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荻原 明
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2011.01.11 Tuesday
本番時のマナー
みなさんこんにちは!
気づけばお正月から11日も経ってしまいました。小さい頃は実感なかったんですが、大人になると本当に時間の経つのが早いです。
多分、今年も知らないうちに12月とかになってるんだろな;
さて、前回「合奏練習時のマナー」について書きましたので、今回は「本番時のマナー」を解説します。
《本番時のマナー》
このブログを読んでいるほとんどの方は本番を一年に数回しか経験できない方なのではないかと思います。自分も中高生の時はコンクールや文化祭くらいしか人前で演奏できる機会がありませんでした。
そうなるとやはり本番の時にどんな感じでステージに座っていればいいのか、というのはあまりわからないのでは、と思うんです。
「きちんと行儀良くしていなければ」というのはわかると思いますが、それがどのあたりまで「きちんと」なのかわからないと余計な緊張を招いてしまいがちです。ただでさえ緊張するステージ上ですから、必要最低限のマナーだけを守って、気持ちに余裕を持って演奏したいものです。
《無駄な動き》
ステージにいる、ということは常に大勢のお客さんから終始見られている、ということになります。しかも誰がどこをどのくらい見ているかは演奏者からはまったくわかりません。
誰かがソロを演奏しているからと言って、自分が見られていないとは言い切れませんよね。
ですから、お客さんから見て「演奏と関係のない注目を誘う無駄な動き」はするべきではありません。
例えば、演奏をしていない時にキョロキョロしているのは非常に目立ちます。顔が動いていないけれど体が動いているのも目立ちます(あくまでも演奏していない時)、「音楽に乗っている」ということから無意識に体が動くのかもしれませんが曲に合わせて体を揺らすのはとっても素人っぽく見えます。
そして一番気をつけてほしいのが「足タップ」です。
演奏をしている時に正確なテンポをキープしたいのかもしれませんが、足をパタパタさせながら演奏するクセのある人は要注意です。
詳しくは過去の記事「足タップ」を読んで頂ければと思いますが、足タップをするとテンポが乱れますのでまったくの逆効果です。
ステージで足タップをするのは絶対にやってはいけません。客席から見てもとっても目につく行為です。
プレイヤーとして見ても、横で足タップをしている人がいたら気になって演奏できません。
本格的なポップスやジャズの音楽では上記の行為が普通に行われていますが、吹奏楽やオーケストラとは人数が圧倒的に違うという点、楽曲が最初から最後まで同じテンポである(一部除く)点、ビート感覚の違いなどから、やはり控えるべきですね。
もちろん吹奏楽でもポップス音楽を演奏する機会はとっても多いのですが、やはり演奏形態がまったく違いますからやらないほうが良いと思います。
《入場前》
舞台袖にいる時って緊張しますよね。状況にもよりますがコンクールなどでは音を出すことは絶対できませんし、声も出せません。
前の団体が演奏しているものを目の前で聴かされるわけですし、いやおうなしに緊張感が高まります。いろいろとよからぬことを考えてしまうと良い演奏もできなくなってしまいますから、少しでもリラックスしていられると良いですね。
普通のコンサートの場合は客席から見えない舞台袖などでは何をしていても自由でしょう。もちろん大声を出したりするのはNGですが、舞台袖かそれに近い空間があって、ステージとの仕切りがきちんとしている会場ならば、軽く音を出す(会話をする)程度は問題ないと思います(演奏会場にもよります)。会話をしていても良いでしょう。
ステージに上がって演奏をする、ということがプレイヤーのすべきことですから、客席から見えない場所では基本的には何をしていても良いわけです。その切り替えをすることが演奏者としてのメンタル面のコントロールに大切です。
マナーという点で見れば「ステージ以外では関係ない」ということですね。
《入場時》
さて、舞台袖から入場していくわけですが、ここからはお客さんに見られている意識をしっかり持って行動したいものです。
自分が心がけていることは、猫背なので背筋をきちんと伸ばして入場することです。
結構みすぼらしく見えるんですよね。横向きで入場するので余計そう見えます。
あとは、暗い顔をしないという点でしょうか。
ニコニコしながら入場する必要はないと思いますが、ステージに近いお客さんは大きなホールであっても表情までしっかり見えますから、これから演奏するプレイヤーが、緊張しているからと言って暗い顔、こわばった顔をしてステージに上がるのは良い印象を与えません。
緊張しているからこそ、やわらかい表情でステージにあがるように心がけるのが良いかと思います。
少しくらいなら他のプレイヤーと会話をしながら入場しても良いかもしれませんね(状況によりますが)。
《ソロや室内楽の入場時》
吹奏楽やオーケストラでは入場してそのまま自分の席に座りますが、ソロや室内楽ではお客さんへ挨拶をする、という動きが加わります。
ソロってなかなか演奏する機会はないかもしれませんが、室内楽はアンコンに出場する方は多いかと思います。
自分が高校生の時に音大受験生だったこともあり、学校の文化祭やピアノ教室、トランペットの発表会などでソロを吹くことが少しありました。その時の挨拶が「柔道でも始めるみたい」と笑われたんです。
緊張していたこともあり、また、きちんとした挨拶をする機会があまりなかった高校生でしたので「足を閉じないで挨拶」をしてしまったんですよね。
これ結構みっともないです。男子は特に気をつけましょう。
そして、挨拶は笑顔で深くきちんとするのが良い印象を与えられると思いますよ。
まあ、日頃から「きちんとした挨拶」を身につけておくのが一番無難ですね。
社会に出ると音楽以外でも何かと役立ちますよ。
《吹奏楽やオーケストラでの起立と着席》
大人数のコンサートの場合はコンサートマスターの指示、もしくは指揮者の指示により全員が起立、着席のみを行いますね(普通、挨拶をするのは指揮者のみ)。
学校によってはものすごい息のあった素早い起立着席をしたりもしていますが、まあ普通はそこまできっちりする必要はないでしょう。
大事なのは、みんなが起立したのに自分だけ立ってなかったとか、そういう別行動をしないことです。
あと、起立している最中にフラフラしないこと、これもかなり目立ちます。
楽器の構え方を揃えた方がいいのかどうなのか、ということを良く聞きますが、それはメンバー全員で決めれば良いと思います。ただ、この起立する行為は、動きこそありませんが「挨拶をしている」という意味ですから、客席をしっかりを見て良い演奏をするぞ、という気持ちをお客さんへ伝える時間、と思って欲しいですね。
《退場時》
さて、演奏が無事(?)終わって退場する時ですが、入場時と同じく姿勢と表情には注意して下さい。例え自分が納得いかない演奏をしたとしても、絶対に表情に出さないこと。これはプレイヤーとして必ず覚えておいてもらいたいです。
お客さんは席を立たずに最後まで自分の演奏を聴いてくれたわけですから、そのことに感謝の気持ちで挨拶、退場をすべきです。
泣きたければ舞台袖で泣く事ですね(笑)
あと、これは賛否両論あるのかもしれませんが、男女で一緒に演奏する機会がある時は、男性が女性を先に退場できるように順番を譲るなんてことをすることがあります。欧米の文化、レディファーストってことです。
中高生の場合はあまり気にすることはないかもしれませんが、大人のプレイヤーがスマートにこれができるとちょっとかっこいいかもしれませんね。
吹奏楽などの大勢の場合はレディファーストをしすぎるとただの渋滞になってしまうのでやらないほうが良いかもしれません。まあ、臨機応変に、って感じでしょう。
ということで今回は本番時のマナーについて書いてみました。参考にしてみて下さい。
それではまた来週!
気づけばお正月から11日も経ってしまいました。小さい頃は実感なかったんですが、大人になると本当に時間の経つのが早いです。
多分、今年も知らないうちに12月とかになってるんだろな;
さて、前回「合奏練習時のマナー」について書きましたので、今回は「本番時のマナー」を解説します。
《本番時のマナー》
このブログを読んでいるほとんどの方は本番を一年に数回しか経験できない方なのではないかと思います。自分も中高生の時はコンクールや文化祭くらいしか人前で演奏できる機会がありませんでした。
そうなるとやはり本番の時にどんな感じでステージに座っていればいいのか、というのはあまりわからないのでは、と思うんです。
「きちんと行儀良くしていなければ」というのはわかると思いますが、それがどのあたりまで「きちんと」なのかわからないと余計な緊張を招いてしまいがちです。ただでさえ緊張するステージ上ですから、必要最低限のマナーだけを守って、気持ちに余裕を持って演奏したいものです。
《無駄な動き》
ステージにいる、ということは常に大勢のお客さんから終始見られている、ということになります。しかも誰がどこをどのくらい見ているかは演奏者からはまったくわかりません。
誰かがソロを演奏しているからと言って、自分が見られていないとは言い切れませんよね。
ですから、お客さんから見て「演奏と関係のない注目を誘う無駄な動き」はするべきではありません。
例えば、演奏をしていない時にキョロキョロしているのは非常に目立ちます。顔が動いていないけれど体が動いているのも目立ちます(あくまでも演奏していない時)、「音楽に乗っている」ということから無意識に体が動くのかもしれませんが曲に合わせて体を揺らすのはとっても素人っぽく見えます。
そして一番気をつけてほしいのが「足タップ」です。
演奏をしている時に正確なテンポをキープしたいのかもしれませんが、足をパタパタさせながら演奏するクセのある人は要注意です。
詳しくは過去の記事「足タップ」を読んで頂ければと思いますが、足タップをするとテンポが乱れますのでまったくの逆効果です。
ステージで足タップをするのは絶対にやってはいけません。客席から見てもとっても目につく行為です。
プレイヤーとして見ても、横で足タップをしている人がいたら気になって演奏できません。
本格的なポップスやジャズの音楽では上記の行為が普通に行われていますが、吹奏楽やオーケストラとは人数が圧倒的に違うという点、楽曲が最初から最後まで同じテンポである(一部除く)点、ビート感覚の違いなどから、やはり控えるべきですね。
もちろん吹奏楽でもポップス音楽を演奏する機会はとっても多いのですが、やはり演奏形態がまったく違いますからやらないほうが良いと思います。
《入場前》
舞台袖にいる時って緊張しますよね。状況にもよりますがコンクールなどでは音を出すことは絶対できませんし、声も出せません。
前の団体が演奏しているものを目の前で聴かされるわけですし、いやおうなしに緊張感が高まります。いろいろとよからぬことを考えてしまうと良い演奏もできなくなってしまいますから、少しでもリラックスしていられると良いですね。
普通のコンサートの場合は客席から見えない舞台袖などでは何をしていても自由でしょう。もちろん大声を出したりするのはNGですが、舞台袖かそれに近い空間があって、ステージとの仕切りがきちんとしている会場ならば、軽く音を出す(会話をする)程度は問題ないと思います(演奏会場にもよります)。会話をしていても良いでしょう。
ステージに上がって演奏をする、ということがプレイヤーのすべきことですから、客席から見えない場所では基本的には何をしていても良いわけです。その切り替えをすることが演奏者としてのメンタル面のコントロールに大切です。
マナーという点で見れば「ステージ以外では関係ない」ということですね。
《入場時》
さて、舞台袖から入場していくわけですが、ここからはお客さんに見られている意識をしっかり持って行動したいものです。
自分が心がけていることは、猫背なので背筋をきちんと伸ばして入場することです。
結構みすぼらしく見えるんですよね。横向きで入場するので余計そう見えます。
あとは、暗い顔をしないという点でしょうか。
ニコニコしながら入場する必要はないと思いますが、ステージに近いお客さんは大きなホールであっても表情までしっかり見えますから、これから演奏するプレイヤーが、緊張しているからと言って暗い顔、こわばった顔をしてステージに上がるのは良い印象を与えません。
緊張しているからこそ、やわらかい表情でステージにあがるように心がけるのが良いかと思います。
少しくらいなら他のプレイヤーと会話をしながら入場しても良いかもしれませんね(状況によりますが)。
《ソロや室内楽の入場時》
吹奏楽やオーケストラでは入場してそのまま自分の席に座りますが、ソロや室内楽ではお客さんへ挨拶をする、という動きが加わります。
ソロってなかなか演奏する機会はないかもしれませんが、室内楽はアンコンに出場する方は多いかと思います。
自分が高校生の時に音大受験生だったこともあり、学校の文化祭やピアノ教室、トランペットの発表会などでソロを吹くことが少しありました。その時の挨拶が「柔道でも始めるみたい」と笑われたんです。
緊張していたこともあり、また、きちんとした挨拶をする機会があまりなかった高校生でしたので「足を閉じないで挨拶」をしてしまったんですよね。
これ結構みっともないです。男子は特に気をつけましょう。
そして、挨拶は笑顔で深くきちんとするのが良い印象を与えられると思いますよ。
まあ、日頃から「きちんとした挨拶」を身につけておくのが一番無難ですね。
社会に出ると音楽以外でも何かと役立ちますよ。
《吹奏楽やオーケストラでの起立と着席》
大人数のコンサートの場合はコンサートマスターの指示、もしくは指揮者の指示により全員が起立、着席のみを行いますね(普通、挨拶をするのは指揮者のみ)。
学校によってはものすごい息のあった素早い起立着席をしたりもしていますが、まあ普通はそこまできっちりする必要はないでしょう。
大事なのは、みんなが起立したのに自分だけ立ってなかったとか、そういう別行動をしないことです。
あと、起立している最中にフラフラしないこと、これもかなり目立ちます。
楽器の構え方を揃えた方がいいのかどうなのか、ということを良く聞きますが、それはメンバー全員で決めれば良いと思います。ただ、この起立する行為は、動きこそありませんが「挨拶をしている」という意味ですから、客席をしっかりを見て良い演奏をするぞ、という気持ちをお客さんへ伝える時間、と思って欲しいですね。
《退場時》
さて、演奏が無事(?)終わって退場する時ですが、入場時と同じく姿勢と表情には注意して下さい。例え自分が納得いかない演奏をしたとしても、絶対に表情に出さないこと。これはプレイヤーとして必ず覚えておいてもらいたいです。
お客さんは席を立たずに最後まで自分の演奏を聴いてくれたわけですから、そのことに感謝の気持ちで挨拶、退場をすべきです。
泣きたければ舞台袖で泣く事ですね(笑)
あと、これは賛否両論あるのかもしれませんが、男女で一緒に演奏する機会がある時は、男性が女性を先に退場できるように順番を譲るなんてことをすることがあります。欧米の文化、レディファーストってことです。
中高生の場合はあまり気にすることはないかもしれませんが、大人のプレイヤーがスマートにこれができるとちょっとかっこいいかもしれませんね。
吹奏楽などの大勢の場合はレディファーストをしすぎるとただの渋滞になってしまうのでやらないほうが良いかもしれません。まあ、臨機応変に、って感じでしょう。
ということで今回は本番時のマナーについて書いてみました。参考にしてみて下さい。
それではまた来週!
当ブログの写真・記事等すべての営利目的による無断利用、ネット上などへの無断転載を禁止します。
at 07:00, 荻原明(おぎわらあきら), 本番・合奏練習
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2011.01.04 Tuesday
合奏練習時のマナー
今回は合奏でのマナーについてです。
《合奏練習時のマナー》
マナーとかそれに似た言葉は家庭でも学校でも街中や駅でもとにかく様々な場所で聞きますよね。
マナーとは日本語では「礼儀」「態度」という意味ですが、「相手に迷惑をかけない言動=自分勝手なことをしない」と考えるとわかりやすいかもしれません。
自分勝手なことをしていれば秩序が乱れて迷惑に感じる人が出てきてしまいます。
音楽、特に大人数でひとつの作品を演奏する吹奏楽やオーケストラではみんなの気持ちがひとつになって、集中できる環境を練習の段階から作っていかなければ良いものはできません。
ほとんどの場合無意識ではあると思うのですが、そうであっても合奏練習時間の「流れ」を乱してしまう言動は良くありませんから、これから書く事に思い当たったら今後気をつけてみて下さい。
《私語(私音)はしない》
合奏中に関係のない話を隣の人としない、なんてことはわかると思います。これは授業中だって映画館の中だってコンサートホールの中だって同じことですよね。ヒソヒソ話だってとっても良く聞こえます。しかも指揮者は高いところから全員が見渡せる位置に敢えているわけですからそれぞれの奏者が今何をしているかすべてお見通しなわけです。
で、もうひとつ「私音」と書きましたがこんな言葉は実際はありません。私語が口から出てくる無駄なおしゃべりだとして、楽器から出てくる無駄な音をこう呼んでみました。
どういうことかと言いますと、楽譜に書いてある音符を吹く前に、ちょっと軽く音が出るか確認するように「プ」と吹くクセ、これを指します。
個人練習の時に無意識にやっている人がとても多いのではないでしょうか。これはクセなので、合奏の時にもついついやってしまう人をたまにみかけます。でも音楽というのは無音の状態から音が生まれてくる緊張感がとても大切なので合奏練習の時から常にこのクセはやらないよう努力すべきです。ヘタすると本番、ホールのステージでもやってしまうかもしれません。
それにこのクセをしないように「無駄な音出さないようにしなきゃ」と思ってやらないで努力して、いざ曲が始まる時にいつも「プ」と吹いて安心していたことができないために不安が生まれて初っぱなから音をはずすなんてことにもなりかねません。
ですので、個人練習の時から常に無駄吹きはしないよう心がけておくことが大切です。指揮者が棒を構えている時に「プ」なんて音だしたら台無しですよね。
《私語はしない。でも情報の共有はOK》
ではどこまでが私語か、という点は難しいところです。合奏と無関係のおしゃべりは絶対NGですが、関係あることだったらどうでしょうか。
簡単に言えば「指揮者に聞くまでもなく奏者同士ですぐに解決できるようなことについての情報共有はOK」だと思うんです。
例えば、合奏練習中に指揮者が「練習番号Dから」の「D」がよく聞き取れなかったらとなりの人に「D?」とこっそり聞くのは良いでしょう。こんなことをいちいち指揮者に聞くのは良くありません。指揮者も他の奏者も集中力が削がれますからね。
ではどんなことを合奏練習中でも質問すべきか、という点は次に書いてみます。
《指揮者への質問》
普通の学校の授業で先生へ質問をする、という行為は(場合や回数、内容にももちろんよりますが)積極的でまじめに授業を受けているという好印象を与えることかもしれませんが、限られた時間の中で大人数がひとつの音楽を完成させる合奏時にはほとんどの場合、あまり良い行為とは言えません。
先程触れたような「先生、練習番号のどこですかー?」なんて質問は単なる二度手間で、指揮者や聞き取れていた他の奏者からしてみれば「ちゃんと聞いてろよ!」と思わせるだけですよね。集中力がない印象を与えてしまうだけです。
また、指揮者が要求してきた楽想面で理解ができない時に質問するのも良くありません。
「そこはもっとテヌートで!」と言われて、「音符同士をくっつけるくらい吹いてもいいですか?」のような重複した受け答えを言葉でしてしまうのもまったく意味がありません。
また、「もう一回お願いします」はもっとNGです。奏者は一度言われたことをその場ですぐに直せる努力を演奏で示すべきなので(できるできないは関係なく姿勢の問題)、絶対に言ってはいけません。
ただ、今聞かないとその後もずっと合奏中に他の人たちに迷惑をかけてしまうと思われる内容については質問をすべきです。例えば、楽譜のミスがある場合がそれで、指揮者が言っている小節番号や練習番号が、自分のパート譜とどうも違う場所にあると思われる場合はしかたがありませんから確認のために指揮者に質問すべきです。ただ、隣の奏者が持っているパート譜を見て解決できるようであればこの限りではありません。
楽譜上の音のミスに関してはなかなか解決できないかもしれませんから、指揮者に直接聞いたほうが良いかもしれませんね。
このように指揮者に質問する、というのは合奏中はよっぽどの時に限る、と思っておくと良いでしょう。
いろいろ質問したい時には休憩時間や合奏終了後に個人的に指揮者へ聞きにいきましょう。
《指揮棒が止まったらすぐストップ》
合奏などで指揮を止めてもなかなか演奏がやまない時があります。
要するに指揮をまったく見ていなく、楽譜に没頭しすぎている人が沢山いる時に起こっているのですが、これはあからさまに「指揮を全然見てません!」と言っているようなものですから、とっても良くありません。
演奏に必死になるあまり指揮をまったく見なくなってしまうのは奏者としては決して褒められる行為ではありません。楽譜にかじりついていないと演奏できない=それだけ個人練習をしていなかったのか、と思われてしまいますから、合奏練習中は常に楽譜と指揮者の両方が視界に入っているように心がけること、またそういった位置に座っていること、譜面台を立てていることが絶対条件です。
合奏中の座る位置や譜面台の立て方については後日詳しく書きます。
《二度同じ指摘を受けない》
これまでにも何度か書いてきましたが、指揮者に「二度同じ指摘を受けない」努力を常に心がけましょう。
二度同じことを指摘されるということは、言い換えれば「一度でできていれば今のこの時間はなくても良かった」ということになりますよね。その時間に他のもっと有意義な練習ができていたかもしれません。
音楽の練習は能率良く行う事がとても大事なので、無駄な時間は可能な限りないことが望ましいです。そのためにもやはり個人練習の時からしっかりと練習をしておくことが大切になってきます。
ただ、「(一度目の)指摘を受ける」ことに関しては決して無駄なことではありません。
他の勉強と違って「その箇所ができていないから指摘を受けた」とは限らないからです。もちろん吹けなかったから「もう一度やってみろ!」と言われてしまうこともありますが(これは無駄な時間)、「その場所はこんなもっとこんな感じで吹いて!」という指摘は指揮者がイメージするものを伝える合奏練習時の大切な時間なので決して無駄ではありません。一度目は、ですけどね。
さて、みなさんの中で思い当たる内容があったでしょうか。
どんなことをすると合奏時のマナー違反か(他の人に迷惑をかけてしまうのか)をそこにいる全員が理解していると、とってもスムーズで有意義な練習時間を過ごすことができるはずです。
次回の合奏の時に意識してみてはいかがでしょうか。
それでは、今年も「ラッパの吹き方」をどうぞよろしくお願いします!
また来週!
《合奏練習時のマナー》
マナーとかそれに似た言葉は家庭でも学校でも街中や駅でもとにかく様々な場所で聞きますよね。
マナーとは日本語では「礼儀」「態度」という意味ですが、「相手に迷惑をかけない言動=自分勝手なことをしない」と考えるとわかりやすいかもしれません。
自分勝手なことをしていれば秩序が乱れて迷惑に感じる人が出てきてしまいます。
音楽、特に大人数でひとつの作品を演奏する吹奏楽やオーケストラではみんなの気持ちがひとつになって、集中できる環境を練習の段階から作っていかなければ良いものはできません。
ほとんどの場合無意識ではあると思うのですが、そうであっても合奏練習時間の「流れ」を乱してしまう言動は良くありませんから、これから書く事に思い当たったら今後気をつけてみて下さい。
《私語(私音)はしない》
合奏中に関係のない話を隣の人としない、なんてことはわかると思います。これは授業中だって映画館の中だってコンサートホールの中だって同じことですよね。ヒソヒソ話だってとっても良く聞こえます。しかも指揮者は高いところから全員が見渡せる位置に敢えているわけですからそれぞれの奏者が今何をしているかすべてお見通しなわけです。
で、もうひとつ「私音」と書きましたがこんな言葉は実際はありません。私語が口から出てくる無駄なおしゃべりだとして、楽器から出てくる無駄な音をこう呼んでみました。
どういうことかと言いますと、楽譜に書いてある音符を吹く前に、ちょっと軽く音が出るか確認するように「プ」と吹くクセ、これを指します。
個人練習の時に無意識にやっている人がとても多いのではないでしょうか。これはクセなので、合奏の時にもついついやってしまう人をたまにみかけます。でも音楽というのは無音の状態から音が生まれてくる緊張感がとても大切なので合奏練習の時から常にこのクセはやらないよう努力すべきです。ヘタすると本番、ホールのステージでもやってしまうかもしれません。
それにこのクセをしないように「無駄な音出さないようにしなきゃ」と思ってやらないで努力して、いざ曲が始まる時にいつも「プ」と吹いて安心していたことができないために不安が生まれて初っぱなから音をはずすなんてことにもなりかねません。
ですので、個人練習の時から常に無駄吹きはしないよう心がけておくことが大切です。指揮者が棒を構えている時に「プ」なんて音だしたら台無しですよね。
《私語はしない。でも情報の共有はOK》
ではどこまでが私語か、という点は難しいところです。合奏と無関係のおしゃべりは絶対NGですが、関係あることだったらどうでしょうか。
簡単に言えば「指揮者に聞くまでもなく奏者同士ですぐに解決できるようなことについての情報共有はOK」だと思うんです。
例えば、合奏練習中に指揮者が「練習番号Dから」の「D」がよく聞き取れなかったらとなりの人に「D?」とこっそり聞くのは良いでしょう。こんなことをいちいち指揮者に聞くのは良くありません。指揮者も他の奏者も集中力が削がれますからね。
ではどんなことを合奏練習中でも質問すべきか、という点は次に書いてみます。
《指揮者への質問》
普通の学校の授業で先生へ質問をする、という行為は(場合や回数、内容にももちろんよりますが)積極的でまじめに授業を受けているという好印象を与えることかもしれませんが、限られた時間の中で大人数がひとつの音楽を完成させる合奏時にはほとんどの場合、あまり良い行為とは言えません。
先程触れたような「先生、練習番号のどこですかー?」なんて質問は単なる二度手間で、指揮者や聞き取れていた他の奏者からしてみれば「ちゃんと聞いてろよ!」と思わせるだけですよね。集中力がない印象を与えてしまうだけです。
また、指揮者が要求してきた楽想面で理解ができない時に質問するのも良くありません。
「そこはもっとテヌートで!」と言われて、「音符同士をくっつけるくらい吹いてもいいですか?」のような重複した受け答えを言葉でしてしまうのもまったく意味がありません。
また、「もう一回お願いします」はもっとNGです。奏者は一度言われたことをその場ですぐに直せる努力を演奏で示すべきなので(できるできないは関係なく姿勢の問題)、絶対に言ってはいけません。
ただ、今聞かないとその後もずっと合奏中に他の人たちに迷惑をかけてしまうと思われる内容については質問をすべきです。例えば、楽譜のミスがある場合がそれで、指揮者が言っている小節番号や練習番号が、自分のパート譜とどうも違う場所にあると思われる場合はしかたがありませんから確認のために指揮者に質問すべきです。ただ、隣の奏者が持っているパート譜を見て解決できるようであればこの限りではありません。
楽譜上の音のミスに関してはなかなか解決できないかもしれませんから、指揮者に直接聞いたほうが良いかもしれませんね。
このように指揮者に質問する、というのは合奏中はよっぽどの時に限る、と思っておくと良いでしょう。
いろいろ質問したい時には休憩時間や合奏終了後に個人的に指揮者へ聞きにいきましょう。
《指揮棒が止まったらすぐストップ》
合奏などで指揮を止めてもなかなか演奏がやまない時があります。
要するに指揮をまったく見ていなく、楽譜に没頭しすぎている人が沢山いる時に起こっているのですが、これはあからさまに「指揮を全然見てません!」と言っているようなものですから、とっても良くありません。
演奏に必死になるあまり指揮をまったく見なくなってしまうのは奏者としては決して褒められる行為ではありません。楽譜にかじりついていないと演奏できない=それだけ個人練習をしていなかったのか、と思われてしまいますから、合奏練習中は常に楽譜と指揮者の両方が視界に入っているように心がけること、またそういった位置に座っていること、譜面台を立てていることが絶対条件です。
合奏中の座る位置や譜面台の立て方については後日詳しく書きます。
《二度同じ指摘を受けない》
これまでにも何度か書いてきましたが、指揮者に「二度同じ指摘を受けない」努力を常に心がけましょう。
二度同じことを指摘されるということは、言い換えれば「一度でできていれば今のこの時間はなくても良かった」ということになりますよね。その時間に他のもっと有意義な練習ができていたかもしれません。
音楽の練習は能率良く行う事がとても大事なので、無駄な時間は可能な限りないことが望ましいです。そのためにもやはり個人練習の時からしっかりと練習をしておくことが大切になってきます。
ただ、「(一度目の)指摘を受ける」ことに関しては決して無駄なことではありません。
他の勉強と違って「その箇所ができていないから指摘を受けた」とは限らないからです。もちろん吹けなかったから「もう一度やってみろ!」と言われてしまうこともありますが(これは無駄な時間)、「その場所はこんなもっとこんな感じで吹いて!」という指摘は指揮者がイメージするものを伝える合奏練習時の大切な時間なので決して無駄ではありません。一度目は、ですけどね。
さて、みなさんの中で思い当たる内容があったでしょうか。
どんなことをすると合奏時のマナー違反か(他の人に迷惑をかけてしまうのか)をそこにいる全員が理解していると、とってもスムーズで有意義な練習時間を過ごすことができるはずです。
次回の合奏の時に意識してみてはいかがでしょうか。
それでは、今年も「ラッパの吹き方」をどうぞよろしくお願いします!
また来週!
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at 05:57, 荻原明(おぎわらあきら), 本番・合奏練習
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