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モチベーションが下がったら








みなさんこんにちは!

4年に一度の祭典、オリンピックが開幕しましたね!みなさんは見ていますか?
試合を中継している時間が遅いのでコンクール練習などで毎日忙しい方はなかなか生では見られないかもしれませんが、やっぱりどんな競技も本当に興味深く、応援したくなります。

自分はもともとスポーツを観戦するのが好きなので、サッカーやバレーボールの試合はテレビでですがオリンピックに限らずよく見ています。

選手たちの本気な姿を見ているとこちらも真剣に見てしまい、応援したくなりますよね。

これって、選手たちが体を張って一生懸命競技をしているからです。
もしも選手がやる気がなかったり(やる気がなさそうに見えるだけでも)、団体競技だったらひとりでも適当な人がて、中途半端な姿勢で試合に臨んでいたとしたら応援なんてする気もおきませんし、そもそも興味すら持たないでしょう。


では音楽ではどうでしょう。

音楽もステージというフィールドにいる奏者を客席から聴きますよね。
もちろん演奏中に応援をすることはありませんし、そもそも応援するようなものでもないのですが(無事に演奏しきって欲しいと祈ることはありますが(笑))、奏者たちが本気で向き合う姿勢から生まれる音楽はスポーツ同様、聴く人を魅了します。


聴く人を魅了させるために一番必要なこと、それは演奏する側が音楽を楽しんでいることだと思っています。

楽器を演奏すること、その喜びを感じてひとつひとつの音を心から奏でることが大切です。

ではみなさんはどうでしょう?音楽をすることを楽しんでいますか?


《厳しい部活動》
オリンピックと同時進行で今まさに吹奏楽コンクールが行われています。
どの学校も団体も、一番良い演奏をするためにこの時期は暑い中、毎日練習に励んでいることと思います。

夏休みということもありますから、いつも以上に練習時間も長く、時には指導者から厳しい言葉を言われ、体力的にも精神的にも過酷な日々を過ごしているかもしれません。

そんな中、「なんでこんな辛いことをしているんだろう」と感じてしまったことはありますか?
前回の記事でも少し書きましたが自分は勉強は大嫌いだったけれど、とにかくトランペットを吹くことが楽しくてしょうがなく、部活があるから学校に通っているような毎日でしたから、夏休みに一日中楽器を吹けることが本当に嬉しくて全然苦にならなかったんです。
でも周りを見ていると潰れてしまったり(無理な奏法で長時間吹き続け普通の音域も出せなくなってしまう状態)、コンクール直前なのに体調不良で欠席してしまう部員が少なからずいました。

部活そのものや楽器を吹くのが嫌い、というレベルまでは行かないにしてもやっぱりかなり辛いと感じている人はいたんだろうなとは思います。

そこで思い出したんですが「コンクールの全国大会に行くような演奏レベルの高い吹奏楽部は卒業して楽器を(趣味でも)演奏している人がとても少ない」という話を聞いたことがあります。もちろん全部が全部ではなく、僕が聞いた学校に限定的です。他の学校は知りません。

そのレベルの高い吹奏楽部は1年365日中、練習がない日はお正月とお盆の数日のみ。学校がある日は朝練習、お弁当はできるだけ早く食べ終えて昼練習、そして夜遅くまで放課後練習、休日は全日練習。
練習メニューも先輩もコーチも指揮者も厳しく、厳格に行われていると(聞いた当時のことなんで結構昔の話です)。

ですから、卒業しても楽器を続ける人がとても少ないというのは何となくわかる気がします。一生分の楽器経験をしちゃってる感じですよね。

コンクールで優秀な成績をおさめ、沢山練習したからテクニカル的にもレベルが高くなっているはずなのに、卒業したらもう楽器に触れないっていうのは、実際のことはわかりませんが、部活動をしている間も心の底から「音楽は楽しい」と思っていたんだろうか?もはや楽器を演奏することを義務化してしまっていたのではないか、と思ってしまいます。

もちろんすべて憶測ですし、そういった優秀な部活動から音大へ行き現役のプレイヤーとして活躍している方も沢山知っています。ですから全員が全員ではないのは承知の上ですが、みなさんの所属している部活動はどうですか?厳しすぎてモチベーションが下がり気味だったりしていますか?

モチベーションが下がるのは、ユルすぎて、ダラダラ部活をやっててつまらないなんては逆の状態でもあり得ます。

いかがでしょう?


《オリンピック選手》
話をオリンピックに戻しますが、試合後のインタビューとか、練習時に取材したものなどをテレビで見ているとほとんどの選手は本当にその競技が好きなんだろうなと感じる目をしていますし、話している内容も練習に対する姿勢でもそう感じます(あくまで個人的な見解ですから本当に全ての選手がそう思っているかは知りませんし、他の方の目にどう映るかも知りませんが、自分はそう感じます)。

その競技が好きではないけどスポンサーが付いたから義務的にやってる、なんて姿勢ではメダルを手に入れることは無理だと思いますし、団体競技で勝ち上がることも無理だと思うんです。

それは音楽をやっていても同じことで、吹奏楽部の中に見るからにやる気がない人がいたとすると、合奏でその人が絶対に足を引っ張るんですね。で、音楽が崩れてしまう。


《好きになる》
このブログを読んで頂いている方は、楽器をもっと上手に演奏するにはどうすればいいんだろう、という興味からネット検索をしてここに来てもらえた方が非常に多いと思いますから、きっと一生懸命練習をしているんだろうなと思いますが、一緒に演奏している仲間の中にどうもモチベーションが低い人がいた時にどうすればいいでしょうか。
欠席が多く、練習に参加してもあまり吹かなかったり、アンサンブルをしていてもひとりだけテンションが低かったり。

もしそういう人がいたとして、足を引っ張られたり、精神的に影響を受けるのはイヤですよね。

どうしたら良いでしょうか。どうしたら好きになってもらえるのでしょうか。

モチベーションが上がらない原因はいくつかあると思いますが「楽器が上手に吹けない」「(勝手に比較して勝手な自己判断で)他の人より上手じゃない」「練習って何をすればいいのかわからない」「まわりが一生懸命すぎてついていけない」だから「好きになれない」とかだと思うんです。

ということなので、これで絶対解決するとは言えませんが、「課題と結果」を明確にすることがひとつの方法だと思います。そして「褒めること(評価すること、認めてあげること)」これも大切。

練習が面白く感じないのは、やるべきことが明確ではないから、と感じてしまっている人が多いのをいつも感じます。
個人練習の時間、楽器を持ってボ〜っとしていたりする人は少なからずいます。何すれば良いのかわからないんですよね。
でもこうなってしまう人の心境は良くわかります。
なぜなら、音楽の練習って、どんな練習をすると、どんな結果が得られるのかが漠然としていて教科書やテキストのように順番にこなしていくものがないので「練習はあまりにも果てしない」と感じやすいんです。

こういう人に遭遇した時、自分はいつも「トランペットパートの今月の目標」とか「1年生の今週の目標」なんてのを決めてそれだけをとにかく練習してもらう。そして次の週に軽く発表してもらうなどの方法を取ります。

そして目標がこなせなかったとしても「なんでできないんだっっ!!」と叱るのではなく、できた範囲で褒めること。
「目標は達成できなかったけどここまではできてたよね」「練習は沢山していたからすぐできるようになるよ」「こんな練習方法でやってみるとできるようになるかもよ」なんて感じで。

これは年齢にもよるかもしれませんが、「楽器を吹く=怒られる」という経験があまりにも多くなると苦痛でしかなくなります。
ですからポジティブなアドバイスをしてあげられると良いと思います。

とにかくみんなで一緒の目標に向かって常に進んでいる感があるのはモチベーションが上げる方法のひとつです。


と、書いみましたがこれらは主に指導する側(指揮者、コーチ、先輩など)がどう出るかで決まります。
でも同じ方法を自分自身に課すこともできると思います。

自分で今週の目標、今日の目標などを設定して練習をしていく。これだけでもかなり変わってくるのではないでしょうか。そして誰かにそれができるようになったか聴いてもらう。そんなことができるようになると練習意欲も湧いてくると思うんです。

ひとりでこなすのが難しければ友人と一対一で目標を決めてみるという手もありますし、何より良いのはレッスンを受けるという方法です。


宣伝になってしまいますが、僕が講師をしている音楽教室では通常の個人レッスン以外に「吹奏楽クラス」というのがあります。
音楽教室でレッスンを受けると入会金とか月謝とかが必要になってどうしても先立つものが多く、躊躇してしまいがちですがこの吹奏楽クラスは入会金は必要なく、単発のレッスンをレッスン料金だけで受講できるシステムなんです。
受講人数も自由で、個人レッスン以外にも同じパートの友人や、他の同属楽器と受講することも可能で、内容も例えば今の時期なら「コンクール曲をもっと上手に演奏したい」とかも良いですし、今回のブログの内容である「どうやって練習をすればいいのかわからない」というのも良いと思います。
とにかく自分が今解決したいことを自分の指定したレッスン時間、レッスン回数でできますのでオススメですよ。

詳しくは「プレスト音楽教室オフィシャルサイトの吹奏楽ページ」をご覧下さい。

宣伝になってしまいましたがこういったレッスン方法は他にあまりないのでホントにオススメです。



ともかく、課題、目標、結果を明確に先輩や指導する側は設定してあげること、そして自分自身にもそれをいつも決めること。そうした意欲が「楽器を吹くことが楽しい」「音楽をすることが楽しい」と感じられる大切なステップになると思っています。

周りにモチベーションが上がらない人がいたら、積極的に関わって一緒にレベルアップができるように設定してあげてみて下さい。

それではまた来週!


当ブログの写真・記事等すべての営利目的による無断利用、ネット上などへの無断転載を禁止します。

at 14:20, 荻原明(おぎわらあきら), バテ・不調・緊張・ミス

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鏡を使った練習








みなさんこんにちは!

ほとんどのところが夏休みに入りましたよね!
ということはこれから吹奏楽コンクールシーズン。地域によっては既に始まっているところもありますし、今まっただ中、もしかして今日本番!なんてところもあるかもしれません。

コンクールのための練習が本格的になってくると毎日毎日朝から夕方まで一日中合奏になってきたりして、吹きすぎて調子を崩してしまったり、朝起きてもバテてる感じが戻らないなんてことがあります。

万が一潰れてしまうと(中、低音域なのにカサカサした音しか出ないなど)いつも通りのコンディションに戻すのにとても時間がかっかってしまう恐れがあります。コンクール直前でそうなってしまうのは恐ろしいですよね。

そうならないためにも、毎日の練習の最初は念入りにウォームアップをすることを心がけ、一定のコンディションを保てるようにして下さいね。
ウォームアップについては過去の記事「ウォームアップ1」からを読んでみて下さい。


《鏡を使った練習》
さて、みなさんは自分がトランペットを吹いている時にどんな姿勢で、どんな体の使い方をしているか見たことがありますか?
コンクールに出場すると、本番の演奏をDVDにして販売していたり、文化祭などで親御さんがビデオを撮ってくれたりして自分が演奏しているところを見たことがあるかもしれません。でもそれだといまいち自分がどんな吹き方をしているのか、という細かいところまではなかなか知ることができないと思います。

もしみなさんが練習をしている場所に全身が映る鏡があったらぜひ一度使ってみて欲しいのですが、自分の練習しているところを鏡で見て下さい。

今まで気づかなかったクセや良い(悪い)吹き方を知ることができるかもしれませんよ。

鏡を使うとどんなことがわかるのか、いくつか挙げてみましょう。


《体の使い方》
■足タップ
過去に「足タップ」という記事を書いたことがあります。テレビやライブなどでポピュラー音楽を演奏しているシーンを見たことが一度はあると思うのですが、その時、プレイヤーが足をテンポに合わせてタップをしていることがありますよね。それを見た影響かわかりませんが、吹奏楽やオーケストラで演奏している人の中にも同じように足タップをしてるのを見かけます。
でもこれは良くありません。なぜなら、大勢で演奏するこれらのジャンルで、ステージ上にいる人たちみんなが足タップをしているシーンを想像すればわかりますよね。おかしいし、気持ち悪い。静かな場面でタップして「ドスドス」音を立てたら音楽が台無しです。変拍子が出てきたらそこだけタップしなくなる(できなくなる)というのも何だか変な話ですし。。。

他にもいろいろな理由がありますが、それは過去の記事を読んでもらうとして、今回はその足タップを無意識にしていないか鏡を使ってチェックをして欲しいんです。練習するのは教本よりも何かの作品が良いですね。できればちょっとややこしいリズムが出てくる曲とか。
最初は意識して足タップをしてないくても、ふと見たらつま先、指が少しリズムを刻んでいた、なんてことは多いと思います。

■呼吸
呼吸についても過去に沢山書きました(こちらをクリック)
自分では沢山息を入れて、きちんと出せている感覚を持っていても、鏡を見てみると息を出した瞬間に方がグッと下がってしまったり(腹筋の入れ過ぎや鼻から息が抜けてしまっている等が考えられます)、苦しそうな息の取り入れ方をしていたりと、意外と客観的に見てみないと自分がしている呼吸はわからないものです。
鏡を見てチェックする目的としてはこれが一番大切になるかと思います。

■姿勢
こちらも客観的に見ることがないとわかりませんね。
(管楽器を演奏する上での)姿勢の悪さは呼吸が充分にできなかったり、無駄な筋力のせいでサウンドが悪くなったりスタミナを減らしてしまう原因になります。
体に無駄な力が入っていないか、肩や肘が上がってしまわないか(特に強奏時やハイノートを演奏している時)などをチェックしてみて下さい。

姿勢については過去の記事「姿勢について1」から読んでみて下さい。

■アインザッツ
室内楽やソロを演奏する機会がある方は特に意識して欲しいのですが、相手に対して曲の始まりやフェルマータの箇所などを指示するためのアインザッツがわかりやすくできているか、鏡を使って客観的に見て下さい。
トランペットは特に室内楽でアインザッツを出すことが多いので、相手にわかりやすい指示ができるように練習しておくことは、自分自身にも余計な不安を抱えない大切なものだと思います。
また、室内楽に限らず、吹奏楽やオーケストラでのパート練習、セクション練習を行う際にもアインザッツがきちんとできることはとても大切なテクニックのひとつですから、自分の動きがどう見えているのかを鏡を使って調べてみて下さい。

室内楽のアインザッツに関しては過去の記事「室内楽(アンサンブル)4」を読んでみて下さい。


《注意する点》
鏡を使ってチェックするということは、それが正しいのか(良いのか)間違っているのか(悪いのか)を判断する要素がなければ意味がありません。
そのためには沢山のプロ奏者がどんな演奏をしているのかを知っている必要があります。ということは少なくとも動画、可能な限りコンサート会場に足を運ぶ必要があるでしょう。もしくは、定期的なプロのレッスンを受けられることができると良いですね。
そういった経験から、自分の演奏の仕方と比較して下さい。

そしてもうひとつ覚えておいて欲しいことが「他の人と比較しすぎない」という点。言ってることが矛盾しているようですが、例えば鏡を見ているとどうしても自分のアンブシュアをじっくり観察してしまいがちです。ですが、アンブシュアというのは骨格(顎の形や歯並び)、体型などがまるで違います。ですから、正しいアンブシュアの定義というのはありませんし、良い音が出ている時こそが自分にとっての良いアンブシュアであるとも言えますので、鏡を使っている時にアンブシュアに気を取られないようにして下さい。
沢山のプロ奏者を見続けているとわかると思いますが、全員が全員まったく同じ呼吸やアインザッツをしているわけではありません。ですから「あの奏者とどうしても同じ呼吸の仕方ができない」など、考えすぎてしまうのは混乱を招くだけです。
鏡で見てわかることは結局のところ表面的なものだけですから、他の奏者はあくまでも参考程度に、そして自分の体の使い方に関しては「良くない点」を見つけられるよな意識を持って練習を行えると良いかと思います。

もしも良くない点が見つかったとしても、今の奏法を全否定して変えてしまうような行動に出ない下さい。音がまったく出なくなったり、コンディションが悪くなってしまう可能性があります。
今演奏できているのは、今まで培ってきた練習の成果なのですから、それを否定してしまうのは全てをリセットしてしまうようなものです。それでは意味がありませんから注意しましょう。


このように自分が無意識にしている体の使い方などを気付かせてくれる鏡を使った練習は定期的に行うことでメリットはありますが、だからといって毎日いつもそればかりなのも良くありません。

トランペットを上手に演奏する目的は「音楽をすること」というもっと大きな目的の中のひとつですから、表面的なことばかり意識して、もっともっと大切な「歌うこと」「楽しむこと」「聴いてくれる人にメッセージを投げかけること」などを忘れてしまっては練習になりません。
あくまでも鏡を使うのは、良い方向にベクトルを向けるための修正時間だと思って下さいね。

ということでぜひ実践してみて下さい。
それではまた来週!


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at 15:20, 荻原明(おぎわらあきら), 練習に対する考え方

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いじめられている人へ。








みなさんこんにちは!

最近テレビなどで連日報道されている滋賀県大津市の中学生がいじめを苦に自殺をした問題について頻繁に報道されているのを見ていて自分が中学生の頃のことを思い出したので、今回は「ラッパの吹き方」とはかけはなれてしまうのですが自分なりの意見、経験談を踏まえていじめについて書いてみようと思います。


《中学生の時のこと》
僕は中学生になって吹奏楽を始めるまでは音楽に興味は多少あったにせよ、特に具体的に何か習い事をしていたわけでもなく、ましてや楽譜も読めませんでした。
でも、トランペットに出会って、音楽の楽しさに気付き、吹奏楽だけでなくピアノを弾くことにも興味が湧いて親に無理を言って電子ピアノを買ってもらったりしていました。

とにかく中学生の時は音楽に触れている時間が何よりも幸せで四六時中そればかり考えていました。

今ではそんなことないのかもしれませんが、20年以上前の吹奏楽部というのは本当に男子が少なく誰も口にはしませんでしたが「音楽は女子がやるもの」といったような風潮が多少なりにもあったように感じます。

あいつ男のクセに音楽やってるぜw(男子は運動部だろ普通)

そんな雰囲気があるのは感じていました。今はどうですか?
でもそんなことも気にせず吹奏楽に異常なまでにのめりこんだ結果、中3になると部長にもなりました。

部長って部内の生徒と関わるだけでなく、先生やコーチとも頻繁に関わりを持たなければならないし、挙げ句の果てには全校生徒が集まる集会や式典で校歌斉唱の指揮者をやらされたりと学校行事で音楽が関わってくる場面で何かと目立つ存在になってました。合唱コンクールでは指揮をした後にピアノ伴奏を弾いたこともありました(ピアノ習ってなかったのに)。

また、音楽の授業の始まる前には誰よりも先に音楽室へ行って、グランドピアノを弾くのが大好きでした。
両親に無理を言って買ってもらった電子ピアノはもちろん帰宅したらずっと弾いてはいたのですが、78鍵だったこともあり(ピアノは通常88鍵)少しずつピアノが弾けるようになると音域が足りずにストレスがたまりました。やはり本物のピアノ、特にグランドを音量を気にせずに弾きまくれるのは音楽室だけだったので授業が始まるまでクラスの生徒が集まってきてもずっと弾いていて、それがなぜか音楽の先生に気に入られ、授業中にリサイタルをされられた(させてくれた?)こともありました。
でもそれまでピアノを習ってきたことがなく、完全に独学で、単に弾くのが楽しかっただけなので弾ける曲といえば久石譲のジブリ作品とかそんなのばっかりで。

聴く人が聴けばピアノをちゃんと学習しているかどうかなんてわかるだろうに、授業中に僕を名指しでみんなの前で演奏させるって、先生としてはどんな考えがあったんだろうな、とも思いますが、大人になって思えばちょっとわかることもあります。
狂ったように音楽好きだったのが影響していると思いますが、僕は当時から、ピアノを弾くとかトランペットを吹くという手段よりも、音楽を表現することを心から楽しむ、聴いてくれる人にその楽しさを伝えたいといった「音楽をする」ということに気付いていたと思います。まあ技術もないし表現力の程度も低かったですけどね。


《第三者から見たら》
このブログを読んで頂いているみなさんも音楽に関わっている方がほとんどでしょうからお聞きしたいのですが、当時の僕のようなキャラクターが同じクラスにいたらどんな存在として見ますか?ウザいですか?すごいと思いますか?

良くも悪くも「目立つ存在」であることには変わりないでしょう。

実際かなり目立ってましたし、目立つのが好きでした。

目立てば何が起こるか。そう、からまれやすいんです。


今現役で中学、高校生の方はピンとこないかもしれませんが、20年以上前の公立中学校っていうのはクラスにひとりは「不良、ヤンキー」と言われる生徒がいて、クラス数も当時はとても多かったので不良たちがグループを組んでいろいろ悪さをしていたんです。


自分は音楽で目立っていたために目を付けられてしまったんです。


例えば先程書いてたように音楽の授業前にピアノを弾いていると、その不良が寄ってきていきなり背中を中段蹴りされたこともあります。

「ピアノなんか弾いてんじゃねーよ!」と。

意味がわかりません。僕は今でもそうなんですが、きちんと理由や根拠がないのに理性だけで相手に攻めてくるような明確ではない意見を受け入れない性格なんです(逆に明確な根拠がある指摘は非常に反応します)。だから理由もなく暴力を振うなんてもってのほか。

ピアノ弾いてることと不良がキレて蹴りを入れてくる理由がまったくつながらなかったし、それ以上に自分が唯一ピアノを思いきり弾けるこの5分間を邪魔して欲しくなかった。
だからケンカをする気にもなりませんでしたし(殴られて唇を切ったり、指を怪我したほうがよっぽど恐ろしい)、無視しまくってました。
まあそのうち弾いているピアノのフタを強引に閉めてきたり、しばらくはいろいろ嫌がらせを受けましたけど、とにかく構っていられない。
恐怖心もない。というか彼らが眼中に入ってこない。関わるな!邪魔だ!という感じ。

それくらい音楽に熱中していたんです。


他にも細かなことはいろいろありました。
例えばトランペットを吹く上で唇はとても大切なことですから、中学生の時にもケアを怠っていませんでした。
リップクリームを常に携帯してたんです。

で、度々リップクリームを休み時間とかに塗ってたんですが、それを見た他の男子生徒が「こいつ男のくせにリップクリームなんて塗ってるぜ!」とはやし立てられたり。

本当にばかばかしいと思いましたし、他の男子生徒はトランペットを吹いていないから唇をケアするということについてどうせ理解してもらえないという気持ちもありました。だから反応せず放っておいた。


そんなことでいろいろ目立ってた生徒だったもので影でも何やかんや言われていたし、ある日突然ひとつの友達グループから口をきいてもらえなくなったこともあります。理由は「あいつなんか(目立つから)むかつくよね。無視しようぜ。」って感じだったんでしょう。


で?


音楽をすることに一生懸命すぎて、もうそんなくだらないことに構ってるヒマはなかったんで、気にすることもありませんでした。
そんなの友達でも何でもないし。話さないんだったらこっちから願い下げだし。


《いじめられっ子になる素質》
ということでこれらの体験は、自分にとってたいしたものではありませんでした。

でも「自分はいじめられている。辛い」と感じるレベルは人それぞれ。第三者がちょっとふざけて何かを指摘しただけでも、心に深い傷を負ってしまう可能性だってあります。それが例え愛情を持った指摘だとしても大きなショックを受けることだってあるでしょう。僕はあまりにも鈍感で気にしなかっただけで、見る人が見ればいじめに値するでしょうね。れっきとした暴力を受けてましたから。


いじめられる子って特徴があります。それは「目立つ」という点。


身体的特徴が目立っていじめられるというのは論外で、もうその場合はコミュニティに関わる大人などがきちんとした教育や指導をする必要があると思いますし(努力によって克服できる身体的特徴の場合は話が少し変わってきますが)そんな理由でいじめてる人は人間としてどうかと思います。しかしそういった理由ではなくいじめの対象になる場合も「目立つ」という理由で起こってしまう可能性は高いです。

僕の場合は誰が見ても目立ってました。言うならば出っ張って目出つタイプ。
でも目立つってそれだけではありません。他の人より凹んでいても目立つんです。

例えばクラスの人とあまり会話をしないとか、どこの友達グループにも入っていないとか、多くの人がはまらない趣味を持ってるとか、勉強ができないとか、スポーツができないとか。何かマイナス要素が他の人よりもあるっても目を付けられる可能性がある、ということです。

簡単に言えば世渡り上手く、「平均的」であれば目立つこともなくいじめの対象になる可能性は減る、ということです。

他の人の言ってる意見に合わせて、自分の考えを強く主張することもなく、テストの点数は全て平均点で成績も中くらい。メジャーな部活動に入って、トップにならない程度に頑張って、みんなと一緒の塾に通って、。。。。。。。。


無理!


無理ですよ。今までクラスの仲間に溶け込んでいた人も、他とちょっと違う言動をしただけでいじめの標的になったりもするし、どのタイミングで他の人と違う言動をしてしまうかわからない。個性は少なからずあるわけですから「こいつは自分と違う」と感じられる瞬間がどこに潜んでいるかわからない。何が他の人の気にさわるかもわからない。そもそもどこかの友達グループにいれば、他のグループとは違ってしまうわけで。でもどこのグループにも入らなければそれはそれで目立ってしまうし。
世渡りが上手くても、それが見る人によって「あいつ八方美人だ=ムカツク」っていう解釈をされれば目立ってしまいます。

だから誰でもいじめられる可能性があるんですよね。

「出る杭は打たれる」ということわざがあるように日本人は特に他の人よりも目立つことが何かしらのきっかけになってしまうことがあり、目立たないことが良いという考えを(無意識でも)持っている人が多いのも事実。控えめが美しいという感覚ですよね。それが絶対的に良くないとは思いませんけどね。

いじめがなくならないのはこんな理由からなんじゃないかと思っています。いじめは学校だけでなくどんなコミュニティでも起きているというのも同じ。


《今いじめられている人へ》
いじめられている人へのメッセージはいろんなところで目にしますが、ここでもひとつ対策を書いてみます。

いじめている理由は本当にくだらないことが発端です。反応してしまうとそれが良くても悪くてもエスカレートしてしまうもの。
ですから「関わらない」というのがいじめを回避する方法のひとつだと思っています。

いじめの標的にあってから少し時間がかかる可能性はありますが、反応があるからいじめる側も面白くなってしまうものです。反応のない石や壁を毎日おもしろがっていじめている人なんていませんよね。
ですから関わっても面白くない、めんどくさいと仕向けることができれば勝ちです。


無視をする。関わらない。反応しない。


でもこれって辛いです。耐えなければならないから。
だから「何かに本気で熱中」して欲しいんです。

僕の場合は音楽でしたが、熱中するのは何でも良い。
勉強でも部活でも、スポーツでも芸術でもゲームでもアニメでも(子どものうちはできればあまりお金がかからないもののほうが良いでしょうけど)。

自分がやるべきこと、一生懸命打ち込めることができると、いじめてくる人に関わるのが面倒で、反応する暇がなくなります。

中途半端な熱中ではいけません。とことんのめり込んで大好きになって、周りが見えなくなるくらいになって下さい。


いじめっ子というのは、言ってしまえば一生懸命になることがないんです(何かに一生懸命になれる根性がないんです)。暇なんです。暇っていうのはストレスが溜まるんです。だからストレス解消をしたいんです。生活に一時のスパイスが欲しいだけなんです。
いじめる根拠なんてそんな程度しかありません。いや、もうこれは根拠ではありません。低俗な欲望です。

そんな暇人たちのストレス解消のためのサンドバック役になる必要なんて絶対ありません。
いじめっ子たちを「暇な人たちだな、することないんだな、かわいそうだな」というくらいの見方で放っておいて、自分は、自分を成長させてくれる「何か」に一生懸命熱中して下さい。

そうしたら「いじめられて辛い」なんて感情が出てくる余裕もなくなります。
反応が面白くなければいじめる側もつまらないので少しずつ離れていきます。


いじめは誰かに相談して解決することも大切ではありますが、進級したり社会に出た時、今いじめられているあなたが精神的に何も変わってなかったとするなら、新たなフィールドでいじめが再発する可能性は高いです。
いじめられなくなる根本的な解決策は、自分自身が変わること。そして強い精神力(いじめられても折れない精神力)を養うこと。

一生懸命になって、そのことが大好きになると、そのうち同じ波長を持った人が必ず近くに現れます。
そうしたらもっと心強くなりますよね。



『いじめられている人へ。大好きになれる何かを見つけて熱中して下さい。』



---------
先程、いじめは学校だけで起こるものではない、と書きましたが、はっきり言って音楽の社会にもいじめは存在します。
大学を出て、音楽の世界に足を踏み入れた矢先に僕はいじめの対象になりました。
かなり力をもった年上のトランペット奏者にありもしない噂を流され、当時その人も所属していたプロトランペットアンサンブル団体の人たちから突然とその周辺のトランペット奏者たちに相手にされなくなったことがあります。ある人には演奏会場でお会いして目の前で挨拶しても見て見ぬふりをされたこともあります。その人だけでなく何人ものトランペット奏者に挨拶しても無視をされるというのはこの先何年も続きます。
トランペットの世界というのはとても狭いので、噂は瞬く間に広がり、結果として仕事がゼロになりました。そこから自分の人生は今もなお、当時願っていた将来と大きく変わっています。

僕はこの当時から楽譜をパソコンでキレイに書く「浄書」を独学(当時は半分趣味)で行っており、トランペットの師匠(作曲もされています)が書かれたオリジナル作品の浄書を任されていました。そうした演奏以外の面で突出している技術を持っていたことが気に入らなかったらしく、その腹いせのためだけに若い芽をつんでしまおうと思った行動なのではないかと周りから聞きました。

当時の僕が良くなかったのは、それに大きく反応してしまった点です。

ショックがあまりにも大きく人間不信になり軽く鬱状態になっていた気がしますし(音楽をやるために音大を出て一生懸命練習したのに、ありもしないひとつの噂だけで今までの努力が水の泡になってしまったショックは大きかった)、噂を流した本人以外のところでも出会う人出会う人に対し疑心暗鬼になってしまっていました(この人もそう思ってるのかな、あの人もそういう目で見ているのかなと)。

今思えばそんなくだらないことに反応せず、自分は自分らしくできることを自信を持って実行して、結果を残せるように努力していればこんなことにならななかったんじゃないかと思ってるんです。


ということもあり、今回マスコミが連日取り上げているいじめに関する一連の報道は他人事とも思いませんでしたし、何かしらこのブログが参考になってくれればいいな、と思ったので書かせてもらいました。


ということでまた来週!

当ブログの写真・記事等すべての営利目的による無断利用、ネット上などへの無断転載を禁止します。

at 16:39, 荻原明(おぎわらあきら), ラッパの吹き方:Re更新情報/その他

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根性は必要?








みなさんこんにちは!

僕が講師をしているプレスト音楽教室のオフィシャルサイト内のクラス紹介ページが新しくなりました!トランペットクラスについても写真付きで詳しく掲載されていますので、よかったらご覧になって下さい。また、教室のFacebookもありますのでこちらもよかったら「いいね!」して下さいね。よろしくお願いします。体験レッスンも随時募集しています!

また、これからの時期、吹奏楽コンクールに向けて集中的に上達したいと思うかたも多いことと思います。プレスト音楽教室では、吹奏楽関係の方対象で通常の入会金などが必要なく、受講人数もレッスン回数もレッスン時間も自由に選択できる「吹奏楽特別クラス」があります。個人でもパートでも他の楽器の友人どうしでも、コンクール曲をもっと上手に演奏したい、基礎練習の方法をしっかりと学びたい、などお考えの方はどうぞ教室までレッスンにいらして下さい!

>> トランペットクラスのページはこちら
>> 吹奏楽クラスのページはこちら 
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さて、以前「あなたはネガティブ?ポジティブ?」という記事の中で「根性」について書いたことがありました。
中学生のトランペットを始めた頃から音大生の間、レッスンなどで自分が演奏に関して直接的に褒められたことがほとんどなく、それが逆に「負けないぞ!いつか認めさせてやる!」という気持ちを生み出し、より練習に励むきっかけになっていたという内容でした。

自分は褒められてのびるタイプではないので(褒められても納得できないへそ曲がりなので)良い環境だったと思います。

ですから、この時の記事だけを読むと「根性推奨!」という印象を受けてしまうかと思います。
ですが、何でもかんでも根性で片付けてしまうのは自分の中でも良いとは言えません。

では、どんなことには必要でどんなことには必要ないのか、考えてみましょう。


ちなみにここで言う「根性」というのは「負けない精神力、一生懸命さ」という意味合いで書いています。


《音を出す時》
もうこれに関しては沢山書いてきました。
トランペットやその他金管楽器というのは息が唇を通過する時、上下の唇の幅が適当な距離であれば振動をする単純な発音原理です。
ですので音を出すために過剰な筋力や過剰なプレス、過剰な腹筋を使う必要はないのですから、根性なんて微塵も必要ありません。

もし一生懸命吹かないと音が出せない、という方がいるならそれは無駄な力を入れてしまっているから、無駄な力を加えないと音が出なくなっているという悪循環がそうしているだけです。

楽に息を入れただけでも反応してくれる唇になるためには、その日最初のウォームアップがとても大切です。
これに関しては過去の記事「ウォームアップ1」から読んでみて下さい。


《ハイノート(ハイトーン)》
高音域を出すためには、唇が低音域よりも速い振動をすれば良いのです。そのための方法としては「アパチュアを小さくする」「息のスピードを上げる」といった方法がとられます。しかし、アパチュアを小さくしようとして口周辺の筋肉を一生懸命使う必要はありませんし、息のスピードを上げるために過剰なまでの腹筋を使う必要もありません。
高音域であろうが低音域であろうが音を出す方法は同じです。したがって、「若干の変化」はあったとしても「ハイノートを出すための特別なセッティング」や「過剰な力」が必要なのではありません。

ということでハイノートを出す時に「根性」はいらない、ということです。

ハイノートが苦手な方はきっと沢山いらっしゃることでしょう。こちらもかなり詳しく過去に書きましたので、「ハイノート(ハイトーン)へのアプローチ1」から順に読んでみて下さい。


《本番》
よくアニメやマンガで「クックック...俺のことを甘く見ているようだな。それなら見せてやろう、俺の本気モードをををををを!」なんて言って巨大化したりするじゃないですか。

現実、無理ですよね。

本番だからって「特別なことしてやろう」「かっこいいとこ見せてやるぜ!」「本番は本気出す」「いつもと違う自分」とかそんな気持ちでステージに上がってしまうのは、はっきり言って失敗するだけです。

夢のないこと言ってしまいますが、本番というのは練習時の70%も出せれば良い方です。実力を発揮するというのはそんなもので、それ以上できた時は奇跡です。


ですから、ステージ上では緊張を良い方向へ変換して楽しくお客さんに対してメッセージを伝える気持ちを強く持ち、一緒に楽しむことが大切で、一生懸命演奏している姿を見てもらう場ではありませんよね。
手に汗握って、無事演奏し終わったらお客さん総立ちで歓声が上がるってのはスポーツです。音楽は違います。

ということで本番時も根性は必要ありませんね。


《練習》
練習の時に「この練習曲が間違わずに通せるようになるまでは休憩しないぞ!バテてでも吹いてやる!」というその気持ち、やる気に満ちててとても良いです。
ただ、バテた状態で演奏してもメリットはありません。限られた時間の中で非効率的な練習は意味がないどころか逆効果ですから避けるべきです。


練習というのは効率的に行い、「今やっている練習はどんな意味や目的があるのか」ということを明確にして行うことが大切で、意欲的で楽めると非常に良い時間になりますね。

ですから、昔のスポ根ドラマやアニメのような(知らない方はお父さんやお母さんに聞きましょう)練習は「音楽性を高める効果」は薄いと思います。

これらに関しては過去の記事「バテる前に休憩を」を読んでみて下さい。



《根性とは》
ここまでを読むと、あれ?根性ってなくていいんじゃない?という結論になってしまいますが、決して不要なものではありません。

根性とは

「自分の精神を制するもの」

なんです。
気合いが入ってる!とか頑張ってる!とかを誰かにアピールする必要は音楽では必要ありません。根性は「とても集中している」「途中で諦めない」「意欲的な気持ちをキープする」といった内面で強く持っていることがとても大切です。

わかりやすく言えば「ストイック」ということ。

「あー、もう疲れちゃったからいいや」「ミスしないようにすればいいや」「明日は部活休んじゃおう〜」

といった気持ちにならない精神力。
もっともっと上手になるんだ!という姿勢。

ストイックに練習に励んでいたり、本番の舞台でしっかりと演奏できている姿は、口で「俺頑張ってるんで!」と言わなくても自然と伝わるものです。


そしてもうひとつ大切なことは、ストイックな精神を維持するためには「音楽に触れている時はとても楽しい!」と無意識に感じられることです。


音楽をすること、聴くこと、接していることが好きなのであれば、別に一生懸命やらなきゃ!なんて思わなくても自然と一生懸命になりますし、結果も伴ってきます。



いかがでしょうか。
部活で先生や先輩に怒られて萎縮してしまったり、他の人と(勝手に)比較して「俺ヘタだな」とか勝手に卑下してみたり、そんなことで音楽を嫌いにならないで下さいね。

自分が楽しければいいと思います。
楽しくなければ何も始まりません。

そして、楽しいと感じていれば、その気持ちは上達へ必ずつながります。




ということで今回は「根性」とはどんな時に必要なのか書いてみました。

楽しむことが結局は一番大切なことです。
楽しく練習に励みましょう!

それではまた来週!


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at 13:51, 荻原明(おぎわらあきら), 練習に対する考え方

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