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課題曲1「スケルツァンド」/江原大介 後編(吹奏楽コンクール課題曲トランペット解説)

【荻原明トランペット特別レッスンのお知らせ】


今月4日(日)に東京都文京区にあるプレスト音楽教室内でトランペット特別レッスンを開催します!普段は教室の生徒さんしかレッスンは受けられませんが、この日はどなたでも受講可能です。広くて吹きやすいレッスンスタジオで、あなたの「今」解決したいことをレッスンします!
「何をどうすればいいのかわからないけどもっと上手くなりたい」と、目的が漠然としていても大丈夫です。理論的な面からもきちんと納得できる的確なレッスンをご提供します。
特別レッスンについてはプレスト音楽教室オフィシャルサイトをご覧ください。





改めまして、みなさんこんにちは!

只今、「吹奏楽コンクール課題曲トランペットパート解説2017」と題しまして記事を書いております。
すでに課題曲2「マーチ・シャイニング・ロード」の記事は掲載していますので、以下のリンクよりぜひご覧ください。課題曲2をご存知ない方にも理解でき、参考になる内容になっています。

課題曲2「マーチ・シャイニング・ロード」/木内涼 前編
 パート譜について/行進曲という音楽について

課題曲2「マーチ・シャイニング・ロード」/木内涼 後編
 拍のウラから入るときの吹き方/テンポが走ってしまう原因/ユニゾンを合わせるために大切な3つのこと



また、前回から課題曲1「スケルツァンド」について書いております。前編はこちらからご覧ください。


それでは、今週はその続きです。


【!楽譜に訂正箇所があります!】
吹奏楽連盟のオフィシャルサイトに、この作品の訂正箇所について掲載しています。
2ndトランペットパートも関係していますので、注意してください。
詳細はこちらから



《テンポ変化》
前回の記事の中で「楽譜を読む、ということ」と題し、テンポについて書きました。
テンポは楽譜に書いてあるからそれに従うのではなく、作曲家がどのようなイメージを持って楽譜に文字や記号を書いたのかを考え、イメージし、その結果を演奏に反映させなければなりません、といった内容でした。

これは固定テンポだけに限らず、曲中に現れる「rit.」や「accel.」などの速度変化指示についても同様に意識すべき点です。

この課題曲は特にテンポがめまぐるしく変わります。

重要なのは「楽譜に書いてあるからそのテンポで演奏する」ではなく、

「テンポが変化すること、その指定テンポで演奏することで、作品がどのような印象になるのか」
「作曲者はそれぞれの場面でどのようなイメージを持っていたのか(どう演奏してほしいと望んでいるのか)」

を考え、演奏に反映させることです。
自分のイメージしたことが作曲家と一致しているかはそれほど重要ではありません。

大切なことは、誰か(メトロノーム含む)のテンポに合わせるという「受身」にならず、自発的にテンポを示していく姿勢です。

決して「書いてあるからやる」にならないように注意しましょう。


[全演奏者の個性を持ち寄る合奏]
合奏は作品を完成させる場です。

理想を言えば、合奏が間違いを修正する場にはなりたくはありません。
誰かひとりを捕まえて譜面と演奏が違うことを指摘していると、その他の人たちはじっと待っていることになり、非効率的です。
できれば合奏までにそういったことは修正しておきたいですね。

ところで、最初の合奏時によく「指揮者の指示待ち」の人を見かけます。
テンポについて言えば、指揮者がどのようなテンポで演奏するのかを待っているだけの人です。

「だって、どうせ指揮者に合わせなきゃいけないんだから、決めておいて違ってたら無駄になっちゃうし」

と思うかもしれませんが、それはまったく違います。

合奏というのは、演奏者それぞれが持っている(決めてきた)「その作品に対するイメージ」を持ち寄る場なのです。


[指揮者と奏者の立場を理解しよう]
指揮者は独裁者ではありません。
指揮者はリモコンを持って何十体という楽器を奏でるロボットを操っているのではありません。

指揮者の仕事は現場監督であり、演出家(ディレクター)です。

合奏はまず、参加するそれぞれの奏者が「私だったらこの作品のこの場面はこのように私は演奏する(それが自分が思うベストだから)」といった意思で完成したものを持ち寄ることから始まります。

しかし、奏者は人間ですから、自分がベストだと思う演奏はみんな違いますので、ひとつの作品を複数人で完成させるためには方向性は決めなければなりません。

指揮者はその「方向性」を具体的に示していくのが仕事です。


例えば、指揮者は「今日はみんなで山へハイキングにいきます!」と言うそれが「方向性」です。

指揮者はどこへ行くかを決定しましたが、服装はこれでなければならない、靴は絶対にこれ、お弁当はおにぎり2個で梅限定、おやつは300円までで、遊ぶ道具はボールのみ。登山口からは全員同じ歩幅で右足から踏み出さなければならない、私語厳禁。そんなことは示しませんし、そんな権力は持っていません。

ですから、奏者はそれぞれ「山にどんな格好で、何を持参し、どんなことをして楽しむのか」は自由です。

ただし、ドレスを着てきたり、テレビゲームを持っていったり、浮き輪とシュノーケルを装備したりするのは常識的におかしいし、方向性を乱してしまう可能性が高いですよね。

その線引きがきちんとできていれば、奏者というのは基本的に何をしても自由なのです。

逆に、山登りに参加して、みんなが自主的に遊んでいる中で、ひとり何も意思を持たずに立ち尽くし、指揮者が気を使って「時速3kmで東に向かって50歩歩きましょう」といちいち指示されないと何もしないとか、そういった受身の姿勢でいては指揮者も大変ですし、誰も面白くありませんよね。


[指揮者の指摘は「否定」ではありません]
この、「奏者は方向性さえ守れば基本的に自由」というのは、音楽に置き換えるならば「楽譜に書いてあることを守って、周りに迷惑をかけてしまうような非常識な表現をしなければ、何をやっても自由」ということだと思ってください。その線引きは指揮者が決めることが多いです。

よって、指揮者がどう指示してくるかに関係なく、まずは自分が納得できる完成度まで上げておき、それを主張することから合奏が始まるのが理想です。

もしそのとき、指揮者が自分の作り上げたものと全然違う表現や提案を示してきても、それはあなたを否定したわけではありません。あくまでも方向性を定めるためのアドバイスなだけですから落ち込んだり傷ついたりする必要はありません。むしろ名指しで「ここはこうやって作るよ」と指揮者から言われたということは、それだけしっかりしとした(指揮者のイメージとは異なる)主張があった、と捉えてください。相手に伝わる表現力があることはとても素晴らしいことです。


《音をブレンドする?》
以前、「音をブレンドさせるとは」という記事を書きました。詳しくはリンク先の記事をご覧いただければと思いますが、ざっくり言うと、「コーヒーにミルクを混ぜたらミルクコーヒーになった」「野菜と果物をミキサーにかけたらジュースになった」という「変化」とはまったく違う、ということです。

楽器の音はその楽器が持っている唯一の音です。ですから、「音をブレンドする」というのは、自分の楽器の音を否定し、未知なる音色を全員で生み出すのではなく、楽器ごとの(奏者ごとの)ベストな音を出し合ったことで生まれるサウンドを指します。

例えばこの課題曲1「スケルツァンド」の場合、トランペットパートと同じ動きをしている楽器がどんどん変化していきます。スコアをざっと見た限りでは、以下のような組み合わせがありました。

・Tutti(全員)で
・金管楽器全員で
・木管楽器と
・サックスとホルンと
・低音木管と
・中音木管と
・ホルンと
・トランペットパートだけで
・ソロで

同じうごきを異なる楽器で演奏すると、それぞれ違う響きが生まれます。作品や作曲者によってもいろいろですが、ある程度の「組み合わせの良い楽器」があります。一番一般的なのはトロンボーンと一緒にうごくパターンです。ちょうどオクターブ下でトロンボーンが同じうごきをすると、非常に力強い演奏になります。
また、サックスと一緒に演奏すると、ビッグバンドジャズやポップスのホーンセクションのような独特な響きが聴こえてきます。

しかし、フルートなどは、中音域で出力がとてもあるトランペットと一緒に演奏すると、音域が違えども立場的に似た存在なので、上手に交わることが難しいように感じます。それがかえって面白い響きを生み出す、とも言えるのですが。

そういった意味で、一般的に吹奏楽だと一緒に同じうごきをすることの多いパートは決まってきて、作曲家それぞれが好きな組み合わせがあるように感じますが、この作品は実験的なのか具体的に求めている響きがあってなのかわかりませんが、それがどんどん変わっていくことがとてもユニークです。

ぜひ場面ごとに変化する楽器の組み合わせを理解し、それらの楽器と一緒に練習する時間を設けてください。


《休符が含まれるフレーズ》
この作品には以下のような箇所があります。





パート譜だけで見るとこのようになっていて、シンプルで難しいところではありません。しかし、この作品のネックになる部分のひとつだと思います。

こういった部分が何事もなくすんなり合奏でできてしまうバンドは、アンサンブル基礎力があるバンドです。日頃からフレーズを感じていたり、自発的なテンポを持っていたり、自分以外の音に耳を傾けて合奏をしているところだと思います。

反対に、日頃からメロトノームに合わせて一生懸命タイミングを合わせた練習ばかりしている奏者がたくさんいるバンドだと、合奏のときに不安定になったり演奏が崩れてしまうかもしれません。

合奏で崩れてしまう一番の原因は「パート譜しか見ていない」「他のパートの音を聴いていない」ことが大きな原因です。
では、先ほどの譜例に、他の楽器が何をしているのか足してみましょう。



いかがでしょうか。トランペットの休符のところを埋めるように木管楽器のメロディがあるので、聴いている側としては、ずっと音が聴こえている場面です。パート譜だけを一生懸命見て、「チャッチャ→ウン→チャッチャ→ウン」とか感じた演奏では、音楽の流れはどんどん重くなり、流れが止まってしまいます。
したがって、木管楽器や他のすべてのパートによって完成した「音楽の完成図」を意識した上で演奏することが重要です。

そのためには最初の合奏までに音楽の完成図であるスコアを読み、自分以外のパートがどんなことをしているのか、自分と他の楽器がどの場面でどのように関わりあっているのかを把握しておくとスムーズな演奏になると思います。

それが「アンサンブル力」を身につけるとても大切なことのひとつです。


ということで2回に渡って課題曲1について書いてみました。
作品についてあまり突っ込んだ内容にはなっていませんが、どんな作品にも通用する基本的で大切なことを沢山発信してまいりますので、引き続きご覧いただければ幸いです。

それでは、次回からは他の作品について触れていきます。
また来週!


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at 06:49, 荻原明(おぎわらあきら), 吹奏楽コンクール課題曲2017

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