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音楽的なチューニングをするために大切なこと12(揃える、とは 3)


















みなさんこんにちは!

《メロディ担当が多いトランペット》

トランペットは圧倒的にメロディやそれに近い形を担当することが多いです。

その理由のひとつとして、持っている音域が高音域であるから、ということが挙げられます。
ですから、トランペットの持つ音域より下にたくさんの楽器の音がいて、それらは一般的に「伴奏」と呼ばれるパートを担当しています。メロディを担当するトランペットは、伴奏と一緒に作品を作り上げていくことが必然的に多くなります。

では伴奏系のパートと、ピッチや音程を合わせるときに心がけておきたいことはどういったことでしょうか。


《伴奏系のパートとピッチを合わせる》
前回の記事にも書きましたが、「自分以外のパートが何をしているのかを理解している」ことがとても大切です。

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トランペットは必然的にパート譜を見て吹いているので、どうしても自分のパートの「吹く箇所」ばかりを意識しがちになってしまいます。しかし、音楽は他のパートを担当している人と一緒に演奏することでひとつの作品が完成するわけですから、自分以外のパートが何をしているのか知らないとか、演奏中耳に入ってこない(入れていない)状態では、曲は完成しません。

そのためには、これは少々乱暴な言い方になりますが、曲作りの初期段階であれば多少自分のパートがおろそかになってでも、他のパートを聴くことを優先してください。それくらい「全員で曲を作り上げているのだ」という意識を強く持ってもらいたいのです。

では、他のパートのどんなところに耳を傾ければいいのか挙げてみます。


1.ハーモニーを理解する
ハーモニーはその作品(場面)のカラーであり、世界観です。演劇やドラマで言えば、舞台セットや背景です。
そのハーモニーはどんどん変化していきます(これを和声の進行と呼びます)。例えるならストーリー展開の根幹です。

和声進行についてはここでは割愛しますが、そういったことを理解できるスキルがなかったとしても構いません。自分なりにどんな響きがこの場面で生まれて、そして展開していくのかを耳で感覚的にインプットしていければそれで良いと思います。


[音階を理解する]
ハーモニーは適当にいくつかの音を鳴らしているわけではありません。音楽には和音の作り方や変化(進行)にある程度約束があります。
その約束は「音階」と深い関わりがあるのです。

それぞれの音階のスタート音を「主音」と呼びます(ハ長調ならハ音=C音)。大抵この音で始まってこの音で終わることが多いのですが、さらに「その音階の主音が主体(根音(こんおん)と呼ぶ)になった和音(=主和音=ハ長調ならばC,E,G音)が曲の最初と最後に鳴ることが多いなど、和音と音階は切っても切れない関係なのです。

ですから、まずはその作品(場面)の音階を理解することから始めましょう。五線の左にある「調号」を参考にして、長調なのか短調なのかを見分け、音階を演奏してみましょう。トランペットだけでなく、ピアノで鳴らしたり、声を出して歌ってみると、頭や心の中にインプットしやすくなり、効果的です。可能であれば最初の主和音だけでも鳴らしてみましょう。

ちなみに、音楽は短い民謡や童謡などのシンプルな作品を除いて、ひとつ調だけを貫いて終わることはほとんどないのですが(調号が変わっていなくても一部転調していることはとてもよくあります)、転調というのは無差別に適当な調に変化しているわけではなく、何からのつながりがあることがほとんどなので、違和感を持つことは少ないと思います。


[ベースラインを聴く]
和音は、複数の音が積み重なったものです。ということは、「一番下で鳴っている音」が必ず存在します。
それがいわゆる「ベース」という存在です(ベース音は根音であるとは限りません)。テューバやバリトンサックス、バスクラリネットなどが多く担当しています。

和音が変化していけば、当然ベース音も変化します。そのベースの音の流れを「ベースライン」と呼びます。メロディに比べるとかなりシンプルなものではありますが、その作品を印象付ける力は非常に強く、大切な存在です。

メロディを演奏している人はハーモニーはもちろんですが、このベースラインを耳に捉えて演奏すると、作品のまとまりが出てきます。したがって、例えばテューバと一緒にデュエットすると、流れが非常に掴みやすくなるわけです。



2.テンポ感、リズム感
ハーモニーの変化は、リズムによって変化していきます。リズムはテンポによっていつ変化するかが決まります。

ですから、ハーモニーがいつ変化するのかを理解するためには、テンポやリズムを具体的に知っておく必要があります。だからと言って、これも再三言っていますが、正確なテンポを求めてメトロノームをカチカチ鳴らしてそれに自分の演奏を合わせていく、というのは完全に受け身的捉え方ですから、絶対に途中で破綻します。音楽で受け身というのはどんな場面でも絶対に良い方向にいきません。

テンポというのは自分の体の中から湧き上がってくるもので、その基準テンポを確認するためにメトロノームという道具があるのです。ですから、鳴らして確認したらすぐ止めるのが有効な使い方です。

自分がこれから演奏するテンポは自分から生み出していくものであり、そういった人たちが集団で音楽を作りにいくから「そのメンバーのその時のテンポ」が生まれるのです。音楽のテンポは絶対的なものではなく、毎回違うものが生まれているし、それが音楽としては正しく、素晴らしいということを知っておきましょう。音楽は生きていて、常に成長しているのです。

そのテンポ、リズムによって生まれ、変化していくハーモニーやベースラインを耳で聴きながら、自分はメロディとして参加する、という意識を強く持ってください。


3.フレーズ感を持って演奏する
音楽はテンポ、リズムよってメロディや伴奏が形作られていますが、それらはもっと大きな「フレーズ」という流れの中に全て含まれています。

フレーズは川の流れのようにとめどなく流れ続けていて、お客さんは無意識にこのフレーズを受け取って聴いています。正確なテンポやピッチをひとつひとつチェックして聴いているわけではありません。自分が音楽を楽しんで聴いているときを思い出せばわかりますよね。大好きな音楽を聴くときにチューナーとメトロノームを前にして検査でもするように聴くことなど絶対にないはずです。そんなことよりもメロディの美しさや雰囲気(世界観)、歌詞の共感度とか、そういうのを聴いているはずです。

最初から川が流れていれば、身をまかせて乗ってしまえばいいのですが、そうもいきません。フレーズという川の流れは演奏者が生み出す必要があるのです。

ぜひ強くてずっと終わることのない長いフレーズを生み出す演奏を心がけてください。

不思議なことに、今まで難しかった速いパッセージや、音が掴みにくかったメロディを演奏するとき、フレーズ重視で演奏すると、すんなり演奏できることも多々あります。音程やピッチに縛られていては絶対に解決しないことが、たくさんあるのです。


《伴奏系になったとき》
メロディを担当することの多いトランペットですが、ハーモニーの一部になったり伴奏系を担当することも、もちろんあります。
そのときは、上記のことを参考にしてください。伴奏はメロディの邪魔にならないように裏に回ってコソコソしている存在では決してありませんから、どのような立ち位置でどんな主張をしていくべきなのか、しっかり考えを決めた上で堂々と演奏するように心がけてください。

結局どんなパートを担当しても、作品を作り上げる存在には変わりませんから、しっかりと強い意思を持ってくださいね。


ということで今回のことを参考にしていくと、自分以外の人の音を聴く姿勢になれると思いますので、結果的にピッチや音程が合わせやすくなります。みんなでひとつの作品を作っていく意識になれば自然とみんなが同じ方向を向き、寄り添っていくはずですから、ピッチも音程も合う、ということです。

上手な合奏とは、ひとりひとりが正確なテンポ、正しいピッチで演奏しただけの集合体ではありません。

大切なことは、今回の記事に書いたこと奏者全員が持っていることです。自主的に、強く主張できる奏者たちがお互いを尊重して聴き合う。これがアンサンブルをする上での最も大切な要素なのです。

ということで今週はここまでです。
また来週!



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at 07:08, 荻原明(おぎわらあきら), ピッチと音程

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