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チューニング 2


















みなさんこんにちは!
先週に引き続きチューニングについて解説していきます。

《プロオーケストラのチューニング》
みなさんはプロのオーケストラをコンサートホールなどで聴いたことがありますか?
プロに限ったことではないのかもしれませんが、オーケストラのチューニングはリハーサルの時も本番の時も非常に短時間でチューニングを完了させます。
まず最初にオーボエがAの音を延ばし続け、ヴァイオリンのトップであるコンサートマスターがその音を拾います。その音を弦楽器奏者全員が拾ってチューニングをし、管楽器もそれに続きます。
チューニングの流れは楽団ごとに多少異なるにせよ、この一連の流れは1分もないくらい短い時間で行われます。
編成が100名を越えるような大きなものであってもこれは変わりません。

なぜこんなに短時間で済ませられるのでしょうか。

プロだから、と言ってしまえばそれまでですが、結局のところ管楽器のチューニングというのは楽器そのものを調整するというよりも個人個人の「耳」で合わせているからだと言えるのではないでしょうか。正しいピッチかどうかを判断する力を持っていることが何よりも大切なのだと思います。ですから、このチューニングの時間内だけピッチのことを考えているわけではなく、これから演奏する作品が終わるまで、コンサートが終わるまで常にピッチや音程を感じながら音楽をしているか、ということなんだと思います。
少し乱暴な言い方をすると、弦楽器は各弦のピッチを正確に合わせることができますが、管楽器にとって最初のチューニングは「ピッチの確認」をしているだけで、そこまで重要なものではないのかな、と言えるかもしれません。よほど厳しい環境(室温など)でコンサートをする時以外は、前回も書きましたがしっかりと楽器を鳴らして頭の中に正しいピッチ、美しい音程感を持ってさえいればある程度の正しいピッチは保てるものです。チューニング管を少し入れたり出したりするくらいではそれほどピッチを左右させられるとは思いません。逆に言えばピッチが悪い人はチューニングで何やっても何分かけても急激に良くなったりはしないのです。まあちょっと乱暴な言い方になってしまいますが。。。

《チューニングの手順》
ということで、学校や一般団体などで吹奏楽やオーケストラに参加している方は、とにかく「耳を鍛える」ことを毎日の練習に取り入れることが大切です。どんな音が合っていて、どんな音が合っていないピッチなのかを感じ取れることが前提になります。

■個人でのチューニング
合奏前には、まずは個人でチューナーを使用して、ある程度のピッチを調整しておく必要があります。
前回まで書いた通り、ここで強引な吹き方で強引にピッチを合わせては意味がありません。チューナーは完全に目安として合っていようが合っていなかろうが結果を受け入れて下さい。極端にピッチが悪い時はチューニング管を抜差しして調整しますが、微調整をする時はまず奏法を確認しましょう。極端にマウスピースを唇にプレスしていないか、息はしっかり入っているか(入りすぎてはいないか)、楽器はしっかり鳴っているか(音量は極端に大きい or 小さくはないか)、構え方は安定しているか等。
また、頭の中でしっかりとこれから出すピッチが鳴っているかも非常に重要になります。わけもわからず音を出して、高いとか低いとか思っていても混乱するばかりです。チューナーに音が鳴る機能があればそれでも構いませんし、もっと良いのはピッチの正しいピアノなどの生楽器から音を拾うことができれば、なお良いでしょう。

奏法を少し変えただけでもピッチが安定するはずです。

ピッチを確認する時の音は、いつも自分の楽団でチューニングをしている音(吹奏楽ならBbかもしれませんし、オーケストラならAだと思います)はもちろん合わせますが、それ以外にもいくつか気になる音を合わせておくのも良いかもしれません。トランペットは倍音楽器ですから、例えばBb管なら開放の運指(ピストンを押さないで出せる音)、五線すぐ下のBb、F、五線内のBb、Dなど同じ運指で出せる音を確認しておくのも耳を鍛えるには良いことだと思います。力んだアンブシュアやプレスをしていると、音が高くなるにしたがってピッチも上がってしまいます。そういった奏法では、いくらチューニング管をいじろうとも正しいピッチは出せませんね。ですから、まずはリラックスして音を出せること、そして音程感を持って吹くことが最重要ポイントなんです。

また、このチューニングは合奏前だけに限らず、毎日の練習にも取り入れると、より効果的だと思います。ウォームアップをして楽器と体が温まってから行って下さい。

■同属楽器でのチューニング
個人でピッチの確認ができたら、次は同じパート内で合わせてみましょう。まずは二人で同じピッチを出せるようにチューニングします。
チューナーは前回も説明した通り、純粋に音の振動だけを拾っているにすぎませんので、実際はここからが「耳を使った本当のチューニング」であると言えます。ですから、ここからはチューナーは必要ありません。耳を鍛えるわけですから。
お互いの息のスピード、音色(音質)、音量、ブレスコントロールなどの要素がそろっていなければ一生かかっても合うことがありません。逆に言えば一瞬で合ってしまうかもしれません。

まずどちらが基準になるかを決めます。合奏で1stを演奏する人が基準になるほうが良いでしょう。基準となる奏者がまず音を出し、それにかぶさるように後からもうひとりが同じ音を出します。

合っているかどうか、それを知るにはお互いの音の共鳴を聴き取ることが大切です。
ピッチ(その他の要素も含む)が合っている時、二人の音はまるで一人で吹いているかのように一本のきれいなラインを作ります。また、合っていない時は二つの音に「波」が生まれます。ウワンウワンウワン.......といった音のウネリが聴こえる場合はピッチが合っていない状態です。激しく合っていない時は、激しいウネリになりますし、ピッチが近づいてくると緩やかな波になり、やがて一本のラインになります。

何度も言いますが、お互いのピッチを合わせる時、強引に音を寄せていこうと奏法を変えてはいけません。リラックスして、まずは吹き方の確認をして下さい。そして、基準となる人の音質や音のスピード、音量を耳や頭をフルに使って感じ取って下さい。まったく同じ質の音を出すというイメージを大切にして再度チューニングをしてみましょう。

これができたら、次第に人数を増やしていきます。パート内でピッチを揃えることができれば自信を持って合奏に臨めますね。

そして、同じ楽器同士だけでなく、トロンボーンやホルン、ユーフォニアム、テューバとも度々同じようなチューニングをしてみましょう。できれば木管楽器や、オーケストラならティンパニとチューニングしてみるのも面白いかもしれません。音域や音質、発音の異なる楽器同士のチューニングは、より一層「耳」を鍛える練習になります。


こういった練習を合奏前だけでなく毎日行っていれば、どんどん耳が良くなってくるはずです。そしてあまり意識しなくても演奏中にお互いが歩みよれるようになってくると思います。
耳を鍛えるというのは正しいピッチを出すことができる技術というだけでなく、違和感のある音程やピッチを「なんだか気持ち悪い響きだな」と感じ取る力にもなります。要するに『美しい響きを無意識に追求していく奏法や演奏』になっていくというわけです。
そういった奏者が何十人も集まって合奏をしているからこそ、プロオーケストラや吹奏楽団ではチューニングが短時間で済み、また、作品の最後の音までピッチが安定しているのだと思います。

というわけで2回に渡ってチューニングについて書いていきました。
みなさんも練習の時は常に良いサウンド=良いピッチ、良い音程で演奏できるように、耳を鍛えて下さいね!

それではまた来週!


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at 05:11, 荻原明(おぎわらあきら), ピッチと音程

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