smtwtfs
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< August 2020 >>
profile
ogiwarasite.jpg















eventsmini.jpg

RappaVer2Bana_waku.jpg

academySMALL.jpg
recommend
トランペット ウォームアップ本 (MyISBN - デザインエッグ社)
トランペット ウォームアップ本 (MyISBN - デザインエッグ社) (JUGEMレビュー »)
荻原 明
【販売部数1000部達成!】「ラッパの吹き方」ブログ著者、荻原明 初の教則本!ウォームアップと奏法の基礎を身につけられる一冊です!
recommend
まるごとトランペットの本
まるごとトランペットの本 (JUGEMレビュー »)
荻原 明
「ラッパの吹き方」から生まれた「まるごとトランペットの本」発売中です!
プレスト音楽教室
プレスト音楽教室 当ブログ著者、荻原明が講師をしている音楽教室です。生徒さん随時受付中です!
ラッパの吹き方bot/Twitter
ラッパの吹き方bot 「ラッパの吹き方」ブログから抜粋した1400以上のことばと記事の紹介をしています。練習のお供に、ぜひご活用下さい!
ラッパの吹き方 Facebook
ラッパの吹き方フェイスブック ラッパの吹き方Facebookでは新着記事の紹介のほか、"note"でのハイノート本原稿公開の更新情報、これまでの記事を発掘して紹介をしております。
links
mobile
qrcode
 スマホ版表示に変更

※スマートフォンで閲覧している時のみ作動します
        
サイト内検索はこちら↓
new entries
categories




archives
others
無料ブログ作成サービス JUGEM
<< 吹奏楽コンクール課題曲2015トランペット解説【3.秘儀 ー旋回舞踏のためのヘテロフォニー / 西村朗】後編 | main | 吹奏楽コンクール課題曲2015トランペット解説【4.マーチ「プロヴァンスの風」 / 田坂直樹】後編 >>


吹奏楽コンクール課題曲2015トランペット解説【4.マーチ「プロヴァンスの風」 / 田坂直樹】前編




















みなさんこんにちは!
ゴールデンウィークで曜日感覚が麻痺して昨日が火曜日だったことをすっかり忘れておりました。申し訳ありません。
ということで1日遅れのアップです。


吹奏楽コンクール課題曲2015 トランペットパート解説もついにあと1曲になりました。
去年までは「そろそろ始めようかな」とのんびり構えていたら、最後の曲を書く頃にはコンクールが始まっているという状態になってしまい、あまりの計画性のなさを反省していたものでした(それを2年続けてやった。学習能力がないですねぇ)。

ということで最後の曲は課題曲4 マーチ「プロヴァンスの風」です。

いろいろリサーチしてみると、この曲を演奏する団体が一番多いような気もします。課題曲2かもしれません。
迫力(オーケストレーションの厚み)も、曲想もわかりやすさがありますよね。ある程度「歌う」ことに関しても制約が少なそうですし。


《タイトルについて》
「プロヴァンス」というタイトルなのに、思いっきりスペイン風に始まるという不可解さ。何がどうなっているのかわからないままツイッターでそのことをつぶやいたら親切な方が、作曲者本人がそのことを言っていると教えてくださり、早速「すいそうがく」のバックナンバーを読みました。
ざっくり言うと「プロヴァンス」という言葉の響きがおしゃれだったからだそうです。

なんだそりゃ!

僕は結構最近まで、タイトルというのはその作品を象徴している重要な存在だと思っていました。もちろん、タイトルの持つ意味や、何を題材にしたかをストレートに表現していたり、音楽の形式を教えてくれる場合がとても多いのは事実です。しかし、今回のように「なんとなく、そんな雰囲気だったから」的なタイトルのつけ方をされていると、そんなに重要性を持って受け止めなくてもいいのかもしれないな、と感じるようになってしまいます。

それこそ吹奏楽部でラッパを吹いていた中高生の頃はタイトルひとつひとつに果てしなく強い意味を持たせようとして、調べられる限り調べてみたり、タイトルから受けるイマジネーションをどんどん膨らませてみたりしたものです。A.リード作曲のシェイクスピアを題材にした曲を演奏するとなったら、図書館で本を借りてきて読んだり、合唱コンクール(学校行事)で歌うことになった作品の元になっている民謡のオリジナルやその地方の情報をできる限り手に入れたりしました。熱心ですね、過去の僕。
それが本当に必要だったか、正しかったかは別として、結果的にいろいろな知識を得られ、「想像する力」を強く持てるようになったと感じます。

ですからみなさんも、楽譜に書いてある音符をただ並べるだけの練習にならず、その作品の背景にあるものはどういったもかを調べてみるのは大切だと思います。そのような「楽器を吹かない練習時間」も必要だと思います。

今はインターネットがあるので調べたらすぐに情報を得られてうらやましいなと思う反面、そこに書かれた内容が本当に事実かどうかを検証することが必要ですし、見極める力や、鵜呑みにしないで時には疑うことも必要です。

まあでも、とりあえずこの作品に関してはタイトルから得られる作品情報はない、と思っていいかもしれませんね(中間部は作曲者による「プロヴァンス」の勝手なイメージだそうです。民俗的なことは一切関係ないそうです)。タイトルに意味はない、と知ることができたのが収穫だった、ということで。


《楽譜に書かれていないことを読み取る》
さて、そんな課題曲4ではありますが、演奏を聞いたり吹いたりしていると、イメージはしやすいですよね。どこかで聴いたことのある旋律が流れてきたり、場面ごとの雰囲気も明確です。
ですから、ぜひみなさん自身が感じた自由なイメージをどんどん持ち込んで、この作品を演奏してください。

楽譜というのは単なる「情報が書かれた紙」です。ここに書かれているのは、作曲者がイメージした「音の高低とリズム、テンポ」と「ほんのちょっとの文字(楽語)」といった最低限の情報でしかありません。楽譜は、書き方の決まりや制約が多いのですが、しかしそうすることで世界中の誰もが同じ情報を得ることができる素晴らしいメリットがあります。しかし、作曲者は表面的なその音の高低、長さ、リズムだけを世界中の人に発信したかったわけではありません。書かれた楽譜には、目に見えない作曲者の「想い」や「願い」が込められています(多分)。

ですから、楽譜に書かれた情報を正確に再現するだけだったり、その情報を正確に演奏するための練習(メトロノームを使ってできるだけ正確なテンポで演奏しようとか、チューナーを使って一音一音狂いのないピッチで音を並べようとか)をしているだけでは、そのクオリティがいくら上がっても、作曲者が込めた心を表現することはできないのです。

そこで私たち演奏者は「作曲者は、どんなイメージを持ってこの作品を描いたのか、作曲者はこの作品を通して何を伝えたかったのか、作曲者は何を伝えたかったのか」、情報を手に入れ、イメージすることが必要です。そのイメージが正しいとか間違っているとか、そういうことではなく、イメージを演奏に込めることが必要です。

しかし「イメージなんてできないよ」という方、多いかもしれません。イメージというのは、考えて生み出すものではないので、しかたないとも言えます。しかし、本当にイメージが皆無である、ということは実際のところめったにないはずです。見えていない、気付いていないだけで、頭の片隅には何らかのイメージがあるはず。イメージは少しでも持つことができれば、それを膨らますことはできます。ですから、まずは自分の心に正直に向き合ってください。

内容によってはちょっと恥ずかしいな、と感じることもあるかもしれませんが、別に誰かの前で声高らかに「私はこんなイメージなのです!」と言葉で発表するわけではありませんから、恥ずかしがらず、素直に受け止め、出してしまいましょう。そのイメージがなんなのか、物語なのか、人物なのか、何かのシーンなのか匂いなのか色なのか、それはなんでも構いません。そのイメージを心の中にしっかりと持って、トランペットを吹けばいいのです。誰もあなたの心の中を否定することはできないのです。
そうして「心」がある状態で楽器を吹く習慣を身につけられれば、音楽と向き合う時(そうでない時でも)、いつも自然と心の中からイメージが湧きやすくなります。

ぜひ演奏する時は、楽譜に書いてあることだけを必死で追うのではなく、楽譜に書かれていないことを心に込めて楽しんで吹いてください。


《休符》
みなさんは、楽譜を見て演奏する時、休符をどのように捉えていますか?そもそも「休符」という名前が誤解を招きやすい呼び方だと僕は思うのです。なぜなら、すべての休符に対して「休む(休める)時間」と捉えてほしくないからです。もちろん、音を出さないのですからその間は体を休めることはできるかもしれませんが、この時大切なのは「自分が休符であっても音楽は常に最後(終始線)に向かって進んでいる」ということです。そして、楽譜の中に現れる短い休符は休むためにあるのではなく、文章でいうところの読点(とうてん)「←この記号」であることが多く、演奏の間に休符があるからといってメロディを分断してしまうような、テンションが維持できないブレス(息継ぎ)や吹き直しをすると音楽の流れが一旦止まってしまうのです。
そうならないために、このような場合は

「休符をジャンプで跳び越える」

と考えてください。
ジャンプのイメージならば、休符のところで流れがストップすることなく、生き生きとした音楽を表現することができます。

例えばこの作品(課題曲4.プロヴァンスの風)のTrioから出てくるメロディが、まさにそれを意識して演奏してもらいたいところです。練習番号Jの8小節目に八分休符があります。この部分、もちろんブレスをするポイントではありますが、何も考えずにブレスをとってしまうと、せっかくクライマックスに向かって意気揚々と流れているメロディが一旦腰を下ろしてしまうような鈍さを聴く人に感じさせてしまいます。

「ここはジャンプをして、次のメロディに向かっていくぞ!ジャンプ!(の隙にブレス!)」

のようなテンションであれば、音楽は止まりません。無意識にブレスの取り方が変わるのがわかるはずです。

また、吹奏楽やオーケストラ、アンサンブルなど複数で演奏する音楽に用いる「パート譜」は、自分が演奏する音符しか書いていないため、メロディを吹き終わって長い休みが来たとしても、メロディはどこかの楽器が必ず担当しているのです。ということは、「メロディを吹き終わる=どこかの楽器にバトンタッチする」場面も、休符に対する考え方は同じなのです。

この曲で言うなら、練習番号Hの8小節目。トランペットの演奏はここで終わりますが、その先クラリネットが引き継ぎます。メロディは続いています(練習番号Jと同じ流れです)。ですから、トランペットの吹き終わりで「あー、終わった。ミスしなくてよかったー」とか気を抜かずに、メロディの最後はやはりジャンプして音楽を止めないように(クラリネットにバトンを渡すように)心がけてください。

もちろんこれらはメロディに限ったことではありません、伴奏であっても終止線に向かっていっていることを忘れずにいて下さい。


というとで課題曲4 マーチ「プロヴァンスの風」の解説前編はここまでです。
次回は冒頭より解説をしますので、おつきあい下さい。

それではまた来週!


当ブログの写真・記事等の(全部、一部問わず)無断利用、ネット上(TwitterやFacebookなどのSNSを含む)などへの無断転載を禁止します。

at 13:02, 荻原明(おぎわらあきら), 吹奏楽コンクール課題曲2015

-, -, pookmark