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音楽的なチューニングをするために大切なこと13(まとめ)


















みなさんこんにちは!

今回は「音楽的なチューニングをするために大切なこと」を12回に分けて書きましたので、まとめていきたいと思います。



《ピッチと音程》
まずピッチというのは「周波数」のことを指します。これは「1秒間に空気を何回振動させているのか」を数値化したもので、単位はHz(ヘルツ)です。

チューナーを使うときに、「440」とか「442」とか数字を聞いたことがあると思いますが、それが周波数です。440Hzを音楽では「A(アー)音」と昔、国際的に決めました。
音楽的なチューニングをするために大切なこと 1(ピッチ))



カラフルドット.jpg



《音程》
対して、音程というのは「2つの音の隔たり(距離)」を指した言葉です。要するに音が2つないと音程とは呼ばないのです。
音程は日本語で「度」という単位を使って表現します。

一例


そして、音にはシャープやフラットが付ので、同じ音でもいくつもの種類がありますね。
それらを差別化するために度数の前に「長(ちょう)」「短(たん)」「増(ぞう)」「減(げん)」「完全」などの漢字を付けて明確にします。

一例


長や短などは度数によって使われ方が違い、以下のようになります。

1度、4度、5度、8度は「…減---完全---増…」
2度、3度、6度、7度は「…減---短---長---増…」

これ以上詳しく知りたい方は、「楽典」という音楽理論の教科書がありますので、そちらをご覧になってください。


また、音程にはそれぞれ個性やカラーがあります。この回の記事では様々な有名な楽曲のポイントとなる音程を動画と譜例で解説していますので、ぜひご覧ください↓
音楽的なチューニングをするために大切なこと 2(音程))



カラフルドット.jpg



《音程とピッチの関係》
メロディは書道のようなもの、と感じています。



書道、文字というのはいくつもの角(かく)が様々な角度や長さ、強さや速さの流れや動き、そしてそれらが連続して作られた「線の集合美」です。

書が美しいと感じるかの判断基準はもちろん人それぞれですが、そこには「バランス」の要素が強く関係しています。

これを音楽に言い換えるならば、それぞれの音程がリズムに合わせて変化した集合体をメロディと呼びますが、チューナーに頼って正しいピッチだけを目指してもそれが「美しい」と感じるものに絶対つながるとは言い切れません。すべてはバランスなのです。

したがって、まずは音楽を楽しむこと!楽器の演奏を楽しむこと!チューナーなんて見ていても面白くありませんよね!
音楽的なチューニングをするために大切なこと 3(音程とピッチの関係))



カラフルドット.jpg



では、チューナーはどのように使うのが良いのでしょうか。


《チューナーは確認をするためのもの》
チューナーはずっと凝視して、すべての音をひとつずつチェックしていくために使うものではありません。
ピッチに直接影響を与える部分を確認し、理解することに使いましょう。

[ピッチ変化の研究をしてみましょう]
例えば、以下をひとつずつ操作したりいろいろな変化をさせてみてください。

・アパチュア(口周辺)
・マウスピースの角度(楽器の構える角度)や支点、当てる位置
・楽器の角度
・舌の形
・舌の位置(上アゴや歯との位置関係)
・姿勢
・吸気量
・お腹(腹圧)
・肩や喉
・楽器の持ち方
・音に対するイメージ
・部屋やその部屋にあるもの
・演奏している曲、部分
・譜面台の位置や角度


また、

体調(睡眠、精神状態、ストレス、食事量、食事内容、疲労など)
ウォームアップ内容、ウォームアップにかけた時間

上記によってどのようにピッチが変化するのかを知る研究は、安定した演奏につながります。これはあくまでも研究であり「変化する場所を理解する」段階です。
音楽的なチューニングをするために大切なこと 4(チューナーの正しい使い方)



カラフルドット.jpg



では、具体的に安定したピッチで演奏するためにはどんなことが必要なのでしょうか。


《アパチュアがポイント》
トランペットから音を発生させるとき、「唇『を』振動させる」と考えてしまいがちですが、正しくは「唇『が』自然に振動する」状態を作り出すことで音を出しているのです。

そのために最も重要なのは「アパチュアが開いている状態で吹き続けること」です。

無意識に口周辺に力を込めすぎてアパチュアがない状態で吹いている方、結構多いです。一度確認してみましょう。
音楽的なチューニングをするために大切なこと 6(音のツボに当てる方法 その2)



カラフルドット.jpg



そして、正しいピッチで美しい音程感のある演奏をするためには、

1.音のツボに当てる技術
2.素晴らしい音楽性=高いソルフェージュ力

を両方とも高めていくことが絶対に必要
なのです。
音楽的なチューニングをするために大切なこと 7(音のツボに当たったときの3つのピッチの特徴)



カラフルドット.jpg



《ピッチから自分の吹き方を知る》
チューナーは正しいピッチを確認するだけでなく、自分の吹きグセを知ることにも使える道具です。



この動画ではF→Bbのリップスラーを2回しています。
1回目はBbに移動した途端にチューナーの針がかなり高いピッチを指しているのがわかります。音色も悪くなりましたね。
2回目はBbに上がってもピッチに変化がありません。音色の変化もありません。


これは具体的に何をしたのかと言うと、1回目は口周辺に力を込めて強引にBbに上げました。
リップスラーができるかできないか、というだけの判断であればこれでも問題ないかもしれませんが、F音に比べるとBbの音色は非常にこもっていて、音楽的には決して良い音ではありません。
一人で吹いていてもこれですから、もし誰かと一緒に吹いていたら、その人たちは良い気分はしませんし、なによりピッチも合いませんからアンサンブルになりません。

このように、「上の音にたどり着ければとりあえず何でもいい!」と上がることだけを目標にしてしまうと、手段を選ばずに強引な方法でコントロールをしてしまいかねません。

そうした変化も、チューナーを見ながら吹いていると、視覚的にピッチ変化がわかり、気づかせてくれるので便利です。
音楽的なチューニングをするために大切なこと8(チューナーの有効活用)



カラフルドット.jpg



《ニセツボ》

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吹きグセを放置し、演奏中にずっと貫いてしまうと、ニセツボという第二のツボが生まれる恐れがあります。
ニセツボは例えばこんな状態です。

ある楽器で特定の音を吹いたとき、まるで強い引力を持っているかのように吸い込まれていく方向性を感じることがあります。
それに逆らわずに出すと、ピッチがとても高くなり、音色も非常にくぐもった鳴らない音になります。

これがニセツボです。強引な吹き方を何年も続けていると、それがあたかも音のツボのように誘導されていきます。特に高音域にこれを持った楽器が多い印象がありますが、なぜそのような楽器になってしまったのかと言うと、ひとつにこんなことが挙げられるのではないかと思います。

[指導者の問題、部活動の年功序列問題]
学年が変わって突然吹いたことのない高音域が出てくる1stパートを吹かされることになった奏者に対して指導者が高音域を出せないからと、「ちゃんと吹け」とか「当てろ!」とかいう脅迫まがいの言葉や、そんな合奏の空気感を醸し出してしまうと、強いプレッシャーを感じ、手段を選ばずにとにかくその音を当ててしまおうと、力によって無理矢理出し続け、その体の使い方がクセになってしまった結果だと思われます。

指導者はきちんと音域変化の仕組みを理解し、初心者の段階から順序よく練習方法を伝えて実践してもらうように計画性を持たなければならないと思います。
音楽的なチューニングをするために大切なこと9(音のツボが2つある?!)



カラフルドット.jpg



《「揃える」「揃っている」》
ここまでは個人でのピッチ、音程をよくするための情報でしたが、誰かと一緒に音楽をすることの多いトランペットはやはり、相手と調和することが何よりも大切です。

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そこで、「揃う」「揃っている」状態を考えたいのですが、音楽とはマスゲーム(集団行動)や機械の部品のように個性を消してしまうのではなく、

「個性を主張している」
「みんなの気持ちは同じ方向」


であることが重要です。合奏をするときにまずこの姿勢を貫いてください。
音楽的なチューニングをするために大切なこと10(揃える、とは 1)

そして、音のツボに当たった奏者同士が音楽を作り上げていくために大切なことは、


演奏している楽曲のハーモニーとその進行を理解すること


です。そのためには


その作品の音階を理解すること


が必要です。そして、


和音の進行を聴くことと同時にベースラインを聴き続けること


が大切です。

そしてこれらをすべて自分の頭や心にインプットするためには「フレーズ」を感じ、生み出すことが最も大切なことと言えます。
音楽的なチューニングをするために大切なこと12(揃える、とは 3)



カラフルドット.jpg



《まとめ》
以上のようなことを書いてまいりました。

結局は「音のツボ」に当てること。そして機械的ではなく常に音楽的な心を持って、美しい音楽を表現し、お客さんに届けるのだ、という気持ちで演奏することが何よりも大切、ということです。

チューナーなどの道具は有効に使えば強力な味方になりますが、一方で使い方を誤ると成長を止めてしまう(もしかすると悪い方向に導いてしまう)ものにもなってしまいます。

演奏する人も指導に関わる人もみなさんでぜひ「ピッチ」や「音程」そして「チューニング」とはどんなものなのかを今一度考えてみてはいかがでしょうか。

それでは、次回からは違うタイトルでお話ししていきます。

また来週!



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at 06:55, 荻原明(おぎわらあきら), ピッチと音程

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