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練習ってなんだろう



















みなさんこんにちは!



みなさんは「練習」という言葉をどのように捉えていますか?
「本番」に対して「練習」と、ざっくりした使い方をする場合もあるのですが、今回はその「練習」と呼ばれる時間をどのように捉え、使っているか、そして時間を効率良く使うためにどのような心構えがあると良いか、考えてみたいと思います。





《練習ってなんだろう》

辞書を引くと、「練習」とはこう書かれています。

『技能・芸事などが上達するように同じことを繰り返しならうこと。「ピアノを―する」「―用の器具」』
(スーパー大辞林より)



例えばですが、吹奏楽部に所属していたとして、


放課後音楽室へ行き、
ケースから楽器を取り出し、
マウスピースでブーブーやって
楽器をつけて軽くウォームアップ、
みんなでロングトーンとかやって、
明日の合奏のためにひとりで譜読みをして、
ちょっとサボっちゃったりして、
パートのひとたちと一緒に吹いて、
ちょっとおしゃべりしちゃったりして、
気づけばもう終わる時間で、
片付けて、
友達と一緒に下校
友達と別れて一人で家へ向かう
帰宅して今日吹いた曲のCDを聴く


この中で「練習」と言える部分はどこでしょう。
みなさんそれぞれ違う意見があると思いますが、僕は、この中で練習は

・明日の合奏のためにひとりで譜読み
・パートのひとたちと一緒に吹いて
・帰宅して今日吹いた曲のCDを聴く

この3つだと思いますが、しかし内容によっては練習ではない可能性もあります。

多くの方は「楽器を吹いている全ての時間=練習」と捉えていらっしゃるかもしれません。
しかし、僕は練習というのは、もっと具体的にカテゴリー分けしておくべきだと考えています。


《ウォームアップは練習ではない》

その日の最初にケースから楽器を取り出し、マウスピースで音を出したり、軽く音出しをすることは練習ではなく「ウォームアップ」と捉えています。

ウォームアップの個人的な概念は、僕の著書「トランペット ウォームアップ本」の冒頭に書きました。


ウォームアップとは
具体的なコンディションの悪い部分を確認し、
理論的な方向からバランスを戻し、整えることによって、
自分の持っている実力を常に最大限発揮できるようにすること。




したがって、上達する目的で行うものではありません。



《基礎練習とは》

ウォームアップと一番混同してしまうのが「基礎練習」です。

ウォームアップの方法や目的が明確でないと、楽器を出して最初に何をしていいのかわからず、いつのまにか教則本を吹き始めたり、場合によっては全部飛ばして曲練習をしたり、そして一番多いのが、楽器を出してすぐに全員でロングトーンをする、これらをまとめて「基礎練習」と呼んでしまう場合です。

ウォームアップに何をすべきか悩んだらぜひ「トランペット ウォームアップ本」を参考にしてください!




ウォームアップが、今の自分の実力を最大限発揮するために行うものに対して、基礎練習とは


自分の実力を高めるために行うこと


です。簡単に言えば、


できないことをできるようにする行為


です。

僕は中学生の頃、教えてくれる先輩がいなかったので、当然ウォームアップなんてものは知らず、楽器を出していきなりビャービャー音出しをしたら、入部したときに先輩から手渡された入手先不明の、コピーをしすぎてガタガタになった「基礎練」とか手で書いたペラ1枚の楽譜の中から『吹けるところ』だけを超適当に1回流したら、すぐ曲を吹いていました。


そしてこれを基礎練と呼んでいました。まあひどい。


すでにスキルとして持っていることを使って何も考えずに惰性で吹くのは、ウォームアップでも基礎練習でもありません。こういうのは、


「時間の無駄」


と呼びます。



《ロングトーン》

ロングトーンに関しても「ウォームアップ本」に書いていますが、「ロングトーンという基礎練習がある」と思っている人があまりにも多くいらっしゃいます。しかしロングトーンとは練習内容ではなく、


「方法」「道具」「空の容器」


です。ロングトーンという方法、道具を用いて何をするかを決めるものなのです。

ですから、ただ言われるがままに(毎日同じ内容を惰性で)メトロノームをカチカチ鳴らして音を伸ばしているのは、やはりそれも


「時間の無駄」


です。


ひとりで行うロングトーンも、複数人で行うロングトーンもすべて同じです。これから行うロングトーンに目的、目標を持って、実践した結果どうなったのかを評価し、次のロングトーンでは何をどうするのか考え、決め、そして再度実践することで初めて練習と呼べるようになります。


したがって、ロングトーンはウォームアップにもなりますし、基礎練習にもなります。そして時間の無駄になる可能性もあるわけです。


《曲練習》

先ほどウォームアップのところに書いたように、いわゆる「楽曲」の楽譜を見てそれをトランペットで吹くときも、「すでに指がまわり、ある程度楽譜通り吹けるようになったものを惰性で吹く」のはただの時間の無駄です。

「吹けるようになった箇所を、より質の高いものにするあれこれ」

これは練習です。

「指がまわらない、音が取りにくい箇所をできるようにする」

これも練習です。


《練習の質》
しかし、指がまわらないから、その部分を一億万回繰り返すというのは、あまりにも原始的で脳がありません。


指がまわらないのは具体的にどこからどこの範囲なのか、
なぜ指がまわりにくいのか
どうしたらまわるようになるのか
そのためにはどんな練習をするとよいのか
実践し
確認、評価
実践方法再考
実践(以下これらのどこかを繰り返す)


これが質の高い練習です。



《楽器を持っていない時間も練習になり得る》

トランペットを吹いているすべての時間=練習ではないことは、もうおわかりいただけたと思いますが、


トランペットを吹いていない時間=練習になり得る


これも理解しておくことは大切です。

例えば、今練習している楽曲の完成図を思い描くために、音源を聴く

これも練習だと思います(この件に関しては僕の別のブログに詳しく書いたのでぜひ読んでみてください「音源を聴くことは悪いこと?」


他にも、自分以外の人が練習、レッスンを受けているのを見学するとか、意見を交わし合うことも練習と言えるかもしれません。


練習とは上達するための手段だからです。


ということは、

部活帰りに家へ向かう時に、頭の中で素晴らしい音色をイメージして、次の本番の演奏曲の素晴らしい完成図を思い描くことも、練習と言えるかもしれません。

電車の中でスコアを見たり、楽典の本を読んで知識を身につけるのも練習かもしれません。


僕は音大生の頃、帰り道に自分の歩幅に合わせて、シングルタンギング、トリプルタンギング、ダブルタンギングの効率的な方法を口の中で試行錯誤して、実践したり修正したりしていました。それがどこまで役に立ったかはわかりませんが、できないことをできるように実践を繰り返すことは練習のひとつと言えます。


《練習と研究・実験》

僕はレッスンでよく生徒さんに

「練習と研究・実験は別」

と伝えます。


練習というのは、これまで書いたように上達するための手段、方法です。

しかし、上達するための方法を見つけるために考えたり検証する必要は必ずありますよね。

どうすればその部分ができるようになるのか、どうすればこのテクニックが自分のものになるのか。

これらの方法を考えて、その方法が本当に意味があり、結果を残せる方法なのかを確かめるその時間は、練習ではなく

「研究・実験」

だと思っています。


僕はレッスンで、「これはこうするとできるようになるよ」と、根拠なく方法をいきなり伝えることはほとんどなく、まず結論(できるようになりたいテクニックなどの結果)を聴いてもらった上で、「結果へたどり着ける(であろう)正しい方向と研究内容」を一緒に考えます。

それを実践してみて、自己評価、僕の評価を交えながら、結論に導ける方向を修正します。

場合によってはすぐ解決することもあるのですが、大概はそうはいきません。

今できなくても、目指す結論とその方法を理解してもらったはずなので、あとはレッスン後の自分ひとりの時間の中で研究と実験を繰り返してもらうよう、伝えます。いわゆる「課題」です。


そして次のレッスンでその成果を確認し、方向性が正しければそのままクオリティアップを目指し、修正が必要であれば、もう一度考えてみる。

こんなレッスンをいつもしています。



したがって、練習は、上達するための時間と、実験・研究の時間とに細分化するべきだと考えています。




いかがでしょうか。

トランペットを吹いている時間だけでも、それがウォームアップなのか、基礎練習なのか、研究・実験なのか、または無駄な時間なのかを明確に分けられますし、楽器を吹いていない時間でも練習になり得ることはたくさんあるのです。


時間は限られています。ぜひ頭をフル回転して効率良く結果を出せる方法を導き出してください。

そして疲れたらきちんと休憩を取ることもわすれないようにしましょう。



ということで今回はここまでです。





【「トランペット ハイノート本」原稿 先行公開中】

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at 07:27, 荻原明(おぎわらあきら), 練習に対する考え方

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