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空気の使い方 1


















みなさんこんにちは!

トランペットをはじめとした管楽器は体内で「空気」の圧力をコントロールすることで音を発生させています。この空気は車を走らせるガソリンや機械を動かすための電気のような存在と言ってもいいかもしれません。

ですから、どうしても管楽器の話題になれば「空気」というワードが出てくるわけですが、あまりにその話題が多すぎて混乱している場面が多いように感じます。

そこで今週から楽器を演奏する上で必要な「空気」について考えてみたいと思います。


《空気ってなんだろう》
そもそもトランペットを演奏する上での「空気」とは何でしょうか。なぜ空気が必要なのでしょうか。

A.音を出すため。

正解です。ではもっと具体的に空気が何をしてくれているのでしょうか。

A.唇を振動させてくれる。

正解。ではもっと具体的に、空気がどのようにして唇を振動させているのでしょうか。

A.……。


このような流れで、どんどん突き詰めていくと、どこかで答えに行き詰まってしまうことが多いのですが、実はこの突き詰めた先に様々な事柄が解決できるポイントを含んでいることもあるのです。


体内にある空気に圧力がかかり、その空気が唇を通過しただけでは振動は起こりません。大切なのは、マウスピースや楽器の持っている抵抗感なんです。体内の空気圧と楽器の抵抗感のバランスが整ったとき、その間にある唇(アパチュア)が振動を自然発生させるというのが音を出す原理と言えます。

しかしこう思った方がいるはず。
「楽器がなくてもバズィングできるよ!(しているよ!/させているよ!)」

実はこの自力でバズィングを発声させる行為(差別化するために僕はセルフバズィングと呼んでいます)は、トランペットから音を出すことは可能ですが、正しい音の出し方ではありません。僕もトランペットを初めて手にした中学1年のとき、このセルフバズィングをまず教わりました。これができるようにならないとマウスピースは渡せないよ、という条件付きで。

マウスピースの中でセルフバズィングを行うことが、トランペットから音を出す方法なのだ、と学んだわけです。

最初の教わり方がこれだったものですから、修正して、正しい演奏の仕方を習得するのに相当な時間がかかることになりました。

セルフバズィングで音を出すことによって起こる様々な弊害(表現力の狭さ、音色の悪化、ピッチの悪化、筋力バテの誘発、コントロール不能からくるハイノートへの難解さなど)と解決する方法がない不毛な争いをしながら楽器を吹いていても楽しくないはずです。

ぜひとも唇は「うごき」によって形成されたアパチュアという「単なる穴」を用意しておくだけの勇気を持つようにしましょう。
もし今、セフルバズィングで楽器を吹いている方は、一度リセットして、ゆっくり時間をかけ、唇が振動を発生する空気圧とアパチュアサイズのバランスを見つけてください。
この奏法を見つけるのはそれほど大変なことではありません。ただの「動き」なので、今よりもずっと楽な音の出し方ができるようになるはずです。


ということで少し脇道にそれてしまいましたが、空気というのは、「唇を振動させて音を発生させることができるもの」ということです。この空気の使い方で以下のような変化を起こすことができます。

空気が流れる時間=音の長さ
空気の流れるスピード=音の高さ


《空気はタダ…だけど》
「空気はタダなんだから(思い切り使いなさい)」と言われたことはありますか?

要は「もっと息吸ってたくさん吐け」の意味で使っているのですが、この言葉が管楽器を演奏する上で結構邪魔をしているように感じています。

僕の知っている限り、レッスンや講習会などで拝見したトランペット吹きの方の(きっと)全員は、当初とてもたくさん空気を吸っているか、沢山使おうと頑張っています。もう「吸いすぎ」なくらい吸っているか、吸おうとしています。吸引しすぎ。

きっと頭の片隅に(無意識に)「トランペットはどんなときでも大量の空気を必要とする」と、思い込んでいるからかもしれません。

しかし本当にそうでしょうか。
先ほどの話を思い出してください。空気がアパチュアという穴を通過する際、バランスが整うと自然発生的に唇が振動する(=音が出る)というのは、何も強い圧力である必要はありません。非常に低圧でも、バランスさえ整えば良いわけです。

僕はレッスンでも、先日発売した「トランペットウォームアップ本」でも解説していますが、「ほんの少しの空気でも音が出る状態」を目指すよう発信しています。そうすれば究極に燃費の良い状態になり、楽器を吹くことがとても楽になるからです。

少しの空気で充分演奏できるわけですから、いつも大量にこれでもかと空気を体内に吸い込む必要などありません。
空気を大量に必要とするのは、長いフレーズを吹く時と、(高音域に比べて)低音域を吹くとき、(小さい音量に比べて)大きな音量で吹くときです。

要するにこれから演奏するものによってどのくらいの空気を取り込むかは常に変化する、ということであり、いつも大量に取り込む必要はないのです。

そしてもうひとつの問題があります。たくさん吸ったからたくさん使おうと思いすぎるあまり、吹くときに必要以上に大量の空気を使ってしまい、上手くコントロールができなくなってしまうことです。圧力はかければ良いというものではありません。高圧状態はパワープレイの元になってしまいます。しかも高音域になればなるほど圧力をかけようとしてしまうので、バランスが崩れて上手に出せません。

こういった「呼気(空気を出す行為)」の時にも「空気はタダ」の発想が邪魔をしてしまうのです。


《吸引しない吸気》
そして、「空気は沢山吸うもの(=大量に使わないと吹けない)」と思っていると、どんなときでも一生懸命大量の空気を取り込もうとするものですから、体に負担(力)をかけて「吸引」をしてしまうことが多くなります。
しかし吸引は食事をするときの力をかけて口の中へ「吸い上げる」行為です。これは肺(胸膜腔)の陰圧によって起こる通常の呼吸運動とは違うものです。空気を肺に入れる目的は同じであっても、体の使い方がまるで異なっており、吸引によって入れると苦労しているわりにはそもそも量が入らず、無理に入れたので肺が痛みを覚えたりと、体への負担が強いのです。

ただ、吸引してしまう気持ちもわからなくありません。
力で吸引すると「おおおお、自分今すげー空気吸ってる!超頑張ってる!」そんな意識になるんです。頑張って力を使っているという強い実感。
しかし呼吸は体にとって自然な行為、人間が生きるために必要な行為は、そもそも自覚がないことが多いんです。胃酸が放出されたその刺激を感じますか?腸のゼンドウ運動が気になりますか?心臓の鼓動が気になって生活できませんか?息をしている回数をいちいち数えられますか?ね。


ということで今回はここまでです。
次週も呼吸の続き。「効率良い呼吸の方法」について解説します。

それではまた来週!


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at 08:56, 荻原明(おぎわらあきら), 呼吸

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