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音楽に決まりはない。








みなさんこんにちは!

《他の勉強と違う》
このブログを読んで下さっているみなさんは、現役の学生さんも社会人の方もいらっしゃるかと思います。社会人の方はちょっと昔を思い出してみて下さい。学校の授業の中で、音楽や美術などの芸術科目は他の数学や科学などのいわゆる一般教科と大きく違う点がありますよね。それは何でしょうか?



「受験に関係ない」とか、いくつか答えはあるかもしれませんが、その中のひとつに「絶対的なものがない」ということが挙げられます。とういうことかと言うと、

例えば「メロディの歌い方」に決まりはありません。
例えば「タンギングのしかた」に決まりはありません。
例えば「トランペットの音色」に決まりはありません。
例えば「フォルテの音量」に決まりはありません。
例えば「リタルダンドの…(以下略)

トランペットを吹くこと、音楽を表現することって「絶対こうでなければならない」という「決まり」がないんですよね。

もちろん、アンサンブルをする上で指揮者に言われたことやみんなで決めた「約束事」、4/4拍子は1小節に4分音符が4つ入るとか、理論上での決まりは少なからずあります。

しかし、ある音を吹いて「そのヴィブラートは『違う』」「それはフォルテの音量『ではない』」と完全否定できるでしょうか。音楽では演奏している当人が「そうだ」「こうするのだ」と言えばそれが(本人にとって)正しいものになります。


《普通の教科》
では数学はどうでしょうか。計算をして導き出した答えは必ず1つですよね。英語でもペンは「pen」というつづりしかありません。地図記号もひとつずつしかありません。
中には複数の回答があるかもしれませんが、無限に正解があるテストや、正解を決められない問題なんて存在しません。

その点、音楽や美術など芸術と言われるものには無限に正解があるんです。

でもこれ、言い換えると「正解がない」とも言えます。ややこしいですか?
あとでまとめてみますね。


《不思議な質問》
どこかの学校の吹奏楽部でこんな質問をされたことがあります。

「このメロディはどうやって吹けばいいんですか?(歌う、という意味で)」

困惑しました。「吹きたいように吹けばいいじゃん」と無責任に言い放ちたくもなってしまいましたが(そんなことは言いませんけどね)、こんな感じではどうかな?といった「アドバイス」をしました。

文字だとわかりにくいかもしれませんが「正解を教えて下さい」というニュアンスだったんです。
まるで答えがひとつしかないとでも言うかのように。

でもよく考えてみると、学校の勉強っていつも「正解はひとつ」というものばかりですよね。
音楽をその延長上にひいてしまうと、1つしかない回答を求めるような質問になってしまうのかな?と思いました。

ここでの正しい質問の仕方はこうです。
「(実際に楽器を吹いて演奏を聴かせて)こういう演奏をしているのですが(自分はこのメロディをこうやって演奏をしようと練習を重ねてきたのですが)、どうでしょうか?」
これなら非常に良くわかります。


個人レッスンをしていても似た様なものを感じることがあります。

例えばタンギングがあまり上手にいってない時に「もうちょっと舌の位置を下にしてみたら?」と言ったとすると、もう絶対上にいかないように頑張ってしまっていたり(もはや舌の位置に集中しすぎて他のこと全部忘れてる)。
自分としては「アドバイス」をしている感覚でいるので「下に移動してみたらもしかすると良くなるかもよ」というニュアンスだったのですが、レッスンを受けている本人には「方法はそれ1つしかない、今までのは間違っていたのだ」という受け取り方をしているのかなと感じ、聞いてみたら実際そう思っていた、ということもありました。自分の言い方が悪いのかもしれませんが。。。

良く言えば素直。

でも音楽は絶対がないんです。だからあらゆる可能性とか感覚のフィット感、しっくりくるニュアンス、そういうのが大事なんです。


《〜しちゃダメでしょ!》
ちょっと話がそれますが、街中で小さい子をお母さんが「〜しちゃダメでしょ!」と言っているのを目にします。

別にそのお母さんに自分がとやかく言える人間ではありませんし否定もしませんが「理由は説明しないけど禁止事項を増やす」って子どもからしてみるとどうなのかな?って思うことがあります。

自分が子どもの時(多分2歳か3歳)に親から「扇風機にこうやって(前から)指入れちゃダメだからね」とジェスチャー付きで言われたことをとてもよく覚えています。
その時理由を説明してくれなかったので「なんでダメなんだろう?」と疑問に思い、なぜか「じゃあ後ろからならOKだ!」と自己解決をしまして、後方から指を突っ込んだんです。
案の定、高速回転をしている扇風機の羽と指がぶつかり合ってそりゃもうすごい音と痛みが。慌てて親が飛んできました。

まあ大事には至らなかったんでよかったですけどね。
アホな子どもでした。

別に親が悪いとは言いませんよ。そうじゃなくて「世の中って禁止ばっかりだな」ってよく思うんです。
それに「方法」を誰かに導いてもらうことばかりだな、とも思います。

日常の生活をする上ではダイレクトで便利なのかもしれませんが、音楽をやっている時にはこれが結構邪魔なんですよね。


音楽に「制約」はないからです。


《自ら導き出す》
話を戻します。
「音楽には無限に正解があって、そして正解がない」と最初に書きました。

要するにこれは「自信とプライドを持って自ら正解を生み出し、表現しなければならないということ」なんです。

ただし、その生み出した「正解」を他の人に「正解」と認められるかはわかりません。

自分で納得して「こう表現する!」と演奏を聴いてくれているお客さんにアピールした時に「良いセンス持ってるね!」と思われるか「センスないね。。。」と思われるかはやってみないとわかりません。

でも、「あんたセンスないよ」と言われるのは絶対イヤですよね。

だからセンスを磨くんです。
どうやって磨くかは、「この人センス良い!」と自分が思う沢山のプレイヤーを見たり聴いたり、あと習ったマネしてみたりすることです。時には「この人センス悪い!(こういう演奏はしたくない)」というのも刺激になります。反面教師。

そしてまずはセンス良いと思ったものをマネてみる。吸収してみる。
そうするとそれまでに持っていた自分のセンスと混ざり合い、長い時間をかけてオリジナリティが色濃くなっていきます。

もう音楽はひたすらこれの繰り返し。
テクニック練習だけが練習じゃないんです。


ということで今回はちょっとややこしい感じで書いてしまいましたが、ぜひ覚えておいて下さい!
そして良いと思ったことはどんどん吸収して下さい。

本番や聴いてくれる人がいる時には自己満足で完結せずに、自分の表現(センス)が相手にどう感じられているか、どう感じさせているかを何となくで構わないので感じ取れるようにして下さい(演奏に夢中になりすぎて周りが見えないのはダメです)。
これは決して媚(コビ)を売る演奏をしましょう、と言ってるわけではないですよ。

ではまた来週!


当ブログの写真・記事等すべての営利目的による無断利用、ネット上などへの無断転載を禁止します。

at 12:11, 荻原明(おぎわらあきら), 音楽に対する考え方

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強い精神力を持つ








みなさんこんにちは!

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さて、先週テレビなどで沢山報道がありましたが先日、ローザンヌ国際バレエコンクールで日本の高校生、菅井円加さんが優勝しましたね!素晴らしいですね!

帰国後の会見で記者から、高校生だし友だちともっと遊びたいと思いませんか、との問いに菅井さんは「遊びたいと思うこともあるけれど、その時間でもっと他のこと(バレエに関すること)ができるんじゃないかと思ってしまう」と言ってたのが印象的でした。

バレエは身体的にも精神的にも非常に過酷な芸術で、体力的にはバレエほどではないけれど音楽にも通じる部分があるな、と以前から思っていました。

そこで、今回は「精神力」について書いてみます。


《強い精神力》
演奏レベルが高い人というのは強い精神力を持っています。
言い換えるならば精神力の弱い人(自分に負けてしまう人)は天才であっても(ある程度までは行くとしても)伸びません。

精神力が弱く自分に負けてしまう人が伸びないのは、練習を怠けてしまったり、すぐにやる気がなくなって飽きてしまったり、本番や合奏練習の時ちょっとしたミスで逃げ腰になったり、気持ちが内側へ向いてしまってアピールができなくなってしまったり。。。と、様々な面でマイナスになってしまうからです。

そんなふうになってしまうくらいなら精神力を強く持ってたほうがよっぽど良いに決まってますね。
では強い精神力と持つためにはどんなことを心がければ良いのでしょうか。


《根拠のある自信を持つ》
強い精神力と持つには「自信を持つこと」が大切です。

自信を持てるようになるためにはそれなりの「根拠」が必要になります(世の中には根拠もなく自信を持てる人もいますが。理解できないけど)。

ここで言う「根拠」というのは、もうおわかりですよね。「練習」をすることです。

練習を重ねていくことで自分がどんなことが苦手で、どんな練習をすればいいのかが具体的に見えてきます(=自分の演奏を客観的に見ることができる)。また、「○○ができるようになった!」「克服できた!」という自信を持つ瞬間を経験できます。例え練習を重ねていく中でひどく調子が悪くなったりしても、あきらめずに這い上がってこれたその時に自分の大きな自信へとつながっていきます。

でもここでメゲてしまう人が多いんですよね。練習していて上手く吹けなかったところから目を背けてしまったり(自分が吹けるところばかりを吹いてしまう)、「明日頑張ろう」と自分に言い訳してしまったり。。。。

結局のところ、よく考え、練習をどれだけやってこれたかが自分の音楽や演奏に対する自信、本番への成功につながるんですね。


《自分のこと》
自分が音大生の頃の話をすると、当時はそれこそ朝から晩までトランペットの練習に費やしていました。大学が開いた時間から、追い出されるまで、毎日毎日ずっとトランペットを吹いていました。
もちろん、今となってはそんなに長時間吹いていても単に効率の悪い練習をしていたとも言えなくもないのですが、精神面では「自分は毎日これだけ練習をしていたんだ」という自信は確実につながっていました。

音大に入るための高校3年生の時も同じでした。
大学の時は、まわりの同じトランペット専攻の人たちのレベルというのもがわかっていたし、ライバルでもありとても仲の良い友人でもありましたからそれほどでもなかったんですが、これから音大を受験する時というのは日本中から受験生が集まってきて、その人たちがどのくらいのレベルを持っているのかさっぱりわからなかったものですから「ここまでできてれば大丈夫だろう」と思えるラインがわからなかったんですよね。だからそれはもうガムシャラに練習をしていて、毎日毎日時間が許す限りトランペットを吹いていました。
放課後に学校の教室を先生から借りて試験曲を吹き続けていたものですから、見知らぬ生徒が鼻歌で自分の試験曲を歌って「ねえ、これ何の曲だっけ?なんかすごい知ってるんだよね」「それよく聴く!なんだっけ!?」なんて会話を耳にしたくらいです。(笑)


《好きであるべき》
こんな感じで練習ばかりしていましたが、嫌だとか飽きたとか、苦に感じたことは今まで一度もありません。
かなり飽きっぽい性格なんですが、トランペットや音楽に関係することではそれが全然ないんですよね。音楽に関わっていられることが楽しいんです。

やはり音楽を「楽しい」「好き」と思えることが一番大切なんですよね。
そのためには中途半端でやっていては本当の楽しさを味わうことはできません。せっかく始めた楽器なんですから、そう思えるまでとことんやってみるのも良いのではないでしょうか。

また、上手くいかない時に「自分はヘタクソだな」と思うことは決して悪いことではありません。それは次回の記事で書いていこうと思います。

根拠のある自信を持って演奏できるよう、練習に励んで下さいね!
それではまた来週!


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at 08:50, 荻原明(おぎわらあきら), イメージ

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