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吹奏楽コンクール課題曲2016トランペット解説【3.ある英雄の記憶 〜「虹の国と氷の国」より / 西村友】後編


















みなさんこんにちは!

只今、「吹奏楽コンクール課題曲トランペット解説2016」開催中です。
これまでに課題曲4.マーチ「クローバー・グラウンド」、課題曲5「焔」について書きました。本文をご覧になりたい方は以下をクリックしてください。

課題曲4.マーチ「クローバー・グラウンド」前編
課題曲4.マーチ「クローバー・グラウンド」後編
課題曲5.焔 前編
課題曲5.焔 後編
課題曲3.ある英雄の記憶 〜「虹の国と氷の国」より 前編

なお、課題曲1,2,についてはまだ掲載しておりません。順次アップしていきますので少々お待ち下さい。

今週は課題曲3の後編。曲に沿って解説をしていきますが、この作品を演奏されない方も、そもそも課題曲を演奏されない方も参考になる内容ですので、ぜひご覧ください。


【冒頭】[音楽的に揃うタテの線]
冒頭はトランペットパートだけで演奏するファンファーレです。
よくテンポに合わせる時には指揮者(指揮棒)をよく見る、なんて言いますが、指揮棒の動きにぴったり合わせることなど不可能です。指揮棒は細く長く、ブレながら宙を舞っているわけですから、どこが拍のアタマかなんてわかりません。人間が動かしているのものに絶対的位置など設定できるわけがないのです。指揮者はメトロームではありません。もっと重要な役割を持った人なのです(指揮者について詳しくは「音色に対するこだわり」、「理想的なパート練習 3」)。

では何で合わせるのか。

奏者ひとりひとりが確固たるテンポを演奏前に強く持つことです(初見合奏でなければどのくらいのテンポか、ある程度想像できると思います)。
まずはここから。
そしてその時その時の指揮者のうごき、表情から察することのできる「意志」「表情」「雰囲気」「おおよそのテンポ」を参考にし、安定した正しく、この場面に合った呼吸をし、体に負担がかかるような不自然なことをせずに音を出します(指揮者は機械ではありませんから、まったく同じテンポを毎回振ることはできませんし、ありません)。

これで「音楽的タテの線」は相当揃うと思います。

音楽というのは、機械にプログラミングされた精密なものではありません。あくまでも人間が行っていることですから、毎回の演奏が少しずつ違って当たり前だし、それが面白いのです。
吹奏楽の世界、特にコンクールに向けた合奏では、それがいかにも「良くないこと」のように捉えられるのですが、「安定感がある」ことと、「人間らしさ=不安定」はまったく別物です。もちろん、ミスや演奏が崩れてしまうことを望むわけではなく、人間が作り上げるものに完璧に同じものは存在しない、ということです。

工場のロボットが何百個、何千個と変化なく生産するのと同様な音楽を作ろうとしてはいけません。音楽は、職人がひとつひとつ丁寧に作り上げる陶芸や彫刻、大地に咲く花のような、方向性や目的、意志は同じであっても、ひとつひとつが違う魅力を持ったものでなければならないのです。

話が逸れました。

ええと、冒頭はすべての音にアクセントがついています。
「アクセントはタンギングの強さで表現する」と舌に力を入れて頑張ってしまう方がいらっしゃるのですが、アクセントというのは舌に力を込めて表現するのではありません。音色や音の中身(音圧)、音の推進力など様々なものが要素になります。

そもそも、「アクセントが書いてあるからアクセントで吹きます」というのはあまりにも安直です(しかも意味がよくわからない)。こういうときは次のように考えてみましょう。

「アクセントがついているこのメロディは、どんな演奏になったらかっこいいのだろうか」
「作曲者はなぜこの場面にアクセントをつけたのだろうか(どんなイメージを持っているのだろうか)」
「もしもアクセントがなかったらこの場面はどうなってしまうのか」

こういった感じで考えてみます。
特に最後の「もしもアクセントがなかったら」という「真逆の発想」は、様々な場面でとても明確に答えを導きだせる方法です。例えば、

「この場面にクレッシェンドがなかったら」
「(pの場面が)もしffだったら」
「ここにrit.がなかったら」
「フェルマータがなかったら」

など。「それだと物足りないなあ」「かっこ悪い!」「そんなんじゃなくて、もっとこうしたい!」などと思えれば、自然と楽譜(作曲者)が求めているイメージに導かれます。ぜひいろいろな場面でこの方法を使ってみてください。


また、アクセントについては過去の記事「アクセント」も参考にしてください。


【練習番号A】
冒頭のファンファーレがピークになるのが練習番号Aアタマです。この先、トランペットの音はなくなりますが、練習番号Aの3小節目からデクレッシェンドがあり、練習番号Bに向かって落ち着いていきます。
トランペットが演奏している間はデクレッシェンドがまだ出てこないので、意識的にデクレッシェンドにならない吹き方=音を張り続けている状態を心がけます。

音を張り続けているように聴こえるためには、圧力を維持し続けるための「力」や「推進力」が必要です。「維持しているつもり」だけでは、減衰して聞こえるかもしれません。特に音の吹き終わる瞬間(音の処理)が緩むと、それだけでデクレッシェンドに聴こえてしまうので、最後の最後まで吹ききる(むしろ音の処理はクレッシェンドするくらいのつもりで)演奏を心がけてください。


【練習番号E】[文字によるアーティキュレーション指示は誤解を招きやすい]
stacc.の指示があります。これはもちろん「スタッカート」のことです。この箇所、スタッカートに対して2通りの考え方ができます。なぜなら、文字で出てきた時というのは、同じ音価(音符)が続く時に多く用いられるからで、「これから先に出てくる音符すべてにスタッカート」という捉え方が一般的だからなのです。しかしこの部分、三連符+四分音符のパターン。よってこう考えられます。

考え方1:三連符だけスタッカート
考え方2:四分音符も全部スタッカート

最終的には指揮者の判断になりますが、もし四分音符もスタッカートだったら、わざわざ四分音符で書くかなあ?という疑問が残ります。そうだとしたら四分音符ではなく八分音符で書かないかなぁ、と。
これも、もしかするとわざと選択の幅を増やしてのことかもしれません(いちいち音符に入力するのが面倒だったとも考えられますが)。

文字によるアーティキュレーション指示は、解釈がやっかいです。楽譜によっては、どこまでがその指示なのかわからないものもあります。もし、いちいち音符に入力するのが面倒だとしても「こうして欲しい」と具体的なイメージがあるのでしたら、文字にしないで音符すべてに書いたほうがいいです。僕はあまり好きではないです。


ともかく、三連符にスタッカートをつけることは明白ですので、奏法について解説します。
スタッカートが連続している時には、次のスタッカートを演奏するために、舌をすぐ次の音を出すための準備(=舌で空気の流れを止める動き)が必要です。
その際、舌がopenしている時間を短くするために(音を短くするために)、「すぐ舌で塞がなければ」と思うあまり、きちんと音になる前に塞いでしまうことが多発します。

その結果、きちんと音のツボを捉えられず、ピッチも音色も不安定なスタッカートの音になってしまいやすいのです。

それぞれの音がしっかりと鳴っている状態(=音のツボに当たっている状態)を出すためには、その音が一番鳴る口の中の空間をたとえ瞬間的であっても作る必要があります。なので、スタッカートが連続する時には、口の中(舌)は結構あわただしく動いているのです。ただし、素早い動きなだけで、力をかけているわけではありません。あくまでも「滑舌よく動く舌」であるだけなので負担はかかりません。

この作品に限らず、スタッカートはどこにでも出てきますから、ぜひ基礎練習の時間にしっかり音のツボに当たっているスタッカートを演奏できるよう、練習してみてください。


音のツボに関しては「ハイノート(ハイトーン)へのアプローチ6」を読んでみてください。


【43小節目(1st,2nd)】
「en dehors(オ・ドール)」=表面に出して、という意味のフランス語です。正直、初めて見ましたこの楽語。トランペットだけがメロディを担当していますから、もちろん先頭に立って主張するようにしましょう。わざわざフランス語で書く必要があるのか、そもそも書く必要があるのか疑問。


【練習番号G】[リップトリルの練習をしましょう]
引き続き主旋律をホルンと一緒に演奏しています。注目すべきは47小節目。フィンガリングが若干難しいですね。まずは「付点8分+16分」と「三連符」のリズムがしっかり差別化できるような演奏を心がけてください。いわゆる付点音符(1拍目,4拍目)のリズムが緩くなり、三連符寄りになってしまうと、途端にだらしない演奏になってしまいます。

また、1stに関しては3拍目の最後の音から4拍目の「実音G→H」が少し吹きにくいかと思います(47小節目、51小節目)。Gの音をフィンガリング3番に置き換えて演奏するのも手ですし、自身の成長を目指すならG→H音に留まらずに、たくさんのリップトリルを毎日の練習メニューに取り入れてみましょう。トランペットはこのような3度音程の移動が(特に音域が高くなるにつれ)同じフィンガリングで演奏することが多くなり、そこで上がりきれずに音をはずしてしまうことが多くなりがちです。ですので、リップトリル練習は常に練習に取り入れておきたいものです。


【練習番号H】
バンド全体のアンサンブルが非常に難しいところです。
トランペットパートに限定して書きますが、まず、三連符のアタマが休符になっているとき、休符を「ウン」とか「ン」と数えたり意識しているとそれだけで出遅れてしまいます。休符の次にある音符が、拍のアタマに音があるつもりで吹くくらいがちょうどよくなります。1拍1拍をウンウンウン、と数えながら吹けば吹くほどフレーズ感がなくなり、出遅れる原因になるので注意してください。
また、トランペットが音を出していない休符や拍の部分は低音楽器が演奏してる「掛け合い」のような状態です。その低音楽器をきちんと聴いてから入ろうとするのも確実に出遅れる原因になります。他のパートを聴くことは決して悪いことではありませんが、こういった厳しいタイミングでアンサンブルをする場所で他の奏者の音を聴きすぎるとズレやすいので注意してください。

練習番号Hの3小節目(55小節目)は「三連符の8分音符ひとつ」を「1」としたときに、1〜2拍目を「2+2+2」と考えることもできますね。解釈はいろいろできますから、ぜひいろいろな可能性を考えて、指揮者とともに良いアンサンブルを構築できるように工夫して練習してください(工夫しない練習とは、例えばメトロノームのカチカチ音に合わせ続ける練習とかです。これでは何の意味も発展も進歩もありません)。


【練習番号J】[演奏しやすい楽譜ほど作品の表現の幅がひろがります]
トランペットの出番はありませんが、この箇所に書いてある「Pochi. più mosso」の「Pochiss.」は「Pochissimo(ポチッシモ)」で、「とても少し」という意味です。楽譜に出てくる文字で最後に「 . 」が付いていたら文字が省略されていると思ってください。

ですので、例えば「rit.」を「リット」と、さもそれが正式な単語かのように呼ぶ方がとても多いのですが、表記上そうしているだけで、声に出す時は「リタルダンド」と呼ぶほうが良いのでは?と僕は勝手に思っているので省略形であまり言いません(伝われば別にどうでもいいことですけどね)。そういえば「diminuendo」のことを「ディム(dim.)」と呼ぶ人には出会ったことないですね。ディム…ガンダムのモビルスーツみたい。

ところで、「少し」というのはみなさんもご存知「poco(ポーコ)」です。「Pochissimo」はこれよりももっと少しだけ、という時に使うのかもしれませんが、pocoで充分ではないか、細かすぎやしないかと思います(作曲者のこだわりがあるのかと思うのですが)。pocoという超メジャーな楽語があるにもかかわらず、一瞬「なんだっけ?」と思わせる出現率の低い楽語を用いてくるところなんかも「わざとかなぁ?(教育的配慮?)」と勘ぐってしまう理由のひとつです。

具体的なテンポ表記(メトロノーム表記)がされていない以上、どのくらいテンポを落とすのかは指揮者と演奏者次第ということなのですから、楽譜上の「少し」も「ほんの少し」も変わらないと思うのです。

作曲者のこだわりよりスムーズに演奏できる楽譜(楽語)で構成されていたほうがより自然に演奏できるし、発想の幅が広がり、音楽を作る楽しみも聴く楽しみも増えると思っているのは僕だけでしょうか。楽語ひとつで細かいこと言い過ぎ?(笑)

ちなみに練習番号Kの1小節前にも「pochiss.rit.」が出てきますが、こんなの初めて見ました。poco rit.じゃダメですか?(2位じゃダメですか?←古い)


【78小節目】[高音域をやさしく演奏する]
吹き始めはその1小節前ですが、78小節目からは特に1stはG音まで上がります。高音域を吹くと、大きくて強く、鋭い音を「つい」出して(出て)しまう方は、今こそ他の方法で高音域を出す技術を身につけたいところです。
吹奏楽は特に高音域を求められるときは往々にして大きな音量でもあります。また、「出さなきゃいけない」プレッシャーに負けて「どんな手段でもとにかく音を出すことが先決」と無理な奏法で高音域を吹くクセを持ってしまった人がとても多いです。

これらに共通していることは「力によって出す」という方法です。

音量が大きくなっているときは、腹筋を強く使っています。腹筋に(どのような使い方であれ)力がかかると、お腹の中にある内臓をひとつにまとめている袋、「腹腔(ふくくう)」に圧力がかかり、腹腔のすぐ上にある横隔膜を強く押し上げます。トランペットを吹いている最中は(通常)鼻から空気は抜けませんし、アパチュアという小さな穴しか出口がないので、結果的に空気が溜まっている肺から口の中までの空気圧が高くなります。
そうすると、唯一の空気の出口であるアパチュアに勢いよく空気が流れていくのです。

この非常に力強い空気の流れは、スピードもとても速くなりますから、結果的に音量の大きい高音域が出るのです。

これは音を出す方法のひとつですから、度が過ぎた使い方でなければ問題ありません。しかし、高音域と大音量はイコールでは結べません。ピアニッシモで高音域を出す場面は当たり前に出てきますから、そのための奏法を練習する必要があります。


具体的にどうすればいいのか。過去の記事にハイノートについてとてもたくさん書いてあります。こちらから参考になる記事を見つけてみてください(ハイノートカテゴリー記事群にジャンプ)


この78小節目はまさに木管楽器と調和した音量を求められています。トランペットらしい美しい音色はそのままに(変にブレンドさせた音を作ろう=トランペットらしくない音を出そうと思ってはいけません)、良いバランスでアンサンブルしたいところです。


【練習番号M】[ブレスは”休符”や”隙”を見つけてするものではありません]
最初に1stが旋律を担当し、2nd,3rdが途中から引き継ぎます。このメロディは、ついつい1小節ごとに(付点4分音符を吹いた後に)吹き直したくなる人(ブレスをとってしまう人)が多くなりそうですが、メロディとしては最低でも4小節ひとフレーズで吹いてください。

フレーズについては過去の記事「フレーズ」を参考にしてください。

長い音や休符が出てくると、それらすべてを「ブレスポイント」と思ってしまうのは間違いです。休符は「休(む)」という字を使いますが、休息時間ではありません。音が出ていないだけで音楽は常に進んでいるのです。

そして、ブレスは「隙」ができたから吸うのではありません。音楽的な流れの中に自然に組み込める「ブレスポイント」がたくさんありますから、それをぜひ見つけてください。一番良くないのは「ブレスはできるだけするものではない(ブレスしないで吹けたらどんなに素晴らしいだろうか!)」と思うことです。先ほどと矛盾しているようですが、ブレスを厄介者のような存在にすると、どんどん「音楽」「作品」から呼吸が分離してしまい、実際に聴いていても、本当にブレスが邪魔な存在に感じてしまうのです。
しかし、呼吸をすることはだれもが生きるための当然の行為なのですから、呼吸(ブレス)すらも音楽の中に取り込んでしまえば、決して「邪魔者」や「ないほうがいいもの」にはなりえないのです。


【115小節目〜(1st)】[朗々と響かせて演奏するために必要なこと]
もうここは完全にトランペットソロであり(もちろん複数で吹いてもいいのですが)、腕の見せ所です。大きな音でしっかり吹こう、と思うのは間違っていませんが、それだけのボキャブラリーからはどうしても「頑張る」「力を込める」という方向性になりがちです。そこで、もう少し具体的に奏法面からもしっかりとアプローチして演奏できるようにしましょう。

客席までトランペットの素晴らしいサウンドを朗々と届かせるためには、「音のツボ」に当り続けていることが必須です。ツボに当たっていないのに頑張って吹いていても客席に音は届かず(届いても音色が悪い)体力ばかりが消耗され、報われません。言い換えるならば、音のツボにさえ当たっていれば音というのはとりあえずしっかり客席まで聴こえます。

次に「音の中身」を意識しましょう。言い方を変えればこれは「音の密度」であり、「圧力バランス」がそれを決定します。度を超さないバランスの良い「強い圧力」でそれぞれの音符の最後までブレることなく吹き続けることが大切です。楽譜に指示がないのに音を抜いたり(音を抜くクセが出てしまったり)、2分音符なのにそれよりも短い長さで吹き終わってしまうというのは良くありません。

もうひとつ大切なのはタンギングです。タンギングというのは例えるなら「音の外壁」です。タンギングの種類によって鉄製の外壁か木製か、または綿のコーティングか、といった具合に変化します。タンギングの質を変えるのは「発音」です。舌にかける筋力ではありません。
簡単にいえば「Tを頭文字にした発音」を用いると、一番明瞭でしっかりした音の外壁が作られ、「D」「N」「S」の順番で徐々に柔らかい外壁になっていきます。
タンギングはすべて「Tu(トゥ)」だと思っている方が多いのですが(そういう書き方をしている教本が多いのが悪い)、頭文字を変えることで外壁の質が変化し(「Du(ドゥ)」「Nu(ヌ)」など)、母音が変化することで出す音域が変化します(「To(トォ)」「Tu(トゥ)」「Ti(ティ)」など)。

もうひとつは「ヴィブラート」です。好みもありますが、ソロ(っぽい)シーンには積極的に使うべきだと僕は思っています(ハモってる場合はトップ奏者、メロディ担当限定)ヴィブラートをかけることで「他の楽器との差別化」がより明確になります。要は目立つんですね。かっこいいヴィブラート、ぜひかけてみてください。

この作品は短いながらも変化に富んでおり、演奏していても聴いていても楽しいのでは、と思いました。

演奏する上でまず大切なのは「イメージ」です。そのイメージは、自分の頭の中にあるものですから、誰にも否定されません。そして、そのイメージを演奏に反映させることも誰も咎めません。もちろん、イメージが自分の中から飛び出した瞬間から、誰かの目や耳にとまるわけですから、ここで何かしらのアクションが起こる可能性はありますが、音楽とはそもそもそういうものなので、そこか覚悟が必要です。ぜひこの作品、場面から受けるイメージを演奏に思い切り出してください。


課題曲3の解説はここまでです。次回は他の作品について書いていきますので、引き続きおつきあいください。

それでは、また来週!


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JUGEMテーマ:吹奏楽

at 06:45, 荻原明(おぎわらあきら), 吹奏楽コンクール課題曲2016

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