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音楽的なチューニングをするために大切なこと8(チューナーの有効活用)


















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これまでピッチを計測できるチューナーよりも、まずは音のツボを見つけ、そこに当てて吹けるようにし、音程感などの音楽性を高めて演奏することのほうが大切、という話をしました。
しかし、何度も言うように僕はチューナーの存在を否定しているわけではなく、必要なときに有効な使い方をすればそれはとても心強い存在になると思っています。

そこで、今回はチューナーを有効に活用する具体例をひとつ紹介します。


【ピッチから自分の吹き方を知る】

チューナーをよく見て吹いている方はこれまでに気づいたことがあるかもしれませんが、同じ音でも日によってピッチが違うこと、ありませんか?

もしくは、同じ音なのに単発で出したときとリップスラーのとき、音階でその音にたどり着いたとき、フォルテ(またはピアノ)のときでピッチに違いがある、なんてことはありませんか?

これまで話してきた通り、チューナーばかりをずっと見て音を出すことは音楽的意識を忘れがちなので決して良いことではありませんが、「コンディションの確認」や「自分の吹きグセ」を具体的に理解し、改善する目的でチューナーの結果を把握するというはっきりした目標があれば、それは有効的な活用方法だと言えます。

では、具体的にチューナーを有効活用する方法について解説します。


[日によってピッチが違うとき]

例えば、「今日は何を吹いても(いつもより)ピッチが高いなあ」という日があるとします。
チューニングでもロングトーンでも曲を吹いていても、それがたとえ吹きやすい中低音域であっても、全体的にピッチが上ずってしまうのには必ず理由があります。

1.体の使い方の変化
音の高さはアパチュア部分を通過する空気の流れるスピードによって決まります。大きな変化ではリップスラーのような音域変化になり、微妙な変化であればピッチの変化になります。そのピッチが高めをキープしている場合は、何かしらが通常よりも空気のスピードを上げていると考えられます。例えばアパチュア部分(口周辺)にいつもより力が入っていればピッチが上がってしまいますし、体に力が入っていれば、腹圧が高まりすぎていたり、喉がしまっていたり、楽器を握る力が強くなって結果的にプレスをしすぎてアパチュアを潰しているなど、様々な可能性があります。

2.ソルフェージュ的な問題
頭の中でイメージしている音が高い(周りから受ける影響が最も強い)、音が取れていないときにもピッチが上がってしまう可能性があります。合奏などで高い音をいきなり当てなければならないときなど、やみくもに吹いてしまって、それがプレッシャーとなり上記の体の使い方に影響が出ることもあります。

3.楽器のコンディション
レッスンでも度々見かけますが、チューニングスライドを抜かず、完全に入った状態のままで吹いてしまえば、当然いつもよりもピッチが高くなりますね。
また、これは頻繁に起こることではありませんが、ウォーターキイ(ツバ抜き)のコルク部分が破損して、空気漏れをしていてもコントロールがきかずにピッチが不安定になることもあります。コルクの密閉度は目で見てもわからないときがありますので、心配なら定期的に楽器屋さんで交換してもらうのが良いと思います。

3番目の楽器のコンディションは別として、1と2には原因が「吹く前」「吹き始め」にあることがとても多いです。例えば

・ウォームアップをせずに吹き始めた
・いきなり大きな音で吹いた
・いきなり曲練習を始めた
・バテている
・楽器を吹くことに緊張している(本番/レッスン/指摘や怒られた直後/ひとりで吹かされる)
・興奮状態のまま吹き始めた(直前まで体育だった/遅刻して走ってきた/おおはしゃぎしていた)
・楽器を吹くことに集中できていない(他のことを考えている/上の空/眠い)

などです。
体を「楽器を吹くモード」に変換できていないから、パワーでなんとかしようとしてそれがピッチに悪影響を及ぼしていることが多いと言えます。

大切なのは毎日毎回決まったウォームアップをし、コンディションを整えることと、心も体も落ち着いた姿勢で音楽や楽器に向き合う姿勢です。

チューナーを見て、ピッチがいつもと違うことに気づいたら、自分が今どんな状況で吹いているのか、吹き始めや吹く前に何をしていたのか思い返して、いつも通りの安定した状態に戻せるように心がけてください。ついでにチューニングスライドを抜いているか確認もしておきましょう。
決して、「ピッチが高いからピッチを下げよう」と理由や原因を把握せずに強引な方法でピッチを変えることのないようにしてください。コンディションがより悪化してしまいます。


[パターンによってピッチが変化するとき]

これは実際に試してみると良いと思います。
五線内の記譜上「ソ(Bb管で言う実音F)」の音を単発、または結果的にその音にたどり着くように以下のように吹いてみてください。もちろん、チューナーはONの状態です。

・単発で楽に
・単発フォルテで
・単発ピアノで
・クレッシェンドで
・デクレッシェンドで
・リップスラーで上がった(下がった)ところがF音
・音階で上がってきた(下がってきた)ところがF音
・半音階で上がってきた(下がってきた)ところがF音
・長三和音(例:Bb-D-F)でスラーで上がったとき
・短三和音(例;Bb-Db-F)でスラーで上がったとき
・その他、思いつく様々なパターンでF音にたどり着いたとき

さていかがでしょうか。同じF音ですが、結果が違うパターンがありましたか?

ある吹き方ではピッチが安定していて、ある吹き方では安定せず、しかも上ずりやすいなど同じ結果が多い場合は、コントロールの仕方が原因の可能性があります。一番多いのが上に向かうときのリップスラーです。

以前Twitterに掲載した自分で吹いた動画がありますのでご覧ください。



F→Bbのリップスラーを2回しています。
1回目はBbに移動した途端にチューナーの針がかなり高いピッチを指しているのがわかります。音色も悪くなりましたね。
2回目はBbに上がってもピッチに変化がありません。音色の変化もありません。


これは具体的に何をしたのかと言うと、1回目は口周辺に力を込めて強引にBbに上げました。
リップスラーができるかできないか、というだけの判断であればこれでも問題ないかもしれませんが、F音に比べるとBbの音色は非常にこもっていて、音楽的には決して良い音ではありません。
一人で吹いていてもこれですから、もし誰かと一緒に吹いていたら、その人たちは良い気分はしませんし、なによりピッチも合いませんからアンサンブルになりません。

このように、「上の音にたどり着ければとりあえず何でもいい!」と上がることだけを目標にしてしまうと、手段を選ばずに強引な方法でコントロールをしてしまいかねません。

そうした変化も、チューナーを見ながら吹いていると、視覚的にピッチ変化がわかり、気づかせてくれるので便利です。


【素直に受け止める勇気が必要】

これらの吹きグセとも言える状態を発見し、改善していくためには「チューナーの示した結果を素直に受け止める勇気」が必要になります。

チューナーを見ていると「絶対に±0のところに針がこなければならない」と思い込みすぎて、それ以外の結果を受け入れたくない、なかったことにしたいと思いがちです。その結果、手段を選ばず強引な方法でピッチを調整してしまうことが多々あります。

しかし、その結果がどうであれ、それが今の吹き方による結果なのだと必ず受け止め、「この結果になった理由や原因」を研究するための材料にすることが大切です。

チューナーを使って、客観的に自分の吹き方を見つめる時間をとる場合は、全てを素直に受け止められるようにしましょう。


ということで、今回はチューナーを有効に活用する方法の一例を挙げてみました。

今回紹介したことは、練習ではなく「研究のための材料を集める方法」にすぎません。楽器を吹く時間にこればかりを行うことなく、音楽性の高い練習を必ず多く取ってくださいね。

それでは、また来週!


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at 06:47, 荻原明(おぎわらあきら), ピッチと音程

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