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トランペット ウォームアップ本 (MyISBN - デザインエッグ社) (JUGEMレビュー »)
荻原 明
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2010.06.29 Tuesday
いろいろなトランペット 1(C管トランペット)
みなさんこんにちは!
前回までドイツ音名について解説してきましたが、理解できたでしょうか?
ちょっと難しいかもしれませんが、結局のところ「慣れ」の部分が大きいので、ぜひ少しずつでも良いので覚えていって下さい。
使わなければ覚えることもできませんからね。
さて、その前回の記事でトランペットにはBb管以外にもある、ということを少し触れましたので、そのことを書いてみようと思います。
《色々なトランペット》
トランペットと言ってもBb管以外に本当に様々な種類があります(今回の音名は全て英語表記で書きます)。
楽器屋さんに行った事がある方なら多分それらのいくつかを実際に目にしたことがあるかと思います。
例えばC管トランペットがその中でも一番メジャーでしょう。他にもEb管、D管、A管など調の事なるトランペットの他、ピッコロトランペットや、珍しい物ではアイーダトランペット、バストランペット(トロンボーン奏者が演奏することが普通)といったものまであります。
今回はその中でも比較的多く使われる楽器について書いてみます。
ちなみに、トランペット奏者が吹くコルネットやフリューゲルホルンについてはまた後日書いてみようと思います。
《C管トランペット》
見た目はほとんどのBb管と変わらないC管は大概、メーカーは同じモデルを同時に発売するほどメジャーな楽器です。
ちょっと比較してみましょう。
上がBb管、下がC管です。汚くてごめんなさい。
ちょうど自分が持っているBb管とC管は同じBach(バック)というメーカーですので、デザインが同じです。
見た目の違いと言えば、マウスパイプの長さ(チューニングスライド)ですよね。
管楽器というのは管の長さが短かくなれば出る音は高くなります。
フルートとピッコロの関係を考えればわかりやすいでしょう。
写真を比較してみるとC管のほうがBb管より少し短いので出る音は高くなり、それがちょうど長2度(半音+半音)上の音が出る長さになっています。
ですから、いつもBb管で吹いているBb durの運指をC管で吹くとC durになります。
これが何の訳に立つかというと、前回の記事でも触れた「読み替え(移調)」がしやすくなる、ということなんです。
楽譜の読み替えというのは吹奏楽ではまず出てきませんが、オーケストラの楽譜ではあたりまえのように様々な読み替えをしなければなりません(前回の記事参照)。
もちろんBb管で読み替えをする方も沢山いますし、可能ですが、やはりオーケストラはC管で吹くという方のほうが圧倒的に多いです。
逆にBb管でないと出せない低い音域を求められる作品(ビゼー作曲「カルメン」やマーラー作曲の交響曲の下の方のパートなど)もありますから、Bb管でも移調、読み替えができるのが本当はベストですね。
ここでは詳しく書きませんが例えば、in Aの楽譜をBb管で吹こうとするとシャープ5つ追加されてしまいます(半音下げて読むため)。この状態で臨時記号が山ほど出てくると、やれダブルシャープだのナチュラルだのと慣れてなければかなり大変です。
C管のほうが楽、ということです。
音大生やプロの人もほぼ全員、最初はBb管から始めています。
ではいつC管を手にするかと言うと、ほとんどは大学に入ってオーケストラの授業があるから買うというパターンだと思います。
自分もそうでした。確か、大学1年生の終わり頃に初めて自分のC管を手にした覚えがあります。
オーケストラの授業が始まる1年くらい前(東京音大では管楽器専攻生は3年からオーケストラの授業がありました。今はどうかわかりませんが)に読み替えに慣れておこうと思い、買った(いや、親に買ってもらったんだった(笑))んです。
で、オーケストラスタディという様々なオーケストラのトランペットが目立つ部分だけをピックアップされた本を使って、とにかく読み替えができるように練習していました。
でも、オーケストラの知識が全然なかったので、例えばヘンデルの「メサイア」のソロとか、バッハの作品をC管でひたすら吹いていて
「何てキツイ曲なんだ!ってか高すぎて音出ないし!」
なんて言ってましたね(笑)誰か教えてくれればよかったのに…
本当はピッコロトランペットで演奏する曲なんです。まあピッコロで吹いたってキツイものは変わりないんですが。
ピッコロトランペットについては次回詳しく書きますね。
読み替えがしやすいC管トランペット、音色に関して一般的にBb管よりも音が細い、なんてよく言われます。
確かにそれは感じるのですが、言うほど大差があるようには自分には思えません。
太い音をC管で出す人も沢山…というかプロのオケ吹きはみんな音太いですし。
また、これも一般的にBb管よりピッチが不安定とも言われていますが、乱暴な言い方をしてしまうとそう言う人はただC管に慣れてないだけなんじゃないかと思うんです。音大生の頃によく耳にした言葉なので。
ただ、五線の上のE音やEb音に感しては、楽器によって多少不安定かもしれません。
自分の楽器がもれなくそれで、ピッチが低くなってしまうんです。そのため、E音は1,2の運指、Ebは2,3の運指でそれぞれ吹いています。
Bb管の下のH音みたいなもので、トリガーを使って特定の音のピッチを修正するようなものです。
でも基本はBb管と何ら変わるものでもありませんから、あまり考え過ぎないのが一番でしょう。
ということで、長くなってしまったので次回もこの続きを書いていこうといこうと思います。
吹奏楽をやっている方にとってはあまり面白くないかもしれませんが、知識として持っていればいつか役立つかもしれませんのでぜひ引き続き読んでみてください!
それではまた来週!
前回までドイツ音名について解説してきましたが、理解できたでしょうか?
ちょっと難しいかもしれませんが、結局のところ「慣れ」の部分が大きいので、ぜひ少しずつでも良いので覚えていって下さい。
使わなければ覚えることもできませんからね。
さて、その前回の記事でトランペットにはBb管以外にもある、ということを少し触れましたので、そのことを書いてみようと思います。
《色々なトランペット》
トランペットと言ってもBb管以外に本当に様々な種類があります(今回の音名は全て英語表記で書きます)。
楽器屋さんに行った事がある方なら多分それらのいくつかを実際に目にしたことがあるかと思います。
例えばC管トランペットがその中でも一番メジャーでしょう。他にもEb管、D管、A管など調の事なるトランペットの他、ピッコロトランペットや、珍しい物ではアイーダトランペット、バストランペット(トロンボーン奏者が演奏することが普通)といったものまであります。
今回はその中でも比較的多く使われる楽器について書いてみます。
ちなみに、トランペット奏者が吹くコルネットやフリューゲルホルンについてはまた後日書いてみようと思います。
《C管トランペット》
見た目はほとんどのBb管と変わらないC管は大概、メーカーは同じモデルを同時に発売するほどメジャーな楽器です。
ちょっと比較してみましょう。
上がBb管、下がC管です。汚くてごめんなさい。
ちょうど自分が持っているBb管とC管は同じBach(バック)というメーカーですので、デザインが同じです。
見た目の違いと言えば、マウスパイプの長さ(チューニングスライド)ですよね。
管楽器というのは管の長さが短かくなれば出る音は高くなります。
フルートとピッコロの関係を考えればわかりやすいでしょう。
写真を比較してみるとC管のほうがBb管より少し短いので出る音は高くなり、それがちょうど長2度(半音+半音)上の音が出る長さになっています。
ですから、いつもBb管で吹いているBb durの運指をC管で吹くとC durになります。
これが何の訳に立つかというと、前回の記事でも触れた「読み替え(移調)」がしやすくなる、ということなんです。
楽譜の読み替えというのは吹奏楽ではまず出てきませんが、オーケストラの楽譜ではあたりまえのように様々な読み替えをしなければなりません(前回の記事参照)。
もちろんBb管で読み替えをする方も沢山いますし、可能ですが、やはりオーケストラはC管で吹くという方のほうが圧倒的に多いです。
逆にBb管でないと出せない低い音域を求められる作品(ビゼー作曲「カルメン」やマーラー作曲の交響曲の下の方のパートなど)もありますから、Bb管でも移調、読み替えができるのが本当はベストですね。
ここでは詳しく書きませんが例えば、in Aの楽譜をBb管で吹こうとするとシャープ5つ追加されてしまいます(半音下げて読むため)。この状態で臨時記号が山ほど出てくると、やれダブルシャープだのナチュラルだのと慣れてなければかなり大変です。
C管のほうが楽、ということです。
音大生やプロの人もほぼ全員、最初はBb管から始めています。
ではいつC管を手にするかと言うと、ほとんどは大学に入ってオーケストラの授業があるから買うというパターンだと思います。
自分もそうでした。確か、大学1年生の終わり頃に初めて自分のC管を手にした覚えがあります。
オーケストラの授業が始まる1年くらい前(東京音大では管楽器専攻生は3年からオーケストラの授業がありました。今はどうかわかりませんが)に読み替えに慣れておこうと思い、買った(いや、親に買ってもらったんだった(笑))んです。
で、オーケストラスタディという様々なオーケストラのトランペットが目立つ部分だけをピックアップされた本を使って、とにかく読み替えができるように練習していました。
でも、オーケストラの知識が全然なかったので、例えばヘンデルの「メサイア」のソロとか、バッハの作品をC管でひたすら吹いていて
「何てキツイ曲なんだ!ってか高すぎて音出ないし!」
なんて言ってましたね(笑)誰か教えてくれればよかったのに…
本当はピッコロトランペットで演奏する曲なんです。まあピッコロで吹いたってキツイものは変わりないんですが。
ピッコロトランペットについては次回詳しく書きますね。
読み替えがしやすいC管トランペット、音色に関して一般的にBb管よりも音が細い、なんてよく言われます。
確かにそれは感じるのですが、言うほど大差があるようには自分には思えません。
太い音をC管で出す人も沢山…というかプロのオケ吹きはみんな音太いですし。
また、これも一般的にBb管よりピッチが不安定とも言われていますが、乱暴な言い方をしてしまうとそう言う人はただC管に慣れてないだけなんじゃないかと思うんです。音大生の頃によく耳にした言葉なので。
ただ、五線の上のE音やEb音に感しては、楽器によって多少不安定かもしれません。
自分の楽器がもれなくそれで、ピッチが低くなってしまうんです。そのため、E音は1,2の運指、Ebは2,3の運指でそれぞれ吹いています。
Bb管の下のH音みたいなもので、トリガーを使って特定の音のピッチを修正するようなものです。
でも基本はBb管と何ら変わるものでもありませんから、あまり考え過ぎないのが一番でしょう。
ということで、長くなってしまったので次回もこの続きを書いていこうといこうと思います。
吹奏楽をやっている方にとってはあまり面白くないかもしれませんが、知識として持っていればいつか役立つかもしれませんのでぜひ引き続き読んでみてください!
それではまた来週!
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at 11:06, 荻原明(おぎわらあきら), 楽器・アクセサリー・ツール
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