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トランペット ウォームアップ本 (MyISBN - デザインエッグ社) (JUGEMレビュー »)
荻原 明
【販売部数1000部達成!】「ラッパの吹き方」ブログ著者、荻原明 初の教則本!ウォームアップと奏法の基礎を身につけられる一冊です!
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2011.11.29 Tuesday
奏法を考える時間、音楽を感じる時間
みなさんこんにちは!
みなさんは練習をしている時に奏法を考えたりしますか?
ここで言う奏法というのは、例えば音の出る原理についてとか、呼吸についてとか、そういったトランペットを吹くために必要なテクニックのことを指しています。
奏法を考えることはとても重要で必要不可欠です。
ただ、トランペットを吹いている最中に奏法のことばかりを考えるのは決して良い事ではありません。
なぜなら、私たちはもっともっと大切な「音楽」をするためにトランペットをツール(道具)として使用しているにすぎないので「音楽」をすること前提の姿勢で常にいなければいけません。
ということで今回は奏法を考える時と音楽をする時の切替えについて書いてみようと思います。
《奏法を考える時間》
奏法について深く悩んだり考えたりしたことがある方は、トランペットを吹いている時にもいろいろと考えてしまったり操作してしまったりという経験があるかと思います。
そういった方は思い返してもらいたいのですが、例えばマウスピースと口周辺の関係を考えながらトランペットを吹いていると、そのことばかりが頭の中をグルグルと周り、結局良いセッティングが得られずに理想にはほど遠い演奏になった、そんなことはありませんか?
演奏中に奏法のことばかりを考えても良い結果は得られないのです。
したがって奏法を考えて良い時というのは、基本的に「楽器を持っていない時」「楽器を吹いていない時間」に限られます。
楽器を吹いている時に考えると、吹きながら操作をしてしまって結論にたどり着くことが難しく、かえって変な吹き方をしてしまって調子を崩してしまうこともあります。音を出すこと、奏法を考えること、音楽をすること、練習時にそれらを同時進行してしまうと頭がパニックになります。
ですから、奏法については練習の休憩中や帰宅中、寝る前とか、そういう時間にじっくり考えて「よし、次はこうやって吹いてみようかな」と目標を持つことが良いと思います。
「根本的」というのは、例えばマウスピースと口周辺の関係について書いてみると、唇が負担なく振動する状態を得ることが目標になります。上下の唇が的確な距離を保って空いていれば息を軽く入れただけで振動します。それだけ。いわゆる「アンブシュア」というのは音を出しているときの口周辺の見た目というただの結果なだけで、たいした意味はありません。
なので、「考える時間」というのをトランペットを演奏している演奏中とは完全に分離してみて下さい。
他にもこの時間(楽器を持っていない時間)には沢山音楽を聴くとか、情報収集をすることもできますのでイメージの引き出しを沢山増やせる時間として有効に使って下さい。
これも練習のひとつです。
《音楽を感じる時間》
一方、楽器を持っている時(吹いている時ではなくて「持っている時」から始まります!)、この時は「音楽」をする時間です。
原則として奏法については考えません。
ここですることは、これから演奏する曲(練習曲でもウォームアップでも全て)についてどう演奏したいのか、どんな音色で奏でたいのか、といった「完成されたイメージを強く持つこと」に脳をフル回転させます。
ただ何となくダラダラと音を出すのではなく、一回一回に理想のイメージを持って集中して演奏することで能率良く練習を進めることができます。
もしこの時間に、なかなかイメージに近づけない、調子が悪いなどと感じてしまって、ああたこうだ考えながら吹いてしまっている時はすでに「音楽」からかけ離れて「奏法」をさぐっています。こうなってしまう前に一旦楽器を置いて(トランペットから離れて)頭の中を整理する目的の休憩時間を取って下さい。
この時間は、前回の練習後に考えた奏法を思い出す時間にすると良いでしょう。どんなこと考えたかな?どんなイメージを持ってたかな?と冷静に考えてみて下さい。
少し冷静になったらまた「音楽」をする練習時間です。頭の中に素晴らしい音楽を強く持っていさえすれば、いちいち奏法を考えていなくても心や体が勝手に実践しているはずです。
楽器を持っている時間は常に「音楽」です!「音楽」でイメージをいっぱいにして下さい。
いかがでしょうか。
「奏法」の先に「音楽」があると思っている方、結構多いのではないかと思います。「奏法」というベースがあればあるほど自分の理想とする「音楽」が自由に表現できるというだけであって、決して奏法がなければ表現する技術が得られないのではありません。
ですから、「奏法」が完成されていなくとも「音楽」は(自分の引き出しの数だけ)自由に楽しくできます。
慣れるまではなかなか難しいことでかもしれませんが、「奏法」と「音楽」、このふたつを切り離して練習する習慣を身につけられるように頑張ってみて下さい。
これができるとトランペットを吹くことは今よりも何倍も楽しくなるはずです!
それではまた来週!
みなさんは練習をしている時に奏法を考えたりしますか?
ここで言う奏法というのは、例えば音の出る原理についてとか、呼吸についてとか、そういったトランペットを吹くために必要なテクニックのことを指しています。
奏法を考えることはとても重要で必要不可欠です。
ただ、トランペットを吹いている最中に奏法のことばかりを考えるのは決して良い事ではありません。
なぜなら、私たちはもっともっと大切な「音楽」をするためにトランペットをツール(道具)として使用しているにすぎないので「音楽」をすること前提の姿勢で常にいなければいけません。
ということで今回は奏法を考える時と音楽をする時の切替えについて書いてみようと思います。
《奏法を考える時間》
奏法について深く悩んだり考えたりしたことがある方は、トランペットを吹いている時にもいろいろと考えてしまったり操作してしまったりという経験があるかと思います。
そういった方は思い返してもらいたいのですが、例えばマウスピースと口周辺の関係を考えながらトランペットを吹いていると、そのことばかりが頭の中をグルグルと周り、結局良いセッティングが得られずに理想にはほど遠い演奏になった、そんなことはありませんか?
演奏中に奏法のことばかりを考えても良い結果は得られないのです。
したがって奏法を考えて良い時というのは、基本的に「楽器を持っていない時」「楽器を吹いていない時間」に限られます。
楽器を吹いている時に考えると、吹きながら操作をしてしまって結論にたどり着くことが難しく、かえって変な吹き方をしてしまって調子を崩してしまうこともあります。音を出すこと、奏法を考えること、音楽をすること、練習時にそれらを同時進行してしまうと頭がパニックになります。
ですから、奏法については練習の休憩中や帰宅中、寝る前とか、そういう時間にじっくり考えて「よし、次はこうやって吹いてみようかな」と目標を持つことが良いと思います。
「根本的」というのは、例えばマウスピースと口周辺の関係について書いてみると、唇が負担なく振動する状態を得ることが目標になります。上下の唇が的確な距離を保って空いていれば息を軽く入れただけで振動します。それだけ。いわゆる「アンブシュア」というのは音を出しているときの口周辺の見た目というただの結果なだけで、たいした意味はありません。
なので、「考える時間」というのをトランペットを演奏している演奏中とは完全に分離してみて下さい。
他にもこの時間(楽器を持っていない時間)には沢山音楽を聴くとか、情報収集をすることもできますのでイメージの引き出しを沢山増やせる時間として有効に使って下さい。
これも練習のひとつです。
《音楽を感じる時間》
一方、楽器を持っている時(吹いている時ではなくて「持っている時」から始まります!)、この時は「音楽」をする時間です。
原則として奏法については考えません。
ここですることは、これから演奏する曲(練習曲でもウォームアップでも全て)についてどう演奏したいのか、どんな音色で奏でたいのか、といった「完成されたイメージを強く持つこと」に脳をフル回転させます。
ただ何となくダラダラと音を出すのではなく、一回一回に理想のイメージを持って集中して演奏することで能率良く練習を進めることができます。
もしこの時間に、なかなかイメージに近づけない、調子が悪いなどと感じてしまって、ああたこうだ考えながら吹いてしまっている時はすでに「音楽」からかけ離れて「奏法」をさぐっています。こうなってしまう前に一旦楽器を置いて(トランペットから離れて)頭の中を整理する目的の休憩時間を取って下さい。
この時間は、前回の練習後に考えた奏法を思い出す時間にすると良いでしょう。どんなこと考えたかな?どんなイメージを持ってたかな?と冷静に考えてみて下さい。
少し冷静になったらまた「音楽」をする練習時間です。頭の中に素晴らしい音楽を強く持っていさえすれば、いちいち奏法を考えていなくても心や体が勝手に実践しているはずです。
楽器を持っている時間は常に「音楽」です!「音楽」でイメージをいっぱいにして下さい。
いかがでしょうか。
「奏法」の先に「音楽」があると思っている方、結構多いのではないかと思います。「奏法」というベースがあればあるほど自分の理想とする「音楽」が自由に表現できるというだけであって、決して奏法がなければ表現する技術が得られないのではありません。
ですから、「奏法」が完成されていなくとも「音楽」は(自分の引き出しの数だけ)自由に楽しくできます。
慣れるまではなかなか難しいことでかもしれませんが、「奏法」と「音楽」、このふたつを切り離して練習する習慣を身につけられるように頑張ってみて下さい。
これができるとトランペットを吹くことは今よりも何倍も楽しくなるはずです!
それではまた来週!
当ブログの写真・記事等すべての営利目的による無断利用、ネット上などへの無断転載を禁止します。
at 13:51, 荻原明(おぎわらあきら), 練習に対する考え方
2011.11.22 Tuesday
失敗することを怖れない
みなさんこんにちは!
ミスというのは演奏していてちょっと音がはずれたなどの小さなものから、もっと大きなものまでいろいろありますよね。
そういったミスをした時に自分自身がどのように感じるか、というのがその先の演奏レベルに関係してくると思うんです。
みなさんは練習中にミスをした時にどのように感じていますか?
「ああ、ミスっちゃった。すいません、もうしません」など単に悲観的に感じてしまったりはしていませんか?
ミスをしてしまったことは確かにその時点では良いことではありません。でも、今後のことを考えれば決してネガティブに捉える必要はないと思います。
よくある話ではありますが「失敗があるからこそ成功につなげられるから」なんです。
《反省は上達への要素》
人間は通常、失敗をすると反省しようとします。
それは演奏でも同じで、何かミスをしてしまった時に「なぜ今こういったミスをしてしまったんだろう」と思い、そして「同じミスをしないためにはどうすればいいのだろう」と考えることにつながりますね。
これは演奏レベルを上げるための一番基本的かつ重要な要素であると思います。
みなさんはそういった反省や改善点を明確に見いだすことを常に練習中に行っていますか?なんとなく「あ、ミスった!」とか思っているだけですぐ忘れてしまったりはしませんか?
悲観的になっているだけでは成長はしないんです!
《ミスを怖れない》
これは言い換えれば「成功するためには(ある程度の)ミスがあって良い」ということです。
練習中は特にそうで、ミスしないようにミスしないように。。。と「守り」に入った演奏をして無難に過ごしてしまうようではなかなか成長ができません。守りに入って小さくまとめてしまうような練習をするくらいなら失敗をしてもどんどん吹いてしまうほうが何倍も得るものが多いんですね。
そもそも練習というのは本番のためにすることですよね。
ですから、例え厳しい指揮者のもとで合奏練習をすることになっても、怒られること、指摘されること、名指しされることを怖れて、できるだけ目立たないように守りに入って演奏をするなんて、本当にもったいないことです。
《目立って得をする》
自分が学生だった時ジュニアオーケストラに所属していたことがあるのですが、そこで新しい曲の最初の合奏で自分が必ずやろうと思っていたことは、「とにかく目立つように吹く」でした。
その曲のこの場面ではどのくらい吹いて良いのか、とかアーティキュレーション(アクセントやスタッカートなど)は自分としてはこう思うんだけどどうかな?など、とにかく自分がその作品を演奏するにあたって考えてきたこと、感じていることをおもいっきり表現していました。
結構おもいきり表現するものですから(しかもトランペットですし)、案の定指揮者やコーチなどから指摘を受けることが多くありました。
でもこれは狙い通り。自分が考えている演奏表現が良いのか悪いのか、それを明確にするためにはとても有益な行動だったと思います。
もちろん、この時は学生の身でしたし、オーケストラをあまり知らなかった時期で本番までの練習回数も多かったからできたことです。今やったら単なる空気読めない人になってダメですけどね。
いかがでしょうか。
みなさんはどんな姿勢で合奏などを行っていますか?ビビって小さくまとまった演奏をしていませんか?
怒られてみんなの前で指摘されたってそれは恥ずかしいことではありません。指摘されたことが自分自身のレベルアップにつながるとっても大切なことだと思えばどんどん目立って良いとは思いませんか?
勘違いしないで頂きたいのですが、率先して失敗しろ、と言ってるわけではないのでそこだけはご注意を。
しかし、やはり積極的な奏者たちで構成されている団体は個性や積極性があって魅力的です!
ということで、また来週!
ミスというのは演奏していてちょっと音がはずれたなどの小さなものから、もっと大きなものまでいろいろありますよね。
そういったミスをした時に自分自身がどのように感じるか、というのがその先の演奏レベルに関係してくると思うんです。
みなさんは練習中にミスをした時にどのように感じていますか?
「ああ、ミスっちゃった。すいません、もうしません」など単に悲観的に感じてしまったりはしていませんか?
ミスをしてしまったことは確かにその時点では良いことではありません。でも、今後のことを考えれば決してネガティブに捉える必要はないと思います。
よくある話ではありますが「失敗があるからこそ成功につなげられるから」なんです。
《反省は上達への要素》
人間は通常、失敗をすると反省しようとします。
それは演奏でも同じで、何かミスをしてしまった時に「なぜ今こういったミスをしてしまったんだろう」と思い、そして「同じミスをしないためにはどうすればいいのだろう」と考えることにつながりますね。
これは演奏レベルを上げるための一番基本的かつ重要な要素であると思います。
みなさんはそういった反省や改善点を明確に見いだすことを常に練習中に行っていますか?なんとなく「あ、ミスった!」とか思っているだけですぐ忘れてしまったりはしませんか?
悲観的になっているだけでは成長はしないんです!
《ミスを怖れない》
これは言い換えれば「成功するためには(ある程度の)ミスがあって良い」ということです。
練習中は特にそうで、ミスしないようにミスしないように。。。と「守り」に入った演奏をして無難に過ごしてしまうようではなかなか成長ができません。守りに入って小さくまとめてしまうような練習をするくらいなら失敗をしてもどんどん吹いてしまうほうが何倍も得るものが多いんですね。
そもそも練習というのは本番のためにすることですよね。
ですから、例え厳しい指揮者のもとで合奏練習をすることになっても、怒られること、指摘されること、名指しされることを怖れて、できるだけ目立たないように守りに入って演奏をするなんて、本当にもったいないことです。
《目立って得をする》
自分が学生だった時ジュニアオーケストラに所属していたことがあるのですが、そこで新しい曲の最初の合奏で自分が必ずやろうと思っていたことは、「とにかく目立つように吹く」でした。
その曲のこの場面ではどのくらい吹いて良いのか、とかアーティキュレーション(アクセントやスタッカートなど)は自分としてはこう思うんだけどどうかな?など、とにかく自分がその作品を演奏するにあたって考えてきたこと、感じていることをおもいっきり表現していました。
結構おもいきり表現するものですから(しかもトランペットですし)、案の定指揮者やコーチなどから指摘を受けることが多くありました。
でもこれは狙い通り。自分が考えている演奏表現が良いのか悪いのか、それを明確にするためにはとても有益な行動だったと思います。
もちろん、この時は学生の身でしたし、オーケストラをあまり知らなかった時期で本番までの練習回数も多かったからできたことです。今やったら単なる空気読めない人になってダメですけどね。
いかがでしょうか。
みなさんはどんな姿勢で合奏などを行っていますか?ビビって小さくまとまった演奏をしていませんか?
怒られてみんなの前で指摘されたってそれは恥ずかしいことではありません。指摘されたことが自分自身のレベルアップにつながるとっても大切なことだと思えばどんどん目立って良いとは思いませんか?
勘違いしないで頂きたいのですが、率先して失敗しろ、と言ってるわけではないのでそこだけはご注意を。
しかし、やはり積極的な奏者たちで構成されている団体は個性や積極性があって魅力的です!
ということで、また来週!
当ブログの写真・記事等すべての営利目的による無断利用、ネット上などへの無断転載を禁止します。
at 10:41, 荻原明(おぎわらあきら), バテ・不調・緊張・ミス
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2011.11.15 Tuesday
共演者を信じる
みなさんこんにちは!
前回の記事ではプレイヤーである自分の表情や心構えが会場の空気を決めるのだから、自分自身がまず楽しみ、そしてお客さんに楽しんでもらいましょう、といった内容を書きました。
トランペットなどの管楽器は音がひとつしか出ないので、たったひとりでステージに立つことがめったにない楽器です。
ですからコンサートをする時、ほぼ必ず「共演者」がいるはずです。
そこで今回の記事では共演者との関係について書いてみようと思います。
《共演者とのつながり》
前回の記事を読んでない方はぜひそちらから読んで頂きたいのですが、その流れで言うならば共演者というのは「一緒にお客さんを楽しませるパートナー」ですね。
あなた自身練習や本番の時に「変な演奏してやろう」「この本番をぶちこわしてやろう」なんて思っているはずがありませんよね。共演者だってみんなそうです。できる限り良い演奏、楽しい本番をしたいわけです。
ですからまずは「共演者を信頼すること」これが大切です。
アマチュアのプレイヤーさんの団体ですとやはりレベルの差というのが大きく出てきてしまいます。様々なレベルの共演者と演奏をする時に「こいつ、ちゃんと吹けるのかな?」「ミスすんなよー」なんていう疑心をもって演奏しているようでは決して良い演奏は生まれません。あまり上手に演奏ができない人だって、その人なりに一生懸命良い演奏をしようとしているわけですから、そこを見ること。信頼関係はこういう姿勢でなければ生まれません。
《大学生の時のはなし》
またも自分の話を書いてしまいますが、自分のトランペットの師匠はお酒が大好きなんです。ですから、当時大学生の頃はレッスンがある日=同じ門下生と師匠で飲み会、というのが常だったんです。
今でこそ大好きですが学生の時ってお酒飲み慣れてないし、そんなに好きではありませんでした。
ですから、大学に入りたての頃なんかはレッスンの度にある飲み会というのが面倒くさいと感じる事もあったんです(師匠と飲むのがイヤだったとかそういうんじゃないですよ、お酒が、です。あくまでも)。
師匠との飲み会というのは、学生だけでなくOBの方や楽器関係のお仕事をされている方など沢山いらっしゃっていました。
大学にいる練習中というのは楽器を吹いているわけですから、あまり会話はできませんよね。レッスン時間なんてもっと会話なんてありません。
でもお酒の席だと同級とも後輩ともゆっくり話ができる。そして先輩方が学生だった頃の話や、先生の今まで聴けなかった話など本当にいろんな事を聞いたり話したりできるとても貴重な時間だったんです。
それに気づかせて頂いたのもお酒の席でした。
師匠にレッスンをして頂いてる時間はとても貴重で大切なものなのはあたりまえですが、レッスンでは気づかないこと、話せないことって本当に沢山あるんですよね。
だからお酒の力はすごいからみんなも飲みましょうなんてこと言ってるわけじゃないですよ(笑)
何が言いたかったのかというと「音楽は音楽をしているだけでは成立しないことがある」ってことなんです。
一緒に演奏する仲間がどんな人なのか、練習中の楽器の演奏レベルだけで良いとか悪いとか判断するのではなく、その人がどんな考え方で楽器を吹いているのか、音楽に対する姿勢とか。もしかしたら同じ趣味を持っているかもしれません。そういった事を知っているとぐっと相手との距離が近くなるはずです。
プロの演奏家、特に金管奏者がお酒が飲める人が多い、飲み会大好きな人が多いのは、多分こんな理由があってそれを知っている人が多いからなんでしょうね。一人じゃ演奏できない楽器ですから。
お酒の話ばっかりしてしまいましたが、中高生の方だって同じです。
「なんかあの子好きじゃないな」とか思って一緒にアンサンブルするのがどんなにぎこちないことか、わかりますよね。
みんなの事を好きになりましょう、なんてことはここでは言いませんが、少なくとも共演者を理由もなく(演奏レベルだけで判断することもNG!)毛嫌いするのではなく「相手をもっと良く知ろう、どんな演奏をしたいのか理解しよう」と自分から率先して距離を縮めていく姿勢を持つことが大切だと思います。
練習終わって一緒に帰るとか、休憩時間にちょっとでもお話するとか、一緒に作業をするとか。距離を縮めようと思えばいくらでも機会はあるはずです。
そうやってお互いの信頼関係を少しでも良いものにしていけば、それが音楽に反映されるんですね。
ということで、今回はちょっといつものブログと違う方向に行ってしまいましたが(笑)これって音楽をする上ではとっても大切なことなので書いてみました。
それではまた来週!
酒は飲んでものまれるな。
前回の記事ではプレイヤーである自分の表情や心構えが会場の空気を決めるのだから、自分自身がまず楽しみ、そしてお客さんに楽しんでもらいましょう、といった内容を書きました。
トランペットなどの管楽器は音がひとつしか出ないので、たったひとりでステージに立つことがめったにない楽器です。
ですからコンサートをする時、ほぼ必ず「共演者」がいるはずです。
そこで今回の記事では共演者との関係について書いてみようと思います。
《共演者とのつながり》
前回の記事を読んでない方はぜひそちらから読んで頂きたいのですが、その流れで言うならば共演者というのは「一緒にお客さんを楽しませるパートナー」ですね。
あなた自身練習や本番の時に「変な演奏してやろう」「この本番をぶちこわしてやろう」なんて思っているはずがありませんよね。共演者だってみんなそうです。できる限り良い演奏、楽しい本番をしたいわけです。
ですからまずは「共演者を信頼すること」これが大切です。
アマチュアのプレイヤーさんの団体ですとやはりレベルの差というのが大きく出てきてしまいます。様々なレベルの共演者と演奏をする時に「こいつ、ちゃんと吹けるのかな?」「ミスすんなよー」なんていう疑心をもって演奏しているようでは決して良い演奏は生まれません。あまり上手に演奏ができない人だって、その人なりに一生懸命良い演奏をしようとしているわけですから、そこを見ること。信頼関係はこういう姿勢でなければ生まれません。
《大学生の時のはなし》
またも自分の話を書いてしまいますが、自分のトランペットの師匠はお酒が大好きなんです。ですから、当時大学生の頃はレッスンがある日=同じ門下生と師匠で飲み会、というのが常だったんです。
今でこそ大好きですが学生の時ってお酒飲み慣れてないし、そんなに好きではありませんでした。
ですから、大学に入りたての頃なんかはレッスンの度にある飲み会というのが面倒くさいと感じる事もあったんです(師匠と飲むのがイヤだったとかそういうんじゃないですよ、お酒が、です。あくまでも)。
師匠との飲み会というのは、学生だけでなくOBの方や楽器関係のお仕事をされている方など沢山いらっしゃっていました。
大学にいる練習中というのは楽器を吹いているわけですから、あまり会話はできませんよね。レッスン時間なんてもっと会話なんてありません。
でもお酒の席だと同級とも後輩ともゆっくり話ができる。そして先輩方が学生だった頃の話や、先生の今まで聴けなかった話など本当にいろんな事を聞いたり話したりできるとても貴重な時間だったんです。
それに気づかせて頂いたのもお酒の席でした。
師匠にレッスンをして頂いてる時間はとても貴重で大切なものなのはあたりまえですが、レッスンでは気づかないこと、話せないことって本当に沢山あるんですよね。
だからお酒の力はすごいからみんなも飲みましょうなんてこと言ってるわけじゃないですよ(笑)
何が言いたかったのかというと「音楽は音楽をしているだけでは成立しないことがある」ってことなんです。
一緒に演奏する仲間がどんな人なのか、練習中の楽器の演奏レベルだけで良いとか悪いとか判断するのではなく、その人がどんな考え方で楽器を吹いているのか、音楽に対する姿勢とか。もしかしたら同じ趣味を持っているかもしれません。そういった事を知っているとぐっと相手との距離が近くなるはずです。
プロの演奏家、特に金管奏者がお酒が飲める人が多い、飲み会大好きな人が多いのは、多分こんな理由があってそれを知っている人が多いからなんでしょうね。一人じゃ演奏できない楽器ですから。
お酒の話ばっかりしてしまいましたが、中高生の方だって同じです。
「なんかあの子好きじゃないな」とか思って一緒にアンサンブルするのがどんなにぎこちないことか、わかりますよね。
みんなの事を好きになりましょう、なんてことはここでは言いませんが、少なくとも共演者を理由もなく(演奏レベルだけで判断することもNG!)毛嫌いするのではなく「相手をもっと良く知ろう、どんな演奏をしたいのか理解しよう」と自分から率先して距離を縮めていく姿勢を持つことが大切だと思います。
練習終わって一緒に帰るとか、休憩時間にちょっとでもお話するとか、一緒に作業をするとか。距離を縮めようと思えばいくらでも機会はあるはずです。
そうやってお互いの信頼関係を少しでも良いものにしていけば、それが音楽に反映されるんですね。
ということで、今回はちょっといつものブログと違う方向に行ってしまいましたが(笑)これって音楽をする上ではとっても大切なことなので書いてみました。
それではまた来週!
酒は飲んでものまれるな。
当ブログの写真・記事等すべての営利目的による無断利用、ネット上などへの無断転載を禁止します。
at 12:06, 荻原明(おぎわらあきら), 本番・合奏練習
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2011.11.08 Tuesday
ステージ上での表情
みなさんこんにちは!
この季節は何かとコンサートなど様々な本番を控えている方も多いかと思います。
そこで今回はメンタル面から見た演奏時の心構えについて書いてみます。
《ステージ上での表情》
コンサートの本番、ステージに立った時に見るからに不安そうな表情になっている人を見かけます。
そういう人を見ると「あー、大丈夫かなぁ。。。」という気持ちでこちらまで不安になり、ハラハラとコンサートを聴く時間が続きます。
...楽しくない。
演奏会って、奏者の精神状態がどうであれ、お客さんの立場からしてみれば楽しみたくてそこにいるわけで、不安な表情のプレイヤーを見てハラハラするためにわざわざ時間を割いて来ているわけではありませんよね。
人間は表情からいろいろなことを読み取る生き物ですから、コンサートの主役であるプレイヤーがどんな感じでステージにいるのかで会場全体の雰囲気が大きく変わります。
もちろん、演奏中にニコニコなんてできるわけありません。演奏中は真剣に(ただし楽しんで!)。
ここで言っているのはステージに登場してから挨拶をして演奏を始めるまでの時間、そして演奏が終わった瞬間からステージを出るまでの時間のことを言っています。
良い演奏をしよう。ミスのない演奏をしよう。そういう気持ちはもちろん大切なことです。ですが、仮にパーフェクトな演奏ができたとしても終始暗〜い表情でステージの出入りをするようではお客さんは楽しくないのです。
頭の中では理解していても、いざ自分がステージに上がるとなると忘れてしまいがちなことです。
《ミスした時の表情や仕草》
演奏中はニコニコできないと言いましたが、そんな演奏中も表情やちょっとした仕草がお客さんに不安を与えてしまうことがあります。
それは「ミスをした瞬間の表情」や「首をかしげるなどの仕草」です。
金管楽器は特にミスをしやすい楽器です。だからといってミスをして良いわけではありませんが、やはりどうしても音をはずしてしまったりよろしくないピッチで音が出てしまったりというのは多かれ少なかれあるわけで、「今変な音出した!」ということをわざわざお客さんに伝える必要はありませんね。
プレイヤーから「ミスしちゃってごめんなさい」なんてことはお客さんとしても聞きたくはないわけです。
ですから、そういった表情や仕草を演奏中に出すことはする必要がありませんし、してはいけないのです。
むしろミスをしてしまったとしてもまったく動じずに知らん顔して演奏し続けていると、ミスしたかどうかもあまりわからない(伝わりにくい)ことがあります。
そして演奏は続いているわけですから「あ、ミスった!」とお客さんに思われていてもそれはすでに過去のことです。ミスした時の印象が浅ければ浅いほど演奏がどんどん先に行くにつれてそんなことも忘れてしまいます。プレイヤーとしても過去のことを引っ張って演奏をしていると良いことがありません。過去は過去。失敗したことを気にするよりもその後完璧に演奏できるように心がける(集中する)ほうがよっぽど良い演奏ができます。
ですから、あえて「ミスった!ごめんなさい!」なんて表情や仕草はしないほうが良いんですね。
《自分のはなし》
自分のことを話しますと、日常は結構無表情だと思います(そうならないように心がけてはいるんですけど、なかなか。。。)。直接的に言われたことはあまりないですが「怖い」とか思われているんだろうなー。と感じることはあります(笑)全然機嫌悪くないんですけどね。。。。
でもそんな無表情で怖い顔をしてステージに上がってしまうのはダメですよね。先程書いたように無駄にお客さんに緊張感を与えてしまうなんてコンサートとして、プレイヤーとしてあってはいけないことです。
ですから、ステージに入ってきた時や曲が終わった時は笑顔でいるようにしています、、、と言うよりも自然とそうなっているんです。
それはトランペットを吹くことが楽しいから、自分の演奏を聴いてもらえることが嬉しいから。そして何よりお客さんと一緒に楽しい空間を作り上げたいからなんですね(多分。。。。自然になってるから明確ではないんですけど)。
そこに緊張感はあっても、ミスしたらどうしようといった「不安」や「逃げ腰」といったものはまったくありません(よほどの大曲を演奏する時は不安要素も生まれるかもしれませんが)。
もちろん、全然練習もしない未完成な状態でステージにあがったら不安でしょうがないですが、そんな状態で本番の日を迎えようとする気持ちがあったら、プレイヤーとして失格ですからありえません。
自分なりにしっかり練習をしてきて、お客さんに楽しい時間を過ごしてもらえるように、そして自分自身も楽しんで演奏すること。この気持ちを持っていさえすれば固い表情でステージに立つなんてことないはずです。
みなさんもこれから本番を控えている方は、ぜひステージでの表情にも気を配れるようにしてみて下さい。それも含めてのステージマナーですからね。
演奏上での不安なことがあるかもしれませんが、まずは演奏することを楽しんで(ミスを恐れない!)、そしてその楽しさをお客さんや共演者と共感できる空間を作れるようにしましょう。
意外とそれだけで様々なことがガラリと変わってくるものです!
それではまた来週!
この季節は何かとコンサートなど様々な本番を控えている方も多いかと思います。
そこで今回はメンタル面から見た演奏時の心構えについて書いてみます。
《ステージ上での表情》
コンサートの本番、ステージに立った時に見るからに不安そうな表情になっている人を見かけます。
そういう人を見ると「あー、大丈夫かなぁ。。。」という気持ちでこちらまで不安になり、ハラハラとコンサートを聴く時間が続きます。
...楽しくない。
演奏会って、奏者の精神状態がどうであれ、お客さんの立場からしてみれば楽しみたくてそこにいるわけで、不安な表情のプレイヤーを見てハラハラするためにわざわざ時間を割いて来ているわけではありませんよね。
人間は表情からいろいろなことを読み取る生き物ですから、コンサートの主役であるプレイヤーがどんな感じでステージにいるのかで会場全体の雰囲気が大きく変わります。
もちろん、演奏中にニコニコなんてできるわけありません。演奏中は真剣に(ただし楽しんで!)。
ここで言っているのはステージに登場してから挨拶をして演奏を始めるまでの時間、そして演奏が終わった瞬間からステージを出るまでの時間のことを言っています。
良い演奏をしよう。ミスのない演奏をしよう。そういう気持ちはもちろん大切なことです。ですが、仮にパーフェクトな演奏ができたとしても終始暗〜い表情でステージの出入りをするようではお客さんは楽しくないのです。
頭の中では理解していても、いざ自分がステージに上がるとなると忘れてしまいがちなことです。
《ミスした時の表情や仕草》
演奏中はニコニコできないと言いましたが、そんな演奏中も表情やちょっとした仕草がお客さんに不安を与えてしまうことがあります。
それは「ミスをした瞬間の表情」や「首をかしげるなどの仕草」です。
金管楽器は特にミスをしやすい楽器です。だからといってミスをして良いわけではありませんが、やはりどうしても音をはずしてしまったりよろしくないピッチで音が出てしまったりというのは多かれ少なかれあるわけで、「今変な音出した!」ということをわざわざお客さんに伝える必要はありませんね。
プレイヤーから「ミスしちゃってごめんなさい」なんてことはお客さんとしても聞きたくはないわけです。
ですから、そういった表情や仕草を演奏中に出すことはする必要がありませんし、してはいけないのです。
むしろミスをしてしまったとしてもまったく動じずに知らん顔して演奏し続けていると、ミスしたかどうかもあまりわからない(伝わりにくい)ことがあります。
そして演奏は続いているわけですから「あ、ミスった!」とお客さんに思われていてもそれはすでに過去のことです。ミスした時の印象が浅ければ浅いほど演奏がどんどん先に行くにつれてそんなことも忘れてしまいます。プレイヤーとしても過去のことを引っ張って演奏をしていると良いことがありません。過去は過去。失敗したことを気にするよりもその後完璧に演奏できるように心がける(集中する)ほうがよっぽど良い演奏ができます。
ですから、あえて「ミスった!ごめんなさい!」なんて表情や仕草はしないほうが良いんですね。
《自分のはなし》
自分のことを話しますと、日常は結構無表情だと思います(そうならないように心がけてはいるんですけど、なかなか。。。)。直接的に言われたことはあまりないですが「怖い」とか思われているんだろうなー。と感じることはあります(笑)全然機嫌悪くないんですけどね。。。。
でもそんな無表情で怖い顔をしてステージに上がってしまうのはダメですよね。先程書いたように無駄にお客さんに緊張感を与えてしまうなんてコンサートとして、プレイヤーとしてあってはいけないことです。
ですから、ステージに入ってきた時や曲が終わった時は笑顔でいるようにしています、、、と言うよりも自然とそうなっているんです。
それはトランペットを吹くことが楽しいから、自分の演奏を聴いてもらえることが嬉しいから。そして何よりお客さんと一緒に楽しい空間を作り上げたいからなんですね(多分。。。。自然になってるから明確ではないんですけど)。
そこに緊張感はあっても、ミスしたらどうしようといった「不安」や「逃げ腰」といったものはまったくありません(よほどの大曲を演奏する時は不安要素も生まれるかもしれませんが)。
もちろん、全然練習もしない未完成な状態でステージにあがったら不安でしょうがないですが、そんな状態で本番の日を迎えようとする気持ちがあったら、プレイヤーとして失格ですからありえません。
自分なりにしっかり練習をしてきて、お客さんに楽しい時間を過ごしてもらえるように、そして自分自身も楽しんで演奏すること。この気持ちを持っていさえすれば固い表情でステージに立つなんてことないはずです。
みなさんもこれから本番を控えている方は、ぜひステージでの表情にも気を配れるようにしてみて下さい。それも含めてのステージマナーですからね。
演奏上での不安なことがあるかもしれませんが、まずは演奏することを楽しんで(ミスを恐れない!)、そしてその楽しさをお客さんや共演者と共感できる空間を作れるようにしましょう。
意外とそれだけで様々なことがガラリと変わってくるものです!
それではまた来週!
当ブログの写真・記事等すべての営利目的による無断利用、ネット上などへの無断転載を禁止します。
at 09:56, 荻原明(おぎわらあきら), 本番・合奏練習
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