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スラーの吹き方 1








みなさんこんにちは!
台風が過ぎたら急に秋になってとってもすごしやすくなりましたね。


それでは、今回はスラーについて書いていきます。


《スラー》
スラーというのはご存知の通り「音と音をなめらかに演奏する」という意味なのですが、トランペットを始めとする管楽器は、スラーが付くと「スラーに囲まれた場所はタンギングをしないで演奏」という意味にもなりますね。

スラーの話をするともうこれで完了してしまうのですが、今回はこのスラーの「切り方」を解説してみようと思います。


《アーティキュレーションを統一》
楽譜にスラーが出てくると、そのスラーの囲まれた中は気を使ってタンギングをしないようにしよう、リップスラーだからキレイに演奏しようといろいろ工夫をして練習をしているかと思いますが、意外にそのスラーの最後の音をどう演奏するか、という点に関してはあまり気を使っていない人が多いように感じます。

例えば以下の譜例を見て下さい。








これら2つの楽譜に出てくるスラー、みなさんはどのように演奏しますか?


正解はこのようになります。








イメージしていた通りですか?

要するに楽譜上では同じスラーであっても、スラーの最後の音の処理の仕方は変化する、ということなんですね。


最初の楽譜はスラーのうしろはスタッカートになります。
これは、スラーに続く音符がスタッカートになっているからで、その音と同じスタイルで演奏しないとメロディの流れに違和感を覚えてしまうからです。

また、下の譜例の場合は、スラーの後にまたスラーですから、音の長さが常に保たれているメロディです。
ですから、スラーのうしろをスタッカートのように短く演奏してしまうとメロディの流れがブツっと切れてしまいます。

このようにスラーを演奏する時は「後に続くアーティキュレーション(音のキャラクター)と統一するのが基本」と覚えておきましょう。


これらの演奏の仕方はいわゆる「暗黙の了解」「一般論」といった感じで、「わざわざ楽譜に書かないでもわかるっしょ」ということで省略している状態と思って下さい。

ですから、イレギュラーな時にはきちんと指示してあります。

例えばこんな感じです。








このように楽譜に指示してある場合はそれに従います。


いかがでしょう。スラーのうしろの吹き方、ご存知でしたか?
単純で一瞬で解説できてしまうことですが、意外に見落として演奏してしまうものですから楽譜に出てきたスラーひとつひとつをきちんと理解して演奏できるように(適当に吹かないように)心がけましょうね。


それではまた来週!


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at 13:00, 荻原明(おぎわらあきら), スラー

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タイの吹き方








みなさんこんにちは!

先日このブログでも書きましたが、クローバーアートミュージックさんより金管アンサンブル編曲作品が発売しました!アンコンやコンサートなどでも使える楽譜がありますので、よかったらサイトをのぞいてみて下さい。

さて、今回は「タイ」について書いていきます。


《タイ》
タイというのはご存知の通り「音符と音符をつなげる」時に使う記号です。
ひとつの小節の中でももちろん使いますが、一番多用されるのが「小節線をまたぐ時」です。

そしてこの小節線をまたぐタイを演奏する時にかなり多くの方が陥りやすい吹き方とその解決方法を今回は解説します。


《タイは遅れやすい》
楽譜を読む時、みなさんは「音価を正確に演奏する」ことを常に心がけていると思います。
音価、というのは4分音符だったり8分音符だったり、簡単に言えば「その音をどれくらいの時間出しているか」ということです。

1拍なら1拍、きちんと演奏して次の音符を吹く。これができないと他のプレイヤーや指揮者とアンサンブルはできません。
ですが、あまりに拍やテンポだけにとらわれすぎると今度は逆に遅れてしまいます。

その「遅れる」時に一番多いのが小節線をまたぐタイなんです。


《遅れる原因》
なぜ小節線をまたぐタイの音符が遅れやすいのか。
それは「1拍目」をしっかりカウントしすぎることに原因があります。

1拍目というのは基本的にどんな拍子でも一番「重さ」のある拍です。
その重さのある1拍目をタイが付いている時にいつも通り重く感じて演奏してしまうと、次に演奏する音符に向かう推進力が弱くなり、どうしても遅れてしまうんですね。

トランポリンを例にしてみましょう。
あなたがトランポリンでジャンプし続けているとして、同じ力加減で飛び続けている途中、次は高くジャンプしようと思った時、どうしますか?

トランポリンを深く沈ませて反動を強くしようとするでしょう。
そして高くジャンプすることができるわけですが、このトランポリンを深く沈ませようとすればその分飛び上がるまでの時間も長くかかってしまいますよね。

重く感じている拍というのはどうしても他の拍よりも時間をかけたくなってしまうので、同じテンポで進んでいる音楽の中では「遅れる」原因につながってしまいます。

余談ですが、タイが付いていてもいなくても音楽を「拍」でとらえる演奏というのは停滞ぎみに聴こえてしまい、良くありません。音楽は流れることがとても大切なので、拍ではなく「フレーズ」で演奏することが重要です。

フレーズについては過去の記事「フレーズ」を読んでみて下さい。


《ギャップ》
過去の記事「付点音符の吹き方」の中でも触れた「プレイヤーと聴衆のギャップ」というのはこの小節線をまたぐタイの時にも顕著に現れます。

先程は実際に遅くなってしまう原因を書きましたが、それだけでなくタイの音符はただでさえ客席には「長い音」として聴こえがちなんですね。

ですから、実際の演奏の時には思い切って「タイのうしろをカットする(早く切り上げる)」くらいの気持ちで吹くのが良いと思います。

参考までに以下の譜例を見て下さい。

ブラ2元

これはブラームス作曲の「交響曲第二番 ニ長調」第四楽章のラストのトランペットパート(1st)の楽譜です。
こういう楽譜の時に一番テンポに乗り切れず遅くなってしまいがちです。

実際にYouTubeで聴いてみて下さい。



※38分43秒あたりからがこの譜例の部分です。メロディではないのでちょっと聴こえにくいかもしれません。


この譜例の部分の1拍目を重く感じでしまうと、もう1拍目裏の音符は出遅れてしまいます。
ですので、イメージですが以下のように感じで演奏するとちょうど良いと思います。

ブラ2加工

ちょっとイビツな楽譜ですが、イメージしやすくないですか?

これくらいの感覚でタイを演奏すると客席にはちょうどよく(実際の楽譜通りに)聴こえると思います。

自分では正確に吹いているつもりでも、客席ではイメージと違って聴こえるギャップ、本当に沢山ありますので、いつも客観的にイメージすること、可能ならホールで自分が演奏している録音とかを聴ける機会があるととても勉強なります。


《ジャズ、ポップス》
吹奏楽でトランペットを演奏している方は、クラシカルな作品以外にジャズやポップスを演奏する機会も多いでしょう。
ジャズやポップスというのはビート感がクラシック音楽とは逆だったりしますので、おのずとメロディにタイがものすごく付いてしまうんです。
ですから、こういうジャンルの楽譜を演奏する時には特にタイには注意して演奏しましょう。


ということで今回はタイ、特に小節線をまたぐタイについて書いてみました。
それではまた来週!


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at 04:32, 荻原明(おぎわらあきら), 表現方法(アーティキュレーション)

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100%の成功率を目指す








みなさんこんにちは!
もう8月も終わってしまいましたねー。自分は夏休みとかお盆休みとかまったく関係ないから何も変わらず普段通りの生活だったんで、暑いから早く秋になってくれないかなーくらいにしか思ってないんですが(笑)

吹奏楽をやっているみなさんは、夏休みが終わると次の本番に向けた曲練習とかが始まる時期かもしれません。コンクールで大きな大会に進んでいる方はまだまだ緊張感のある合奏が続くのかもしれませんね。

どんな方も、これからの季節は本番も増えるでしょうし、緊張感のある練習が多くなることと思います。

そこで、今回の記事は「練習時の集中力」について書いてみます。


《いろんな練習》
トランペットの練習と言ってもウォームアップ、ロングトーンなどの基礎練習、曲の練習など様々な種類がありますね。
それぞれの練習には意味や目的があり、それらを使い分けることでバランスのよい練習をするということは皆さんも理解し、実践していることだと思います。

ただ、これらすべての練習において、常に心がけておいてほしいことがあります。それは

「練習は本番とは違うもの、と思わないこと」

ということです。


言い換えれば「練習をしている時は練習なんだから何回やっても良いんだ」という気持ちでトランペットを吹いてはいけない、ということです。
特に気持ちの面でこれを持っていて欲しくない。


トランペットというのは発音ひとつとってもキレイにイメージ通り出すことが難しいですよね。音もはずしやすいし、ちょっとマウスピースの当てる位置がずれても、呼吸のタイミングが乱れても変な音になってしまったり。


だからと言って「何回か吹いてればそのうち良い音が出ることもあるさ」という気持ちで何度も何度もあまり考えもせずに吹いているその練習が非常に良くないんです。


《100%の成功率》
トランペットを吹いているみなさんはすでに実感しているはずですが、トランペットは思った通りに音を出すことが難しい楽器です。

でもこれ、トランペットを吹いたことがない人(例えばコンサートに来てくれたお客さんなど)にとってはまったくわからないことですよね。

すごい重要なところで「ピャー!」と音をおもいきりはずしてしまったとしても、お客さんからしてみれば「あ、変な音出した。下手なラッパだな」と思われてしまうだけです。
トランペット奏者目線で見ると「そうだよね、その音をそうやって吹くのって難しいよね。しょうがないよね、うんうん」と、許してしまいかねないのですが、それはあくまでもプレイヤーの言い訳にしかすぎません。


できることなら音をはずすなんてことはしたくないし、いつも良い音でかっこよく吹きたいわけです。

それは言うならば「常に100%の成功率を目指す」ということであり、そして100%の成功率は誰も聴いていない個人練習の時から始まっています。


《打率》
野球の打率で考えてみましょう。

野球には打率というものがあります。これはバッターがヒットを打ったか、打てなかったかでその選手の打てる確率を出しているもので(正確には安打÷打数で計算)、例えば毎球ヒットを打っていれば打率は10割(=100%)ということになります。まあそんなことはまずないんですが、でもイチロー選手は本当にそれくらい毎打席ヒット打っているんじゃないかと感じられる時がありますよね。すごい。


確率の勉強をしたことがある人はわかると思いますが、100%という確率は1度でもミスをしてしまうと永久に出せません。

ここが大事なところです。


トランペットの話に戻しますと、練習の時に「あ、ミスった。もう一回」と軽く言っているその時にも自分の成功率をどんどん下げてしまっている、ということなんです。

そして100%の成功率が遠のいていく練習を続けていくことで、本番の時に「ちゃんと吹けるかな。。。」「ちゃんと吹けなかったらどうしよ。。。」みたいな不安、緊張を招いてしまいます。

そんな無駄な緊張をするくらいだったら、個人練習の時からしっかりと緊張感を持って、「毎回ちゃんと吹けるようにするぞ」という意識で音を出すべきです。


ちょっと勘違いされてしまいかねないので書いておきますが、ここで言っている「100%の成功率」というのは、あまり集中せずに適当な感じで「プー」と音を出すその姿勢をやめましょうね、ということです。

難しいパッセージを練習する「反復練習」とは違います。
反復練習は「完璧に吹けるために何度も『工夫して』練習すること」で、これはこれ。とても大切な練習です。

でもこれも『工夫して』ですからね。
何回も何回もただ繰り返し練習した結果できました、というのはやはり良くないんですが、これは過去にこのブログで書いていますので詳しくは「フィンガリング練習」を読んでみて下さい。


常に丁寧に、イメージをきちんと持って、呼吸を整え、本番のような緊張感と集中力で決して適当に(練習だからと思わないで)吹かないように練習そのものの習慣を良いものにしていきましょうね。

ということで今回は100%の成功率を目指すための個人練習の時からの集中について書いてみました。


ちょっとした心がけではありますがとっても大事なことですし、毎日こうした姿勢で練習することが結果、本番でも安定してできるので、ぜひ実践して下さいね!

それではまた来週!


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at 07:49, 荻原明(おぎわらあきら), 練習に対する考え方

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