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ノイズ(雑音)を発生させないためには


















みなさんこんにちは!

皆様から多くのご質問を頂いておりましたので、今日はそのひとつをご紹介します。(現在は募集しておりません)


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こんにちは。中3で部活でトランペットを吹いている者です。
音に雑音が入る時があるのですが、どのようにすれば直りますか?少し前まで全くなかったので不安です。
雑音が鳴っている時に楽器からマウスピースを放して、マウスピースだけで吹いてもやはり雑音が含まれています。
(メールより一部抜粋、修正)
//////////////////////////////////////////////////////////////////////


このメールが届いたのは今年の1月なので、投稿していただいた方はすでに高校生かと思いますが、当時お送りした返信メールで改善が見られたのか少し気になるところです(お送りしたメールに対して、参考になった、改善した、言ってることがわからないなどのお返事があると、とても嬉しいです)。

トランペットを吹いていて雑音(ノイズ)が含まれてしまう時ってありますよね。
常にノイズが含まれているということはないにしても、一定の音域以上(以下)になると突然ノイズが発生したり、ノイズとまでは言えないけれど、サウンドそのものがあまりクリアに鳴っていないことが悩み、という方も多いのではないでしょうか。

ということで今回は「ノイズ」について書いてみます。


《ノイズが発生している場所はどこか》

bells-2651369_1280のコピー.jpg

まずはじめに知っておきたいことは「ノイズはどこから発生しているのか」。
実際には、その時の状況を見てみないとわかりませんが、楽器そのものに問題がないのであれば一番可能性が高いのは、ずばり

「唇の振動している部分」

です。唇はトランペットを演奏する上での音の発信源です。音を作り出している工場に何か異物の混入があったのでしょうか。工場の機械が不調なのでしょうか。

なぜノイズが発生してしまうのか、考えてみましょう。


《シングルリード楽器を参考にする》
その前に、他の楽器の音の発信源がどうなっているのか考えてみましょう。
吹奏楽やオーケストラ、ビッグバンドなどをされている方には身近な楽器、サックスやクラリネットといったシングルリード楽器は、3つのパーツを組み立てて音を出す仕組みを作り出しています。

ひとつはマウスピース、消耗品であるリード、そしてそれらを固定するリガチャーという器具です。

サックスやクラリネットを組み立てているところを見たことがある、という方は多いと思いますが、マウスピースとリードの位置をとても慎重に組み合わせていますよね。一度音を出して、再度位置を直しているところもみかけます。一度良い位置がきまれば、それがずれないようにリガチャーでしっかりと固定します。

これがシングルリード楽器の音の発信源でした。


《なぜノイズが発生するのか》
話をトランペットに戻します。
多くの場合、最初からノイズが入っていることは少なく、時間の経過とともにノイズが含まれてきたり、何かのアクションがあった時から突然発生することがほとんどです。

みなさんも経験ありませんか?急にノイズが含まれた音を出して、嫌な音だなあと思いながら演奏したこと。

音の発信源にノイズを生み出す何かがあるとして、途中からノイズが発生してしまったということは、

「何か変化があった」

と考えられます。
その変化が一番多く見られるのが「音域が上がってきた時」「高音域を出そうとしている時(出している時)」です。


《固定する場所》
そこで先ほどのシングルリード楽器を思い出してほしいのですが、音の発信源であるリードとマウスピースは、リガチャーによって「固定」されています。その状態はどんな音域を演奏していても一定の状態です。
音域が変化する時、リガチャーのネジをキツくしたり緩めたりしているところなんて見たことありませんよね。

これは、トランペット関しても同じことが言えると思います。

トランペットのリード部分である唇、もう少し具体的に言えば、アパチュア周辺にある唇が振動することで音を作り出していますが、この振動する部分は、サックスやクラリネットのように一定の状態(サイズ)をキープしておくよう心がけることが大切なのです。
なぜなら、ここは「音を発生させる場所」であって、「音域を変化させる場所ではない」からです。

「音を発生させる場所」の仕組みが変化してしまったら、それまで出せていた音質ではなくなりますし、ひどい場合には音が出なくなる可能性もあります。それはリガチャーの固定する力に変化が生まれて、マウスピースとリードがずれてしまったのと同じ状態です。

では、トランペットで言うところのリガチャーとはどこでしょうか。


《唇の貼りつき》
ラッパの吹き方ブログでは、これまでも幾度となく、「舌とアゴ」について書いてきました。音域(ピッチ)を変化するために不可欠なこれらのパーツは、低音域に行くと下がり、高音域では舌と上顎の接近によって生まれる小さな空気の通り道で目的の音の高さを出すことができます。
舌やアゴが動けば、その周辺のパーツも影響を受けることになります。

例えば、顔の表面、特にアゴとその周辺の筋肉や皮膚などは、一緒に引っ張られたり戻ったりと忙しい動きを見せます。

もしその動きにマウスピースリムと接している唇の部分までもが持っていかれてしまうと、マウスピースから唇が滑ってずれたり、離れたりしてしまいます。これではリガチャーがない、もしくはゆるすぎる状態です。

そこで大切なのは「マウスピースのリムに唇が貼りついている状態をキープする」という点です。

口の周りがどんなに大きな動きをしていても、マウスピースのリムと唇が貼りついて動かなければ、一定の唇の反応をキープすることができる、いわばシングルリード楽器のリガチャー部分と言えます。

マウスピースはよく、「プレスをしすぎない」とか、ひどい場合には「プレスをできるだけしない」なんてことを言う人もいます。しかし、それは音質や音域コントロールの不安定感を助長することにつながり、体への負担が大きくなります。要するにバテやすいのです。

なぜなら、リガチャーがない状態でサックスやクラリネットのマウスピースとリードの位置を変えないようにする努力をしているのと同じです。口周辺の筋力でなんとかするしかないのですが、あまりにも無理がありすぎですよね。
トランペットも、口周辺の力を強く使って、良い音が出る状態、音の反応が良い状態をキープするなんて、負担が重すぎです。そうではなく、マウスピースのリムと唇が貼りついていれば、もうそれだけで「固定」されているのですから、強い力など必要ないのです。

しかし、プレスもやたらと強くしてしまうのは問題があります。振動する部分を潰してしまうこともありますし、反応が悪くなります。そして何よりも体への負担が大きくなってしまいます。結局のところプレスは強すぎず弱すぎず、なんですね。


《使う必要がないように仕向けていく》
マウスピースと唇が貼りついて固定されている状態であれば、もうその部分に関してはそれ以上考える必要はありません。考えるというのは「意識的にコントロールする」につながってしまうので、息が通過したら音が発生する状態であるならば、ここにはそれ以上求めないので放置しておきます(もちろん、良い音を追求することは必要です)。

ノイズが発生してしまいやすい人は、この「口周辺の力」で音域変化をさせようとする方が多いはずです。

じゃあ、もう今後は口周辺は意識しないで、動かさないようにしましょう!

と言われても、長い間使い続けてきてしまったその「習慣(クセ)」を直すには結構大変です。意識しないようにと意識するというのもなんだかおかしな話ですし。

ですから、こういった場合は

「ほかの部分が大活躍することで、使う必要がないように仕向けていく」

この順序にしましょう。

音域を変化させた時、特に高音域を出そうとすると口周辺に力が入ってしまうのであれば、舌をアゴだけで充分高音域が出せるように練習をすることです。意識すべきは舌とアゴ、そしてその動きに合わせたブレスコントロール。これだけで音域の変化をができるようになれば、わざわざ不安定になること、疲れることはしなくなるはずです。


《警告を聴き逃さない》
ノイズだけでなく、音質が変化した瞬間、音を出すシステムのバランスが変化したからです。
特に、音がくぐもったようなモッサリした音になった時は注意してください。クリアではない音がしている時というのは、唇の振動が充分でない時に起こります。

その理由はいくつかあり、マウスピースのプレスが強すぎたり、体の中の空気圧が高すぎる時なども音の変化が起こります。

しかし、何にせよ、良い音が出ていないということは、何かのバランスが悪くなっている警告です。
最初は自分で納得している音を出していても、気に入らない音に変化してしまったら、すぐに何が原因だったのか、今何をしたかなどを追求し、確認してみましょう。

必死に楽譜を追っている時や、チューナーやメトロノームのことばかり見ていたりと、意識する方向が音色に向かっていない時に音は崩れやすくなります。しかし、音色を一定にキープできない状態でチューナーでピッチをチェックしていても全く意味がなく、練習とは呼べません。

常に良い状態で音を出すこと。これをまず真っ先に意識してください。


《ほかの原因》
音域などが変化した時に発生するノイズですが、最初から、いつもの自分の音質でなかったり、ノイズが常に出てしまう、といった場合は、唇そのものに原因があるかもしれません。
一番よくあるのが「唇の荒れ」です。冬場など特に感想し、ヒビ割れたリードで演奏しているようなものですから、ボロボロな唇では良い音は絶対出ませんね。

また、体調や食生活が悪く、唇が腫れぼったい時もあります。
僕の場合は睡眠不足の時に唇が腫れぼったくて、良い音が出ない経験をよくします。


ということで今回はノイズについて書きました。
ノイズが発生しない演奏をするために一番大切なことは「理想の音色を持ち続ける」ことと「自分の音を客観的に聴く力を持つ」ことです。
奏法というのはあくまでも良い演奏をしている時にこんな使い方をしていましたよ、といういろんな人からの主観的表現を元に作られていることですので、何よりも大切な「音楽をする」ということ「最高のイメージを持ち続ける」ことを忘れず、演奏してください。

それでは、また来週です!


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at 06:37, 荻原明(おぎわらあきら), アンブシュア

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