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最近の「宝島」の演奏


















みなさんこんにちは!

「宝島」、演奏したことありますか?
演奏経験のある方、とても多いと思いますし、吹奏楽経験者なら一度は聴いたことのある作品だと思います。

僕も大好きな曲のひとつですが、最近ホントに流行ってますよね。
元々あの楽譜はニューサウンズ・イン・ブラスのシリーズで1987年の発売されたものです。オリジナルはT-SQUARE(発表当時はTHE SQUARE)の作品。



古いですね!今、現役で吹奏楽部に所属している方は、全然生まれていないくらい古いです。
しかも、もしかすると、オリジナルがあるって知らない方もいらっしゃるかもしれませんね。「ティースクエアってなんだ?」「フュージョンってなんだ?合体でもするのか?」という感じの方もきっといますよね。
それくらい吹奏楽アレンジが秀逸で、多くの人に親しまれているということなのでしょう。


《流行は循環する》
宝島も含めて、ここ5,6年くらいでしょうか。僕としては「うわ!懐かしい!」「中学生のとき吹いた!」「昔流行ってたね!」という曲を今まさに演奏している吹奏楽団体やレッスンで楽譜を持参する方が多いです。

なぜだろう、と考えてみたのですが、ちょうど当時(25年くらい前)に演奏していた中高生吹奏楽部員だった子どもたちが、今はすっかり大人になって、気づけば吹奏楽部の顧問になっていたり、指導者になっていたり、一般バンドの中心的存在になっていたりするのではないか、と思うのです。その人たちが選曲するわけですから、おのずと昔やった曲を再演(もしかするとリベンジ?)したいという流れになるのは当然ですよね。

多分、そんなことも含めて、懐かしい曲を演奏する団体が多いのだと思っています。

ですから、またこの先20年くらいすると再燃してくる曲って多いのかもしれません。
ファッションみたいに吹奏楽曲も流行は循環しているようです。


《宝島の気になること》
さて、大人気の宝島ですが、そもそも「ラッパの吹き方」ブログで課題曲以外にひとつの作品を名指しで書くなんてこと初めてなのです(多分)。

なぜ書いたのかと言いますと、ひとつ言いたいことがあるのです。それは

「最近の『宝島』のテンポ、速すぎやしませんか?」

ということ。


《テンポの境界線》
テンポは、その作品の印象を大きく左右します。

一般的には速いテンポは「元気」「活発」「賑やか」

このようなイメージを与えることが多いです。

しかし、テンポが速すぎると、「慌ただしい」「せわしない」「乱雑」

といったネガティブな印象を与えてしまいます。

ではこの「速い」と「速すぎる」境界線はどこにあるのでしょうか。


《テンポも主観的ではなく客観的》
(速い)テンポの境界線は

「細かな音(リズム)がきちんと聴く人の耳に届いているか」

です。自分が演奏できているか、ではありません。聴く人がどうかが重要なのです。

ですから、テンポを上げすぎた結果、楽譜通りに演奏できなくなってしまうのはアウトです。

音楽に関しては何でもそうですが、奏者の主観で演奏するのは良くありません。必ず聴く人の立場になって客観的に演奏すべきです。


《「宝島」の場合》
吹奏楽編曲版「宝島」は、ラテンパーカッションを多用したサンバのリズムをベースに書かれています。そして、「フレーズ感たっぷりの雄大なメロディ」が、オリジナル作品そのものの持っている性質です。

サンバはシンコペーションや16分音符(休符)を中心としたリズムで構成されていて、意外に細かい音が多いです。横にスルスルと流れてしまうような音楽ではなく、拍感を強く感じられる重いリズムが含まれた音楽です。

そして、もともと16ビートの音楽なのでテンポが速くなくても活発な印象を持ちます。

この細かな16分音符(休符)から生まれるリズム感、ビート感を効果的に演奏し、しかもそれが聴く人の耳にしっかり届かせるためには、奏者が必死に音符を並べて演奏せざるを得ない速すぎるテンポでは、編曲意図も活かされません。

ましてやトランペット、トロンボーン吹きにとっては、よく難関と言われている「練習番号H」のSoli(ソリ:Soloの複数形)があります。アルトサックスにもカッコイイソロが2回も出てきます。これも16分音符の連続でなかなか手強い。バックのバンドの音が厚すぎて、あまり聴こえないパターンも多く、ちょっとかわいそうなときもあります。

トランペット、トロンボーンの方の中には「練習番号H」が大変!吹けない!と言う方がとても多いのですが、テンポがもっと落ち着いて、サンバのビート感が生まれれば、自然と長いフレーズ感を持つことができますから、そのメロディが「それらしく」表現できるのです。速く設定したメトロノームに一生懸命はめようとしているから、できない!難しい!となってしまうのです。「宝島」編曲版の本来曲の持っている「良さ」が活かされないほどに速いテンポで演奏してしまえば、演奏できないのは当たり前です。

全部の音がしっかり聴こえて、全部の休符がしっかり感じられて、長く雄大なフレーズ感を持ったメロディやオブリガードを表現し、打楽器のビート感、シンコペーションがシンコペーションとして効果を発揮するサンバのリズム感を出すために、提案します。

「四分音符=112で演奏してみませんか?」

カッコイイと思うんだけどなぁ。ダメですかね。
(ってか、楽譜的にはそのテンポなんですけどね)


《奏者は冷静にアクティブで》
僕は世代的にも、オリジナルのTHE SQUAREを先に聴いていたから尚更なのかもしれませんが、吹奏楽編曲のほとんどの演奏で、最初のアゴゴを聴いた瞬間に「速い!!」と感じてしまい、この先に待ち構える音符同士が重なり合った超特急「練習番号H」を想像してしまうのです。

もしかすると、「宝島」はコンサートのアンコールなど、クライマックス的な立ち位置で演奏することが多いから、演奏者のメンタル面の緩み、興奮、演奏に対する集中力の欠如(これで終わる!引退!打ち上げ!...ビール!)などの影響で、テンポ制御が効かなくなっているのかもしれませんが、どうしても速すぎる宝島の演奏からは、作品を雑に扱ってしまっている印象を受けてしまうのです。

興奮したり、作品を聴いて活発さを感じるのは奏者ではなく、お客さんのほうです。
主観ではなく、客観です。

もちろん奏者もアクティブでなければなりませんが、冷静にアクティブな演奏をすることが求められます。
どんなときでも興奮して演奏が乱れてしまうような精神状態になるべきではありません。


ぜひ一度、だまされたと思って一度テンポをグッと落としてフレーズ感をたっぷり持ち、冷静なアクティブさで演奏してみてください。
アゴゴ担当の方、パーカッションの方、ぜひお願いします!

遅いテンポのほうがカッコイイと思うんだけどなぁ。。。


ということで、今回はここまでです。
テンポの話をしたので、次回も関連した内容を書いてみようと思います。

それでは、また来週!


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at 07:54, 荻原明(おぎわらあきら), 本番・合奏練習

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