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<< 音楽的なチューニングをするために大切なこと13(まとめ) | main | 言葉によるアドバイス 2(受け取る側) >>


言葉によるアドバイス 1(伝える側)



















みなさんこんにちは!

《言葉によるアドバイス》
音楽という形のないものを作り上げていくために我々はどうしても言葉を用いる必要があり、合奏やレッスン、同じパートの人から提案や指摘を受けることはとても多いと思います。

orchestra-2672713_640.jpg

それらの言葉は、大きく2つの種類に分られます。ひとつは「印象、抽象的表現」もうひとつは「からだの使い方などの具体的な指示」です。

1.印象、抽象的表現
イメージを共有するために用いることが多く、例えば

「もっと暖かな音で」
「鋭く突き刺すように」
「喜びに満ちて」

など、実際に起こっているわけではないイメージの世界を言葉にしたものです。
作品(楽譜)に指示があることも、伝える側の主観的イメージを伝えることもあります。


2.具体的な指示
からだなどの使い方を具体的に示した言葉です。例えば

「タンギングのときはアゴも動かせる状態にする」
「あくびの状態は喉が開いている」
「アパチュアを作るには口輪筋を働かせる」

など。実際にからだに備わっている器官についてや、目に見える具体的なうごきについての言葉です。


ただし、実際のところ、1と2が混ざり合っていたり、具体的なからだのうごきであっても言葉の使い方によっては非常に神秘的な表現になって、より混乱させてしまうことも多々あります。

「おなかに息入れる」

などはそれの最たるものでしょう。こういった表現を補足なしで用いることは、本当にもう終わりにしましょう。

わけのわからない都市伝説や誰もその行為の目的や結果を説明できない部の伝統を作り上げているのも無能な指導者ですし、神秘的な言語や行動を用いてそれを「◯◯式」とか「◯◯メソッド」と名付けて客引きをする指導者にも嫌悪感を覚えます



《自転車の運転を言葉だけで説明できますか?》
では「伝える」をわかりやすく例えてみましょう。

あなたは自転車に乗れますか?乗れない場合は「歩く」といううごきでも構いません。
誰かに自転車の乗り方(歩き方)について説明をしてみてください。

サドルにまたがる
ハンドルを握る
ペダルに足をかけて回すと進む

間違っていません。正しい説明です。
しかし、果たしてこれで相手に伝わるでしょうか。
もし相手が自転車のことをまったく知らなかったら、様々な疑問が浮かんでくると思います。

またがるってどうやって?サドル?
ハンドルってどれ?握るってどうやって?
ペダルってどれ?回す?どうやって?それで何がおこる?
これなに?ここなに?そもそも自転車って何?


もちろん、自転車をまったく見たことがない人は少ないと思いますから、「見かけたことがある」という経験や記憶からおおよその方法も理解できるとは思うのですが、運転するとなると、どれだけ説明を受けても実際にからだをどう使えばいいのか、という疑問はどんどん浮かんでくると思います。なぜなら、


「言葉はすべてを網羅していない」


からです。
言葉だけですべてのことを伝えるなど不可能に近く、もしそれを実現しても分厚い本ができてしまいます。理解するにはあまりに効率が悪い。


《言葉には順序がうまれる》
もうひとつやっかいなことがあります。

自転車に乗るために伝えたことばをもう一度確認してみましょう。

サドルにまたがる

ハンドルを握る

ペダルに足をかけて回す

進む

例えば、サドルにまたがるとき、ハンドルを握っていますよね。サドルに座るまでハンドルを握ってはいけないわけではなく、むしろハンドルを握っていないとバランスが悪くて大変です。要するにすべてのうごきは関係し合い、影響し合い、そして同時進行して成り立っているのです。

しかし、言葉にするには、ひとつずつ伝える必要があるので、どうしても順序が生まれます。

これが混乱を招くもうひとつの要因です。


《言葉の理解は人によって違う》
さらにもうひとつ、やっかいなことがあります。

それは、人によって言葉の理解や受け取り方が違う、という点です。

印象、抽象的表現はもちろんですが、具体的な言葉であっても捉え方にかなりの違いがあります。

例えば「舌を大きく使う」と言われたとして、舌をどううごかすのか、どの部分を意識するのかは人によってまちまちです。

ですから、僕はレッスンのときにできるだけ認識を共通させたいので口腔模型(巨大な入れ歯)を使って位置関係やうごきを伝えています。

IMG_6715.jpg

しかし、それでもなお生徒さんとまったく同じ認識を持つことは難しいのです。
なぜなら人間は意識したところだけをピンポイントで働かせることは不可能だからです。舌を意識していても、歯や上アゴ、喉(首)や鎖骨など様々なところと関連し合ってはじめて具体的なうごきができるようになります。
むしろ、そういった他の部分が働くからこそ、舌が影響して伝えたかったうごきが実現しているのかもしれません。

なので、レッスンではひとつの結果を求めるために表現や着目するポイントを変えるなど、何通りもパターンを出すことが多いのですが、表現方法が多すぎるとそれはそれで混乱してしまい逆効果になることもあります。難しい!

感覚や触覚をテレパシーで伝えたり認識できる力が欲しいと思う瞬間です。


《伝える側がまず理解する》
ということで、言葉だけで伝えることは本当に難しく、自分の認識を的確に伝えるだけでも大変で、それを相手が完全に理解し、まったく同じうごきができないことを前提として接することが何よりも必要です。しかしこれは決して悲観的な捉え方や諦めではありません。

音楽に限らず、スポーツでも勉強でも仕事でも、伝える側が興奮して「なぜわからない!」「何度言わせるんだ!」と怒鳴ることがありますが、理解してもらえないのは教える側に原因や問題があることをまず理解してください。
自分の気持ちや思いは、そう簡単に共有などできるはずがないのです。ほとんどの場合は受け取る側が理解や共感をしようと努力してくれていたり、譲歩していたり、わかったふりをしているとか(恐いからとりあえずYesと言っておく/とりあえず知識としてストックしておく)、そんなものです

伝える側は様々なアプローチで時間をかけて根気強く伝え、相手がどれくらい理解しているのかを理解する姿勢や洞察力が大切です。そして、相手がわからないことを「わからない」と恐れることなく言える環境を整えることが大切ですし、それが伝える側自身にとってもストレスのない良い環境になります。


ということで今週は「言葉によるアドバイス」の伝える側について書きました。
次回は受け取る側について解説します。

それではまた来週!


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at 07:36, 荻原明(おぎわらあきら), 音楽に対する考え方

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