます。

息が足りないということは、ブレスコントロールがきかなくなるのですから、演奏に様々な支障が出ますね。息が足りないのに何とか演奏を続けようとした結果、本来は必要のない筋肉に手を出してしまいます。
その結果、音色が悪化して、音をはずしやすくなり、ピッチはあがり、そしてバテが急速に訪れます。

長いフレーズを吹いていてバテやすい方の多くは、ブレスが原因である可能性が十分にあります。

逆に言えば、安定したブレスを続けられるようになれば、上記のことが改善する可能性も十分にある、ということです。ブレス、あなどれません。


ということで、今回はブレスが音楽にとって必要なことなのだから、それも音楽に組み込んで堂々ととったほうがいい、ということを書きました。

音楽がより自然なものになるように意識して、音の出ていないところも音楽の大切な要素であると感じ、ブレスを組み込んだ演奏を目指してください。

次週は実際の演奏でどのようにブレスをとらえるか、について書いてみたいと思います。
それでは、また来週!


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at 09:09, 荻原明(おぎわらあきら), 呼吸

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ブレスをするのは悪いこと? 1


















みなさんこんにちは!

管楽器を演奏する上で絶対不可欠なものが「息」です。
その息は「呼吸」をすることで繰り返しますが、その時の「吸気(息を吸うこと)」にはどうしても時間がかかります。

「演奏をすること」をイコール「音を出すこと」とだけ考えてしまうと、あたかも息を吸う時間はできるだけ短くすべきだとか、もっと極端だと吸う時間なんてないほうがいいと考えてしまいがちです。

実際に僕が中高生の頃には、息を吸っていることがバレないように(音が持続しているために)カンニングブレス(ブレスのタイミングが一緒にならないようにあらかじめタイミングを決めておくこと)をするための綿密な打ち合わせをしたこともありました。

このように「ブレスをすること=悪」のような存在になってしまうことも多いのですが、なぜそのような風潮が(ごく一部かもしれませんが)起こってしまったのか、果たして本当にブレスをすることが演奏に悪影響をおよぼすのか、考えてみたいと思います。


《生きるために必要な行為》
呼吸は「吸気」と「呼気」の繰り返しによって行われます。
吸気によって生きるために必要なものを吸収し、呼気によって生きるために使ったものを排出します。

この行為をしないと人間は生きていくことができません。これはもちろん皆さんご存知ですよね。では、もう少し言葉を足してみたらいかがでしょうか。

「生きるために必要な行為は人間にとって自然である」

例えば食事をしている人を見て「あの人、メシ食ってる!変な人!」と思いませんね。まばたきをを意識することもほとんどないはずです。このように生きるための行為に常に違和感を覚える人はいないと思います。
同じように呼吸をしている人に違和感を覚えることもないはずです。

呼吸は自然な行為なのです。


《音楽は生きている》

中学生の時に吹奏楽指導をしてくれていた方が「音楽は生き物だ」「音楽はハートだ」とよく言っていました。当時の僕はいまいち理解できませんでしたし、それがわかるようになったのは恥ずかしながら結構後になってからです。

この言葉は時と場合よって解釈の仕方がいろいろできますが、今回の話題ならば、

「人間が作り上げるものには生命力がある」

とでも言いましょうか。人間が演奏するものには人間らしさがあるのです。
対照的な言葉、「機械的」をイメージするとわかりやすいかもしれません。


《音楽も呼吸をする》
例えばみなさんが会話をする時、一瞬の隙間もなく喋り続ける人はいないと思います。文章で言う「、」や「。」のようなものが含まれ、必ず間(ま)があるはずです。
話しのプロ、アナウンサーや司会者、落語家さんや俳優さんなどはその「間」が絶妙なんですよね。だから理解しやすかったり、聞き入ってしまったり、感情移入してしまう。

音楽もまったく同じです。
音楽での「間」は、楽譜に書いてあることもあります。例えばカンマ(,)とかブレスマーク(v)。そして、長ーいスラーが着地している場所など。
もちろんそれらも参考になるのですが、そんな難しいことではなくて、何かのメロディを声に出して歌ったとき、自然と間を取りたくなったり、息を吸っている場所があると思うのです。そういった部分が「フレーズの切れ目」であったり、自然なブレスポイントになっていると考えられます。

音楽は「呼吸」や「間」という表現が含まれて初めてメロディが完成するのです。

ですから、楽譜にブレスする場所が書いてないとか、ブレスマークからブレスマークまで息が足りなかったとしても、頑張って最後まで続けなきゃいけない!と思いすぎるのも良くないですし、逆に休符が連発しているからと言って、すべての部分でいちいち息を吸ってしまうのも、聴いていて息苦しくなってしまいます。

ブレスは悪ではありません。音楽にとって大切な要素のひとつなのです。


ということで次回の記事では具体的にブレスをどう考え、演奏すれば良いのか書いてみたいと思います。
それではまた来週!

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at 09:27, 荻原明(おぎわらあきら), 呼吸

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ブレス(息継ぎ)は、して良いもの。


















みなさんこんにちは!

最近レッスンをしていてブレス(息継ぎ)に関してアドバイスをすることが多く、きっと参考になる方が多いのではなかと思いましたので、今回のテーマにしてみたいと思います。

※今回の記事では「ブレス」という言葉を「吸気」「息継ぎ」の意味で使います。

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《ブレス(息継ぎ)》
管楽器を演奏している人は絶対にしているブレス。息がなければ管楽器は音を出せませんし、息というのは一回に出せる量が決まっているので、長く演奏するにはブレスをする必要が必ず出てきます。

管楽器の未経験者の方からは「トランペットって肺活量たくさんいるから大変でしょ?」と言われたり、管楽器奏者の間でも「肺活量によって演奏できる長さが変わる」という話題が出ることがあります。きっと皆さんもそんな質問や会話をされたことありますよね?確かにそれぞれの人間が持っている肺活量にも差はあり、肺というタンクにどのくらい空気を入れられるかでも吹き続けられる時間の長さは変わりますが、フォルテで鳴らせばそれだけ沢山の息を使いますし、低音域をずっと演奏している時のほうが息はなくなりやすくなります。ですから一息で演奏できる時間が短いから下手とか、長いから上手ということも直接的には関係ありません。実際はそれよりもブレスコントロールを上手にできるかが重要です。

ただし、間接的に考えて、一息で演奏できる時間が長い=ブレスコントロールが上手(負担のない良い呼吸をしている)=演奏レベルが高い、というつながりはあるかもしれません。


《ブレスは、して良いもの》
レッスンをしていて、同じところを何度か演奏してもらっている時、そのつどブレス位置が違っている生徒さんが結構います。

ほとんどの場合、息が足りなくなったその時、ブレスをしています。

しかし、できるなら常に同じ箇所、もしくは同じパターンを演奏する場合、ブレス位置は同じであるように心がけたいです。そのためには、あらかじめどこでブレスをするのか決めておくこと、計画性が必要です。

また、ブレスをしてしまうと音楽の流れを断ち切ってしまうように感じて、「できるだけブレスをとらないように」と自分の限界を超えた息の使い方をしている方が少なくありません。奏者にも多いのですが、どちらかと言うと、部活指導者や部活の指揮者に多くいらっしゃるように感じます。カンニングブレスを多用しているバンド、結構ありますよね。

しかし、息の途切れない音楽ほど、聴いていて苦しいものはありません。人間は絶えず呼吸をしていますし、会話や文章といったものには必ず「間(ま)」が存在し、それがとても重要であったりポイントになっていくものです。音楽も人間が表現するもの。呼吸という生きるための根底にあるようなものを除外すると、とたんに人間らしさが奪われてしまうものです。

ヴァイオリンなどの弓を使う弦楽器にも同じことが言えます。弓は長さが決まっていますから、ある程度まで使ったら返さなければ音を出し続けることができません。弓を返した瞬間は、少なからず音が途切れ、アタック音のようなものが発生しやすくなります。それがイヤだからと言って弓をもっと長くしようなどという発想があったかどうかわかりませんが、実際のところ、弓の長さが伸びてきていはいないことからもわかるように、ブレスは、「して良いもの」であり「音楽には必要な存在」と言えます。


《息が足りなくなってくる》
曲を吹いていて、最初は定期的に(例えば2小節ごとに)ブレスをして、快調に進んでいたのに、だんだん息苦しくなってきて、ブレス回数がとても多くなってしまう、なんて経験ありませんか?

これは曲中のブレスの仕方が良くないからなのですが、良くない、と言うよりも「ブレスができていない(息が入っていない)」と言ったほうが合っているかもしれません。吸えてないのです。

こうなってしまう原因のひとつは、先程書いた「ブレスはできればしたくない」という気持ちが、ブレスをさせてくれないからなんです。「ブレスはしっかりして良いんだ」と、堂々と息を取り込めば良いのです。

体の使い方の面から言うと、音を出している時の体の使い方をリセットしないまま息を取り込もうとしているのが大きな原因です。実際にやってみるとわかりやすいです。楽器を吹いている体の使い方のまま息を吸ってみて下さい。とても苦しくて入ってきませんよね。
音を楽器へ送り出す時は、おなか周辺の筋肉を使い、圧を高めています。その状態のままブレスをしようとすると、横隔膜が動けず(下がることができず)、肺が膨らむ余地が大きく減少します。そのため胸のほうだけ(肋骨内だけ)膨らむ、いわゆる胸式呼吸になっているのですが、体に必要以上に力を込めて音を出すクセのある方は、その肋骨周辺までも力をかけている場合が多く(肩、首に力が入ると胸周辺がロックされてしまいます)、そうなるともう全身の筋肉がロックされていて、結局肺は全然膨らむことができなくなってしまうのです。そんな状態ではブレスをしても何の意味もありませんよね。

ですからブレスをする時には体の使い方を切り替えなければならないのです。

でも、息を堂々と吸ったら、やっぱり音楽(メロディ)は途切れてしまうじゃないか!と思うでしょう。もちろん、そうなってしまう可能性はあります。では、どうすれば良いのでしょうか。


《フレーズ感を常に持ち続ける》
例えば、文章を読む時、会話をする時、自然とブレスをしていますよね。特に考えていなくても、おおよそ誰でも同じようなところでブレスをしたり、会話が上手な人だとブレスが必要だから、というだけでない箇所で「間(ま)」を作ったりもします。そうすることでとても言葉が耳に入りやすくなったり、説得力が生まれたりします。これが「フレーズ」と呼ばれるものです。

音楽もこれとまったく同じ。ずっと音を鳴らし続けることが音楽ではありません。基本的には「間(ま)」という存在があってこそフレーズが生まれます。

今演奏している作品のメロディを自由に声に出して歌ってみましょう。自然に息が吸いたくなる場所がありませんか?もしくは、ここで息を吸うと違和感ないな、と感じるところがありませんか?
また、アンサンブルや吹奏楽などでは、メロディではないところを担当することも多いはずです。そのような場合にはブレスをどこでとればいいか悩んでしまうかもしれません。
しかし、自分が伴奏パートを演奏していても、誰かは必ずメロディを演奏しています。そのメロディにはやはりフレーズが存在しているはずです。そのメロディを歌いながら、自分の担当している楽譜を演奏すれば、おのずとどこでブレスをするのが自然か見えてくるはずです。
ですから、自分のパート譜だけをにらめっこして合奏に参加していても、音楽は完成しないのです。


《ブレスのしやすいところはどこか》
最後に、演奏しているものや、目的によっても少し違ってくるので、ブレスがしやすいところをまとめてみたいと思います。

■フレーズの切れ目
フレーズの切れ目は一瞬の「間(ま)」が生まれることがあります。ここでブレスをすることは基本的に違和感を感じさせません。しかしわすれてはならないのは、「音楽は最初から最後まででひとつの作品である」ということです。大げさに書いてしまいましたが、ようするに「フレーズとフレーズの間も繋がり合っている」ということです。例えるなら電車の車両はひとつひとつが独立していますが、それらが連結し合ってひとつの電車になっているのと似ています。フレーズどうしがつながりあって(関連しあって)ひとつの大きな作品になっているのですから、フレーズ間だからといって音楽がストップしてしまうようなブレス(そういった意識でするブレス)にならないように心がけましょう。

■休符や長めの音符のうしろ
休符は音を出さないところですから、ブレスがとてもしやすいし、無意識に休符でブレスをしている場合のほうが多いと思います。また、二分音符など、長い音を出している時の後ろにもブレスのポイントがあります。
しかしこれらもやはり「フレーズ」を意識した上でブレスをするべきです。すべての休符は「休む時間」というわけではありません。メロディ、フレーズの中に生まれた「間(ま)」は決して休む瞬間ではないので、そこでボコっと穴をあけてしまうことは避けるべきです。フレーズを歌えるようになればおのずと休符を休む場所だと思えなくなってくるはずです。

長い音符を演奏している後ろも同様です。
たとえば二分音符で書かれた後ろの一拍をブレスに使ってしまったら楽譜とは違う吹き方をした、ということになりますね。しかし、作曲家からしてみればその部分は「二拍」音が存在していてほしいから二分音符で書いてあるのですから、そこは尊重しなければなりません。ブレスはしてもいいですが、あくまでも「ここは二分音符なのだ」という意識を持った上でのブレスであるようにしましょう。

■理路整然としたブレスポイントでの練習
例えばアーバン金管教本など、教則本にある小品的練習曲を演奏する際、「2小節おきにブレスをする」と決めて練習することも大切です。最初から最後まで均一性のあるブレスコントロールをするという目的があり、もちろんフレーズを意識することは必要なのですが、それ以上に毎回のブレスを同じようにできることを目的とします。これができるようになると、どんなメロディを演奏することになっても、しっかりしたブレスをとることができます。


ということで今回はブレスについて書いてみました。
他にも呼吸、ブレスについて書いた過去の記事がありますので、ぜひ合わせて読んでみて下さい。

「呼吸」カテゴリはこちらからまとめて読めます

管楽器はブレスがないと音が出せません。アンブシュアだタンギングだといろいろ考えるべきことがあるかもしれませんが、それらの根底にある最重要なものがブレスです。ブレスを大切に、しっかりと使えるように練習をしてみて下さい。

また来週!


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at 11:32, 荻原明(おぎわらあきら), 呼吸

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