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2013.03.05 Tuesday
ソロ曲を演奏しよう
みなさんこんにちは!
このブログを読んで下さっている方の多くは吹奏楽やオーケストラなど大人数の人と一緒に演奏を楽しんでいるのではと思います。
吹奏楽やオーケストラなどの大勢でひとつの音楽を作り上げることはとても楽しく、やりがいのあるものです。
また、そういった活動の中でアンサンブル(室内楽)をする機会がある方々も沢山いらっしゃると思います。特に吹奏楽ではアンサンブルコンテストがあるので年に一度、そういった時期があるのではないでしょうか。
でも、結局はだれかと一緒に複数で演奏をしていますよね。
そこで、みなさんにお聞きしたいのですが、これまでにソロを経験したことはありますか?
ここで言うソロとは、ピアノ等の伴奏でひとりで1曲を演奏する、ということです。
これまた吹奏楽では「ソロコン」というものがあったり、企業が主催しているソロのコンテスト的なものもありますが、やはり吹奏楽やアンサンブルに比べると経験した人というのは少ないのではないかと思います。しかし、ソロのステージを経験するということは、様々な面でプラスになるものですし、特に大勢で演奏することがメインに活動している方にはぜひとも沢山ソロ曲を吹いてもらいたいです。
《音楽教室の発表会》
ちょうど一ヶ月後の4月6日と7日に僕が講師をしているプレスト音楽教室の発表会が開催されます。
毎年この時期の恒例行事で、沢山の生徒さんがまさに今、発表会に向けて練習に励んでいるところです。
僕が受け持っているトランペットクラスももちろん出演しますが、生徒さんの中には「ソロなんて吹奏楽曲に出てくる数小節しか吹いたことない」と言う方も多いです。
そうなんですよね。自分自身も音大受験をすると決めてからしかソロを吹いたことがありませんでした。
《高校生の時のはなし》
僕が音大を受験すると決めたのは中学3年の時で、実際いろいろなレッスンを始めたのは高校に入ってすぐでした。
最初の頃は受験曲を吹くわけではなく、教本を使った基礎的なレッスンを2年間続けていましたが、はっきり言ってその教本(アーバン金管教本1でした)に書いてあるひとつひとつの作品をひとりで吹きこなすのもやっとの状態でした。
アーバン金管教本はタンギングやリップスラーなどのカテゴリーごとに細分化して、徹底的にそのテクニックを習得するパターンで書かれています。ひとつひとつの曲が半ページくらいにまとまっているのですが、これがとってもキツかった。。。
なぜなら、休む場所がまったくないから、そしてどこも手を抜けないからです。
吹奏楽部で吹いている時は、キツいからちょっと休んでしまおうとか(手分けしようとか)、重要なところだけ(旋律だけ)決めればある程度作品を壊してしまう危険性は少なくなる、なんて感じで吹いていた中学時代でしたから(←悪い例)たった32小節で音域も高くないアーバンの作品ですら吹ききるので精一杯だったんですよね。そもそもレッスン自体、初めの頃は1時間スタミナがもちませんでした。
でもアーバンの教本を進めていくうちに、少しずつですが吹けるようになってきたんです。
これまでのブログ記事を読んでもらえればわかると思いますが、これは決して鍛えられたからと一口に言えるものではなくて、長いフレーズを効率良く吹く方法、パワープレイで演奏しないという吹き方に変わってきたからだと思います。
もしアーバン教本をやっていなかったら、あまり考えずに瞬発力だけで吹き切るだけの演奏方法しか身に付かなかったんじゃないかと思います。
《高校生の時のソロの経験》
高校生の時はそれでも人前でソロ演奏を披露する場はとても少ないものでした。吹奏楽部には入っていましたがソロコンなんて存在知りませんでしたし。
でも、受験のために習っていたピアノの発表会で、トランペットのソロを吹く機会がありました。
音大受験するんだから人前でトランペットを吹く機会は多くもちなさいという主旨だったと思います。
あと、高校の音楽の先生が文化祭でそういったステージを設けてくれたこともあります。
演奏した曲はそんな難しいものではありませんでしたけどね。
アーバンを練習し続け、月1回のレッスンに通っていたので「ソロを吹く」ということに関してはそこまで抵抗がなかったというか、バテずに最後まで吹き切るくらいはできるだろうという根拠のない自信はあったのですが、いざステージに立った時の緊張感、お客さん全員が自分だけを見ている...!!という今までに経験したことのない恐怖感に襲われました。
また、吹奏楽と違ってステージに入って席につけば良いわけではなく、挨拶のしかたや準備、チューニングなどをしている時間もすべて見られているのかと思うと最初から最後まで生きた心地がしなかったんです。
そんなだから、バテずに吹き切るとかもうそんなこと関係なく、良い演奏なんて全然できませんでした。
演奏が終わってから言われた事がいくつかありました
「お辞儀している時に足が開いているから柔道でも始めるみたいだった」
「挨拶がだらしない、自信なさそう」
「表情が怖い」
「服装がだらしない」←高校のステージで言われた。普段制服をきちんと着てなくて、そのままステージに出てしまった。
など。演奏がどうこうなんてレベルじゃなかったんです。
吹奏楽で本番を何回か経験していたので、ステージマナーを完全にあなどっていました。
こういった「だらしなさ」「表情」などでお客さんが受ける印象は大きく変わるものですよね。
そんなのプロのコンサートに沢山行ってたから頭の中では理解していたのに、いざ自分が演奏する立場になった時には全然できない、ということに気付きました。
《ソロのステージを完成させることが目標》
ソロを演奏する時には素晴らしい演奏をすることだけを目標にするのではなくて、入場時の表情や挨拶の仕方、終わってからの挨拶から退場するまでの一連の流れとそれぞれの動きそれら全ての「ひとりでステージを完成させる」ということに気を使ってもらいたいんです。
緊張するのは当たり前ですが、それを表情や行動に出さないで、お客さんが期待するような、楽しめるような雰囲気を作るのも演奏者に与えられた仕事だということを忘れないで下さい。
もちろん、ソロ演奏と言えども通常はピアニストがいますから「二人で」ステージを作り上げるということになりますけどね。
《音楽教室の発表会でのこと》
僕が講師をしている教室の発表会では、基本的に自分の生徒さんが出演する時はステージ袖に一緒にいて舞台裏から見守るようにしています。
で、先程書いたようにソロ未経験の方も結構多いので意外な質問をされることがあるんですね。
例えば「ステージに入ったら挨拶が先ですか?譜面を置くのが先ですか?チューニングが先ですか?」とか。
ぶっちゃけ別に何でも良いですし、決まりもありません。でも、挨拶するのは早いほうが良いとは思いますが。
わからなくなった時は自分がお客さんの立場になってイメージすれば見えてくるのでは、と思います。
でもやっぱり一番大事なことは、笑顔できちんとした挨拶をすることだと思います。演奏する前に印象を悪くするなんてもったいなさすぎですからね。
そういったステージマナー(お客さんが不快に思わない行動)を学ぶには、やはりプロのリサイタルなど、コンサートに沢山行くことが一番だと思います。
《演奏する場、曲》
ソロを演奏する機会なんてどこにもない、と思っている方も多いかもしれません。
でも、機会は待ってるのではなく作れば良いんです。
例えば、部活の時間にそういったものを作ってしまうとか。期日を決めてその日の活動最後10分くらい時間をもらってやってみるとか。どんな方法だってソロを演奏するくらいの時間と場所は作ることはできます。
そういえば合宿の余興でやったこともありますね。ひとしきり合奏などが終わって自由時間になった時にやってみたり。
演奏する曲も、別に「トランペットの独奏曲」みたいなしっかりしたものじゃなくて良いんです。
自分が好きなポップスやアニメの曲だって良いでしょう。音楽の時間に歌った曲でも良いと思います。
そういった楽譜は簡単に手に入ります。トランペットが演奏しやすいように書かれているものも沢山あります。
最近はカラオケCDが付いている楽譜も沢山出ていますから、伴奏者がいなくても演奏を成立させることも簡単です(ただし、そのカラオケCDのクオリティに関しては買って再生してみないとわかりませんが)。
歌の楽譜など実音で書かれている楽譜をBb管トランペットで演奏する時は、移調して吹かないとピアノと音を合わせることができませんので注意して下さい。
実音表記の楽譜をBb管トランペットで演奏する方法に関しては過去の記事「オーケストラのパート譜5(実践その3)」を参考にして下さい。
ということで、今回はソロを演奏するということについて書いてみました。ぜひひとりで音楽を完成させる練習もしてもらいたいのですが、せっかく練習して通せるようになっても「下手だから聴かせたくない」という人がとても多いのが気になります。
そう思っている方は「上手になるために演奏を聴いてもらう」と考える順番を変えて下さい。
楽しんで演奏すれば聴いてくれる人たちも楽しんで聴いてもらえるものです。
それでは、また来週!
このブログを読んで下さっている方の多くは吹奏楽やオーケストラなど大人数の人と一緒に演奏を楽しんでいるのではと思います。
吹奏楽やオーケストラなどの大勢でひとつの音楽を作り上げることはとても楽しく、やりがいのあるものです。
また、そういった活動の中でアンサンブル(室内楽)をする機会がある方々も沢山いらっしゃると思います。特に吹奏楽ではアンサンブルコンテストがあるので年に一度、そういった時期があるのではないでしょうか。
でも、結局はだれかと一緒に複数で演奏をしていますよね。
そこで、みなさんにお聞きしたいのですが、これまでにソロを経験したことはありますか?
ここで言うソロとは、ピアノ等の伴奏でひとりで1曲を演奏する、ということです。
これまた吹奏楽では「ソロコン」というものがあったり、企業が主催しているソロのコンテスト的なものもありますが、やはり吹奏楽やアンサンブルに比べると経験した人というのは少ないのではないかと思います。しかし、ソロのステージを経験するということは、様々な面でプラスになるものですし、特に大勢で演奏することがメインに活動している方にはぜひとも沢山ソロ曲を吹いてもらいたいです。
《音楽教室の発表会》
ちょうど一ヶ月後の4月6日と7日に僕が講師をしているプレスト音楽教室の発表会が開催されます。
毎年この時期の恒例行事で、沢山の生徒さんがまさに今、発表会に向けて練習に励んでいるところです。
僕が受け持っているトランペットクラスももちろん出演しますが、生徒さんの中には「ソロなんて吹奏楽曲に出てくる数小節しか吹いたことない」と言う方も多いです。
そうなんですよね。自分自身も音大受験をすると決めてからしかソロを吹いたことがありませんでした。
《高校生の時のはなし》
僕が音大を受験すると決めたのは中学3年の時で、実際いろいろなレッスンを始めたのは高校に入ってすぐでした。
最初の頃は受験曲を吹くわけではなく、教本を使った基礎的なレッスンを2年間続けていましたが、はっきり言ってその教本(アーバン金管教本1でした)に書いてあるひとつひとつの作品をひとりで吹きこなすのもやっとの状態でした。
アーバン金管教本はタンギングやリップスラーなどのカテゴリーごとに細分化して、徹底的にそのテクニックを習得するパターンで書かれています。ひとつひとつの曲が半ページくらいにまとまっているのですが、これがとってもキツかった。。。
なぜなら、休む場所がまったくないから、そしてどこも手を抜けないからです。
吹奏楽部で吹いている時は、キツいからちょっと休んでしまおうとか(手分けしようとか)、重要なところだけ(旋律だけ)決めればある程度作品を壊してしまう危険性は少なくなる、なんて感じで吹いていた中学時代でしたから(←悪い例)たった32小節で音域も高くないアーバンの作品ですら吹ききるので精一杯だったんですよね。そもそもレッスン自体、初めの頃は1時間スタミナがもちませんでした。
でもアーバンの教本を進めていくうちに、少しずつですが吹けるようになってきたんです。
これまでのブログ記事を読んでもらえればわかると思いますが、これは決して鍛えられたからと一口に言えるものではなくて、長いフレーズを効率良く吹く方法、パワープレイで演奏しないという吹き方に変わってきたからだと思います。
もしアーバン教本をやっていなかったら、あまり考えずに瞬発力だけで吹き切るだけの演奏方法しか身に付かなかったんじゃないかと思います。
《高校生の時のソロの経験》
高校生の時はそれでも人前でソロ演奏を披露する場はとても少ないものでした。吹奏楽部には入っていましたがソロコンなんて存在知りませんでしたし。
でも、受験のために習っていたピアノの発表会で、トランペットのソロを吹く機会がありました。
音大受験するんだから人前でトランペットを吹く機会は多くもちなさいという主旨だったと思います。
あと、高校の音楽の先生が文化祭でそういったステージを設けてくれたこともあります。
演奏した曲はそんな難しいものではありませんでしたけどね。
アーバンを練習し続け、月1回のレッスンに通っていたので「ソロを吹く」ということに関してはそこまで抵抗がなかったというか、バテずに最後まで吹き切るくらいはできるだろうという根拠のない自信はあったのですが、いざステージに立った時の緊張感、お客さん全員が自分だけを見ている...!!という今までに経験したことのない恐怖感に襲われました。
また、吹奏楽と違ってステージに入って席につけば良いわけではなく、挨拶のしかたや準備、チューニングなどをしている時間もすべて見られているのかと思うと最初から最後まで生きた心地がしなかったんです。
そんなだから、バテずに吹き切るとかもうそんなこと関係なく、良い演奏なんて全然できませんでした。
演奏が終わってから言われた事がいくつかありました
「お辞儀している時に足が開いているから柔道でも始めるみたいだった」
「挨拶がだらしない、自信なさそう」
「表情が怖い」
「服装がだらしない」←高校のステージで言われた。普段制服をきちんと着てなくて、そのままステージに出てしまった。
など。演奏がどうこうなんてレベルじゃなかったんです。
吹奏楽で本番を何回か経験していたので、ステージマナーを完全にあなどっていました。
こういった「だらしなさ」「表情」などでお客さんが受ける印象は大きく変わるものですよね。
そんなのプロのコンサートに沢山行ってたから頭の中では理解していたのに、いざ自分が演奏する立場になった時には全然できない、ということに気付きました。
《ソロのステージを完成させることが目標》
ソロを演奏する時には素晴らしい演奏をすることだけを目標にするのではなくて、入場時の表情や挨拶の仕方、終わってからの挨拶から退場するまでの一連の流れとそれぞれの動きそれら全ての「ひとりでステージを完成させる」ということに気を使ってもらいたいんです。
緊張するのは当たり前ですが、それを表情や行動に出さないで、お客さんが期待するような、楽しめるような雰囲気を作るのも演奏者に与えられた仕事だということを忘れないで下さい。
もちろん、ソロ演奏と言えども通常はピアニストがいますから「二人で」ステージを作り上げるということになりますけどね。
《音楽教室の発表会でのこと》
僕が講師をしている教室の発表会では、基本的に自分の生徒さんが出演する時はステージ袖に一緒にいて舞台裏から見守るようにしています。
で、先程書いたようにソロ未経験の方も結構多いので意外な質問をされることがあるんですね。
例えば「ステージに入ったら挨拶が先ですか?譜面を置くのが先ですか?チューニングが先ですか?」とか。
ぶっちゃけ別に何でも良いですし、決まりもありません。でも、挨拶するのは早いほうが良いとは思いますが。
わからなくなった時は自分がお客さんの立場になってイメージすれば見えてくるのでは、と思います。
でもやっぱり一番大事なことは、笑顔できちんとした挨拶をすることだと思います。演奏する前に印象を悪くするなんてもったいなさすぎですからね。
そういったステージマナー(お客さんが不快に思わない行動)を学ぶには、やはりプロのリサイタルなど、コンサートに沢山行くことが一番だと思います。
《演奏する場、曲》
ソロを演奏する機会なんてどこにもない、と思っている方も多いかもしれません。
でも、機会は待ってるのではなく作れば良いんです。
例えば、部活の時間にそういったものを作ってしまうとか。期日を決めてその日の活動最後10分くらい時間をもらってやってみるとか。どんな方法だってソロを演奏するくらいの時間と場所は作ることはできます。
そういえば合宿の余興でやったこともありますね。ひとしきり合奏などが終わって自由時間になった時にやってみたり。
演奏する曲も、別に「トランペットの独奏曲」みたいなしっかりしたものじゃなくて良いんです。
自分が好きなポップスやアニメの曲だって良いでしょう。音楽の時間に歌った曲でも良いと思います。
そういった楽譜は簡単に手に入ります。トランペットが演奏しやすいように書かれているものも沢山あります。
最近はカラオケCDが付いている楽譜も沢山出ていますから、伴奏者がいなくても演奏を成立させることも簡単です(ただし、そのカラオケCDのクオリティに関しては買って再生してみないとわかりませんが)。
歌の楽譜など実音で書かれている楽譜をBb管トランペットで演奏する時は、移調して吹かないとピアノと音を合わせることができませんので注意して下さい。
実音表記の楽譜をBb管トランペットで演奏する方法に関しては過去の記事「オーケストラのパート譜5(実践その3)」を参考にして下さい。
ということで、今回はソロを演奏するということについて書いてみました。ぜひひとりで音楽を完成させる練習もしてもらいたいのですが、せっかく練習して通せるようになっても「下手だから聴かせたくない」という人がとても多いのが気になります。
そう思っている方は「上手になるために演奏を聴いてもらう」と考える順番を変えて下さい。
楽しんで演奏すれば聴いてくれる人たちも楽しんで聴いてもらえるものです。
それでは、また来週!
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at 11:06, 荻原明(おぎわらあきら), 練習に対する考え方
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