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チューナーとピッチ、音程 2
2009/01/27 火 10:20
荻原明(おぎわらあきら)

みなさんこんにちは!

前回に引き続きチューナーとピッチに関してお話していきましょう。

《ピッチばかりにこだわらない》
前回、前々回の記事で書いたようにピッチというのはプレイヤー本人の持ってるソルフェージュする力、具体的な音(ピッチ)を頭の中で取る力や声に出して歌える力などが持っていればいるほど正しく出せるのですが、それに加えて、無理な操作をすることなく楽器が一番良く「鳴る」音(音のツボにはまった出し方)をしていればある程度は正しいピッチを出せるはずです。
音のツボに当てるためには、まず「基本となるトランペットのサウンド」、トランペットとはどんな音が出るのかを知っていなければいけません。プロのプレイヤーが出す音、できれば生で間近でそれを聴くことができるとイメージしやすいかと思います。

チューナーという機械は出ている音のピッチを拾ってそれを具体的な数値で表示するだけのものですから、サウンドが良いとか悪いということに関しては無関係です。なので、トランペットから良い音が鳴っているとかツボにはまっているとかそういうのはチューナーではわかりません。なので、チューナーの示す数値ばかり気にしてピッチを合わせようとして、例え正しいピッチを出せるようになってもそれが魅力的な演奏ができるためのサウンドでなければまったく意味のないものなのです。

チューナーやメトロノームといった自分のレベルアップをサポートしてくれる便利なツールは、使い方と目的をしっかり持った上で使わないと逆効果になってしまう、というわけです。

ですから、よく目にするのですがチューナーを目の前に置いてずーーっとロングトーンをしている練習というのは自分は賛成できません。音を出している最中にチューナーの示す数値を見てしまうと、わかっていても無意識に正しいピッチに合わせようとしてしまいます。もうそれだけでアンブシュアを無理に操作してしまいますから、サウンドもおのずと悪くなってしまいます。
チューナーは音を出してから確認のために一度見るだけで充分だと思います。もしその時にピッチが合っていなかったら、例えばきちんと調律されたピアノなどで音を出してみて、声に出して歌ってみたり、ブレスコントロールが安定しているか、リラックスした姿勢で吹いているか、アンブシュアや唇へのプレスに過剰な力が入っていないかなどを一度確認して再度音を出してみましょう。すぐには改善されないかもしれませんが、そうやって自分自身がチューナーと同じ能力を身につけるような練習をしていくほうが、より音楽的だと思います。

《ピッチよりも音程感》
音程とは「音と音の隔(へだ)たり」です。例えばCの音を出して、その次にオクターブ上のCを出すとそれが「8度(1オクターブ)という音程が成立します。
2つ以上の音の距離と考えてもらえれば良いかと思います。

実はほとんどの場合、心地よい音楽だと聴こえるのはピッチではなくこの音程が美しい時なんです。逆にいわゆる「音痴」に感じる時もこの音程が関係しています。
ピッチというのは絶対音感を持っていたり専門的に音楽をやっている人以外はあまり気にならないものです。
ちょっと話がそれてしまいますが先日、池袋の東京芸術劇場にパイプオルガンのコンサートを聴きに行きました。このコンサートホールには2つのパイプオルガンが背中合わせになっていてひとつはモダンタイプ、もうひとつはバロック・ルネサンスタイプで、演奏する曲目で楽器を使い分けています。スイッチでオルガンがゆっくりゆっくり回転するのが面白いです。
で、なんで使い分ける必要があるのかと言うと、出せるサウンドの種類というのもありますがそれ以上にピッチがまったく違うということが重要なんです。

今はAの音=440〜442Hzあたりが一般的なピッチと言われていますが、バロック音楽の時代はもっともっとピッチが低かったようです。ですから演奏する曲の時代によってオルガンを替えることによって基準のピッチも変えているということなんです。
このコンサートの時、休憩中にモダン→バロックにオルガンをチェンジしていたんですが、確かに基準ピッチが変わると一瞬何か気持ち悪い感じはするのですが、そんなの本当に最初だけで後は何も気になることはありませんでした。

ということで音そのものの高さよりも出した音から次の音に跳んだ時に「あれ?何か変じゃない?」と感じることのほうが普通なのです。
チューナーを使っていると、音ひとつに対してのピッチを気にしてしまいますが、音から音に跳んだ時の距離感をきちんと出せるようになっておくことのほうがずっと大切です。
なので前回の記事の最後に書いたように、寒い(暑い)中、ピッチが合わせられない場合も、ちゃんと音のツボにはまっていれば、全体のピッチが下がって(上がって)いても音程が良ければそれほど気にならないということなんです。

ピッチを鍛えていくこと以上に音程感を鍛えていくほうが、より音楽的に演奏することができると思います。
音程感、音の距離感が身に付いてくると、イヤでも正しいピッチに合ってきますから(ある音だけピッチが悪かったら自分が気持ち悪く感じてくるので)このほうが練習もスムーズなはずです。

《声に出して歌う練習》
音大受験を目指す人は、トランペットなどの器楽であっても必ず歌のレッスンも受けます。受験のひとつに歌の試験もあるからです。
ですが声楽家を目指すような専門すぎるものではなく、この試験で見られるのは「正しいピッチ・音程で歌えるか」ということです。
このことからもわかるように、声に出して歌うことは非常に大切なことです。
トランペットは息が流れて唇が振動していれば一応音はでますが、やはり正しいピッチや音程は自分自身で持ってなければ良い演奏は望めません。音をはずしやすい人や音程が悪い人は、頭の中で歌えてない(次に吹く音がイメージできていない)場合が多いです。

なので難しいことは必要ないので、例えば自分がトランペットで吹いている旋律をピアノで弾きながら歌ってみるとか(最初の音だけピアノで弾いて後は自分だけで歌えるようになるとより良いです)、そういう練習もできると良いと思います。
トランペットはバテてしまいやすい楽器ですから、15分吹いた後に休憩をかねて今度はピアノを使って歌う練習をするとか、能率的ですよね。

ということで2回に渡りチューナーとピッチ、音程について書いていきました。
音感というのは生まれつき持っていて、その力を持ち続けられる人と、そうでない人では成長するスピードが違います。ですが繰り返し訓練していけば誰でもある程度は持つことができますから、じっくりと時間をかけて毎日コツコツ練習してみて下さい。

それではまた来週!



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