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トランペット初心者への指導と自分の練習時間の確保








みなさんこんにちは!
中学高校などでは新入部員も入って忙しい時期かもしれませんね。5月になるとゴールデンウィークやら中間テストやらでいきなり思うように部活ができなくなってしまうところも多いかと思いますから、日頃から能率の良い練習をしたいものです。

しかも今年度から先輩になった方々は、自分の練習はもちろんのこと後輩の面倒も見なければいけないということで大変かもしれません。


《管楽器初心者への配慮》
管楽器初心者って、先輩が放置してしまっては吹けるものも吹けなくなってしまいますし、こまめに様子を見てアドバイスもしてあげなければ変なクセがついてしまいます。
それに、みなさんが初心者だった時のことを思い出してもらえればわかると思いますが、どうやって吹いていいかもわからずに先輩に放置されてしまうと本当に不安じゃないですか?つきっきりとまでは言わなくても、ちょいちょいアドバイスをしてくれたり、横で一緒に吹いてくれたら嬉しいですよね。

というのも、自分が中学1年で吹奏楽に入った時、面倒を見てくれるトランペットの先輩がいませんでした。上下関係が厳しくて(当時はどこでもどんな部活でもそうだったんですけどね)指導は中3しかしないのにその先輩が幽霊部員ので、中2の先輩は一切何も教えてくれなかったんです。
なので、最初に一通り教えてくれたのはトロンボーンの先輩でした。

こんな感じで始めたトランペットだったものですから、マウスピースから出てくる音というのもさっぱりよくわからなくて(トロンボーンのバズィングとは音が全然違いますからね)、結局マウスピースでブーブー音が出せるようになるまで本当に時間がかかりました。

みなさんにはこんなふうに後輩指導をしないで下さいね。サックスやトロンボーン、ユーフォなどは音を出すだけなら結構最初からできてしまう人が多い中、そんなこと知らない初心者にとっては「自分はトランペットに向いてないんじゃないか?」なんて思わせてしまうのは自信をなくしてしまうなどデメリット満載で、いきなり出遅れます。


《初心者へのアドバイスと指導》
今、曲を吹けるようになった人も、最初はだれもが初心者でした。トランペットは音を出すまでが本当に大変ですから初心者の人に指導をする時も焦らせてはいけません。まずは音を出すまで(個人差はあるけれど)時間がかかってしまうということを伝えてあげることが大切だと思います。そして何よりも「飽きさせない」ことが肝心です。

音でないから飽きちゃった、とモチベーションが下がってしまっては、せっかく入った部活も楽しくないですし最悪辞めてしまうかもしれません。ですから、先輩たちはちょっとでも進歩があったら沢山ほめてあげたりとやる気を出せるアドバイスをしてあげるのが良いと思います。

以前このブログで「トランペット初心者の練習と目標」という記事を書いたことがありました。
もしどんな教え方をしてあげたらいいか迷っているならこちらの記事を参考にしてみて下さい(上記のタイトルをクリック!)。



《自分の練習時間の確保》
さて、後輩の様子を見てあげるだけに部活の時間を費やしてしまうのももちろん悪くはないですが、それを延々してしまっては自分のレベルアップに支障をきたしてしまいますね。ただでさえ短い部活の時間ですから後輩の指導と自分の練習を上手に両立できるように使いたいものです。

部活が始まって楽器を出して、予定を立てずに何やら練習を初めていては、いつの間にか活動時間が終わってしまうなんてことになりかねません。それではレベルアップにつながりませんね。

逆に長時間楽器を吹いていれば上手になるか、というとそれもちょっと違います。長時間吹くことで得られるものは少なく能率が良くありません。

そこでまず毎日部活が始まる前に予定を立てましょう。


《その日の予定と目標を考える》
例えば2時間部活ができるとなったら、そこで最低限できること、しなければならないことをリストアップしてみます。

 1.ウォームアップ
 2.基礎練習(全員でロングトーンとか)
 3.曲練習
 4.後輩指導

とか。部活によってもその日によっても何をするか違うと思いますが、例えばこんな感じです。

そうしたらこれらの内容に割く時間をおおまかに考えてみましょう。

 1.ウォームアップ(15分)
 2.基礎練習(10分)
 3.曲練習(20分)
 4.後輩指導(60分)

とか。
時間が余っているように見えますが、それは「休憩時間」です。あまりキツキツにスケジュールを組んでしまうと慌ただしく時間に追われてしまいますのでゆとりを持たせています。

そうしたら今度はもう少し具体的に、それぞれの内容に対して目標などを持たせます。例えば

 1.ウォームアップ→少しの息でも唇が振動できるようにマウスピースだけの練習を重視。
 2.基礎練習→できるだけ楽に吹けるようにする。プレスをしすぎない。
 3.曲練習→フィンガリングが上手にできていないこの曲のこの部分だけをピックアップして練習。指が完全にまわるようにする。
 4.後輩指導→下のBbの音を長く伸ばせるようにさせる

など。ここまで具体的な目標を持っているとそれぞれにかける時間の中でもとても能率良く練習ができるのではないかと思います。そうやって毎日違う目標を持って練習していくことがとても大切です。もし目標が達成できなかったら翌日の練習でも引き続き行ったり、目標を少し下げてみたりしましょう。

これまで書いてきた記事の中でこれらのことを具体的に解説しているものがありますので、そちらもぜひ読んでみて下さい。

 「個人練習とは」
 「バテる前に休憩を」
 「ウォームアップ 1」 ※ウォームアップの記事は1から4まであります。これらの記事は後輩の指導にも役立つと思いますよ!


ちなみに、ウォームアップの記事を読んでもらえればわかると思いますが、よく「ウォームアップ」と「基礎練習(ここではロングトーン練習やハーモニー練習、教本を使った練習などを指します)」を同じものと考えている人が多くいます。でもこれはまるで違います。

ウォームアップというのは自分自身が毎日最高のコンディションで音が出せるようにするための準備運動です。そして基礎練習というのは自分やバンドのレベルアップと安定を目指すためのものです。ですから、ウォームアップを兼ねて基礎練習を行うというのは、準備運動もせずにいきなりマラソンをするようなものです。こんなことをしてしまっては調子がどんどん悪くなってしまうので注意して下さいね。

ということで今回は後輩の指導と自分の練習時間の確保について書いてみました。
能率の良い練習をしましょうね!ではまた来週!

当ブログの写真・記事等すべての営利目的による無断利用、ネット上などへの無断転載を禁止します。

at 12:03, 荻原明(おぎわらあきら), 練習に対する考え方

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音色に対するこだわり








みなさんこんにちは!
週末くらいからだいぶあったかくなってきましたね。春物の服がやっと着られます。


さて、一年程前に「トランペットの音色」というタイトルで記事を書いたことがありました。

簡単に言えばこの時は

「自分の求める(自分が理想とする)トランペットの音色のイメージを持ちましょう」

という事を書いています。


この記事の詳しい内容についてはリンク先を読んでいただければと思います。
今回はこの続き、というか追加・補足的に話を進めてみます。


《練習=テクニック?》
トランペットの練習をするにあたって、ハイノートを出すとか、フィンガリングを素早く動かすと言ったようないわゆるテクニックを追求する練習は、みなさん本当に沢山しているように思います。
なので、そういった面では楽器の経験年数が少なくてもかなりレベルが高い人が多いな、と最近とても感じます。
その反面、自分のこれまで出会った中に限って言えば、良い音を出す若いプレイヤーに出会うことが少ないとも感じます。

これは、自分の出しているサウンドにあまりこだわりを持って毎日の練習をしていないのでは?と思っているのですが、みなさんはどうでしょうか。楽譜に書かれているテンポやリズムを正確に吹けるような練習をしている時、自分が吹いているトランペットがどんな音色を出しているか、客観的に聴けていますか?


音色と言うのは音楽で言う第一印象ですから、例えテクニックが超一流だったとしても音色に魅力がなければ受け入れられにくいものです。
余談ですが、音大生の時に公開レッスン(音大では定期的に世界中で活躍しているプレイヤーを招聘してレッスンを受けさせてもらえる機会があり、それを大きな会場で公開して行う、ということをしています。)で来校した某有名外国人トランペット奏者は、本当にすさまじいテクニックを持っている方でした。最初はそのテクニックやハイノートに驚き、楽しんではいたのですが数時間経ってくると(自分のことは棚に上げて言いますが)、ぶっちゃけ飽きちゃったんですよね。。。音楽と言うよりサーカスのような感じがしてきてしまって。この方、好みの問題なんですが自分としては音に魅力を全然感じることができなかったんです。
テクニックがあるというのはとても大切なことではありますが、やはりそれだけでは音楽ではないのか、と当時気づきました。その点で言えばこの公開レッスンはとてもためになったのかなと(笑)


《役者と演奏家》
ちょっとトランペットや音楽から一旦離れてみます。

例えば役者さん。
役者さんは、演じる役によって様々なキャラクターに成り代わりますよね。

のだめカンタービレ」で指揮者の千秋役を演じている玉木宏さん、同じ人でも映画「ウォーターボーイズ」の佐藤(アフロヘアーが炎上したキャラ)とでは、全然キャラが違います。最近DVDで観た手塚治虫原作の「MW -ムウ- 」の結城なんて極悪非道だったし…。でもなんかかっこよかったし。
※映画見てない方、わかりにくくてごめんなさい。


まあ、そんな感じで役者さんってそのキャラに成りきっちゃいますよね。だから観てるほうはまるでその人が現実にいるかのように感じ、そのストーリーに引き込まれる。

演奏家は、役者とは手段が違うにせよ「表現する」という点では同じです。もっと言えばその表現したものを「聴いてくれる人に伝えられるか」というのが最大の目的です。
普段ステージでは役者のように動いたり喋ったりしない管楽器奏者ですから、楽譜に書かれていることを忠実に演奏するだけでは、それは台詞を噛まずにただ読み続ける役者と同じです。そんな演奏、観客サイドからしたら面白いわけがありません。

そこで大切になるのが作品や場面に合った「音色」を出すことなんです。

じゃあどんな時にどんな音を出せばいいの?と言うことですが、これはまったく決まりがありません。
そこは自分で考えること。

自分で考えなければいけない、ということは必然的に「その作品を理解する」ことが必要になります。
でも難しく考えないで下さい。もちろん、その作品が書かれた背景や題材だとか、作曲者がその作品に何を求めて書いたのか、とかそういうことを調べて知ることは(作品によっては)とても大切なことです。でもそれ以上に曲を練習していくにしたがって浮かび上がる情景とかストーリーや色(自分で勝手に想像したもので構わない)といった「イメージ」を自由に感じることが大切です。

問題なのは「感情を持たずに音を出すこと」なんです。

楽しい曲ならいままで経験してきた楽しい出来事を思い出してそれを演奏に添えてみたり。悲しい曲でも同じように。役者と同じように成りきってしまうことが大切です。


《director=指揮者=監督=演出家》
自分がイメージした音色を出す、ということに追加してオーケストラや吹奏楽を演奏する時というのは指揮者が必ずいます。
指揮者というのは、ドラマや映画でいうところの監督であったり演出家という立場です。(directorという英語は監督、演出家、指揮者とすべて同じ言葉になることからもわかるかと思います)
その作品をどのようなイメージで作り上げるか、ということを大勢のプレイヤーを指揮してまとめていくのが指揮者ですから、もちろん音色に対しても要求されます。
プレイヤーは指揮者がイメージしているその作品の持つ雰囲気を感じとって、音色を出すことが必要です。好き勝手に自分が思った音色を出しているだけではひとつの作品を大勢で作ることができません。

自分が役者としてドラマや映画に出演していると考えればわかりますよね。


《様々な音色を持つためには》
ということで私たちプレイヤーは様々な音色を出せるよう日頃から(テクニックだけでなく)練習を積み重ねていくことが大切です。
でも、様々な音色を持つために必要なことは「経験」です。

音色というのはもちろんトランペット本来の持つ「ベーシックな良いサウンド」を出せるように基礎練習などをすることも重要ですが「イメージという引き出し」を沢山持っていなければ表現できません。

イメージは自分自身の「心」から生まれてくるのですから、豊かな感情を持ち、様々な経験をしていればそれだけ沢山の音色を出すことができます。

そのためには演奏している時は遠慮せずどんどん自分の感情を出していくことが大切です。恥ずかしがったりせず大げさなくらい出さないと相手には伝わりません。
そう考えると音楽家(芸術家)って感情が豊かな人がとても多いな、と思いませんか?
一般的なビジネスマンや接客業の方って(勝手なイメージの部分も多いんですが)自分の感情を押し殺して人と接しなければいけない場面が多く、それが仕事と直結しているように思えるんで「自分にはできねぇ」と常に感じています。

芸術家が非常識なわけではなく、感情をむき出しにしなければならない場面が仕事で出てくるという点で普通の人と逆、ということです。だから「変わり者」って言われることもありますよね。自分からしてみれば褒め言葉ですが(笑)


話がそれちゃいましたが、様々な音色を出すためには沢山のプレイヤーの音を間近で聴く機会、コンサートや公開レッスン(音大だけでなく楽器屋さんや協会主催のものも沢山あります)に行くことは非常にプラスになります。もちろんCDやDVDなどでも良いですが、やはり生の音にはかないません。金管楽器に限らず木管楽器、弦楽器、打楽器、声楽など様々なサウンドを聴きましょう。またクラシックだけでなくいろんなジャンルを好き嫌いなく聴くことも大切です。

そして音楽に限らず美術や演劇に触れる機会を沢山持ちましょう。先程書いたように映画や演劇と音楽というのはとても近いものがありますから、得るものも多いんです。
そういった点では美術も同じです。


ということで今回は音色に関して書いてみました。
個人練習をしている時からテクニックだけでなく音色にもこだわりを持って演奏するようこころがけて下さいね!

それではまた来週!


当ブログの写真・記事等すべての営利目的による無断利用、ネット上などへの無断転載を禁止します。

at 09:32, 荻原明(おぎわらあきら), イメージ

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情報は受け身ではなく、自主的に。








みなさんこんにちは!
最近電車に乗っていると真新しい制服を来た中高生の方を沢山見かけます。そういえばもう新学期ですよね。
前回の記事で新入部員の獲得について書きましたが、今までに管楽器を経験していた方も、そうでなくても少しでもトランペットに興味がある新入生の方はぜひ吹奏楽部や管弦楽部などに入部してもらいたいものです。
で、あげくこのブログを読んでもらえたら嬉しいです。
これまでも読んで下さっている方はぜひぜひぜひぜひ新入部員の人たちにも紹介して下さい。よろしくどうぞ!

さて、近年ではインターネットもすごい勢いで普及してきて、小中学生でも携帯を持つのがあたりまえのような時代になっていますから、吹奏楽の情報も管楽器の情報もいろんな方法で手に入れることができるようになりました。
自分自身もこんなブログを書くようになっておかげさまでアクセス数も順調に増えて本当にありがたく思っていますが、自分が管楽器を始めた中学生の頃は(もう20年近く前です;うううう…)パソコンなんてものは専門的な道具であったり、一部のゲーマーが持っている程度、それもかなり使い勝手の悪いものでした。インターネットなんてほぼ存在してないに等しかったし。。。

ですから吹奏楽や管楽器の情報を得る手段としては、専門誌(なんちゃらジャーナルとか)を本屋さんで手に入れるとか楽器屋さんに行くとか、それくらいしかなかったんです。


《楽器屋さん、中古CD屋さん、コンサート》
自分が所属していた吹奏楽部は学校がある日は毎日ありましたから日曜だけが唯一自由な時間を取ることができていて(当時は土曜日も普通に学校がありました)、その日に横浜駅にあるヤマハや関内(横浜の伊勢佐木町近く)にある大きな中古CD屋さんに行くのが楽しみでした。ちなみに荻原は横浜市出身でございます。

別にそんなにおこづかいを沢山もらっているわけではありませんでしたから、毎週毎週なにか買うわけではないんですけど、ただ楽器屋さんに行くだけでも本当に楽しくて、「こんな楽器があるのか!」とか「この曲部活でやりたいなー」とか、もうホントに何時間もお店の中をウロウロしているような感じでした。
お店としてはありがたくないとは思いますが、専門誌(なんちゃらジャーナルとか。まあバンドジャーナルですけど(笑))をむさぼるように立ち読みして、レベルの高い中高吹奏楽部の活躍ぶりだとか、プロ奏者の活動とかアドバイスとかを頭に叩き込んでいました。若干自由に使えるお金があった高校生になってからは買ってましたけど、やっぱり中学生には高価な雑誌でしたから。

あまりお金のない中高生の時には中古CDの存在は本当にありがたくて、クラシックのCDは場合によっては数百円で買えたんですよね。今でもあるかわかりませんが関内にあったあるお店はクラシックの中古がものすごい売っていて、当時全然知らなかった作曲家や作品関係なくとにかく安く売っているものを手当たり次第買っては聴いていました。
この時のCDは今でも沢山持っていますが、音大生〜プロとして活動するようになってそれらのCDに入っていた曲を実際に演奏するようになり、かなり重宝しています。「この曲知らないなあ」ってなることが昔からあんまりないんですよ。

話を戻して、楽器屋さんに行くとコンサートのチラシが沢山置いてあったりしますよね。
横浜のヤマハは首都圏の中では結構大きめのお店だったので、店舗主催のコンサートもよくやっていた記憶があります。オリパパさんで有名な金管5重奏「上野の森ブラス」のコンサートを初めて聴いたのも横浜のヤマハでした。しかも当時ヤハマは初期ゼノモデルを発売した時だったのでそれを兼ねてのコンサートで、試奏もできた記憶があります。

横浜と言えどもこういうローカルなコンサート情報はお店に行かなければなかなか手に入りません。

音大に行こうと考えたのも中学生の時で、これもやはりお店で何気なく受験情報を立ち読みしていたのがきっかけでした。
当時使うのかどうかもわからないのに楽典とか聴音(耳で聴いた音を楽譜にする試験)とかの書籍を勝手にまとめ買いして親に怒られた経験がありましたけど(笑)まだ明確に「音大行くです俺」って言う前だったので。でも、その時買った聴音の楽譜、今まさに音大受験を志している自分の生徒のレッスンで使って重宝しているんですからどうなるかわかりませんよね。

コンサートで言えば、中古クラシックCDを聴きまくってた流れで高校生になるとN響の定期公演にかなり行ってました。自分の師匠が当時N響だったということももちろんありますが、とにかく破格のチケット代で、横浜から渋谷に行く交通費を考えてもリーズナブルでした。やはりライブでオーケストラの音を聴けるのはCDとはまるで違って、良い経験になりました。


《受け身ではなく、自主的に》
…なんだか昔話ばかりしていますが、結局何が言いたいのかというと

『情報は自分の足でゲットしましょう』

ということです。足と言うと語弊がありますが、知識や情報は受け身でもらえるものだけを手に入れたりそれだけを鵜呑みにするのではなくて自分自身でネットで調べたりいろんな人から情報をもらうように動いたり、楽器屋さん楽譜屋さんに足しげく通ってみたり、コンサートに積極的に行ったり。。。

例えばバルブオイルひとつを取っても楽器屋さんに行くとものすごい沢山の種類が置いてありますよね。しかもどんどん新しいものが発売されています。それを知らずに楽器に付属していたものだけを使っているのと、自分の楽器にとっても良く合うオイルを見つけて使うのとではパフォーマンスレベルだって大きく変わります。

毎日トランペットを練習することはもちろん大切なことではありますが、それだけではやはり充分ではありません。様々な知識や経験があればそれだけ自分の演奏レベルに反映されます。


否定するわけではありませんが、最近では地域の中学校などがまとまって開催している吹奏楽講習会が本当に沢山増えていますし、各学校にプロや音大生の講師が常駐しているところも少なくありません。そうなると講師の先生から教えてもらえば良いやという受け身な姿勢になってしまいがちですし、変な話、1通りの情報だけ限定して鵜呑みにしてしまう人も出てきてしまうはずです。これは良いことではありません。音楽は「上手になる」という目標に至るまでのプロセスがその人その人で全然違うものですから、できるだけ多くの情報を持っている方が柔軟に物事を考えることができますし、自分なりの「上手になる」方法を見つけやすくなるはずです。

また、インターネットで得るトランペットの情報(奏法などに関して)には若干注意が必要です。このブログを書いている身としては自分自身を否定しているみたいになっていますが(笑)
でも正直だれでも自由に文章をアップロードできるネット環境では、何が正しくて何が良いのかを自分自身で判断する必要があります(若干疑ってかかるくらいがちょうど良いかもしれません)。
自分がブログを書くようになってから知ったんですが、「○日間で吹けるようになる!」とか「あんなに下手だった私がここまで上達できた訳」みたいなホームページが本当に多いんですよね。
もう、ぶっちゃけて言いますが信じないほうが良いです。だって、こういった文章の最後って結局は「(その人が作った)教本買え」ってことだし、しかもその本、そのサイトでしか買えなかったり、PDFダウンロードでお金振込だったりするわけで、閲覧もできない。雑誌の裏表紙に書いてあるような「身につけているとお金が転がり込んでくるネックレス」みたいなものです。万札風呂でウハウハーみたいな。


そもそも教本を買って数日でみるみる上手になってたら世の中みんな一流トランペット吹きですよ。以前も書きましたが教本というのは買って読んで吹いてみるだけでは上達しません。
上手になるのが大変だからみんな苦労して毎日練習しているわけですし。
もしくはその著者、魔法使いです。ラッパが誰でも上手になる秘密の呪文か何かを持ってるんです。

楽してお金払っただけで上手になるようなことは絶対にないんです。だから信じちゃダメですよ。
(※全てのそういったサイトを否定しているわけではなく、ネットでお金のやりとりをする時には充分考え、自己責任で行いましょう、ということです。特に学生の方や近くに楽譜屋さんなどがなく、多くの情報がなかなか入りにくい方は注意して下さいね)

このブログだって正直、自分の所属している音楽教室のPRを兼ねてやっているわけですが、別に読んだら強制的にレッスン受けなさいって言うつもりはありませんし、読むだけタダです。無断転載しなければここから情報をゲットするのは自由です。


ええと、話が若干それました。
とにかく、「楽器屋さんや楽譜屋さん、CD屋さん、コンサートにはどんどん行きましょう。そして自分の足で情報をどんどんゲットしましょう。いろんな知識が増えますよ」ということでした。

それではまた来週!



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at 01:44, 荻原明(おぎわらあきら), 音楽に対する考え方

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吹奏楽部の新入生獲得の話。








みなさんこんにちは!
先週の土日、講師をしているプレスト音楽教室の発表会がありました。
音楽教室はヴァイオリンやチェロなどの弦楽器の生徒さんがメインでして(もちろん管楽器もいますよ!)、結構な大人数の弦楽アンサンブルなんかもやっちゃってるんですが、その中に突如としてトランペットが出てくると音量の違いにすごいインパクトがあります(笑)
それにしても発表会の雰囲気というのは何度やっても良いものです。ステージでひとりで演奏をするという経験、しかもプレスト音楽教室はきちんとした音楽ホールでの発表会を行っているので、良いピアノ、良い響きのステージに立てることは本当に貴重なことだと思います。
自分は講師なので特に演奏をするということはないのですが、小さいお子さんから年配の方までこの日のために一生懸命練習して沢山の人たちに拍手をもらって嬉しそうにしている方や、納得いかない結果になって悔しそうな方もいます。
でも結果はどうあれこの日の体験はみなさんにとってさらなるステップアップにつながるはずと信じています。
みなさん良い顔してました♪


さて、、、、


毎週このブログを書き続けていますが、実はブログを開設する1年ほど前からどんな内容をどう書くか、というのをひたすらメモしてそれをジャンル分けをし、そのリストの中から「今回は何を書こうかな」とチョイスしているんです。
なにぶん1年もかけてリストアップしたものですから、開設後2年経った今もまだまだ書くべきことが尽きないのですが(あ、ちょうど今月でこのブログも3年目に突入したんですね。よく頑張ってる、俺)、今回はちょっと筆休めでもしちゃおうかと思ってみたり。




たまにはいいですよね。ダメ?


で、何書こうかな、と思っていたら今はもう4月じゃないですか。全然あったかくならないから気づきませんでした。
しかもそろそろ学校の入学式が始まる時期ですよね。



思えば今から20年以上前(もうそんなに経った?!)自分は中学校に入学したのでした。

もともと式典関係はあまり好きじゃなかったので、中学校の入学式もぶっちゃけ「めんどくさ」というテンションで参加していたんですが、式の最後に吹奏楽部(自分の出身中学はブラスバンド部と呼ばれていました)の歓迎演奏があったんです。
今の若い人は知らないかもしれませんが、最初に演奏したのが映画「ロッキー」のテーマで、この曲はトランペットのファンファーレから始まるんです。
小学校まで野球とサッカーとファミコン(初代のファミコンって若い人の中には知らない人いるんですかね?)しかやってなかった自分は、音楽は興味はあったものの授業くらいしか関わることもなく、ましてや吹奏楽のサウンドなんて聴いたことがなかったものですから、管打楽器の迫力あるサウンドとかっこよさに一気に惹かれました。


本当は中学校に入ったら野球部かサッカー部に入ろうかなんて漠然と考えていたんですが(入らなくて本当によかった。好きだけど超ヘタクソでしたから(笑))、もうこれでほぼ吹奏楽部に決定。


本当はサックスがやりたかったんですが、希望が通らず次に選んだ楽器がトランペットだったのも多分入学式で聴いたロッキーのテーマのファンファーレがインパクトがあったからだと思うんです。


その後中学でも高校でも先輩になってから、そして音大に入ってからはなんだかんだで部活指導をする立場になってからは、とにかく新入部員を多く獲得するためにどうすれば良いのか試行錯誤することになるわけなんですが、やはりこうなった時も一番最初に思い浮かべるのが中学校の入学式でした。


今でこそ「のだめ」とか「スウィングガールズ」などの音楽に関わる題材の映画やドラマが沢山メディアに登場して身近なものになっていますが、当時は吹奏楽って完全に文化系のちょっとマイナーな扱いを受けていまして、結構部員を獲得するのも大変だったんです。

で、やはり吹奏楽ならではのアピール、演奏を聴いてもらう方法を取っていますが、音楽室でコンサートを開いてもやはり来てもらえるのは音楽に興味がある人だけになってしまうので、ゲリラ的に屋外で演奏するのが良いということで高校生の時なんかは下校時間に会わせて昇降口付近で当時流行っていたポップスなんかをひたすら演奏しまくっていました。


新入生の時って、みなさんも必ず経験をしているでしょうが学校に慣れていないですし場合によっては先輩がちょっと怖かったりもするから、強引に勧誘しても萎縮してしまい逆効果だったりします。

更に吹奏楽部は音楽室にこもっていることが多いですから、実際どんな活動をしているのかわかりにくいんですよね。音楽室って教室から一番離れた場所にあることも多いですし、教室の中を覗くのって新入生にとっては勇気がいります。
その点運動部はグランドで活動していますからうらやましいですよね。下校途中にも目に入りやすいしそれだけでもなんだか身近に感じさせる力があると思うんです。


ですから口で強引に勧誘するよりも、いつもの違う新入生が沢山いる場所で部活の練習をするとか、とにかく音を聴かせる、楽器を視界に入れることを意識していました。

先輩たちが一生懸命に、楽しそうに部活をやっていると印象がだいぶ違うと思うんです。というかそれ以前に「吹奏楽部ってのがあるんですよ」という存在アピールをしないといけませんからね。


で、部活見学に来てくれた人にはどんどん楽器を触ってもらいました。学校のありとあらゆる楽器を出しておいてとにかくいろいろ吹いたり叩いてみてもらう。音を出すことが楽しいことだとわかってもらえるように先輩は親切に教えてあげて、更に今度は友達も一緒に来てもらえるように頼んでみたり。ただ楽器を触ってもらうだけでなく毎日ミニコンサートを開いて聴いてもらったり。

ミニコンサートと言っても、別に大掛かりに準備をするわけではなく、これまでにやってきたポップス曲などの聴きやすい曲を中心になんとなく勢いで1曲やっちゃうようなので充分です。
この時、普通のコンサートのようなステージと客席というラインを作らずに、見学に来てくれた人には演奏者の中に入って臨場感を体感してしてもらえるとよりインパクトが大きいと思います。それと、経験者の人が来てくれた時は楽器を貸してあげていきなり一緒に演奏してみたり。

変な言い方になってしまうかもしれませんが、演奏レベルというのはそんなに気にする必要はないはずです。

というのも完全に素人の目線からは、その演奏がどれほど上手いのかなんてよくわからないものですし。
自分が入学式で聴いた先輩たちの演奏は信じられないくらい上手でしたが(今でもそう思ってます)、それから1年が過ぎて今後は自分たちが新入生に演奏を聴いてもらう立場になった頃には「こんな演奏で大丈夫なんだろうか?逆効果にはなりはしないだろか?」なんて思ってたくらいですから。


まあそんな感じで新入部員を沢山獲得していたことを思い出しました。

正式に部活に入ってもらってからは具体的に楽器決めをすることになるでしょうが、その時どんなようにしていたかは以前このブログに書いたことがあるのでぜひ読んでみて下さい。



トランペットを初めて今月で22年目になりますが、自分が今でもトランペットを吹き続けているのも、元をたどれば中学校の入学式です。ここで自分の人生が決まるとは思いもよりませんでしたが実際こうなっちゃってるわけですし。


ということでまとまりもなくダラダラと昔話を書き連ねちゃいました。
これから新入部員を獲得する方はもしかしたらヒントがあったかもしれません。使えそうなものがあったらぜひ。


それでは来週からはまた「ラッパの吹き方」に戻りますのでよろしくどうぞ!
では!


当ブログの写真・記事等すべての無断利用、無断転載を禁止します。

at 01:46, 荻原明(おぎわらあきら), 音楽に対する考え方

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