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吹奏楽コンクール課題曲2015トランペット解説【まとめ】




















みなさんこんにちは!

今年度吹奏楽コンクール課題曲解説が前回ですべて終わりました。
今週は、まとめとして、課題曲という範囲にこだわらず、コンクールやコンサートなど、本番を迎えるにあたって心がけておきたいことや、今の時期まさにとりかかっているであろう「作品を完成させるために大切なこと」を、これまで書いてきた記事をたくさん紹介しつつ進めていきます。

この記事はぜひとも保存版としてブックマークしていただき、何度も読み直してもらえればと思います。

なお、曲ごとの記事リンクは以下の通りです。

////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

【課題曲1】 天空の旅−吹奏楽のための譚詩− 前編後編

【課題曲2】 マーチ「春の道を歩こう」 前編後編

【課題曲3】秘儀 III ー旋回舞踏のためのヘテロフォニー 前編後編

【課題曲4】 マーチ「プロヴァンスの風」 前編後編

【課題曲5】 暁闇の宴 前編後編

 課題曲解説【まとめ】※この記事です

////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////


《練習というものを考えてみる》
みなさんは毎日、ないし定期的に楽器を吹いていることと思います。それのほとんどが「練習」という名目で行われているのではないでしょうか。本番以外のラッパを吹く時間は大概「練習」と言うのが普通ですよね。そして練習と呼ぶからにはその時間は「高める時間」と位置づけている、もしくは「言い聞かせている」と思います。要するに「あ、遊びで適当に吹いてるわけじゃないんだから!」って感じで。開放的に遊びで吹く時間があっても全然問題ないんですけどね。

話がそれましたが、その練習を呼ばれる時間での「高める」とは何でしょうか。

ただやみくもに楽譜を吹き、教本を吹き、合奏をして、バテて、今日もよく吹いたー!

これではあまり良い練習になっていないと思います。

練習はしっかりと目標、目的を持った上で、それを達成するには何をすべきか考え、実行することが大切です。
そのためにはまず練習(=高める)というカテゴリーを分けてみることにします。

 ■コンディションを整える
 ■演奏技術を高める
 ■音楽的表現力を高める
 ■芸術的感性を高める
 ■アンサブル能力を高める
 ■人間的魅力を高める

このようになるでしょうか。なんか漢字ばかりで堅苦しいですが、ひとつずつ解説していきます。
 
 
《コンディションを整える》
現在、トランペット講習会を全4回に渡って開催させていただいているところです(詳しくはこちらをクリック)。そして一番最近の講習会テーマが「ウォームアップと呼吸」でした。ウォームアップの重要性と具体的な内容についてお話ししましたが、人間は体力的にも精神的にも日々バラつきがある生き物です。様々な要因で気分が高揚したり落ちてしまったり。体力みなぎっていたり病気だったり。
もちろん日々の生活習慣でできる限り健康でいる努力はするべきですが、それだけではどうにもなりませんよね。風邪ひくときは風邪ひくし、嫌なことや辛いことが何もない人生なんてありえない。

トランペットは身体を使う行為です。そしてそのトランペットを演奏しているのは「精神(心)」を持った人間です。したがって、どうしてもコンディションにバラつきがあることはしかたがありません(あたりまえなんです)。しかし、そのバラつきを無視してトランペットを吹き始めてしまうと、自分の実力を充分に発揮することができず、できていたことができないために悩み、むやみに身体の使い方を試行錯誤し始めて、その結果さらに調子を崩すという負の連鎖になる可能性があるのです。成長するために練習しているのに、ウォームアップを怠ったことで自分のレベルを下げてしまうのは本末転倒ですよね。

ウォームアップはあなどってはいけません。コンディションを常に安定させたい、いつも楽しく意欲的に楽器を吹きたい、本番で練習の成果を発揮したいと考えるのであれば、絶対に取り入れましょう。
ウォームアップについては過去の記事カテゴリー(複数記事があります)をご覧下さい(こちらをクリック)


また、コンクール前は特に体調や楽器の調子を崩してしまいがちです。バテても無理やり吹くような練習は潰れの原因になりますので、上手に休みを取っていきたいものです。これについては過去の記事「バテる前に休憩を。 」をぜひ参考にして下さい。(こちらをクリック)


《演奏技術を高める》
練習と聞いて真っ先に思い浮かべるのが、この「技術の向上」ではありませんか?
「できなかったことをできるようにする」とか「あるテクニックを確実にできるようにする」行為です。

確かに、この練習は非常に重要で、聴く人に何かを伝えたいと思っても、技術が不足していると伝えることが難しくなってしまいます(楽譜に書かれていることを忠実に再現することが困難だから)。ですから教則本などを使って自分が持っていないテクニックを身につけたり、完成度を高めるために繰り返し吹く練習などをし続けなければなりません(技術の向上に終わりはありません)。


演奏技術が不足している状態を、いわゆる「ヘタ」と呼ぶ人は多いと思います。
確かにミスしたり、音が出せなければ直接的に「ヘタだなぁ」と感じるのはしかたのないことではありますが、「技術」ばかりに傾倒するのも音楽をする上では充分とは言えません。

チューナーの針が±0を指し続ける演奏が素晴らしい音程感を持った人とは言い切れません。
メトロノームのクリック音と演奏が一糸乱れない演奏をする人を「テンポ感がある人」とは言い切れません。

コンクールの練習であったり、コンクールで上位ステージに上がろうと考えているバンドほど、音楽に対する考え方が偏っているように感じます(もちろんすべての団体ではありませんが)。音楽ってミスしたらもう終わりですか?聴くに堪えないダメな演奏ですか?何百回もまったく変わらないプログラムされたような演奏ができることが素晴らしいですか?
音楽は人間が生み出すものです。人間は機械ではないのです。
音楽は本来審査されるものではありません。ここがダメ、あれはダメ(だってピッチが…テンポが…以下略etc.)。こんな粗探しをするために聴くのが音楽ではありません(そんなことして楽しい?)。音楽は批判をするために聴くのではありません。音楽は楽しむためのものです。もちろん、高いところへ向かおうとする意思意欲実行力は非常に大切なこと。それは自分のことであり、周りが意味のない重箱の隅をつつくような指摘なんてするべきではないのです。
良いところを見てあげればいいのです。一緒に楽しめば良いのです。


おっと、つい余計なことを書いてしまいました。次にいきましょう。


《音楽的表現力を高める》
コンピュータに打ち込んだ音楽は絶対にミスをしませんし、定めたピッチやテンポで演奏し続けられますから、ある意味完璧な技術力を持った演奏と言えます。
しかし、そこに感動はありません。完璧な技術に感動する、ということはあると思いますが、それはどちらかと言えば感動ではなく「関心」です。ここでは「心が揺さぶられる」「自分の感情に訴えかけられる」などのダイレクトに心へ突き刺さるものを「感動」と呼んでいます。

感動は時として技術を超える力を持っています。
例えば、幼稚園のお遊戯会でみんなが一生懸命ひとつの曲を演奏している姿や、上手にいかないけれどひとつの物事に必死に努力している姿をみると我々は感動を覚えます。
園児たちの演奏技術は、プロに比べれば明らかに劣ります。しかし、その一生懸命な姿に心を打たれ、「とってもよかった!」「感動した!」という気持ちになることがあります。

音楽はまずそうでなければならないと思います。強い気持ち、心、真摯に向き合う姿。
演奏者たちはその姿勢で、音楽を使って伝えたいこと、訴えたいことを表現するのです。

しかし、演奏者が強い気持ち、訴えかけたいことをいくら持っていても、それを伝える能力がなければ理解してもらえません。
そこで技術が必要になります。

技術は「言語能力」のようなものです。たくさんの言語を扱える人のほうが世界中の人たちと短時間で深い交流をしやすいのと同じように、演奏でも相手に何かを伝えようとした時、演奏技術を多く持っているほうがより伝えやすくなります。

音楽でも、基本となる表現方法、こういった演奏の仕方をすると美しく感じるとか、ある程度のお約束(その方法は無限)がありますので、それを学ぶことが大切です。

技術と表現とはそういった関係であるべきです。技術だけが高まっても心がなければ機械と同じです。



《芸術的感性を高める》
作品の持っている力を読み取り、自分の感情もそこに込め、聴く人に的確にメッセージを伝えるためには「芸術的感性」を養う必要があります。芸術的感性というととっても難しそうですが、そんなことはありません。
簡単に言えば「何かに感動できる柔らかい心」を持っていてほしいのです。

例えば、
動物を見て、触れて「かわいい!」と素直に感じ、笑顔になったり
褒められて「嬉しい!」と喜んだり
美味しいものを食べて大喜びしたり
雪を見て「きれい!」と感じたり
悪事をはたらいた人(フィクションでも)に「許せない!」と憤ったり
恋愛小説を読んで「素敵!」と思って主人公を自分に置き換えてニヤニヤしてみたり

こんな感じ。自分の心を柔軟にしたいのです。
心が強く揺さぶられると、誰かに共感してもらいたくなったり、伝えたくなったりしますよね。
その気持ちが音楽に含まれることが大切なのです。

芸術という言葉は難しそうに感じますが、言い換えれば「心を伝えること」です。

自分の心が豊かであれば、相手の心や何を伝えたいのかも少しずつ理解できるようになります(憶測も含む)。
そうしていると、人でなくても絵画や彫刻、音楽などの芸術に対して、スポーツなど表現をしている人に対してなど、あらゆるものに心が揺さぶられるはずです。

この感性はすべての物事に対して無理矢理感じる必要はありません。何も感じないのは(今の自分が)興味を持てないことなので、悩む必要はありません。何の良さも感じない音楽や絵画があってもいいのです(ほかの人がどんなに熱狂的になっていても共感できないことは多々あります。自分の心に素直になって、決して無理して合わせる必要はありません)。
しかし、食わず嫌いはもったいないです。とりあえず一回は触れてみて、そこで判断したいものですね。だからジャンルにこだわらずいろんな音楽を聴いてみて下さい。今まで知らなかった音楽に強い感動を覚えるかもしれません。
そして、昔は関心がなかったのに、月日が経ったら興味を持つようになることもあります。恋愛をしたらそれまで無関心だったものに強い関心を持つようになった経験はありませんか?
昔、「ぼのぼの」というマンガに書いてありましたが、いつもは自分がまったく関心を向けていなかった草や木、石などが、いざ自分が病気で苦しんでいる時にはそれらは僕に無関心だと書いてあり、なるほどな、と関心しました。自分の心境や環境の変化で関心を持つことや範囲が刻々と変化しているということですよね。ですから、一度放り投げたことでも、時間をおいて触れてみたり、経験してみることをお勧めします。

昨年の記事になりますが、課題曲2「勇気のトビラ」で「楽しさ」について触れています。この話につながることですので、ぜひ読んでみて下さい。

■吹奏楽コンクール課題曲2014トランペット解説【2.行進曲「勇気のトビラ」/高橋宏樹】その1
 《楽しさの2つの意味》《楽しい楽曲》《反対を考えてみる》



《アンサンブル能力を高める》
※ここでいうアンサンブルとは、ほかの人と一緒に演奏することを指しており、室内楽について言っているわけではありません。吹奏楽やオーケストラもアンサンブルのひとつです。

管楽器の多くは同時に1音しか出せません。ですから、複数人で音楽を作り上げることが基本になります。
そうなると、演奏者どうしのアンサンブル力を練習で身につける練習時間がどうしても必要です。
しかし、ただテンポを決めて、それぞれの割り当てられた楽譜を同時に演奏するだけでは本当の意味でのアンサンブルにはなりません。

これはまるでタイミングを合わせて台本を読んでいるだけの演劇です。観るほうはまったく面白くないと簡単に想像がつくのに、音楽だとこれをやってしまっていることが意外に多いのです。

もちろん、アンサンブルをするにはまず自分が担当する楽譜がきちんと演奏できるようになった人どうしの集まりであることが絶対条件ですから、順序として合奏は様々な練習の中でも後ろのほうになりますが、自分のパート譜が完璧に演奏できるようになったから合奏も完璧!ということにはなりませんので注意しましょう。

アンサンブルも経験、コツ、練習が必要ということです。


《人間的魅力を高める》
これは音楽をすることに限りませんが、人間的魅力を強く持った人ほどアンサンブルが上手で、表現力が豊かだと感じています。
特にアンサンブルは「相手を信じる」ことが非常に大切で、疑心暗鬼になっていては崩壊する一方です。

若い人が特に勘違いしやすいですが、八方美人がイコール人間的魅力が高いとは決して思いません。誰とでも仲良くできる力は素晴らしいですが、自分を押し殺してでも相手に合わせようとする姿勢ではアンサンブルは絶対に成立しません。主張はする。しかし相手も尊重する。そんな接し方ができる人が人間的魅力を持っている、と僕は思っています。

そして自分に自信を持っていることは、相手にアピールする力が強く、共感してもらいやすくなります。日常は別としても、演奏中は過剰なくらい自信満々のほうがうまくいくことは多いです(先ほども言いましたが、ただのワガママな人になってはいけません)。

感性が豊かで、自信に満ち溢れてる優しい心を持った人間になりたいですね。(←ホント、そうなりたい…心の叫び。自戒)


このように、練習といってもいろいろなものがあり、トランペットを吹くことだけが練習ではありません。部屋に引きこもって、外界と触れずに音楽を演奏することはできませんから、たくさんの芸術、たくさんの人間、たくさんの考え、たくさんの感情、たくさんの経験…生活すべてが芸術性を高めてくれます。
コンサートホールでの演奏会、オペラ、バレエ、美術展、演劇、歌舞伎、落語、スポーツなど、なんでもいいですがたくさんの「表現している人間」を目の当たりにすると、何か自分に変化が起きる可能性があります。ぜひ積極的に向き合ってみて下さい。


《過去の課題曲まとめ記事》
さて、今回のような課題曲解説最後のまとめ記事は、昨年、一昨日にも書いています。課題曲ブログ記事はどうしてもコンクールが終わると過去のものになってしまい、読まれなくなってしまうのですが、われながら良いこと書いているので、ぜひ読んでいただければと思い、こちらにリンクを貼っておきます(タイトルをクリックするとリンク先にジャンプします)。

吹奏楽コンクール課題曲2013トランペット解説まとめ【合奏練習〜本番に心がけておきたいこと】
《長時間の練習時に心がけたいこと》
 ■ウォームアップの必要性/調子が悪かったら/練習に飽きる
《合奏時に心がけておきたいこと》
 ■合奏練習時のマナー/複数のコーチがいる場合
《本番時に心がけておきたいこと》
 ■こまめに水分補給を/やはりウォームアップ/緊張/コンサートホールでの演奏/審査結果、というもの



吹奏楽コンクール課題曲2014トランペット解説【まとめ】
《コンクールという場での課題曲》《楽譜から見えるもの》《音楽を作る順序》《潰れないために》



ということで、今回をもちまして「吹奏楽コンクール課題曲トランペット解説2015」を完了させていただきます。
みなさんの練習のお役に立てれば幸いです。

それでは、来週からはまた通常のブログに戻ります!

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at 08:28, 荻原明(おぎわらあきら), 吹奏楽コンクール課題曲2015

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