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教わる側の捉え方、教える側の配慮








みなさんこんにちは!

先日16日(日)に、自身初のトランペットリサイタル全4回が終了致しました。ご来場下さいましたみなさま、ありがとうございました。
詳しくはFacebookにレポートと御礼を書かせていただきました(こちらから見られます)
なお、来年9月頃に2回目のリサイタル開催予定でございます。こちらでもまた追ってお伝えさせていただこうと思いますので、その際はどうぞよろしくお願い致します(リサイタル専用サイトはこちら)。


それでは今回は久しぶりに、ブログ経由で届いた質問メッセージをもとに進めていきます。


《先輩からのアドバイス》
吹奏楽部に所属している方から質問が来ましたが、こういった内容でした。

『先輩から、「(アンブシュアを作るときに)唇の周りに○○をして、○○するといいよ」と言われたけれど、どうやればいいのかわからない』

こんな感じでした。伏せ字にしたのは、その方法をここで公開すると誤解を招くからです。完全に無意味なものだったので。

みなさんもいろいろなところからアドバイスってもらうと思います。先輩や友人、指揮者や指導者、ネットや本など。昔に比べてはるかに情報量が増えたので、今は錯綜した情報を見分ける、仕分けることが個人に与えられた使命であるとも言えます。


《返信内容》
そして、このメールに対して返信しました。おおよそ以下のような内容でした。

[根拠があるか検証する]
どんなアドバイスでもそうですが、情報を与えられた側は実行する前にまず検証することが大切です。具体的には、

・何を目的とした情報か
・最終的に得られる結果とは(方向性)
・自分にとって本当に必要なことか
・実践する価値があるか
・納得できる情報か
・どのくらい時間がかかりそうか

とにかく自分のコンディションが悪くなったり、最悪吹けなくなったりするのは誰もが絶対嫌なはずですので、ここは慎重にそして時間をかけてしっかり考えてください。

先輩からの情報を鵜呑みにして「良い情報聞いた!早速実践だ!」という展開だけは絶対に避けましょう。
自分で考えることが大切です。


《世の中こんなのばっかり》
トランペットや音楽のことだけではありませんよね。世の中には昔からこんな根拠が不確かなアドバイスが蔓延しています。僕は専門家ではないので真偽のほどはわかりませんが、食品や医学なんて特に多いですよね。

「○○を摂ると健康になる」
「○○は痩せる」
「○○をすると風邪ひかない」
「○○を食べるとガンになる」
「○○をするとガンになる」

こんなのばっかり。発信元がどこかもわからず、具体的な研究結果があるかもわからず、それをしたらガンになるんだって!って言われたことよくありますが、根拠がないので信用してません。裏でお金が動いている匂いもほのかにします。

ともかく、人間て結局好きなんですよね。自分の知識を誰かに発信するのが。
噂話や都市伝説の類もこれと同じでしょう。

中には本当に自分に合った方法を手に入れられる可能性もありますが、根拠がないただの持論や、伝言ゲームのように主旨や内容が少しずつ変化していって真偽のほどが不確かになったものがほとんどです。なので、情報が増えてくるとそれまでと真逆な情報、矛盾したことを必ず手にします。
今回のアンブシュアや、呼吸に関するオカルト的情報が多いのもこれが原因と考えます。
注意しましょう。


《先輩の気持ち》
アドバイスをしてくれた先輩サイドに視点を移してみましょう。きっと先輩は自分で研究した成果ではなく、どこかからその情報を得たんだと思います。根拠や順序がなく、いきなり方法だけを口頭で伝えたわけですから、本人もよくわかっていないのでしょう。「○○なんだって!(よくわかんないけど)」というパターンはそこが危険。

しかし、先輩は決して悪意があって伝えたわけではないはずです。いい情報を手にいれたからパートみんなで共有したい。そうすればみんなのレベルが上がる。とてもシンプルに、きっとそんな気持ちを持っていたのだと思います。だから「それって本当ですか?根拠は?」なんて責めることはしたくありません(わざわざ関係を悪化させる必要なんてありません)。よって、今回であれば

「そうなんですか!ありがとうございます!参考になります!」

とお礼をして即実践はしない(知識としてストックする)。これが良いと思います。


《教える側の配慮》
レッスンをしている身としてはこの話題、他人事ではありません。
自分が実践していて、根拠もあって、きっと生徒さんにも良い影響を与えるであろうアドバイスや方法であっても、それが生徒さんの中でしっかりと理解し、実践していなければ結果や方向性が変わってくる可能性が大きいのです。

ですから、伝えたら伝えっぱなしではなく、定期的に確認させてもらい、場合によっては違う伝え方や方法に切り替えることも必要だと思います。根拠や説明が多すぎると頭でっかちになってぎこちなくなってしまいますし、バランスが大切ですね。


「この食べものは体にいいんだからガタガタ言わずに食え!」

と人の口に無理やり突っ込むようなことは絶対に避けなければなりません。


そういえば昔(今も?)よその国ではアンブシュアが悪いと良い演奏はできない、という解釈のもと、強制的にアンブシュアを変えさせるなんてことが蔓延していました。それが100%間違っているとは言い切れませんが、僕は絶対やりません。アンブシュアというのは良い演奏ができているときの状態がその人にとって正しいアンブシュアである、と考えていますから、見た目とは必ずしも関係性がないからです。

そもそもアンブシュアというのは演奏しているときの口周辺の筋肉や皮膚の状態を表面的に見ただけで、単なる「瞬間的ポーズ」です。歯並びや骨格を無視し、口の中の状態や舌の位置、顎の開き具合なども考慮にいれていませんから、これによって良い悪いと決定することはできません。

トランペットの音の出る原理や音を発生させる「うごき」を正しく理解していれば、そんなアンブシュアがどうだこうだなどの議論をする必要もない、と思っています。だから僕はレッスンで「アンブシュア」という単語を(アドバイス的発言時には)極力言わないようにしています。誤解を招くだけですから。

ということで、教えてもらう側はアドバイスを受けて即実践に移すのではなく、一旦立ち止まって考えてみることがとても大切で、教える(伝える)側は根拠があることをきちんと説明し、強制的にではなくその人その人に合わせた言葉の使い方(伝え方)や実践順序、時間のかけかたにも配慮しましょう、というお話でした。

ということでまた来週!

当ブログの写真・記事等の(全部、一部問わず)無断利用、ネット上(TwitterやFacebookなどのSNSを含む)などへの無断転載を禁止します。

at 06:31, 荻原明(おぎわらあきら), 練習に対する考え方

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空気の使い方 4








みなさんこんにちは!

今回で4回目。空気についてはひとまず最終回とします。


《ブレスの勘違い》
ブレスを無意識に「足りなくなったら吸う」としている方がとても多いように感じます。

車でもそうですが、ガソリンがなくなったら給油するなんてことしません。いちいちガス欠の恐れを感じながら快適ドライブなんてできませんからね。ブレスもガソリンも計画的に補給していきたいものです。

よって、ブレスは演奏に使える呼気がなくなる前に行います。


《ブレス位置の勘違い》
もしかするとブレスを苦手と感じている方は「次のブレスまで空気をもたせなければならない」と思っているからかもしれません。

「次のブレス」とは、たとえば「休符」「ブレス記号」「フレーズの隙間」といったところです。
ひとつずつ解説してみます。

[休符]
休符は音を出さないところだから、空気を取り込む隙間としては便利だと思います。たしかに、休符でブレスをすることはとても多いのですが、注意してほしいことが2つあります。

ひとつは「休符があるたびにブレスをする」という行為。マーチとかワルツの裏打ちなど、同じ単純なリズムのときになりやすいです。しかも無意識にやっている方が多いのですが、「今空気入れておかないと次いつ吸えるかわからない」というオイルショック的発想(古い?)があるのかもしれません。こまかく空気を取り込む行為は、ブレスコントロールをしにくくする恐れがありますので、よくありません。

もうひとつは「休符はフレーズの中にもある=休符が必ずしもフレーズの切れ目ではない」という点。
フレーズというのは、文章で言うところの「、」や「。」までの「一区切り」のことを指します。音楽のメロディも音符同士が繋がりあってひとつのメロディになっていますから、同じようにフレーズが存在します。
しかし、音符が並ぶだけが音楽ではありませんね。休符による「間(ま)」が音楽の流れに重要なものであることも多いのです。フレーズの中に休符が存在している場合、そこでおおっぴらにブレスをしてしまうと不本意なフレーズ切れを起こしてしまうのです。

休符だからブレスをしてもいい、と安直に思わないようにしましょう。


[ブレス記号]
ブレス記号の位置で空気を取り込むのは間違いではありませんが、ブレス記号は「この記号のところでしかブレスしちゃだめ!」という意味ではありません。
ブレス記号は「ここでブレスをすれば音楽としては自然にながれると思うよ」という作曲家や編曲者の「提案」です。指示ではありません。

例えば、ブレス記号の書いてある作品を指定テンポよりもゆったりと(もしくは速く)演奏することになったり、音量がとても大きく(小さく)なったり、例えばオーボエの楽譜をトランペットで吹くことになった場合、どうでしょうか。もはやブレス記号の位置はまったく参考になりませんね。

フレーズの切れ目をブレス記号で表している場合もありますから、結局は「参考」にしかならないということです。


[フレーズの間]
フレーズとフレーズの間でブレスを取る、これが一番一般的で自然なブレスです。
しかし、例えばフレーズから次のフレーズに発展的につなげて吹いたほうが効果的な場面も多々あります。そういった場面でブレスをしてしまうと「吹き直し」「やり直し」「区切り」のような印象を与えてしまい、テンションが下がってしまいます。
ブレスをするかしないかを考えるまえに、音楽が持っている流れ、作曲物が求めている流れ、そして自分自身がどのような流れにしたいかを考えることのほうが先決です。

そしてフレーズに関してもうひとつは、「フレーズの途中であってもブレスはできる」という点。例えば楽譜にスラーでフレーズを書いている場合、基本的にはタンギングをしないで吹き続けることになりますが、その間であってもブレスをすることは可能です。しかし、フレーズが続いていることには変わりないので、フレーズを切りたくない!!ととても強いフレーズ感と歌の流れ(ベクトル)を持った上での素早いブレスが必要になります。
多少の技術がいるものの、要はブレスというのはどこでもできるし、絶対ここでしかできない、という場合もほとんどないのです。


《空気が余っても大丈夫》
そもそも、空気を最後まで使い切る、という発想はどこから生まれてしまったのでしょうか。

トランペットを吹いていて、ブレスをしようと体の緊張を解除し、口を開けたその瞬間、余っている空気は勝手に放出されます。この余った空気に関しては深く考える必要も意識する必要もありません。
余った空気が放出されるのはほんの一瞬の出来事ですから、その後すぐにブレスをすることが可能です。なので、次のブレスのためにわざわざ肺の中の空気を最後まで搾り出そうとする発想は良くありません(前回までの記事でも、「はい、全部出して」の指示について指摘しました)。

肺の中に空気がまったくなくなることはありません。肺の中には常に空気が存在しています。


《指導側の問題》
なぜ呼吸に対してぎこちない解釈が蔓延しているのでしょうか。
これは憶測ですが、ひとつに吹奏楽部で行なっている謎のロングトーン練習が問題ではないかと思うのです。

ロングトーン練習で、16拍だ32拍とやたら長い時間音をのばさせたりするのを良く見ますし、僕もやらされていました。もう競争みたいになっていて、主旨もなければ目的もない(男子が躍起になる)。アパチュアの周辺に力をかけ、ものすごく小さくし、空気をできるだけ出さないようにして音だかなんだかわからないピーピーしたものを出し続け、「やった!俺128拍伸ばせたもんね!」とか、本当に無意味を通り越して奏法のバランスを壊して自滅しますからおやめなさい。

これは指導する側がいけません。方法や呼吸のシステムをきちんと説明もせずにやたらと長く吹かせようとすれば、呼吸やブレスに対する考え方は偏るに決まっています。「管楽器の呼吸法」なんていう、仰々しく特殊めいた専門用語的呼び方をするところも、このあたりから生まれたのではないでしょうか。結局は指導者の知識と勉強不足なんですよね。

ここでもう一度はっきり言っておきます。

「呼吸は呼吸です。人間の呼吸運動のシステムはひとつしかありません。日常の生活をしているときも、管楽器を演奏するのも同じ器官が同じように働いているのです。特に吸気(ブレス)はまったく同じです。」


《まずは計画的なブレスをマスターする》
ブレスを自然に行えるようになるためには、まずは計画的なブレスで演奏ができることが必要です。
例えば、アーバン金管教本の冒頭部分にある50の練習曲。それぞれが同じパターンで続くので、あらかじめ2小節や4小節で必ずブレスを取る、と決めておき、計画的に吹けるブレスを練習するには最適です。

それができたら、今度は単純なメロディを使ってフレーズが途切れないような練習をします。

そうしいくうちに自然と音楽的な面から生まれる「ブレスをしたいところ(しなければならないところではない!)」が感じられるようになってくるはずです。


《結局はフレーズ》
今回のお話は、結局すべて「フレーズ」がネックになっています。
フレーズを感じていないとブレスはできませんし、フレーズを感じていれば自然とブレスしたくなるところが見えてくる、ということです。

そして、「ブレス」もフレーズや音楽の流れの中の存在として認めてあげることです。

ブレスは「しないほうがいいもの」「演奏上、しかたなくやっているもの」と考えてはいけません(カンニングブレスとか意味わかんない)。ブレスというのはすべての人間が常におこなっている自然であたりまえの行為です。ですから、呼吸を感じられない音楽はその名の通り「息苦しい」だけなのです。

ぜひブレスも音楽に取り込んでください。
ブレスを感じられる音楽の流れは、聴く人に安心感を与えます。


《もっと詳しく学びたい方は》
「呼吸」の講習会をしております。もう間近になりましたが、今月10月14日(金)19:00より、文京区にあるプレスト音楽教室にて「呼吸」講習会を開催します。くわしくはこちらの特設ページをご覧ください。


ということで、呼吸に関してはひとまず終わりにしたいと思います。
また機会がありましたら書きますね。

それではまた来週!


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at 07:38, 荻原明(おぎわらあきら), 呼吸

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空気の使い方 3








みなさんこんにちは!

今回は「空気の使い方」の3回目です。


《必要分のみ取り込む》
演奏する、と言っても長いメロディを吹くこともあれば、8分音符1発だけ吹くときもありますね。
ですから、そのときそのときで吸気量も吸気にかかる時間も変化します。
8分音符1発吹くだけで深呼吸みたいに大量に空気を取り入れても無駄ですから。

「何を今さら当たり前なこと言ってるんだ」と思うかもしれません。
しかし、結構見かけるんですよ。どんなときでも目一杯、一生懸命、とても沢山空気を入れようとしている方が!

それって日帰りの遠足に10日間のサバイバル登山の道具を持っていくようなものです。とても意味がない行為ですし、不必要な負担をかけてしまいます。


そしてもうひとつ。
「肺の中をからっぽに」とか「これから息を吸うから、一旦全部出しちゃいましょう」とかよく聞きませんか?
管楽器の呼吸について話すときの常套句みたいになっていますが、これって本当に必要なことなのでしょうか。

これは必要ないことと言えます。そもそも、肺の中に空気がまったくない状態になんてできません。常に空気は入っているのです。
だって喋るとき、いちいち大きな呼吸をして蓄えないと喋れませんか?そんなことありませんよね。

空気を全部出してしまうという発想は、意味がないどころか体に負担をかけているので逆効果と言えます。

少々乱暴な言い方をすれば、いちいち空気を取り込まなくても、少しくらいの演奏はできるんです。肺には常に空気が入っているわけですから。

同じようなことで、演奏開始時、指揮者のザッツが出るまで息を止めてしまう人がいます。これも呼吸を乱したり、体に負担や不必要な力をかける原因のひとつになります。前回の記事で、呼吸は不随意運動(無意識に呼吸をしている)と、随意運動(意識的に呼吸を行う)の両方ができる、と書きました。自分の意思で空気を取り込むその直前まで、通常の呼吸はそのまま放置(無意識に)させておけばいいのです。呼吸がとまっていなくても、不随意運動で吸気状態でも呼気状態でも、深呼吸のような大きな随意運動は開始できます。

漢字ばっかりでややこしいですね。要するに、息を止めなくてもどんなタイミングでも空気を取り込むことはできる、ということです。
したがって、演奏前に呼吸を止めないように注意してください。


「吸う」ということを重要視しすぎて、呼吸がどんどん大変な行為になるのは良くありません!


《マックスまで取り込むのはなぜか》
今年の春に出版しました僕の著書「トランペット ウォームアップ本」の中には、自分のもっている呼吸の最大値で吹くウォームアップのステップがあります。要するにマックスまで空気を取り込んで、それを効率よく非常に長いフレーズを演奏する、というもの。

さきほど、空気なんて取り込まなくても肺にあるんだからそんなに沢山取り込まなくていい、と書きました。まるで矛盾しているかのようですが、必要分だけ取り込むためのコントロールができるようにするためには、ウォームアップ時に自分の持つ最大値で呼吸ができるようにしておくことが大切なのです。

テレビって「こんなに大きな音量にしないのに」というくらい大きな音が出るようになっていますよね。車のエンジンも「こんなにスピード出したら捕まっちゃう」くらい出せるようになっています。

あれは、その最大値を非常に大きく設定しておくことで、小さい音量や遅いスピードを安定させるためだそうです。そうしないと、通常モードでエンジンフル稼働になってしまい、オーバーヒートしてしまう想像ができますよね。

呼吸も同じで、まずは最大値まで使えるようにしておくことが大切なのです。

ただ、この吸気量はあくまでも「演奏ができる(コントロールがきく)最大値」です。本当にギリギリまで空気を取り入れてしまうとコントロールがきかなくなってしまうので、その点は注意してください。

ということで今週はここまでです。
次回、呼吸の最終回です。

それでは、また来週!


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at 06:25, 荻原明(おぎわらあきら), 呼吸

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