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ノイズ、重音が出てしまう時の対処法


















みなさんこんにちは!
今回のご質問はこちらです。

==================================
こんにちは。
僕は音楽大学を受験しようと思っているのですが、最近になって今まで起こったことがなかったダブルバズが起こるようになってしまい困っています。
唇の閉じ具合やプレスの感じなど様々なことを試行錯誤してるのですが、中々上手くいきません。
起こる原因として考えられることや練習方法などを教えてください。
受験やコンクールに向けてこのままではまずいという焦りだけが募っています。
よろしくお願いします。
(一部修正)
==================================


という内容でした。
音大受験やコンクールなどの前にコンディションが悪くなるのはとてもストレスですよね。
焦ってしまったり、悲観的になってしまいがちではありますが、こんな時こそ、冷静に何が原因かを考え、実践してきたいものです。


《ダブルバズ=ドッペル音?》
始める前にひとつ確認しておきますが、僕は「ダブルバズ」という言葉をこの方のメールで初めて聞きました。察するに、唇が異なる2つの振動を同時に発生してしまっている状態、と考え、このブログを進めていきます。
ちなみに僕の周りでは「ドッペル音」と呼んでいます。ドッペルとはドイツ語で「二重の」と言う意味だと思います。英語のダブル。ドッペルゲンガーなんて言葉、ありますよね。
ということなので、この記事では質問者さんのおっしゃる「ダブルバズ」のことを「ドッペル音」と呼ばせていただきます。

みなさんも不本意に出てしまったこと、あると思います。だいたい汚い音でビャーっと鳴ってしまうんですよね。多くの場合、唇のセッティングのズレから起こっているように感じます。マウスピースを当て直すとすぐ直ることも多いので。
しかし、この質問者さんは、結構な頻度でドッペル音が出てしまうようです。解決の糸口がどこにあるのか、検証してみましょう。


《いつ起こるのか》
まず、ドッペル音がいつ発生するのかを見つけます。

・セッティングが問題の場合
・フォルテやピアノの音量変化時に起こる場合
・音域の変化によって起こる場合
・バテなどのきっかけがあった後から起こる場合
・特定の音、音域に対して起こる場合/楽器が問題の場合
・常に発生してしまう場合

これらをひとつずつピックアップして考えてみます。
 
 
[セッティングが問題の場合]
ドッペル音は、「違う2種類の音が発生できる唇の状態」になっている時に起こります。したがって、マウスピースを唇に付けたその時の状態によって発生することがよくあります。
セッティングをする時に、必要以上に口の周りを動かしていたり、マウスピースの当て方によってアパチュアのバランスが悪くなることがあります。
その場合は一度唇からマウスピースを離して再度セッティングをしなおしましょう。

なお、マウスピースは唇と「貼り付いている状態」をキープすることが大切です。特に上唇は支点になる部分ですから、最初に軽くマウスピースを乗せた時に貼り付いているかを確認しましょう。リップクリームや汗などでツルツル滑ってしまうとアンブシュアが安定せず、ドッペル音が発生してしまうかもしれません。


[音量変化時に起こる場合]
体内の圧力バランスが悪い時の警告かもしれません。体の中の圧力は、音量変化に使われますが、その圧力が強すぎ/弱すぎると、これから出そうとしている音量に対してのその他のパーツの準備とバランスが崩れてしまい、イメージとは違った唇の振動が発生してしまいます。
特に、ディミヌエンド(デクレッシェンド)をかけようとした時にこれらのバランスが崩れやすく、音量を小さくしようとして、必要以上にお腹の支えを解除した結果、音量だけでなくピッチまでもが急激に下がってしまうので、それを阻止しようと口周辺の緊張感を強くすることでバランスを保とうとしてしまう場合があります。その結果、アパチュアの形が筋力によって変化し、唇の振動する部分のばらつきが生まれてしまいます。


[音域変化によって起こる場合]
音域の変化は、腹筋の力(腹圧が強くなり、横隔膜を押し上げる行為)と、舌やアゴによるいわゆる「シラブル」の変化、それらの様々な組み合わせバランスで行います。
しかし、口周辺の変化によっても音域変化はある程度できてしまい、これを使ってしまうとアパチュアそのものの形状を変化させてしまうことにより音質が急激に悪化(くぐもった音)になってしまいます。それだけでなく、今回のテーマであるドッペル音も発生しやすくなります。
常に音のツボにはまった状態を保つためにも、口周辺を「直接的」に動かして音域をコントロールすることは避けるべきです。(二次的に動かされていることに関してはおおかた問題はありません)


[バテなどのきっかけがあった後から起こる場合]
これも結局アンブシュア、アパチュア周辺の変化によって発生してしまっている状態です。一番良い音を出す状態が作れない、保てないことが原因ですから、まずは無理に吹かないこと。休憩を取って回復してから再度チャレンジしましょう。
バテてきても、口周辺やマウスピースのプレスを強くして、なんとか切り抜けようとする習慣、クセを持ってしまうと多発する可能性があるので気をつけましょう。


[特定の音、音域に対して起こる場合/楽器が問題の場合]
ある音を出そうとすると、その音にだけドッペル音が出てしまう場合は、楽器の状態を確認してみましょう。例えば、ウォーターキイの状態(空気が抜けていないか)、マウスピースは適切な接続がされているか、ピストンボタンやボトムキャップのセッティング、、各抜き差し管のガタツキやグリスなどをしっかり塗っているか、その他ネジのゆるみ等。マウスピースもキレイな形であるか、よごれていないかなども。
あとは、管の中のよごれ、こびりつき、凹みも確認したいところです。
特定の音の周波がスムーズでないことが原因かもしれないので、いろいろと調べてみないと何とも言えませんが、他の音にはまったく発生しないのであれば、楽器や道具を疑ってみたほうが良いと思います。
他の楽器を借りて同じ感覚で吹いてみて、発生しないかどうかも確認してみましょう。

マウスピースを最近(およそ1年以内)替えたという方は特に、他のマウスピースで吹いて、どうなるか確認して下さい。逆に、ずっと替えていなくて「最近マウスピースが小さいな」と感じている方も、他のマウスピースで吹いてみて下さい。

考えられる原因を探してみても解決しない場合は、楽器屋さんに相談してみて下さい。


[常に発生してしまう場合]
唇の状態はどうでしょうか。怪我をしていませんか?切れていたり荒れていたりはしませんか?
歯に関してはいかがでしょうか。最近治療をしたとか、歯並びが気になっているとか。
舌が荒れていたり、口内炎になってはいませんか?
塩分の多い食事や、辛いものを食べて唇のコンディションが悪いと発生する場合もあります。

まずは上記のように体の使い方、セッティング、コンディションの安定、楽器の状態などひとつひとつをチェックしてみましょう。何か原因かを見つけることが大切です。
そして、必ず念入りなウォームアップをして下さい。ノイズが発生しなくなるまで1日中ウォームアップメニューをこなしてみるのも悪くないと思います。
一番基本的なツボにあてること(楽器が良い反応をしてくれるポイントを見つけて、そこに狙い続けられる吹き方をする)を心がけ、力で解決する方法だけに頼らないように吹いてみましょう。

場合によっては少しお休みをとって楽器を吹かない、という決断をするのも必要かもしれません。

そういったことも踏まえて、コンディションが悪い時は、プロの奏者に相談してみるのが良いと思います。


いかがでしょうか。
実際に吹いているところを見ていないので、思いつく限り挙げてみました。
「なんでこんな音が出るんだ!コンニャロ」とならないように、冷静に、ひとつひとつ原因を探してみましょう。
これも良い経験になるはずです。

ということで、今回は重音(ドッペル音)が出てしまう原因とその対処法をいくつか挙げてみました。

それでは、また来週!


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at 04:36, 荻原明(おぎわらあきら), バテ・不調・緊張・ミス

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