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音をはずす恐怖を持たないように








みなさんこんにちは!
今日はメンタル面のお話です。


《本番に実力が出せない》
多くの方は本番や合奏、レッスンなど、人前で演奏をする機会(自分の演奏を聴く姿勢の人がいる機会)が必ずあると思います。個人練習をしている時のある意味「気楽」な感じとは違う緊張感が少なからずありますよね。

個人練習の時はそれほど気にしていなかった箇所や音でも、不必要にいろいろと考えてしまい、結局上手く吹けなかった、なんて経験それぞれにあると思います。僕自身も音大生の時のソロの試験がとても苦手でした。とにかく緊張するし、変な言い方になりますがひとりだから絶対にごまかしがきかないから、変に身構えてしまいました。
だから、練習の時、何事もなく吹けていたところも、音をはずしてしまったり、不発だったり。

言い方を変えれば、「自分の実力が出せていない」と言えます。

自分の実力の範疇だから、本当はできるんです。でも、何かが邪魔をして、その時だけできなくなってしまうんです。ではこの「何か」とは何なのでしょう。


《ネガティブな発想が邪魔をする》

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実力を出せなくしているのは、自分自身の心です。「緊張」から生まれてくるネガティブな発想が、いろいろと邪魔や攻撃をしてくるのです。

 「音をはずさないようにしなきゃ」
 「間違えたらどうしよう」
 「変な音(ピッチ)が出たらどうしよう」

こんな気持ちが強くなるんです。

正直言うと、僕自身もこうなってしまいます。例えば普通に音楽教室でレッスンをしている時であっても、生徒さんに理解してもらえるような演奏例を吹く時であっても、多少なりとも緊張します。生徒さんが「?」とならないようにしなければ、というプレッシャーがそうさせるのでしょうが、元をたどると自分が中学生の時の経験がネガティブ発想を持つきっかけになっているように思います。


《音をはずすと怒られる恐怖》
中学生の時、指導に来ていた外部コーチは結構厳しい人でした。アマチュアではありましたがトランペットを演奏する人だったので、特に当たりは厳しかったように感じます。
今でも結構ありますが、音をはずした部員に対して「音をはずすな!」「ヘタクソ!」と、みんなの前でさらしものにされるあの経験。あれが結局、心のどこかに残っているんだと思います。

音をはずす=怒られる

このイコールは必要のないことです。


《根拠を持った指導を》
僕は厳しい指導に対して批判をする気はありません。それは「やり方」ですから、それが必要であり、本当に最善な方法であるならば、やれば良いと思います。厳しさの中から生まれてくる素晴らしい結果も沢山ありますし、それは指導する人と教わる人のキャラクターや背景などによっても変わってくるものです。

ただ言いたいことは、厳しくても優しくても、指導する人は何らかの根拠を持っていて欲しいということ。根拠もなく言ってしまうこと、特に感情に任せて口から出てしまう言葉ほど、相手の心にむやみに傷を負わせ、その後の人生に影響を与えてしまうと思うんです。

僕の場合、中学生の時、特に吹奏楽コンクール直前になればなるほどコーチが厳しく苛立ってきて、ほんの些細な出来事でも怒られるようになっていました。そもそも、トランペットをきちんと習っていたわけでもない楽器経験3年弱の中学生に「音をはずすな!」だけを連発されても、どう対処していいかなんてわかりません。だからと言って、みんなの前で「じゃあどうやったら音をはずさないんですか?ああん?」なんて言う勇気などあるはずもなく、悔しさだけが募る毎日でした。
結局対処法がわからないのですから、「音をはずさないように、はずさないように…」と心の中で祈るくらいしかできず、結局はずすわけですよ。で、また怒られる。楽器から音を出すのが怖くなる。音をはずすだけでなく、全身が硬直しているのでピッチも上がるし、すぐバテるし、音色も悪くなります。

今では聴くことができなくなった中3のコンクールの音源は、しっかり頭の中に残っていますが(当時はカセットテープだったので、聴きすぎでテープがちぎれてしまいました(笑))、それはそれは暴走した演奏でしたね。日頃の緊張と、本番の緊張で、もうパニックになっているのが手に取るようにわかります。

これが単に「良い思い出」になってはいけないと思うんです。


《根拠を持った練習を》
結局、今でも人前で演奏する時に「はずしたらどうしよう」という気持ちは必ず持っているのですが、「はずさないためにどのような吹き方をすればいいのだろう」「なぜ音がはずれてしまうのだろう」という発想に転換できるようになったことが良かったと思います。とにかく考えて、練習…というか実験みたいなことを繰り返していました。
そうすることで、以前にくらべて音をはずすことは少なくなったように感じます(音大生の時は、試験やコンクールで音をはずしすぎてよく怒られていました)。根拠を持つことができるようになったので、「音をはずすな!」なんて言葉は僕の中からは絶対に出てきません。

音を(できるだけ)外さないように吹けるためには、やはりそれなりに根拠と実践が必要になります。そのためにはプロによる個人レッスンが最適なのですが、まずは「はずさないようにしなきゃ」「ミスしたらどうしよう」という発想を持たないことが大切です。

緊張から生まれるネガティブな発想は、経験から生まれる自信が打ち消します。ここで言う「自信」とは、意味のある個人練習のことを指します。そしてもうひとつ大切なのは「気楽さ」です。音をはずしてしまうことを恐れずに、「はずれちゃってもいいや(死にゃあしない)」というくらい気持ち(決してなげやりな気持ちではない)を持っていることが、良い結果を生むのではないか、と思います。


これからアンサンブルコンテストの練習が本格的になる団体も多くなると思います。また、コンサートシーズンですから、楽曲の中に出てくる「Solo」を担当する方も多いことでしょう。そのような場面で、ネガティブな発想に心が支配されないように、気持ちを楽に、楽しんで演奏をすること、そして客席にいる方々に自分たちの演奏でどんな気持ちになってもらいたいのか(奏法ではなく音楽を表現する奏者でいられるように)心がけることが大切です。

とにかく音楽をする上では楽しんで楽しんで楽しんで演奏をして下さいね。

それでは、また来週!


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at 07:23, 荻原明(おぎわらあきら), バテ・不調・緊張・ミス

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