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吹奏楽コンクール課題曲2016トランペット解説【2.スペインの市場で / 山本雅一】後編


















みなさんこんにちは!

ただ今、吹奏楽コンクール課題曲トランペット解説実施中です。今週は課題曲2「スペインの市場で」の後編です。これで、今年度の課題曲すべての解説が完了します。他の作品解説は以下のリンクよりご覧ください。

課題曲4.マーチ「クローバー・グラウンド」前編
課題曲4.マーチ「クローバー・グラウンド」後編
課題曲5.焔 前編
課題曲5.焔 後編
課題曲3.ある英雄の記憶 〜「虹の国と氷の国」より 前編
課題曲3.ある英雄の記憶 〜「虹の国と氷の国」より 後編
課題曲1.マーチ・スカイブルー・ドリーム 前編
課題曲1.マーチ・スカイブルー・ドリーム 後編
課題曲2.スペインの市場で 前編

この作品を演奏しない方も、そもそも課題曲とは無関係の方にも参考になることをできる限り書いておりますので、他の作品解説も目を通してみてください。

それでは今週は順を追って解説していきますが、演奏するにあたって非常に重要なことを先週の記事に書きました。拍子の取り方をまず理解しておかないとこの作品は演奏しにくいので、読んでいない方はまず「課題曲2.スペインの市場で/前編」に書いてあることを理解してからこちらの記事を読み進めてください。


《指揮者の振り方に左右されないように》
場面ごとの解説をする前に、前回の記事で話題にしたように3/4拍子と6/8拍子が混在している音楽です。よって、指揮者がどちらで振るかは、それがメロディに対してなのか、リズムに対してなのかで変化していくものだ、と覚悟しておくと良いでしょう。要するに、「指揮棒の動きに合わせる」「指揮者の棒の動きと拍と合致させる」なんて意識を持ってしまうと、とたんに演奏が崩れてしまいますし、そもそも指揮者は「人間メトロノーム」ではありませんから、テンポキープするための機械のように見ないよう、注意しましょう。指揮者にテンポを出してもらうのではなく、自主的にテンポを培っていくことが、この作品に限らず重要です。


【10小節目】
ここは3/4拍子ではありますが、6/8拍子として捉えてください。連桁(れんこう:8分音符以上に付いている「旗」が隣同士くっつき合って一本の太い横棒になったもの)の付け方を6/8拍子に書き直してみてください(練習番号Bと同じ捉え方にする)。頭の中の音楽(聴こえてくる音楽)と楽譜の拍子が一致すれば、それだけで吹きやすくなります。

これと同じような場面がこの先何度も出てくるので、それぞれ書き直すなど工夫して読みやすくしてみましょう。


【33小節目】
この小節だけ3/4拍子でとります。先週の記事でもこの小節を話題に出しました。



この楽譜を3/4に書き換えるとこうなります



これで簡単になりました。
ちなみに、その前後の小節は6/8ですので、ジャンプ力の加減(前回の記事参照)の切り替えをできるようにしておきましょう。


【38小節目〜(拍子の取り方)】
ここからめまぐるしく感覚的拍子が変わります。以下を参考にしてください。

38小節も6/8拍子
39〜41小節目は3/4拍子
42小節目は6/8拍子
43小節目〜は3/4拍子


【58小節目アウフタクト】
[指揮を参考にして、アインザッツで合わせる]
非常にシンプルな動きですが、トランペット以外誰も演奏していない「むき出し」なところです。こういった箇所でのアンサンブル力は評価の対象としても非常に重要視されます。

まず、各トランペット奏者が指揮者(指揮棒)に合わせようと、それぞれ「指揮者 対 各演奏者」という一対一の関係になると、一向にアンサンブルになりません。どんなときでも同じですが、「それぞれが指揮者に合わせる」のではなく、「指揮者の指示をきっかけ、参考」にして、「1st(トップ奏者)のアインザッツでアンサンブルをする」ことが大切です。

この点については過去の記事

室内楽(アンサンブル)4
室内楽(アンサンブル)でのアインザッツ

もぜひ参考にしてください。アインザッツをきっかけにしたアンサンブルを日常化するためには、合奏だけでなく様々な練習形態でも同じように行うことが一番です。
パート練習やセクション練習などのときに、メトロノームをカチカチ鳴らしてパートリーダーさんが「1,2,3,4!」とか言って合わせているようでは、アンサンブル力は一向に身につきません。
いわゆる「縦を揃える」とうのは、誰か(メトロノームも含む)の持っている、もしくは表現しているテンポに全員が「合わせにいく」のではなく、確固たるテンポ感、リズム感、フレーズ感をそれぞれの奏者が心や頭の中に強く感じ、それを演奏に表現すること、それと同時に他の奏者のテンポ感やリズム感、フレーズ感を耳や心で感じ取ること。これらがあればメトロームのカチカチに合わせる必要もありませんし、むしろそれがとても窮屈で演奏しにくいものと自覚できることでしょう。

[ピッチ、ハーモニーの合わせ方]
この作品のトランペットは、オクターブやユニゾンで書かれているところが結構あります。オクターブ(8度音程)やユニゾン(1度音程)というのは、ピッチが合っているかどうかが一番わかりやすい音程です。

では、各自のピッチを安定させ、パート内での音程を良くするために、どのような練習をすれば良いでしょうか。

キーボードやチューナーに対して自分の音が正しいかそうでないかを評価する、という行為は音楽的ピッチや音楽的音程感を一向に良くしてくれません。それどころか、「自分の音をどんな手段を使っても、合わせようとする」ことばかりに意識が向いてしまい、ピッチを唇や口周辺の力で変化させ、奏法が崩れてどんどん悪い方向へ進んでいきます。

そもそも、なぜ安定したピッチを求めているのか、根本的な目的を忘れていることが多いのです。美しい響きや美しいメロディを演奏するためにやっていたはずなのに、いつしか「ピッチが安定するためにピッチを安定させる」という目的がさっぱりわからない単なる「作業」になっていることが非常に多いのです。音楽的な目的意識や求めているものを常に明確にしておく必要があります。

では、具体的にどうすればいいのでしょうか。

まず自分の楽器のピッチを安定させるために一番大切なのは「音のツボに当てる」ということです。簡単に言えば、その楽器を持つ一番良くなるポイントで鳴らすこと。すべての音をツボに当てることができれば、もうこれだけで大概はピッチが安定します。
ただ、その楽器の一番良い音=トランペットらしい響きがどういう音なのかを知らなければ目指すもののイメージを持てないので、そこは、生で一流のプロの演奏を聴くとか(録音はあまり参考になりません)、プロにレッスンを受けるなどが必要かもしれません。
そして、すべての音をツボに当てられるためには、「美しい音階(音楽的に美しい音程感)」がないと難しいので、ソルフェージュ力を高めるためのトランペット以外の練習(声に出して歌うなど)やレッスンができると、より近道かと思います。

音のツボを当てられる奏者が揃えば、ある程度の安定したユニゾン、オクターブ、ハーモニーを聴かせることはできます。しかしここでも、「美しいユニゾン」「美しいハーモニー」とはどんな響きなのかを具体的にイメージできるかが非常に大切なので、やはり一流のプロのアンサンブル(楽器や編成問わず)やオーケストラの響きを生で聴くことです。頭の中にイメージのストックが多ければ多いほど、実際の演奏にも影響させやすくなります。

中でもおすすめは、クオリティの高いトロンボーン4重奏や人数の少ない合唱です。バロック音楽などもいいですね(バロック音楽の中でも古楽器で演奏しているものは現代ピッチに比べてとても低いのでびっくりしないでくださいね)。


奏法面から言うと、2人以上の奏者の音が安定した響きに聴こえるためには、単なるチューナー的ピッチの統一ではなく、「音色」「音のスピード感」「演奏スタイル(曲に合っているか)」の要素が非常に大切です。要素や方向性が似ていたり近いもののほうがより安定した響きになるのは想像つくと思います。


ちなみに、65小節目からも同じようにパート内で安定したアンサンブルが求められますが、ここはミュート演奏の指示です。
ミュートの種類にもよりますが、「音のツボ」に当たらないと、くぐもった音になることが多いです。
それに慣れるためにも、ミュートは演奏するときだけ使うのではなく、個人練習などでミュートを付けた状態でずっと安定した演奏ができるか(=音のツボに当たり続けているか)の確認をするために使ってみるのも良いと思います。
また、ミュートはメーカーや種類によって音色が大きく異なりますので、できれば全員が同じミュートで演奏しましょう。


【73小節目】
[テンポの遅い3連符に注意]

ハバネラのメロディには必ずと言っていいほど3連符が出てきます。この、ねっとりとしたメロディが雰囲気を盛り上げているのですが、あまりに歌い込みすぎて、3連符のリズムが崩れてしまわないよう、注意が必要です。
往々にしてこのようなリズムに変形しやすいです。


※わかりやすいように、この作品の倍の長さ(2拍での3連符)に置き換えています。

右のリズムになってしまうと、もはや3連符ではありません。これはポップスによく出てくるリズムで、なんとなく耳に慣れ親しんでいるので、ついついこうなってしまう方も結構多いのです。
対策としては、3連符の最初の音をあまり引っ張りすぎず、すぐに2つ目、3つ目の音に向かってしまうのが良いと思います。そして、3つ目の音を、気持ち長めに歌うことで3連符らしさが出てきます。

ハバネラの間、3連符には注意してください。


【112〜114小節目】
ハバネラから抜け、冒頭の主題に戻ってきたので、また3拍子と6拍子の切り替えに意識してください。
特に、この112小節〜114小節は、楽譜上6/8拍子で書いてありますが、3/4拍子の音楽です。トランペットパート内でのアンサンブル力が試される箇所ですから、拍子の取り方、テンポの感じ方、タンギングのクオリティといった様々なものの統一感を持った上での演奏を心がけましょう。


【練習番号K】
ここから3/4拍子になりますが、最初の小節だけは6/8拍子です。他のパートもすべて6/8拍子ですから、バスクラ、トロンボーン、ユーフォ、テューバ、コントラバスのリズムの感じ方にも注意が必要です。


[まとめ]
この作品は、小編成用での演奏が可能なので、より「ウインドアンサンブル」なオーケストレーションになっています。ということは、自分の担当しているすべての音に対する責任感も大きいのです(自分以外に同じことをしている人が少ないか、だれもいないから)。
心細くなったり、それが緊張の原因になることもあるかもしれませんが、「全員が主役」と意識し、室内楽を楽しんでいるような、それぞれの楽器らしい音色や奏者の個性を生かしたアンサンブルを心がけてください。

みんなが同じ目線で作り上げることを意識し、決して指揮者に付き従う奏者にならないようにしましょう。




ということで、これですべての課題曲解説が終わりました。
次回からは、少し話題を広げて、効率的な練習方法やコンクールなどの舞台に上がるときのこと、メンタル的なことなどを書いていこうと思っていますので、ぜひ引き続きお付き合いください。

それでは、また来週!


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at 05:42, 荻原明(おぎわらあきら), 吹奏楽コンクール課題曲2016

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