smtwtfs
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< August 2020 >>
profile
ogiwarasite.jpg















eventsmini.jpg

RappaVer2Bana_waku.jpg

academySMALL.jpg
recommend
トランペット ウォームアップ本 (MyISBN - デザインエッグ社)
トランペット ウォームアップ本 (MyISBN - デザインエッグ社) (JUGEMレビュー »)
荻原 明
【販売部数1000部達成!】「ラッパの吹き方」ブログ著者、荻原明 初の教則本!ウォームアップと奏法の基礎を身につけられる一冊です!
recommend
まるごとトランペットの本
まるごとトランペットの本 (JUGEMレビュー »)
荻原 明
「ラッパの吹き方」から生まれた「まるごとトランペットの本」発売中です!
プレスト音楽教室
プレスト音楽教室 当ブログ著者、荻原明が講師をしている音楽教室です。生徒さん随時受付中です!
ラッパの吹き方bot/Twitter
ラッパの吹き方bot 「ラッパの吹き方」ブログから抜粋した1400以上のことばと記事の紹介をしています。練習のお供に、ぜひご活用下さい!
ラッパの吹き方 Facebook
ラッパの吹き方フェイスブック ラッパの吹き方Facebookでは新着記事の紹介のほか、"note"でのハイノート本原稿公開の更新情報、これまでの記事を発掘して紹介をしております。
links
mobile
qrcode
 スマホ版表示に変更

※スマートフォンで閲覧している時のみ作動します
        
サイト内検索はこちら↓
new entries
categories




archives
others
無料ブログ作成サービス JUGEM
<< 相手を信じること | main | トランペット内のパート分け >>


電波の送受信(アンサンブル)


















みなさんこんにちは!

先週に引き続きアンサンブルや合奏に役立つ内容を書いていきますね。

《電波の送受信》



みなさん携帯電話は持っていますか?
携帯電話は目には見えない電波を使って電話をしたりメールやインターネットをすることができますよね。
アンサンブルや合奏など複数の人と演奏をする時、自分自身がこの携帯電話のような機能、力を持っていて欲しいのです。
別にメールができる機能を持てと言っているのではありませんよ。そうではなく、アンサンブルをする時に自分自身が圏外になってはいけないのです。要するに複数で演奏しているにもかかわらず、一人の世界になって没頭した演奏をしてはいけません、ということ。
先週のブログで書いたように、相手がいて初めてアンサンブルを作ることができるのです。相手と「一緒にひとつの曲を作り上げるのだ」という意識を常に持ち続けていないければ、単に『集団で一斉に音を出しているだけ』であって、アンサンブルとは言えません。

まずは受信についてですが、オーケストラや吹奏楽で、となりのトランペット奏者と一緒のタイミングで音を出すシーンは非常に多いですよね。その時に指揮者の振る棒とそれに合わせようと思っている自分だけのタイミングをだけで音を出してしまっている人、結構いませんか?そうなってはいけないと思いつつも、難しいパッセージやいきなりハイノートから吹かなければならない時ほどいつのまにか自分ひとりの世界になってしまいがちです。ですがそれではアンサンブルは成立しません。一緒のタイミングで音を出す相手の呼吸を感じながら(そして相手を信じて)、一緒の音のかたまりを作り上げるのだと意識して(決してひとりだけで音楽を作り上げているのではないという気持ちを強く持って)相手と呼吸を合わせていくことがとても大切です。

他のパートから受信することも大切です。
例えば少し離れたところにいるホルンパートが、トランペットが入る前から何かのフレーズを吹いているとします。そのホルンパートにかぶさるようにトランペットが一緒に入る時、ホルンがそれまで演奏してきたものを「受け入れて」演奏することが大切です。
自分の目の前にあるパート譜だけを見ていたら、ホルンが吹いている箇所は単なる長休符(複数の小節を続けて演奏しない時に数字で休む小節数を表している省略記号)でしかありません。ですが、自分が吹いていないからと言って音楽が止まっているわけではありませんね。他のパートは頑張って「良い音楽」を作っています。そこで自分が休みだからとボケーっとしているのは良くありません。休みの時にも一丸となって音楽を作り上げている人たちが大勢いるのです。そしてその音楽に自分自身も長休符が終われば参加していくのですから、それまでに他の人たちが作り上げてきた音楽を引き継いでいかなければなりません。
ですからホルンが先に演奏をしていて、そこにトランペットが参加してくる時もそれまでホルンパートが作り上げてきたものを「さらに良いものにするため(ぶち壊さないように)」演奏しなければいけません。そのためには例え演奏していない場面であっても「聴く力」をフルに使っている必要があります。
どんなスタイル・雰囲気で曲を作ってきたか、もっと細かいことを言えばスタッカートやアクセント、テヌートなどのアーティキュレーションやフレージング、呼吸を敏感に感じ取っていくのです。

その演奏を壊さないように引き継いで(加勢して)演奏する場合は、それまで作ってきた音楽を壊さないように参加する必要があるでしょうし、もしかするとトランペットが入ってくる箇所からは(作曲者の意図として)曲が大きく変化する場面かもしれません。その場合は「意外性」を求められる可能性もあります。それらは自分自身が、今演奏している曲の流れを理解している必要がありますし、どう演奏すべきか自分で(トランペットパート全員で)考え、決めておく必要もあります。しかし作品がどう流れていくにせよ、それまで作り上げてきた他の人たちの演奏を引き継いでいくことには変わりありません。自分が休みの時にも「聴く」ということを怠っては良い音楽を作り上げることは不可能です。


そして「送信する」ということですが、これは今書いてきたホルンとトランペットの例を逆に考えてもらえればわかると思います。
トランペットパートが先に何らかのフレーズを演奏して、続けて他のパートが参加してくる時、それを知らずに勝手にどんどん一人歩きしてしまってはみんなが付いて来れません。「この場面からは他のパートも一緒に入ってくるんだ」ということを知っておくことが大前提で、それを理解した上で演奏するのです。
後から参加してくるパートに媚びて「歩調を合わせよう」と考える必要はありません。そうすると合奏全体が崩れてしまいます。そうではなく、トランペットパートが先頭に立って他のパートを引っ張ってあげる気持ち、演奏を持つことが大切です。「みんな行くぞ!付いてこい!」という気持ちです。
トランペットはTutti(トゥッティ=全員での演奏)の時にもこの役目を担うことが非常に多いです。ですから、気持ちはいつも強く、リーダーシップを持って演奏する楽器だと自覚しておきましょう。「いやあ、自分なんてそんなガラじゃないですから。みんなの後ろにコソっと付いていくんで気にしないで下さい」なんて気持ちじゃトランペットは務まりません。

誤解をしないように書いておきますが「リーダーシップ」と「自分勝手」を混同しないようにして下さい。リーダーというのはあくまで他の人たちが「自信を持って参加できる」立場ではないといけません。他の人たちが付いてこられないような演奏を身勝手にしているようではリーダー失格です。「信頼」されてこそのリーダーですから、演奏の場合も「自分はどんな演奏をしているのか」ということを他のパートに強く送信し続ける必要がありますし、それを理解してもらえなければなりません。相手が到底付いていけないようなめちゃくちゃな表現や演奏では付いて行こうにも無理ですよね。


《言葉のない会話》

このように合奏というのは「言葉のない会話」と言えます。
人間は「心」を持つ生き物ですから、例え言葉がなくても「目」や「心」で気持ちを伝えることができます。それに加えて「音」を使って自分の気持ちを表現することによって気持ちを送受信ができるのが「音楽」です。

先程も少し触れましたが、個々のプレイヤーが同時に音を出しているだけでは「合奏」は成立しません。「音(表現)での会話」を全員で出来て初めて合奏になるのです。

みなさんテレビで政治家の討論番組を見たことがあるでしょうか。
政治家の方々は自分や自分の所属している党の考え方が非常に強いのでしょうが、とにかく相手の考えを聞くより前に自分が思ったことをどんどん喋ろうとします。まるで先に言ったもの勝ちのように相手の言葉を遮ってまででも自分の声を荒げて喋り倒します。そんな人が何人も集まってしまうのですから、結局誰が何を言ってるのかさっぱりわからなくなります。良い歳した大人がぎゃあぎゃあ吠えているウルサイだけの番組です。

ここまでひどくはないのですが、たまに討論番組のような合奏をしているところを見かけます。みんなそれぞれが一生懸命頑張っているのはとてもよくわかるのですが、肝心な「耳」を使ってなく、個々の世界に入り込んでしまっている合奏です。指揮者対それぞれの奏者といった感じです。「討論番組的合奏」から脱出するためには、それぞれのプレイヤーが「耳」を使って相手の音を聴くことをすればいいのです。となりのトランペット奏者の音を聴く、前後左右にいる他の楽器の人たちの演奏に耳を傾ける、心を受け止める(=受信)。そして自分自身の意思や心を音に乗せて他の人全員に送信すること。これを全員が強く意識して、リーダーシップを取ったり、他のリーダーに歩調を合わせて同じゴールを目指して行くだけで(目には見えない「音楽と心の電波網」が密接につながり合う状態を作り上げられたら)、それまでと同じメンバーが演奏していたとは思えないほど「良いアンサンブル」に変化するものです。


《「聴く」と「聞く」》

他のプレイヤーの演奏に耳を傾けるという行為も、単に耳という器官を使っているだけではアンサンブルは成立しません。それは漢字にすれば『聞く』という行為です。

耳という器官から入ってきた相手の音を「心で感じ取る」「心で受け止める」ことをして初めてこそのアンサンブルと言えます。漢字にすれば『聴く」です。

『聴く』という漢字は「耳」「目」「心」というパーツから出来ています。これだけでも充分わかりますよね。


音楽をしている時も友達と会話をしている時もお互いが「聞く」ではなく「聴く」ことができると良いですよね!
それではまた来週!




当ブログの写真・記事等すべての無断利用、無断転載を禁止します。

at 11:12, 荻原明(おぎわらあきら), 本番・合奏練習

-, trackbacks(0), pookmark

trackback
url:トラックバック機能は終了しました。