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楽器を持って移動する時








みなさんこんにちは!

先日、音楽教室の生徒さんから所属している吹奏楽部の金管楽器がひどくボコボコになってる話を聞きました。


※この写真は著作権フリーのサイトからもらったものですが、見事な凹みっぷりですね。


今思えば自分も中学校で初めてトランペットを持たせてもらったそれは、本当にひどいありさまで、トリガーが動かないなんて序の口、あらゆるところが凹んでいて、音を出せていたのが不思議なくらいでしたね。

トランペットはまだマシなほうで、トロンボーンのスライドは力をかけないと途中から動かず、ホルンとテューバなんて、鈍器として使ったんじゃないかと思うくらい大きな凹みがあったのを覚えています。


何をどうしたらここまでの惨状になるのか。何年もいろんな人が使ってきたから、というのは理由になりません。

みなさんの楽器や、部活にある学校の備品楽器は今どんな感じですか?
やはり凹んでいたりキズだらけだったりしますか?


楽器は過剰なくらい丁寧に扱ってあたりまえのものです。一度凹んでしまった場所は楽器屋さんに修理してもらえば見た目は直るかもしれませんが、金属は一度変形したら厚みは元には戻らないのでそれまでのパフォーマンスよりも絶対に低下してしまうんです。

ということで前置きが長くなりましたが、今回はこうならないためにも楽器の扱い方、中でも持ち運ぶ時の注意点について書いてみようと思います。


《楽器を持って移動をする時》
練習中でも本番でも、吹く場所を移動しなければならない時って結構多いですよね。
例えばウォームアップをした後にパート練習やセクション練習、合奏のために違う部屋や場所に移動するかもしれません。
本番の時でも例えばホールなんかでは楽屋という控え室で楽器を出して準備したら、舞台に移動することになります。

そんな時、みなさんは楽器をどうやって持ち歩いていますか?楽器をそのまま持ってウロウロしたりしませんか?

結論から言うと、楽器を持って移動する時は、可能な限りケースに入れて持ち歩くようにして下さい。そしてそれが習慣になるよう心がけて下さい。

例えばみなさんもカバンを持って移動をすることが多いかと思います。その時、カバンをどこにも接触させないで動き回ることがとても難しいのはわかると思います。移動をしている時というのは、自分がどれだけ注意していても、誰かがどこから現れてぶつかってくるかわかりませんし、思わぬ場所で物や扉と接触してしまうかもしれません。

そう考えると合奏の準備などで大勢の人間がイスや譜面台を移動している中、素のままの楽器をどこにも触れず守るなんて本当に難しく、危険なことと言えます。

「そんなことわかってるし!そんなに慎重にならなくても気をつけてれば別に大丈夫じゃない?」

とか思った方、これから世にも恐ろしい実体験をお話しようと思います。覚悟して聞いてください。


《本番直前の事故》
音楽大学の学生だったときの話です。その日は室内楽(アンサンブル)の試験当日で、本番直前にメンバーと一緒に最終リハーサルをしていました。
リハーサルも終わり、じゃあ試験会場に行くぞ!と意気揚々と歩き出した瞬間、目の前にあった階段につまずきました。


はい、このとき、楽器を素のままで持ち歩いていましたよ。ここからですよ。耳の穴かっぽじって良く聞いて!


...転ぶ時って反射的に手が前に出るじゃないですか。

その時もやはりそうなったんですが、このとき、手にトランペットを持っていましたから...


もうわかりますよね。自分の体重ほとんどをトランペットにかけてしまったんです。しかも階段というギザギザした場所に。


ぐにゅううううう〜

金属とは思えない柔らかい感触をお腹に感じました。



ベルがかなり曲がりました。正面に向かって構えると、もれなく上手(かみて=ステージからみて左側)の方に音がよく届く。いや、ベルが曲がっているので、ちゃんと音が鳴ってくれません。ピッチが高くなりました。


このとき、試験直前。楽器屋さんで直してもらうとかもう無理。何かケアをしている場合でもない。代わりの楽器を使うという手もあったのですが、気が動転してそのまま試験会場へ。

ピッチがものすごく高い!)そして息が流れない。苦しい。なんだこの楽器。


何よりも精神的ダメージがすごかったんですよね。演奏に集中できない。

こんなんで良い演奏ができるわけがありません。一緒にアンサンブルをしていた人たちに迷惑かけてしまいました。


めでたしめでたし、じゃなくて。「おしまい」いろんな意味でね!



さて、もしもみなさんが本番直前にこんなことが起こってしまったらどうですか?
考えるのも恐ろしい。

そして、こんな最悪な事態にならないためにはどうすれば良かったんだと思いますか?


簡単ですよね。楽器ケースに入れて持ち運べば良いだけの話。


トランペットって、金属だから固そうに見えますが、薄いのでかなりヤワです。ちょっとぶつけただけで簡単にベコっと凹んでしまいます。そしてそれだけで楽器の質は全然変わってしまいます。

ですから、とにかく楽器を持って移動をする時は可能な限りケースに入れて下さい。ケースに楽器を入れるなんて一瞬のことですよね。


《変な持ち方》
たまに見かけるんですが、移動する時、ベルの付け根、カーブしているところに腕を通して買い物かごを持つ時のように持っている人がいます。

パート練習をどこかの教室でやっていて、その後合奏だからと移動するとき、楽器、譜面、譜面台、その他もろもろをいっぺんに持ち運ぼうとしているシーンで大変よく見かけます。


絶対ダメです。


さっきのアンサンブル直前の自爆話を読んでもらえればわかりますよね。




《ホールでの本番時》
みなさんはあまりコンサートホールでの本番というのが少ないかもしれませんが、僕が舞台に上がるまでの間どんな感じで楽器を管理しているかを書いてみます。

ホールに着くと「楽屋口」というスタッフ入り口から入館することになり、そのままとりあえず楽屋へ入ります。
楽屋というのは出演者控え室のことで、ここで着替えたりごはんを食べたりダラダラしたり音出ししたりするんですが、最終リハーサルや本番前になると楽器を持って(もちろんケースに入れて!)舞台袖まで移動します。

舞台袖には余っているイスが沢山余ってたりするので、よさげな場所(スタッフさんや他の出演者に邪魔にならない場所、人があまり頻繁に行き来しない安全な場所)にイスを置いて自分のテリトリーを確保します。

そこで楽器を出して軽く音出しをしてから舞台へ移動します(本番なら素のままで。リハーサル時はこの時も楽器ケースに入れて)。舞台袖って反響板を挟んですぐにお客さんがいますが、結構普通に音出ししているんです。

ほとんどの人がこんな感じでホールの中を使っています。楽器を大切にするという気持ちはみなさん同じですからね。
楽器を素のまま持ってそこらじゅうウロウロすることはほとんどないのです。



ということで今回は楽器を移動する時の注意点について書いてみました。
楽器は本当に高価なものですし、電化製品のように修理すれば完全復活するものではありません。
ですから大切にしようと常に心がけて扱うようにして下さいね。

学校などから楽器を借りて使っている方は、今後も沢山の後輩たちが使い続けていくんだということも忘れないで下さい。


それではまた来週!



当ブログの写真・記事等すべての営利目的による無断利用、ネット上などへの無断転載を禁止します。

at 09:54, 荻原明(おぎわらあきら), 楽器・アクセサリー・ツール

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練習に飽きる(後編)








みなさんこんにちは!

さて、先週より「練習に飽きる」ということについて書いています
練習に飽きるなんてことないし、と言う方もいるかもしれませんがそういう方は「練習時間の上手な使い方」というアプローチでも書いていますのでぜひ読んでみて下さい。


《客観的に聴く力》
「客観的に自分の演奏を聴く力」を持つことは、音楽をする上でとても大切なことです。というのも、演奏をする人がいるということは聴く人が必ずいるからです。コンサートで言えばお客さんです。
そのお客さんへ自分の演奏を聴いてもらう、もっと言えばそのお客さんに音楽を通して何らかのメッセージを伝えたり感動を与えたりすることが演奏をする側の使命なのですから、ひとりで練習をしている時も常に「自分の音を聴いてくれる人」へ向けてひとつの曲を完成させるという気持ちを持っていて下さい。

練習をしている時に客観的に自分の演奏を聴いていれば(=お客さんの立場になってみれば)、今良い演奏してたとか、ここは良くなかったな、とか自分がが見えてくるはずです。


ですが最初から客観的に自分の音を聴くのは難しいですから、まずは録音することをお勧めします。

今はとても気軽に録音や録画ができますし、学校などにある機材を何か借りてみるのも良いと思います。

ちなみに自分が音大生の頃というのはMD最盛期だったので、みんな個人で録音もできるポータブルMDプレイヤーを持っていました。
それを使って練習の時とかソロの試験とかを録音して、全員が終わるとみんなで聴いてああだこうだと意見を交わしていました。

というかMDって知ってます?知らない人もだいぶ多くなったんじゃないかと...。


《理想は高く持つ》

飽きる2のコピー.png

また、客観的に聴く時、高い理想がなければどこが良くてどこが良くないか判断できません。
高い理想を持つためには沢山の一流音楽家の演奏を聴くことや、個人レッスンを受けることが一番の近道です。


全体的に何となく通せる、というところまではある程度楽譜が読めて音を出すことができる人ならみんなできることです。でも、聴いている側としては何となく通せるだけの演奏というのは、例えて言うならデコレーションが雑なケーキの様な印象しか持てません。


細かなところまで神経を行き届かせたきれいなケーキは見ているだけで幸せな気分になりますし、とてもおいしそうに見えます。
実際、見た目だけでなく素材や調理にも神経を使っていますから味だって納得しますよね。

自分の演奏にもそんな完成度を求められるように、練習の段階から丁寧に行いたいものです。
素材や調理に神経を使って丁寧に作り上げる、これを音楽の練習で言うならば「基礎的な演奏能力」にかかっているんだと思います。


《教本の応用練習》
もし何かの曲を練習していて、難しく解決しにくいところがあったら、一旦その曲から離れて教本をつかってみるのが良いでしょう。

教本については以前の記事で詳しく書きましたたが、ここでは自分が吹けないところと似た練習曲を探して応用して使ってみる、という感じです。


例えば、曲の中に苦手な半音階のフレーズが出てきたなら曲のその部分だけを何度も何度も練習するのではなく、何かの教本の半音階の部分を曲のテンポと同じにして一通り練習してみるとか、音の跳躍のほとんどの部分で必ず音を外してしまうようなら教本のそういった練習曲をやってみるとか。

アーバン金管教本1巻やクラーク教本があると、だいたいの応用練習ができると思いますので手に入れておくと良いかもしれませんね。
また、教本について詳しくは過去の記事「教則本(教本)」を参照して下さい。


《偏りのある曲練習》
自分が中学生の時もそうだったんですが、とても偏(かたよ)りのある曲練習をしていました。
具体的には「好きな曲ばかり吹く」とか、「(すでに吹ける)メロディの部分ばかり吹く」とか「得意な部分ばかり吹く」とか。。。

でもこんな練習を続けていては、出来ないところ、苦手なところは一向に解決しませんし、その差は開くばかりです。


練習の最初の目標は「自分が吹かなければいけないところは全て確実にできるようにする」ということなのですから「知らないから」「わからないから」「つまんないから」「苦手だから」といった理由で逃げないようにしましょう。


自分が中学生の時、ポップスの曲でどうしてもわからないリズムが出てきて、結局本番までごまかしていたという経験を今でも覚えています(確かわからないからその部分だけ吹かなかったかもしれない;)。こういうの良くないですよね。。。誰かに教えてもらうように自分から動けばよかったのに、って今でも後悔してます。


《スタミナ配分》
練習意欲はあるんだけどバテてしまって練習にならない、という人も多いかもしれません。

これはちょうどマラソンで最初は勢い良く走ってたけど、自分のペースを超えていたものだからすぐ疲れて遅れてしまうようなものです。

練習には本番以上に体力と集中力が必要ですから、だらだらやっていてもダメです。
毎日の練習前にきちんと計画内容やその日の目標に合わせた時間配分、休憩時間などのスケジュールを考えて行わなければ能率が良くありません。

練習時間の配分については過去の記事「トランペット初心者への指導と自分の練習時間の確保」を読んでみて下さい。


《自分の好きな曲を吹いてみる》
かと言って与えられた曲練習ばかり吹いていると言うのもやはり飽きてしまうのもよくわかります。
ですから、自分自身でもやってみたい曲を探してみてはどうでしょう。

先程「いろんな音楽家の演奏を聴きましょう」と書きましたが、良い音楽を聴くということは同時に沢山の作品に触れるということににつながります。
そうしていくうちに吹いてみたい作品にも沢山出会うはずですから、自分で楽譜を手に入れてみて下さい。

どんな曲でも良いと思います。ソロ曲でもデュエットでも金管アンサンブルでも。


自分が中学生の時は、ドラクエがすごい好きで、あれってゲームの曲をオーケストラで演奏したCDがあるんですよ。トランペットが大活躍で、自分でも吹いてみたい!吹けるようになりたい!と、楽譜屋さんに行ったりして楽譜を手に入れては好き勝手に吹いてました。
もちろん上手になんか吹けませんでしたが、吹くことそのものが楽しかったですし、自分が苦手としていることも知ることができたし、悪いことはありませんでしたね。


結局は、練習って自分自身の意欲の問題ですから、まずは吹くことそのものを楽しむこと。これが大切です。


ということで先週から2回に渡って「練習に飽きる」ということについて書いてみました。

みなさんも個人練習は受け身ではなく、自主的に、できるだけ客観的な視点を持って楽しく練習して下さいね。
ではまた来週!


当ブログの写真・記事等すべての営利目的による無断利用、ネット上などへの無断転載を禁止します。

at 04:26, 荻原明(おぎわらあきら), 練習に対する考え方

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練習に飽きる(前編)








みなさんこんにちは!


《練習に飽きる》

飽きる1のコピー.jpg


中学生の時の個人練習というのは基本、全員が音楽室に集まってしていました。
金管楽器の自分はそれでも良かったんですが、今思えば木管楽器の人って結構かわいそうですよね。うるさくて練習にならなかったんじゃないかと。

そんな感じの個人練習ですが、部活の時間が進んでくるとだんだん音が少なくなってきて、ある時ふとまったく音がなくなってしまうなんてことがよくありました。

高校生の時はパートごとに教室がわかれていました。その時もやっぱり最初はみんな頑張って練習していたんですが1時間もするとどこの教室からも音がしなくなってきて、違うパートの人が来て遊んでいたり。

まあ、ほとんどの部活って毎日毎日次の本番の曲を主に練習しているわけで、最初のうちはそれらの曲を全部吹けるようにしなければと必死に練習しますが、しばらくするとひとしきり通せるようになってしまい、だんだんと遊びたくなってくるのもわかりますし、休憩をしていると考えれば各教室から音がなくなるタイミングがあるのもあたりまえのことです。

でも、それだけじゃないです、この時の音が減ってる状態というのは。

練習に飽きちゃっているんですよ。当時の自分も含めて。

練習って理想論を言えば「一生終わることのないもの」なのにずっと練習すると飽きてしまう。なぜでしょうか。


《なぜ練習に飽きるのか》
自分にも経験があるし、多分これを読んでいるみなさんも部活中、練習に飽きてしまったことがあるでしょうからわかるとは思いますが、要するに「することがなくなる」から、あと「解決できないから」なんですよね。

なんだかんだある程度吹ける人にとって、新曲の楽譜をもらえるのは楽しい瞬間です。

でもそれも最初だけ。知っているメロディとか吹きやすいところは通せるようになるまでそう時間もかかりません。逆によくわからないところや難しすぎるところは一応吹いてはみるものの一向に解決しなくて自分ひとりではどうにもならなくなると「無理!」とごまかしてなんとなく吹いてしまったり、投げ出してしまったり。

そうしていくうちになんとな〜く全部やってしまった感を持って、「なんか飽きた」となってしまう流れ。
そうなりやすい人の毎日の個人練習をどんな感じでやっているのか見てみると、まず最初に適当に音が出るまでウォームアップ的なことをして、全体でロングトーンなんかの基礎練習をして、個人練習の時間になるととりあえず今やってる曲をサラっと通して終わり(吹きにくいところもなんとなくスルーしたり抜かしたりして)。でも時間まだあるなあ、どうしようかな、じゃあもう一回通してみて(吹きやすいところだけ)。うーん、することなくなっちゃった。みたいな感じ。
これはある程度吹ける人が特に陥りやすいような気がします。

経験ありませんか?自分はありますよ。中学生の時は特に。
自分だけ?いやそんなことないです。今でもよく見かけますから。


こういった状況になってしまいやすい人すべてに共通することがあります。それは「目標が低すぎる」ということです。


《高い目標を持つ》
個人練習にすぐに飽きてしまう方「合奏でみんなに迷惑をかけないため(指揮者や先生に自分が注意されないため)の時間」だと思っていませんか?

もちろんそれはあります。全然曲が吹けないようでは合奏をするのは不可能です。他の人よりも吹けなければ指揮者や先生に合奏で個人的に指摘されて恥ずかしい思いをしてしまうかもしれませんし。それがイヤで自分のパートをきちんとできるようにするための時間でもあります。

でもこの目標、「音楽」という観点からするとあまりに低い目標です。

初心者の方で、今のレベルじゃ通すのはちょっと無理、という方は別として(そういう方はすることなくなっちゃうという状態にならないでしょうし)、通して演奏できるというのはいわば「あたりまえ」でなければいけません。

音楽をするためには他にも必要なことが山ほどあります。例えば「作品を理解する」とか「作品ごと、場面ごとの音色を追求する」とか。


《作品を理解する》
作品を理解するための方法はいろいろあります。例えばCDなどの音源を聴いて全体の流れを頭に入れるとか、自分のパート譜だけでなくフルスコアを見て自分のパートがどんな立場なのかを理解するとか。

中学生の時、はっきり言って楽譜が全然読めませんでした。楽譜がどう書かれているのか、どう読むものなのかを理解したのは正直、中3くらいでしょうか。
なのでどうしたかと言うと「音源を聴いて頭に叩き込む」という方法でずっと解決していたんですよね。詳しくは過去の記事「楽譜を読む、ということ。」を読んでもらえればと思いますが、楽譜が読める人でもやはりパート譜だけを眺めているだけでは理解できないことがとても多いですよね。
ですからまずは音源を聴くことをおすすめします。そうすることによっておおよそのテンポもつかめると思いますし全体の雰囲気や自分がどんなことをしているのかなどいろいろイメージできる要素が増えてきます。
それができれば音色へのこだわりも持つことができるはずですから、個人練習で行うことが増えますよね。

また、元の作品が吹奏楽曲ではない場合は、オリジナルの曲も聴いておくとよりイメージがしやすくなります。オーケストラやポップス作品ならそれを、ジャズの作品ならいろんな編成やプレイヤーの演奏を聴いておくと良いと思います。

フルスコアを見ることもとても大切です。フルスコアは各パートや個人で持つことが難しいかと思いますが、先生に借りるなどして最低限自分が吹いているところでどんなことが起きているのか知っておくことが大切です。

これらに共通することは「楽器を吹いていない」ということです。
練習時間というのはイコール楽器を吹く時間とは限りません。特にトランペットはそんなに長時間続けて吹けるものではありませんから、音を出している時間と休憩時間、そして上記のような楽器を吹かない練習時間を上手に組み合わせて行えると良いかと思います。


《音色の追求》
スコアを見たりCDを聴いたりするのは何もテンポや作品の構成を理解するだけではありません。特にCDなどの音源を聴くと、イメージがいろいろ膨らんでくるかと思います。イメージは音色の追求にとても役立ちます。
そうすることによって、ただ楽譜に書いてあることだけきちんと吹けるようになる練習から音色にこだわりを持って吹く練習に変わってくると思います。
音色にこだわりを持てると、作品全体の雰囲気も表現することができるようになってきます。

練習をしている時に意識が音色に向いていると、奏法に関して無駄に考えなくなってきますから(吹きながら奏法の事を考えていても良いことは何もありません!)より「音楽」をするという良い方向の練習に変わっていきます。

音色に関しては過去の記事に詳しく書いてありますので、ぜひそちらを読んでみて下さい(下記のリンクをクリックすると行けます)。

 「トランペットの音色」 
 「音色の対するこだわり」 


ということで今回は練習に飽きる、ということについて書いてみました。
まだ全部書いてないので次回も引き続き読んでみて下さい。

ではまた来週!


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at 03:37, 荻原明(おぎわらあきら), 練習に対する考え方

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