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<< 最近の「宝島」の演奏 | main | メトロノームは練習に必要か 2 >>


メトロノームは練習に必要か 1


















みなさんこんにちは!

前回は吹奏楽で大人気の「宝島」のテンポについて書きました。速すぎやしないか、と。
僕の個人的感想なので、当然、楽曲の演奏テンポは指揮者や団体ごとに自由です。

しかし、音楽…特にオーケストラや吹奏楽などといったクラシック音楽(寄り)の演奏形式、いわゆる芸術といわれる分野は、「創作した人(音楽の場合は作曲者、編曲者)」と「演奏する人」のバランスが大切になります。

作編曲者は、その作品をどのように演奏して欲しいか、具体的な完成図を持った上で楽譜にしています。しかし作曲者が書いた楽譜がそこに存在しているだけでは大半の人間には、それがどんな音として聴こえるのかがわかりません。ですから、演奏者はその作品がどのようなものなのかを聴く人に伝える役割、「仲介役」を担っていると言えます。

しかし、それだけだったらこの時代、コンピュータにでもやってもらえばいいだけです。ということは演奏者には他にも大事なことがあるのです。

それが「自分の心を作品に込める」という作業。
演奏する作品がどのような完成図になるかを理解した上で、「自分だったらこう表現する(したい)」という心を入れることが必須です。そうすることで、「その奏者しかできないその作品の表現」が生まれるのです。

お客さんは、その作品を聴きたいというだけでなく、「この人だったらその作品をどのように演奏してくれるのだろう」という期待も含め、聴いてくれています。

そのような関係性があるからこそ、クラシック音楽は非常に長い間、様々な奏者によって何度も何度も色あせることなく演奏され続けらているのです。


話を戻すと、「宝島」もどんなイメージを持って演奏するかは、個人や団体の自由で結構です。しかし、それは「原曲と吹奏楽編曲作品としての存在を尊重(理解)した上で」という、約束があります。

ということは編曲された意図…どんな完成図になっているのかを理解して、「それだったら自分はこんなテンポで演奏したい!だってそれが一番カッコイイと思うから!」と表現して欲しいんですね。
奏者の気分の高揚だけに任せて、編曲作品が活きてこない演奏表現はするべきではなく、最近はだいぶテンポが速くて、この作品の持っているメロディの良さや、サンバ形式を採用した編曲の効果が活かされていないと感じる演奏が多いと思い、このような記事を書いたわけです。

ですから、前回の記事に関しては、単純な個人的見解ではない、ということを理解してもらえれば嬉しいです。

ということでテンポの話題になりましたので、今回はその流れで書いていきます。


《メトロノーム》
みなさんは、練習時にメトロノームを使いますか?
吹奏楽部にはひとりひとつあるんですか?というくらい沢山のメトロノームが置いてあるところもすくなくありません。しかも、びっくりするくらい巨大なメトロノームを指揮台に置いてガッチンガッチン鳴らしているところもよく見かけます。

どうでもいいですがメトロノームってどのくらいまで巨大化できるんですかね?人間と同じくらいのサイズになると、横に立つと危険ですよね。



さて、このメトロノーム、性格な「ビート」を刻んでくれる単純かつ便利な道具ではありますが、みなさんはこれをどんな目的を持って使っていますか?

これがきちんと答えられる方は、メトロノームを効果的に使っていると思います。

しかし、

「楽譜に書いてあるテンポ通りの演奏をするために、メトロノームに合わせている」
「タテが(他の奏者と)ずれないようにするために全員でメトロノームに合わせて練習している」

などをメトロノームの使い方、目的としている方は、要注意です。


《メトロノーム本来の目的》
メトロノームは本来、『作曲者(編曲者)が想定しているテンポを奏者へ正確に伝えるため』に存在した、と考えられます。
古くはベートーヴェンが使っていたようですが、テンポというのは「Allegro(=快活に)」とか「Andante(=ほどよくゆっくりと/歩くように)」などといった「楽語」で示すことが昔から一般的で、今も使われています。作品の持つ雰囲気を伝えるにはこの速度に関する楽語は重要な存在ですが、人によって受け取る「快活さ」や「ほどよいゆっくり感」はかなり違います。よって正確にテンポを伝えるためには「数値化」されているほうが便利なわけです。

「Allegroって書いてあったらか1拍120くらいなのかと思ったら、132だったんだ!想像以上に速いテンポを想定した作品なんだね!」

というやりとりによって、作曲者が「遅いなあ、違うんだよなあ」とガッカリすることもなく、演奏できる便利なツールというわけです。

よって、メトロノームは具体的なテンポを「理解する」ために用いることが本来の使用目的なのです。


それがいつの間にか「正確なリズムを刻み続ける道具」になっていました。
メトロノームに合わせて楽譜を演奏する。この行為、100%悪いわけではありませんが、決して良い使い方だとは思いません。

なぜかわかりますか?
それは

「他力本願」だからです。


《「走る」演奏を解決するには》
テンポというのは、自分が生み出すもの、自分の中に作り上げるものです。

そしてテンポをキープするのは、奏者ひとりひとりの「自覚」です。
(指揮者は?と思うかもしれませんが、指揮者は本来そんな仕事をする人ではありません!指揮者をメトロノーム的テンポ制御装置のように見てはいけませんし、指揮をされる方もそれを意識してはいけません)。

「でも、合奏で「走る!(テンポキープができていない)」と指摘されたから、メトロノームを使って練習するのはダメなの?」

という意見があるかもしれませんが、メトロノームをカチカチ鳴ら続けている最中は、それに合わせて吹けても、合奏になるとやっぱり指摘をされた経験、きっとあると思います。

「それは、自分の練習量が足りないからだよ」
「もっとメトロノームを使って正確にテンポを刻めるようになれば、走らなくなるよ」

という意見があるかもしれませんが、…確かに何回も何十回も何十時間も同じことを繰り返していけば、まるでロボットのようなテンポを刻めるようになるかもしれません。しかし、我々が目指していることは、そんな単純なことなのでしょうか。音楽とはそういうものなのでしょうか。

「正確な(メトロノームのような)テンポで演奏すること」と「走らないように演奏すること」が混同していませんか?

仮に、正確な機械的テンポが本当に求められているのであれば、ポップスのレコーディングのように、本番も全員イヤホンでもして、クリック音を聴きながら演奏したほうがいいですし、今の技術ならいくらでも可能でしょう。しかし、そんなことをして舞台でお客さんを前に演奏をしている管弦楽団や吹奏楽団はどこにもいません。

「それは、その団体が上手いんだよ」
「個人の実力の問題だよ」

という意見があるかもしれませんが、そうではありません。「走る」のは全然違うところに理由があるのです。

ざっくり言えば「ビート感(こまかなテンポ感)」と同時に「大きなフレーズ感」を作り出すことでほとんどの場合は解決します。レッスンで走ってしまった場合は、テンポという考え方から一旦離れ、フレーズ感を強く持てる練習を少し行うことでみなさんすぐに良くなります。原因はとても単純なことであり、同時に音楽にとっては何よりも大切なことです。

テンポというのは自分の中に生み出すものなのです。


ということで、長くなりそうなのでここで一旦区切ります。
次週はこの続きです。引き続きご覧下さい!

また来週!



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at 07:02, 荻原明(おぎわらあきら), 練習に対する考え方

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