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吹奏楽コンクール課題曲2016トランペット解説【5.焔 / 島田尚美】後編


















みなさんこんにちは!
只今「吹奏楽コンクール課題曲トランペット解説2016」開催中です。
今回は課題曲5「焔」の後編。作品についても書きますが、この作品を演奏されない方、課題曲を演奏されない方にも参考になるように書いていきます。


《ひとつの作品を効率よく完成させる》
課題曲5のように音が取りづらい(調性感がはっきりしない作品)、フィンガリングが難しい作品は特にそうですが、自分のパートをきちんと演奏できるまでにかかる時間が通常よりも長くなりがちです。
そこでまず今回は、譜読みを確実に、そして合奏でも落ちずに演奏できるために心がけておきたいことを順を追って解説します。


【1.作品をスコアから読み取る】
スコアはすべての楽器が同時に何をしているのかが一目でわかる作品の設計図のようなものです。シンプルな作品であればスコア一度も見なくとも合奏だけで様子がわかりますが、この作品に関しては、パート譜だけで作品を作ろうとせずに、奏者全員がスコアをしっかりと見て、自分の立ち位置を理解した上で演奏する習慣を持ちたいところです。

そして、ただスコアを眺めるのではなく、以下の点について把握します。

(トランペットの場合)
・トランペットパートは他の楽器と場面ごとにどんな関係になっているのか。
・トランペットパート内ではそれぞれどのような関係、作り、立場になっているのか
・トランペットパートが入ってくる直前、他の楽器がどんなことをしているのか。
・トランペットパートが吹き終わった後、どんなことが起きているのか。


などです。
まずは自分と他の楽器がそれぞれの場面でどのように関わっているのかを知ることです。この作品でも何度か出てきますが、自分が吹きはじめる1拍前に他の楽器がとても印象的なリズムを演奏していることがあります。それを知っているか知らなかったかではアンサンブルに大きな違いが出るのは想像できることでしょう。

それが理解できた後は、トランペットがそれぞれの場面でどういう立ち位置にいるかを読み取りましょう。わかりやすいところでは、「ソロ」。他に誰も同じことをしていないとか、とても目立つように書かれているとか。
他にも、この作品に多いのがトランペットパートの「ソリ(soli=soloの複数形)」。ユニゾン(同じ音)で動いているとか、他にも、ブラスセクションの響きを求めている場面などもあります。それがわかってくると、さらにアンサンブルの構造を理解した上で、合奏に臨めるようになります。

このように、スコアから読み取れる情報は非常にたくさんあります。難しい理論などは必要なく、同じリズムを演奏しているのがどの楽器なのかとか、どの楽器がどのタイミングでどんな動きをしているのかを「図形的に」把握する程度で充分です。ぜひスコアを読む機会をたくさん設けてください。


【2.自分の立ち位置を合奏で理解する】
スコアを読んである程度場面ごとの構造を把握したら、今度は合奏で実際にどう聴こえているのか確認しましょう。
この時点では「落ちない」という目標を持って吹きましょう。ダイナミクスとか歌い方とか、そういうのはまだきちんとできなくて構いません。言ってしまえば音を間違えても構いません。大切なことは、全員が音の出だしをきちんと演奏することです。
それぞれの楽器が吹き始めるタイミングしっかり吹くことで、その作品の「構造」が見えてきます。
例えるならば、歯車の噛み合わせを確認する、ということでしょうか。噛み合わせの精度を上げるのはその後でも構わないので、とにかく正しく作動した結果、どのようになるのかを確認したいのです。

そのために大切な要素は「テンポ」と「拍(拍子)感」そして「勇気」「決断」です。
指揮者の振る棒の動きも(一応)参考にした上で、自分の中にある「拍感」「テンポ感」に自信を持ち、それぞれの場面が、事前に確認したスコア通りの構造になっているのかを「音」で確認します。


[指揮者は絶対的権力者ではありません]
先ほど「指揮者の棒も(一応)参考に」と言ったのには理由があります。それは、吹奏楽(部)の世界で感じることの多い、指揮者の絶対的権力者的立ち位置です。部活で指揮をしている人が安易に叫んでしまう「指揮に合わせろ!」「全員指揮棒に注目!」「どうして指揮に合わせない?!」といったような脅迫にも感じられる指揮者の言葉は、まるで音楽のすべてを司る神や独裁者のような存在になり、奏者(部員)の自由を奪い、縛り付けて道具のように演奏をさせてしまう力を持っています。
指揮者とは本来「プロデューサー」とか「現場監督」といった立場の人であり、作品をどのように完成させるかを決め、それを伝える人です。
しかし、実際に音を出して作品を音楽にしているのは奏者です。ですから、極端なことを言ってしまえば、指揮者の指示を無視して、奏者同士でアンサンブルを完成させてしまう、なんてこともできてしまうのです。それは決して良いことではありませんが、奏者の力は音楽を完成させるという点で言えば、指揮者以上に強いので、先ほど「指揮者の振る棒の動きも一応参考にした上で、」と書きました。

それだけ演奏者は責任があることを忘れないでください。奏者は指揮者のシモベではないのです。

指揮者がイメージしている(作ろうとしている)音楽を奏者は指揮者の動きや表情を汲み取り、アンサンブルをしていくことが作品の完成度を高めるための大切な条件です。


【3.アンサンブル力をつけるには。落ちないようにするには。】

もしあなたが演劇をやることになったとしましょう。台本をもらったら、自分の台詞だけを丸暗記して終わり、ではないはずです。自分の台詞だけ覚えても、どのタイミングで口を開けばいいのかまったくわかりませんよね。
台本を覚える、ということは誰がどんな台詞を言ったのかも含めて「作品の流れ」覚えることと言えます。

さらにクオリティを高めるには、それぞれの台詞は独り言なのか、誰かに対して言ったのか、それはどんなふうに言ったのか、愛の言葉なのか、攻撃なのかによっても、自分が次に言う台詞の読み方もかなり変わってくることでしょう。

音楽もこれと同じです。他の楽器とのつながり、関係性を理解しておくことがとても大切です。

音楽における台本は「スコア」です。スコアにはすべての台詞(=音符)とそれぞれのつながりが書かれています。しかし、大編成の音楽の場合はスコアを見ながら演奏することが困難なので「パート譜」というものが存在します。要は自分の台詞と、それらをどこで言うかのタイミングだけが書かれた紙。パート譜は演奏する上では効率的ではありますが、全体像を掴みにくいというデメリットもあります。まるで自分のパート譜だけで音楽が完結してしまっている(他のパート=他人)ような錯覚に陥ることもあります。
ですから、この作品のように複雑な構造になっている場合は特に、スコアをたびたび読む習慣を持っておくことが大切なのです。

演劇の話に戻りますが、自分の台詞を言うタイミングだけでなく、自分が発した台詞によって誰か(もしくは全体)にどんな影響を与えるのか(与えようとしているのか)を理解していなければ、ただのブツブツ独り言か、突然吠える変なキャラになってしまい、つながりを持てず、発信力も弱くなってしまいます。
次に口を開く相手が自分の台詞の影響を強く受けて「思わず台詞を発してしまう」そんな力を持った存在が多ければ多いほど、演劇の完成度が上がり、観る人の心を動かすことができるのです。
ですから、パート譜に書かれた音符を吹き終わり、「あ〜ミスしなくてよかった〜」と自分のことだけ考えるのではなく、自分の演奏を次につなげていく気持ちを持ち続けることが大切なのです。

バンドメンバー全員このような姿勢でいれば、初めての合奏でも崩壊したり止まってしまう事故は起こりにくいはずです。


[目的を持った練習形態をそのつど考える]
「トランペット」とか「金管」という分類はありますが、いざ吹奏楽曲を演奏する時、木管と同じメロディを吹くこともありますし、逆にパート内でもバラバラな役割を持っていることだってあります。意外に、トランペットだけとか金管だけで完成度を高める必要のある箇所というのは、ひとつの作品の中でも数箇所で、とても限られていると思いませんか?

しかし吹奏楽部では特に「個人練習」「パート練習」「セクション練習」「合奏」などと、形態だけで区分けしていることが多いです。区分けするのは良いのですが、それぞれの練習形態でどんな意味や目的を持って取り組むのかを事前にしっかりと提示し、それに沿って進めていく綿密な計画性を持っていないと、非効率的になることのほうが多いと考えます。
会社のように「営業部」「人事部」みたいに明確な仕事が分担されているわけではありませんので、指導する先生は安易に「今日の午前はパート練習で(テキトーやってくれ)」とか言わないほうが良いのでは、と個人的には思います。

パート練習を延々をやるのではなく、「練習番号○のこの箇所はクラリネットと同じ動きなので、合同練習する」という時間や、「金管と打楽器のつながりが強いこの箇所のクオリティを上げる」などと目的を持って、短時間で機動力のあるバラバラ練習をすることをお勧めします。

個人の譜読みがほぼ終わり、合奏を一度体験した時(スコアを各自がしっかり読んだ後)、作品の様々な箇所で、どの楽器同士の関係性が強いのかを把握して、いろんな形態で練習をするという練習を積極的に行うと合奏でも非常にコミュニケーションの高いアンサンブルができるはずです。
ぜひ安直なパート練習、セクション練習ばかり行わないようにしてください。



《演奏のポイント》
では、この作品のポイントとなる箇所をいくつか書き出してみたいと思います。

【6〜7小節目】
金管楽器が高音域より重なっていきます。誰が誰の次にくるのかをスコアで把握しておくことは前述の通りですが、2ndトランペットが3連符の3つ目の音から入ってくるのが若干吹きにくいと思います。ここの2nd奏者は、慣れるまで1stの出だしを一緒に吹いて、合成してみてください。タテのつながりがわかってくると思います。

【練習番号A】
この箇所のように、何度か「キメ」ポイントが出てきます。金管全員(+α)でタテをがっちり合わせることで次のシーンへつながっていく重要な箇所です。こういった場所では、各楽器のトップが少しだけアインザッツをしてあげることで安心して演奏ができると思うので、司令塔の意識を持ってください。

【12小節目(1st)】
この箇所のように、1stだけが演奏しているシーンもたびたび出てきます。しかしソロではありません。どの楽器と同じことをしているのか、そのつどスコアを見て確認し、必要であれば同じ動きをしているメンバーだけで練習をしてみてください。

【15小節目】
トランペットが吹き始める1拍前に中音域の楽器群が5連符を演奏しています。先ほど書いた演劇での台詞のつながりのような箇所です。自分のパートだけを「1,2,3,4…」と数えるのではなく、他の楽器が自分たちの演奏開始を促しているのだ、という意識を持てるだけで、よりアンサンブルになっていきます。
その後すぐに来る「練習番号B(1st)」の一拍前も同じです。ホルンが全員で6連符を吹いています。これをきっかけにしましょう。

【19小節目】
ここはトランペットがユニゾンでうごきます。アルトサックスも一緒に動いていますが、こういった全員がまったく同じ動きをしている箇所は「トランペットのサウンド(=トランペットらしさ)を求めている」と考えられます。他の楽器には真似できないトランペットならではの演奏、そしてトランペットパートの統一感を目指してください。ピッチのことだけでなく「息のスピード」「音色」「音の密度」そして同じ音の輪郭を持つための「タンギング(発音、滑舌)」を意識しましょう。これらの条件が整えば結果的に「音のツボ」に当たった演奏ができますから、ピッチは勝手に揃ってくるものです。もちろんソルフェージュ(メロディを歌える)力も必要です。

19小節目に装飾音がありますが、こうした小さなサイズの音符は「素早く演奏するもの」と意識しすぎてしまう傾向があります。しかし、あまりに速く演奏してしまうと、客席には「ミスした(違う音を吹いちゃった)」ように聴こえてしまいがちです。「これは装飾音です!」ということが客席にしっかり伝わる演奏やリズムを心がけてください。そしてここはアルトサックスと一緒に練習してください。

【22〜23小節目(1st)】
デクレッシェンドでmpまで落ちますが、スコアを見てください。この先もまだデクレッシェンドは続いているのです。どこまで続くかというと、26小節目アウフタクトからのEbクラリネットソロまで。このEbクラソロがどんな演奏になるのかは、デクレッシェンドがどんな表現になったかで変化します。その最初のきっかけを作っているひとりがトランペットです。
この作品に限らず、パート譜だけで勝手に理解して「あ、デクレッシェンドね、わかったわかった」と、適当に小さくすると、その先に続く演奏をしている人にとって、「空気が読めないラッパ吹き」になってしまう可能性があります。これはイヤですよね。

同様にクレッシェンドも、好き勝手に大きくすると「空気が読めない」と思われてしまいますので、たびたび注意しましょう。

やはりスコアを見ることは大切です。

【33小節目】
2拍目が4分休符ですが、ここもやはりスコアを見てください。いくつかのパートはこの2拍目も含めたメロディになっています。
よって、2拍目が、音がなくなる「穴」のような意識にならないようにしましょう。


【練習番号D】[ポイント:合成したメロディを練習しよう]
パート譜を見ると、音符と休符が入り乱れてややこしいリズムになっていますが、スコアを見ると、実はトランペット(特に1stと2nd)が一緒に吹くとひとつのメロディになっているのがわかると思います。
Bbクラリネットやアルトサックスは、トランペット1,2番を足した本来のメロディを吹いています。

金管アンサンブルやオーケストラの編曲ものでもこういった手法(配慮)はよく出てきますが(多分、トランペットには難しいから分離してくれていると思われる。違う意味合いから来ていたら失礼。)、このような場合、多少難しいかもしれませんが、パート譜を合成した本来あるべきメロディをまず練習し、それが吹けるようになってから与えられたパート譜通り吹くと、アンサンブルしやすいです。

以下の譜例を参考にしてみてください。




【50小節目(1st)】
木管楽器のほとんどが16分音符で細かく吹いている中に出てくる「金管セクション」であって、ソロではありません。トランペットばかりが出過ぎないように心がけましょう(他の楽器と競争にならないようにしましょう)。ここで求められているのは金管のやかましいサウンドではなく、「音圧」だと僕は思います。ですから、細かい音も、伸ばした音も、すべてが均一に、しっかりと存在している(しかし木管楽器を潰してしまうことのないよう)演奏することが大切です。
吹いている時に、一緒の動きをしている楽器はもちろんのこと、木管楽器の細かな動きも耳に入ってきている音量バランスをキープすることが大切です。


【56小節目】[ポイント:音量変化は口の中の容積でコントロールする]
徐々に金管楽器が一緒の動きになり、56小節目からは金管の力強いロングトーンを求められていますので、美しく、そして意味のある「音の中身」が詰まったサウンドを追求してください。

また、56小節目に「sub.p」があります。「突然pで」の指示です。これが出てくる場面は往々にして直前までfです。この場面もやはりそうなっています。この場面のように音量を瞬間的に変化させるための、理論的なコントロール方法をお伝えしておきます。

簡単に言うと「同じ音の高さである場合、大きな音量ほど口の中の容積が広く、小さな音ほど口の中の容積が小さい」のです。

なぜなら、音量を上げるためには腹圧を高め、肺など空気が詰まっているところの空気圧を高くする必要があるからです。しかし、空気圧が高まると同時にアパチュアに流れる息のスピードも上がってしまうため、そのままだとピッチも高くなってしまいます。それを修正するために、口の中の容積を大きくし(舌の動きや形状と、それにともなうアゴの動き)、ピッチを若干下げる必要がある、ということです。

大きな音量で鳴らす時はそれほど難しくないのですが、デクレッシェンドやピアノで演奏する時に、必要以上に腹圧を弱めてしまい、それを補うためにプレスや口周辺の力を使ってアパチュアサイズを小さくする行為をしてしまうと、音色が悪くなったり不発になるという副作用も生まれてしまうのです。「音を出すために必要な空気圧」はピアノであろうともしっかりをしっかりと確保することが大切で、他の場所に負担をかけることのないよう、口の中の容積を積極的に変化してコントロールしましょう。

このテクニックは身につけておきたいところです。

【練習番号G】
ここはトランペットのソリ(soli=soloの複数形)です。「トランペットらしさ」を求められていると考えます。こういったときは特に「音のツボ」に当たった音を吹き続けることが大切です。

もちろん「音のツボ」に当てることは、どんな場面でも常に求めている必要がありますが、この箇所のようにユニゾンでトランペットパートだけで演奏したときに大概「音程(ピッチ)が悪い」という指摘や意識を持つことが多いものです。「じゃあ全員でチューナーを見ながら吹こう」という発想に至ってほしくないのです。そんなことしてもピッチは揃いません。大切なのは各楽器の持つ一番良い音(=音のツボ)で吹くことであり、それによって音色の統一、ピッチの安定を得ることができるのです。

また、ここからのメロディはとても息の長いものになっています。練習番号Hまではどんどんテンションが上がっていくので、フレーズ感も長く、大切にしてほしいですし、何よりも「長い音」を抜いてほしくありません。音を抜くというのは、聴いている側からすると「収束感」「衰退感」を持ってしまいがちです。この場面は逆なのですから、特に音を張っていくように心がけてください。

78小節目の最後まで音を張り続けてほしいのですが、その小節3拍目でホルンやトロンボーン、打楽器が16分音符を4つ強打します(スコアを見てください)。そのリズムと一緒に長く伸ばした音を処理するようにすると、まとまり感が出ます。

【練習番号H】
練習番号Hからは場面が変わります。惰性で入ってしまうことのないよう、アタマの中を切り替えましょう。

【82小節目(1st)】
1stは82小節目で2拍半、休符になっていますが、その間もメロディは続いています。先ほど「練習番号D」で書いたように2ndの音符を合成をして練習をしてください。

【84小節目(2nd,3rd)】
2nd,3rdは84小節目の最後に3連符を吹きますが、この動きをしているのがアルトクラリネット、テナーサックス、タンバリンのみです。結果的にトランペットに隊長を委ねられていると考え、しっかり主張した演奏にしましょう。楽譜上は細かく見えますが「3つの音がすべてお客さんに聴き取れるようにするためには」という意識を持って演奏してください。もちろん、同じ動きをしている楽器全員での練習も必ず行いましょう。

【92小節目】[ポイント:3番スライド操作は日頃から習慣にして解決]
記譜上(レ ミ♭ レ ミ♭)はフィンガリングが難しいと感じられる方もいらっしゃるかと思いますが、それより何より、「レ(実音C)」は音のツボに当たった状態でピッチが高い音なので、必ず3番スライドを抜いてください。しかし「ミ♭(実音Des)」は3番スライドを抜いたままだと低くなってしまいます。
よって、素早い3番トリガー操作が必要になるので、日頃からトリガーを動かす習慣を身につけておきましょう。慣れてない方も、今から常にしっかり意識してしていればコンクールまでには間に合います。

半音階練習や音階練習を様々なテンポで練習するのが効率的と思います。

【最後の2音】
この2つの音も、短い音を素早く吹く!と思うと乱雑で、結果的にお客さんに何の音を吹いたのか理解してもらえなくなってしまいます。きちんと2つの音が聴こえる演奏をする、と意識して丁寧に演奏してください。クライマックスで「終わる!」という気持ちや、「次の自由曲!」という気持ちなど集中力が落ちる瞬間だからこそ、特に丁寧な演奏を心がけてください。
すべての楽器が同じリズムでこの作品は締めくくられますから、音量はそれほど必要ではありません。大切なのはバランスと「音形」です。タンギングや音の中身(音のツボ)、音の圧力のほうに意識を向けてください。


ということで、課題曲5「焔」の解説はここまでです。長くなってしまいました。

前回の記事でも書きましたが、この作品はそれほど複雑怪奇な作品ではありません。アンサンブル力やフィンガリング、音の跳躍などのコントロールを身につけるなどの、「基礎力」を高めるための勉強になる作品だと思いますので、コンクールで選択しなくてもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

では、次回はまた他の作品について解説します。
また来週!

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at 05:11, 荻原明(おぎわらあきら), 吹奏楽コンクール課題曲2016

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