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<< トランペットの音色 | main | そば鳴り(近鳴り、開いた音) >>


トランペットを鳴らす、ということ


















みなさんこんにちは!

吹奏楽部でトランペットを吹いている方は、そろそろコンクール練習も本格的になってきた頃でしょうか。
合奏も多くなっても個人練習やウォームアップをないがしろにしないようにバランス良く毎日練習できると良いですね。

さて、今回は「楽器を鳴らす、響かせる」ということに着目して書いていきます。

これを読んで頂いている方の中で、合奏練習の時に指揮者から「もっと鳴らして!(響かせて!)」とか「力み(りきみ)過ぎ!」とか「トランペット聴こえない!」とか指摘された方はいらっしゃいますか?多分、結構い多いのでは、と思います。


《楽器を鳴らすということ》



楽器を鳴らすというのは決して「がなりたてる」とか「力一杯吹く」ことと一致しません。むしろその逆で「楽に響いている」=「自分も楽である」状態です。トランペットをちょっと吹いただけでヘトヘトになってしまったり、強い息苦しさを感じやすい方は多分楽器は鳴っていません。

そして勘違いしやすいのが、「楽器が鳴る」=「フォルテシモでガンガン吹いている」ときとは限らないということです。ピアニシモで吹いていても楽器は鳴ります。


前回の記事「トランペットの音色」でも書いたように、トランペットが響いている時の音(=良いサウンド)をまず知る必要がありますので、沢山の一流のプレイヤーの演奏をできれば生で聴いてください。


《トランペットは鳴るように作られている》
さて、「力み過ぎ」と言われた経験のある方は、まず「楽器を吹く」という考え方そのものを変えたほうが良いかもしれません。
みなさんもきっとトランペットを吹いたことがない方から「トランペットってすごい体力いるんでしょ?」「肺活量がすごい必要なんだよね?」なんて聞かれたこと一度はあると思います。でも答えは当然NOです。

トランペットは「大きな音が出るように作られている」ことに着目してください。

野球応援や避難訓練などでよく使われているメガホンは、口を当てる場所が小さく、出口が大きくなっています。この作りのおかげで自分の声をより大きく、届かせたい場所に向かって発声できますよね。

「おーい!」って誰かを呼ぶ時、両手を筒状にして口に当て、その人に向かって叫びます。こうすることによって音を逃さずに向けた方向へ効率良く届けることができます。

トランペットも見た目からして同じような構造になってます。

自分自身が頑張って大きな音を出そうとしなくても、自然に鳴るようにできているんです。


《自分の体を基準にしない》
そんな構造のトランペットですから、吹いている人間が頑張り過ぎても答えてくれないんですね。
ですから、

「自分がトランペットを鳴らさせるのではなく、楽器が自然に鳴ってくれるポイント(=音にのツボ)を見つける」

という考え方に変えてください。


具体的に説明します。


200mlくらいの小さい紙パックの飲み物、一度くらいは飲んだことがあると思います。あの飲み物に付いているストローを思い出してください。かなり小さくて細い形状をしています。



そして、みなさん(子どもの頃に)一度はやったことがあると思います。コップに入った飲み物にストローから息を入れてブクブクブクブク.....と。「行儀が悪い!」と怒られてしまいますが、でもちょっとやりたくなっちゃうんですよね。


では、この小さなストローに空気を流すイメージをしてみましょう。もし身近に細いストローがあるなら実際にやってみて下さい。

どうでしょうか。たいして息が入らないということがイメージできますか?

当然ですよね。こんな小さな穴に人間のからだに入った空気を一気に入れるなんてできるはずがありませんから。


では、ストローの穴の直径を確認してください。そして、マウスピースのスロート(カップ中央にある息が入る穴)とサイズを比較してください。

いかがですか?ストローとマウスピースのスロートのサイズがほぼ同じことがおわかりいただけるかと思います。
(どうでも良いけどストローとスロートって似てますね。読み間違え注意。)


我々はこんな小さなマウスピースのスロートに息を入れてトランペットを吹いているんです。入る息なんてたかが知れているのに、トランペットはものすごい音量が出せるのだ、ということがかりました。



自分の体(肺活量とか息を入れる圧力とか)を基準にして楽器を吹いても、そんなに沢山の息はいっぺんに楽器に入りません。楽器を一番良い状態で吹くためには「楽器に入る息の量を基準にする」という考え方であるべきです。
トランペットからよく響く音が鳴っていても、奏者は楽であるというギャップを知って下さい。



これは余談で憶測なんですが、よくアニメなどでとても苦しそうにトランペットを爆音で吹くシーンがありますよね。ああいったイメージが一般の人は特に定着しているのだと思います。そして、「力んでるよ!」って指摘されるトランペット奏者の人も(頭ではわかっていたとしても)きっとあの苦しそうに吹くシーンがよぎるのではないでしょうか。



しかし、当然あれは滑稽に描写しているだけです。トランペットは息が入れば音は出るんです。管楽器を吹くというのは単純にそれだけの話です。あまり難しく考えないようにして下さい。


《息の圧力をかけすぎないようにする練習》
では、理屈がわかったところで実際に一番ベストな息の量と圧力を知るための練習をしてみましょう。

楽器を用意して、これ以上入らないくらい力の限り目一杯の息を楽器に吹き込んでみましょう。

音は出ても出なくても構いません。場合によってはすごい爆音が出るかもしれませんので、ご注意ください。しかし、多分ほとんど音にならないはずです。

それにしても目一杯吹こうとすると抵抗感で相当息苦しいですよね。
それは先程説明した通り、この小さなマウスピースのスロートにからだの中の空気が入りきらないからです。


「すごい頑張って吹いているのにあまり大きな音が出ない」とか、指導者から「力み過ぎ」とか指摘される人はこのように過剰にトランペットに空気を押し込んでいるのです。


ということで、少しずつ楽器に入れる息の量を減らしてみましょう。

ある程度減らしていくと、空気の抵抗感を感じなくなるようになると思います。実はこの「自分ではほとんど抵抗感がないくらい」がトランペットを演奏するにはちょうど良いのです。
その加減を感覚的に覚えて、再度セッティングし直して吹いてみましょう。

いかがでしょうか。抵抗感のバランスが良ければ自然と楽器が鳴るはずです。


《小さい音も同様》
先程も少し触れましたが、楽器を鳴らすというのは何も大きな音量を出す時に限りません。
ピアニシモで演奏する時にもトランペットはしっかりと豊かな音色であるべきです。

フォルテで吹いている時に息を過剰に入れすぎて苦しくなってしまう人は、ピアニシモで吹いている時には逆に息を殺しすぎて苦しくなってしまいがちです。これでは豊かに鳴る音は出せません。

フォルテとピアノの音量差は、デシベル的な音量というだけでなく、音質の違いや歌い方、アタックなどが含まれて初めて感じるものです。ですから感覚的に、イメージを強く持って演奏することが大切です。

このことは後日詳しく解説しようと思いますが、今はとにかくどんなダイナミクス(強弱)でもトランペットにとって良い量の息を使い続けられるように、そしてそれを習慣にできるように練習して下さい。


《ハイノートの鳴らし方》

こちらも後日詳しく解説しますが、中音域はきちんと鳴らせるのにハイノートが出ない(出しにくい)という方は、苦手意識を持ってしまっている音域(実はこの考え方がハイノートが出ない一番の原因!)に差しかかったあたりから急にアパチュア(アンブシュアを作った状態でできる唇の穴=振動する部分)を必要以上に締め付けてしまっている(必要以上に小さくなってしまっている)からだと考えられます。

アパチュアが必要以上に小さくなっているということは、トランペットに息を入れたいのに出口を塞いでいる状態です。でもハイノートは中音域に比べてスピードのある息がアパチュアを通過しないと鳴らないので、強めに息を入れようとからだが硬直してしまいます。

結果、腹筋の表面は過剰に力み、その結果、喉も閉まり、アパチュアを潰し、その結果空気が流れないからもっと力を込めてしまってマウスピースを唇に押し付けてからだの中が完全密閉状態となり、トランペットに息が入らず、とても苦しいだけで音は鳴らず、すぐバテて「ハイノートキツい!」という最悪の状態になってしまうんですね。


覚えておいてもらいたいのは「必要以上に何かをしてしまっている」その吹き方ではハイノートは鳴らない、ということです。たとえ狙った音が出たとしても、力んだ結果出た音は響きがなく音質もピッチも悪いので使い物になりません。



いかがでしょうか。「トランペットを鳴らす」ということは実はそれほど難しいことではありません。アパチュアが開いていて空気の量の加減がわかればすぐに鳴る方も沢山いらっしゃるでしょう。大切なのは「鳴っている音」を知っているかどうかです。


よって、結局「沢山の一流音楽家の演奏をできれば生で聴いて下さい!」


それではまた来週!

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at 13:05, 荻原明(おぎわらあきら), イメージ

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