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<< ツボに当たった音は汚い音? ーー 音色について考える(前編) | main | 指導のタイプ(前編) >>


音色は何で決まるのか。 ーー 音色について考える(後編)


















みなさんこんにちは!

今日から9月ですね。新学期が始まり、部活再開の方も多いかと思います。夏休みが明けてしまって残念かもしれませんが、元気に頑張っていきましょう。

さて、前回より「音色について考える」というタイトルで書いています。前回はツボに当たった音について具体的に書いてみました。今回は「そもそも音色は何で(どこで)決まるのか」について考えてみたいと思います。


《音色は何で決まるのか》
同じトランペットという楽器を使っていても、人によってだいぶ音色には違いがあることはほとんどの方が思っていることでしょう。
それを「個性」と呼んでしまってもいいのですが、この音色の違いを大きく2つの状態に分けてみると、


「完成された状態(意図的)」
「その音色しか出せない状態(無意識的)」

になると思います。

完成された状態というのは、プロかそれに近い経験年数と実力を持った方に多く、「意図してその音色を今、出している」ということです。その人が持っている(目指していた)「トランペットの音色はこれだ!」という(その時点での)完成系を持っていて、なおかつ場面やジャンルなどによってもある程度使い分けられる状態です。
「あ、この音は◯◯だ!」と多くの人がわかる奏者はこのような人です。

もうひとつの「その音色しか出せない状態」は、経験年数が少ない方や、まだまだこれから伸びていく人に多く、納得してその音を出しているわけではなかったり、音色のことを考える余裕があまりない、もしくは音色について特に考えていないで演奏している状態を指しています。言ってみれば「音色どころじゃない」という方。

これら音色に関する話は「塗り絵」にとても似ていると思っています。

同じ「楽曲」という線だけのイラストがその場にあって、その絵にどんな色を塗っていくのか。上級者になると、たくさんの色鉛筆とそれを扱う技術の引き出しがあるため、クオリティの高い作品を短時間で作り上げることができます。完成した塗り絵は、自己満足にならず、多くの方に共感され、美しいと感じてもらえます。

一方、経験年数の少ない方は、そもそもの持っている色鉛筆の数が少ない、もしくは1色しかないので、どうしても完成したものが似たり寄ったりになりがちです。塗る技術も影響して、雑に感じられてしまうことが多くなります。

しかし、実際のクオリティの差はあれど、どんな人でも世界的に有名な絵画を想像することができるように、現実的にまだ技量が足りず、音色に偏りがあったとしても、頭の中で「良い音」や「その場面に適した音」を想像することはいくらでもできます。
ですから、「音色どころじゃない!」と思ってしまう方もぜひ、「こんな音色で演奏したい!」と、素晴らしいイメージを常に持って演奏してください。


《音色の決め手となるもの》

音色はイメージすることから始まりますが、現実的にはそれだけでは具体的に美しい音色を作り出すことは難しいです。よって、自分の出したいと思う音色を道具のサポートや奏法で生み出していくことが必要になります。

ここからは、音色に影響を与えたり変化させるための方法をご紹介します。

[楽器]
当たり前といえば当たり前ですが、使う楽器によって音色はかなり違います。作り方や材質、形状、パーツの使い方によっても変わりますし、それぞれのメーカーが持つ個性もあります。

前回のお話でも言いましたがそれらの個性は「ツボに当たった時の響き」を比較しないと見えてきません。そして、同じ型番の楽器であってもツボにはそれぞれ個性がありますので、何本も吹いてみることが本来はベストです。
できることなら、大ホールでたくさんの楽器を用意して、一流の奏者1人に片っ端から吹いて聴かせてもらえたら楽しそうですよね。そんな企画ないですかね。マニアックですかね。


[マウスピース]
これも当たり前ですね。しかし、楽器本体に比べると結構適当に考えてしまっている人が多いのも事実です(逆にこだわりすぎてわけわかんなくなっている人も結構いるように感じます)。
かくいう僕も「フィット感」を最重視していたせいで、今年に入るまで15年近くマウスピースに対して興味を示していませんでした(というよりも安定性を失うことのほうが怖くて他のマウスピースを知ろうとしていませんでした)。
それが昨年の秋に開催された「トランペットフェスティバル」で音大生の時から長年使っていた使っていたマウスピースを手放す決意をするほどの素晴らしいマウスピースに出会ったんです。それがJun’sです。



大学の先輩でもある池邉純氏が手がける作品に、マウスピースを重要視してこなかった僕は大きな衝撃を受けました。同じ楽器とは思えない響きの深さや鳴り。まさかここまでの変化とは思わず、池邉氏立会いのもとで数多くのマウスピースの中から僕にとって最適なものを選んでいただくことができました。
実際に使い始めたのが今年に入ってすぐだったので、まだまだ時間をかけて仲良くしていかなけば、と思っていますが、ともかくマウスピースはあなどれません。
機会があればぜひJun’sのマウスピースを吹いて欲しいです。最近はプロアマ問わずとてもユーザーが増えました。良いものは自然と認められていくのでしょう。


[吹き方]
もちろん、音色を決めるのは人間そのものも関係します。骨や肉といった器(うつわ)による影響もありますが、何よりも「吹き方」=「口の中と舌の位置関係」が最重要部分です。

僕のレッスンでもよく生徒さんに実験してもらうのですが、出しやすい五線の中のF音あたりをロングトーンしてもらいながら、舌を好きなようにいろんな形、位置にゆっくり移動した結果、音色やピッチに非常に大きな変化があることを知ってもらいます。そしてその中のどこかの位置に良い音が出せるベストポジションがあることに気づけるようになります。そのベストポジションこそが、このブログで何度となく言っている「音のツボ」なのです。

音色は唇で決まると思っている方も多いと思うのですが、唇というのは、楽器やマウスピースを付けた状態で、息を流した時に振動をしてもらうだけの部分です。音の発信源としての重要性はありますが、ここで音色が決まる、という考えを持ってしまうといろいろな副作用が出てきてしまいます。ですから、きちんと振動ができている状態であれば、唇はそれ以上の働きをさせる場所にしないほうが良いと僕は考えます。唇は「体内で構築した(音色、ピッチ、音量等の)完成形」を、耳に聴こえるように音に変換してくれただけなのです。

したがって、音色を作り出すのも唇ではなくて、それより前の部分である「口の中で舌がどのような位置・形状をしているか」でほぼ決まるのです。

ひとつ付け加えると、それらの構築の中で本来必要のないものを生み出す体の使い方をしてしまうと、音に「マイナス」の影響を与えることになります。例えば「のどを絞めてしまう行為」や、「呼吸の自由を阻害してしまう筋力の使い方」などです。
ですから、必要なものを必要なだけ使うということも良い音を出すためには必要になります。


このように、音色というのは様々な要因で大きく変化しますし、それらの要素の組み合わせによって「その人の音色=個性」が確立されていくとも言えます。


《時代とともに変化する音色》
昔のレコードをデジタル化したくらい古い演奏(トランペットソロ、オーケストラ等)を聴いたことがありますか?
音質の影響もありますが、音色に対してトランペットの音が「古い」「今とだいぶ違う」と感じた経験はないでしょうか。こういう音で演奏している人って今はあまりいないよねー。という感じ。

音色も、時代によって流行や「良し」とされるものが変化していっているように感じます。それは、その時代での一流とされた人の持つ音色を多くの人が目標やイメージの材料としていたから、というのもあるかもしれませんし、楽器やマウスピースの進化も関係があるかもしれません。レコーディング機器の影響もあると思いますから、実際の生の演奏とのギャップは相当あるとは思いますが。

僕は最近、周囲で聴くトランペットの音色が変わってきたなと感じることが多くなってきました。
例えば今の音大生の音色。これからの時代を担っていく彼らの平均的な音が、僕のイメージしている「好みの音」とはだいぶ変わってきたと感じるのです。

否定はしません。彼らはとても素晴らしい音楽性を持ち、自分たちの頃には想像もできないくらいの高い技術力と安定性を持っています。

でも、個人的に好きな、ぶっとくて芯のある、響きの強い屈強な音を奏でてくれる若い奏者にはなかなか出会えないのも事実です。僕の好みが偏っているのか、もう古いのか、、、それもあるかもしれません。が、確実に音色は変わってきたと感じています。

歳とったんですよ、要するに!(笑)

どんな音がどんな人にどれだけ受け入れられるのか、それは本当に様々な要因が積み重なった結果でしかありませんから、やはり「自分はこんな音が好き!」「自分はこの音で演奏する」といった「音色の自己主張」をどんどんしていくことが大切だと思います。それを受け入れられたり否定されたりして、さらに成長していきたいものですね。

ということで2週に渡って音色のことを書きました。
それではまた来週!

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at 07:00, 荻原明(おぎわらあきら), イメージ

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