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苦手を克服する方法 1








みなさんこんにちは!

今回の記事は、経験年数が長い方に比較的多いお話です。


《できないことがずっとできない》
「あー、このパッセージ、苦手なんだよなあ」「この音域出せないなあ」「ダブルタンギングができません」

苦手なことはもちろんあります。にんげんだもの。

しかし、その苦手、できないこと、どれくらい前から続いていますか?
「これ苦手なんだよなぁ」と、いつから思っていますか?

しかも、気付いているだけでなく、それなりに意識して練習しているのに、なかなか結果にあらわれない、なんてことも多くありませんか?


そこで今回は、「苦手」がなぜ克服しにくいのか、そしてどのような方法が解決へと導くのか、書いていきます。


《苦手が克服しにくい原因》




苦手が克服しにくい原因は、様々あると思うのですが僕の経験上、一番多いのが

「自分の今持っているスキルの範囲内で解決しようとしているから」

だと思っています。

特に「ハイノート(高音域)」は顕著で、レッスンでも難しい、苦手だとおっしゃる生徒さんが非常に多くいらっしゃいます。
その理由のひとつがまさに「今持っている方法」でなんとか出そうとしてしまうことが、逆に出しにくい、もしくは大変な思いをしないと出せない、という結果に繋がってしまうのです。

今まで取り入れたことのない(スキルとして持っていない)ベストな方法(具体的なことはここでは割愛します)を模索して、頭でわかっていたとしても、どうしても今までしてきた方法ーーお腹に力を入れすぎてしまったり、口周辺にギュっと力を入れてしまったりーーと、無意識にベストではない方法を取り入れたり加えたりすることで結果に繋がらないことが非常に多いのです。

また、ハイノートを出すための具体的な方法を実現するための、直接的には関係なさそうな様々な要因(ここでは割愛します)を意識していなかったり、おろそかにしていたり(直接的なことばかりが頭の中いっぱいになっていたり)、追求しなかったりこれまでの習慣のまま放置してしまうことで、結果に繋がらない、といったこともよくあります。

あとこれは可能性の範疇を超えませんし、言い方が良いか悪いかわかりませんが、場合によっては「新しい方法を今更取り入れるなんて…」という思いが心の片隅にあることが足かせになっているのかもしれません。


《実力というフィールド》
僕の著書「トランペットウォームアップ本」に書きましたが、自分の今持っている実力は、自由に動き回れるフィールドのサイズと比例していると考えています。

例えば、やっと音を出すことしかできないトランペットを始めたばかりの方はフィールドがとても狭いため、様々なうごきを見せなければならない協奏曲やテクニカルな作品は今はまだ到底吹けません。また、要求されたことに対して的確に、しかも様々に演奏できる人ほど持っているフィールドが広い(=実力=できること)が多い、ということです。


《ウォームアップと基礎練習》
よく、ウォームアップと基礎練習を混同してしまっている方をみかけます。
僕はこれらを明確に区分しています。

[ウォームアップ]
ウォームアップとは、自分の「今」持っている実力を最大限に発揮できるコンディションに整えるために行う「毎回(毎日)の最初に行う同じメニュー」を指します。
人間の体や精神は一定ではありません。調子が良い日もあればそうでない日もあります。にんげんだもの。
しかし、自分の演奏に関しては、そのコンディションのバラつきを理由にするのは良くありません。毎日一生懸命練習していたのに本番の日に調子悪かったとして、「本当はもっと良い演奏できるんだよ!」なんて言い訳もただ虚しいだけで自分が辛くなります。

そうならないために、常に一定のメニューを取り入れて、理論的な面からコンディションを一定にする「作業」をウォームアップと呼びます。
自分の持っているフィールドを自由にうごきまわれる環境整備、といった感じです。

[基礎練習]
自分の持っているフィールド(=実力)を広げる行為です。
要するに、今まで自分の持っていなかった、もしくはモヤモヤと不確実だったものを明確に自分の実力にする時間です。

はっきり言って「面倒臭い」です。

なぜなら基礎練習は、常に「持っていないものを自分のものにする」ことばかりが続くので、研究や実験、工夫と努力の末の成功と失敗の繰り返しだからです。
本気でやるには時間もかかりますし、あまり追求しすぎると「あーーーーもう!!なんでできないんだよ!」とメンタルに響く場合もあり、時間配分や心の持ち方などに配慮してバランス良く行わないと結果が伴わないかもしれません。

基礎練習に関しては第三者からアドバイスやヒントをもらえると効率が良く、それが「レッスン」を受けることのテーマのひとつと言えます。
レッスンは、単にフィールドを広げるだけでなく、強固な地盤を持った素晴らしいフィールド、要するに変な癖も持たない方法を身につけるためにも有効です(教える人のレベルによります)。

基礎練習の範囲は多岐に渡り、具体的なテクニックの取得だけでなく、からだの使い方や知識、歌い方などの表現力、音楽へ向かう姿勢や感受性などもこれに当てはまります。

実力といフィールドは広いほうが良いのですから、基礎練習は尽きることのない挑戦とも言えます。基本的には永遠に終わらないので、慌てることなく、意欲的に楽しくできることが理想です。


ということで、ウォームアップと基礎練習はまったく違う目的を持っています。ひとくくりに「練習」と呼んでしまわないように、明確に分けておきましょう。


今回はここまでです。
それでは、また次回!

当ブログの写真・記事等の(全部、一部問わず)無断利用、ネット上(TwitterやFacebookなどのSNSを含む)などへの無断転載を禁止します。

at 07:33, 荻原明(おぎわらあきら), 練習に対する考え方

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講習会に参加するメリット








みなさんこんにちは!

今年は1年をかけてトランペットの講習会を18回と、ウォームアップ本出版記念講習会を複数回開催しました。
各回定員5名ずつの少人数制で、できるだけ皆さんが理解し、納得してもらえるように心がけたつもりですが、ご参加された皆様いかがでしたでしょうか。

参加された方の中には遠くは福島県、愛知県、岐阜県、兵庫県などから、わざわざこのために東京へ来て頂いた方もいらっしゃって、身の引き締まる思いでした。

この場をお借りして、あらためて御礼申し上げます。

この講習会が皆様にとって少しでもプラスになっていれば幸いです。


《講習会》
さてこの「講習会」という催し、ジャンルは様々ですが日本中で毎日のように開かれています。「講演会」とか「ワークショップ」なんて名前もよく耳にしますね。
中でも音楽はとても多いジャンルだと思います。僕自身も地元の中高生を対象にした吹奏楽講習会に講師として参加したことが何度かあります。

講習会って、なんだかとっても有意義で、「良い事聞いた!」「明日から練習頑張ろう!」と励みになることも多々あります。
しかし、講習会に参加しただけでは実際のところ自分のレベルがアップしたかと言えば、そうではない(場合がほとんど)ですよね。なんか上手くなった気がする!と感じるのですが。

参加しただけで上達するならそんな楽なことはありません。
しかし、「じゃあ講習会なんて意味ないじゃん!」と思うのもちょっと違います。

上手く利用すればとても役に立つものです。
そこで今回の記事は、「講習会を自分に有効利用する心構え」を書いてみたいと思います。


《知識を得る場》
音楽の講習会は、レッスンのように実際に楽器を演奏してみることもあると思いますが、参加者全員で言われたことを試しに(確認のために)吹いてみる程度しかできません。個人的アドバイスや解決方法までには至らないことがほとんどですから、講習会に参加しても個人が上達に直結するものは限られています。

しかしそれが講習会です。
講習会は実力を伸ばす場ではなく「知識」を得る場だからです。

これは、本を読んだり、ネットでトランペットについての記事を読むのと(まさに今!)似ています。このブログを読んだからと言って、突然上達することはまずありません。


《答え合わせにつかう知識》
では、「知識」とはどのような場面で役立つのでしょうか。

知識は、実践(実際に演奏)をする「前」に役立つことは限られています。むしろ、その知識だけを強く持ちすぎると、固定観念になってしまい身動きがとれずに逆効果になる場合もあります。

「こうであるべき」「こうでなければならない」

そう感じてしまうことで、可能性や柔軟性が奪われることがあるからです。

ですので、知識は実践の「後」に役立たせます。
わかりやすく言うと「答え合わせ」に使うのです。


《キノコ狩り》
突然ですが、キノコ狩りに行ったことありますか?

キノコって、毒キノコか食用か見分けるのがとても難しいと言います。

よほどのベテランでない限り、正確な判断はできません。そういった時に役立つのが「図鑑」ですね。
それぞれのキノコの特徴を調べ、安全であるかを確認し、収穫します。

図鑑を実践で使うには、まずキノコそのものを発見しなければ役立ちません(もちろん眺めているだけでも楽しいのですが)。

図鑑を持っているともれなくキノコが寄ってくるわけでもなく、キノコが生えていそうな場所を調べ、自力でそこへ向かうというアクションが必要です。それは自分自身の行動力や努力によって達成するものです。

講習会って、この「図鑑」のような存在と思ってください。


《確認や自信につながる知識》
講習会で得た知識は、自分が実践をしたときのそれが正しいか、確認するための材料になります。

例えば、ハイノートの講習会で、中音域、低音域、高音域それぞれの口の中の状態について学んだとしましょう。
漠然とかもしれませんが、その知識を持つことができました。

その後、個人練習で口の中の状態を実際に試してみるのは自分自身です。
講習会で教わったことを一発で「できた!」なんてこともめったにありません。
試行錯誤を重ね、自分の中で工夫した結果、音域を広くさせることが少しずつできて、高音域も出せるようになってきた!
そのときに「講習会で言っていたあの説明は、こういうことだったんだな!」とイコールで結びつくのです。

もし講習会に参加していなければ、その方法もわからなかったかもしれませんし、何よりもできたときの確認や自信につながる材料を持ち合わせていないので、「これで本当にいいんだろうか」「このまま進めてしまって大丈夫なのか」と、自分の実践していることが正しいのか不安になったり納得できない場合が多いのです。


《受け身では無意味》
講習会で得た知識はこのようにきっかけやざっくりとした方法を知るだけでなく、答え合わせをするものとして非常に活用できます。

他にも個人レッスン、グループレッスン、講演会、本を読む、ブログを読むなどの方法は、すべて得るものや上達のアプローチが異なります。
それを知っておき、それぞれの催しに参加したり触れるにあたって、心構えを切り替えておくことが大切です。

そして、これらの何かを教わる、知識を得る場面で共通していることがひとつあります。それは、漠然と「上手になりたい」「なんか教えて」という受け身の気持ちでは、得るものは少ない点です。

得た知識を上手に活用するには、結局は自分自身の努力や工夫、理解の時間が必要なのです。


《ご意見、企画案を募集しております》
今年の僕のトランペット講習会は終了しましたが、来年以降も音楽教室の生徒さん以外の方ともたくさん交流の場を持ちたいと考えています。

今一番実現したいことは、日本各地にお伺いして講習会や個人レッスン、グループレッスン、公開レッスンをしたりコンサートをしたりと、活動の場をどんどん広げていきたいです。
東京以外の場につながりがないので、どうにか方法がないか模索しているのですが、なかなか良い案が浮かばずで。

そこで、みなさまからご意見や企画をお聞かせいただきたいと思っております。
こんな講習会だったら参加してみたいな、とか、こんな企画は面白いのでは?といったものがあれば、ぜひ教えてください。去年や今年に開催した内容をもう一度!でも構いませんし、ご自由にご意見をお願いします。

「地元に来て!」というリクエストも大変嬉しいです。

それでは、また来週!


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at 07:56, 荻原明(おぎわらあきら), 練習に対する考え方

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