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吹奏楽コンクール課題曲2015トランペット解説【1.天空の旅 −吹奏楽のための譚詩− / 石原勇太郎】前編




















みなさんこんにちは!

只今「ラッパの吹き方」ブログでは、2015年度吹奏楽コンクール課題曲トランペットパート解説を行っております。前回、前々回で課題曲2「マーチ『春の道を歩こう』」について書きました。今回からは課題曲1「天空の旅 −吹奏楽のための譚詩−」です。

課題曲2の記事は以下より進んでください
 マーチ「春の道を歩こう」/ 佐藤邦宏 前編
 マーチ「春の道を歩こう」/ 佐藤邦宏 前編


さて、課題曲1ですが、冒頭いきなりマーラーの交響曲第6番「悲劇的」終楽章?と思った直後、なんだ、スウェアリンジェンだったのかと思いましたが、全体的にわかりやす作られているように感じます。
ただし、いくつか気をつけておきたい点があるので挙げてみます。


《「祈り」というテーマ》
作曲者の曲解説を読んでいると、「祈り」という言葉で埋め尽くされています。「祈り」と聞くと宗教的な祈祷をイメージしがちですが、作者は具体的な宗教思想における祈りではなく、「望み」「願い」もっと平たくいうなら「気持ち」といった人間が誰でも持っている感情を指していると言っています。そして、その祈りは空へと高く舞い上がり、様々な「祈り」と出会い、いつまでも旅をしているそうです。

うーん、ファンタジー。

なので、天空を旅しているのはパズーでもシータでもドーラでもムスカでも、ましてや閣下でもなくて、「魂」とか「心」のことを指しているようです。そして「祈り」は、感情ですから、安らかなものから力に満ち溢れたものまで様々です。こういった背景がある作品ということですが、少しこの作品の様子が見えてきたでしょうか。

僕は最近まで、楽曲を理解するためのひとつの重要な情報源に「タイトル」があると思っていました。確かにそれは一理あるのですが、同時にタイトルがほとんど関係なかったり、まったく適当な命名だったりすることもあるのを今回の課題曲群で実感しました。それについては今後の課題曲解説で触れますが、タイトルなんてあまり深く考える必要もないのかな、なんて思うようになりました(一応調べて重要度合いを理解するようにはしていますが)。


《長いフレーズ》
この作品の特徴のひとつに、「フレーズが長い」という点が挙げられます。曲が始まると、ほとんどフレーズが切れずにどんどんどんどん前へ進んでいきます。ちょうど紙飛行機が気流に乗ってどこまでも水平に飛んでいくかのうように、邪魔するものもなく清々しいくらいに直線飛行をしています。

ですから、この流れを邪魔してしまう「重すぎる音符」「強すぎる拍感」を音楽に出さないよう心がけることが大切です。これはアクセントや強打について言っているのではなく、フレーズを分断してしまうような存在を無意識に表現してほしくない、ということで、たとえば1拍1拍ウンウンウンウン…とうなずきながら演奏してしまったり、長い音符が前へすすむ力を感じさせない(僕は「音のベクトル」と読んでいます)演奏をしないように、ということです。
したがって、部活動でよく見かける「メトロノームに合わせて演奏する」練習や「指揮者が譜面台をカチカチ叩きながら合奏をする」方法をとりすぎると、フレーズ感がなくなってしまい、この作品の持っている長いフレーズ感が消滅してしまいます(もっとも、メトロノームという器具はそのクリック音に合わせて音楽を合わせていくためのものではありませんから、使い方自体が間違っていると言えますが)。

メトロノームを使った練習がなぜNGなのかについては過去の記事
 「室内楽(アンサンブル)5
をご覧ください。


もうひとつ、長いフレーズを演奏するために覚えておいてほしいことは、「吹き始めの勢い(吹く前までの体の使い方)で飛距離が変わる」ということです。
わかりやすく例えるなら、弓矢を放つ時、遠くへ飛ばしたい時と近くに飛ばしたい時の弓の使い方が違うのと似ています。自然な流れの音楽的フレーズは、矢を放ってしまった後は操作しないほうが良いのです。飛ばした弓の軌道が思っていたのと違うからと言って、ゲームのコントローラーや呪文などで動かすことはできませんよね。仮にそれができたとしても、見ていて非常に不自然です。ですから、演奏する前までに「これから吹き始める音楽は、最低でもどこまでたどり着ける力を持っているのか」をイメージし、それに見合った演奏開始でなければいけません。これらはブレスコントロールが重要で、勢いのない息では着地地点も近くなり、息切れを感じる演奏になってしまいますし、遠くへ飛ばそうと力を無駄に使っても、結果としては暴発して全然飛ばなかったりもします。
呼吸が生き生きと使い続けられるコントロールをするにはどうしたらいいか、ぜひいろいろと研究してみてください。
もうひとつヒントとして、基本的にフレーズの間は音が減衰しないように演奏しましょう。要するに、音を張り続けるということです。特に長い音を伸ばしている時に、音を抜いてしまうとそこでフレーズは分断されてしまいます。今吹いている音は次の音に向かおうとしている、ということ。そして音を出し始めたその瞬間、すでに着地地点が決まっているので、それまでは音がつながりあっている、ということを覚えておいてください。


そして、作曲者自身が書いている「練習番号E,G,Nの前の休止は重要な間(ま)である」というのは「長いフレーズの切れ目」と考えます。言い方が違うだけで意味は同じですね。フレーズには必ず着地点があります。それが作者の言う「間(ま)」だと思います。


《付点と三連符、スラーとタンギング》
課題曲2の前編で書いた「付点+スラー」の演奏時についやってしまうよくない吹き方が、この作品でも出てきます。


天空の旅01

楽譜通りに演奏すると、おおよそこのようになると思いますが、ついついやってしまうのが以下の吹き方です。


天空の旅02

どんな作品でもそうですが、スラーで吹いている直後に細かなリズム(タイミング)でタンギングをすることが苦手、またはおっくうになっている奏者が多いのです。なので、楽譜に書いてあるフレージングを無視してタンギングしやすいところまでスラーでつなげてしまう後者の吹き方にならなよう、充分に気をつけて演奏して下さい。

スラーをしている時に舌を無意識に必要以上に引いてしまうクセがある方に得に多い現象です。よく指摘される方、確認してみたらそうなってしまっているという方、ぜひいつもスラーの時の口の中がどうなっているか観察してみましょう。


そしてさらに、この作品によく出てくる三連符+付点(真ん中休符)のリズムでは、三連符と付点の差別化をしっかりする必要があります。傾向としては、三連符に感化されてしまった付点が「ゆるいリズム感」で表現されてしまうと思いますので、まずは以下にリンクした過去の記事

付点音符の吹き方

を読んで実践してみて下さい。

もし僕がコンクール審査員だったら、この三連符と付点がきちんと理解して演奏しているか(お客さんに違いを理解してもらえるように演奏しようとする姿勢か)がとても大きなポイントにすると思います。
ぜひ変なクセをつける前に徹底的に練習して「良いクセ」を身につけてしまいましょう。


今回は課題曲1のもつ世界観と注意してほしいフレージングについて書いてみました。

では、次回はこの曲を冒頭から順に追って解説していきます。
また来週!


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at 05:51, 荻原明(おぎわらあきら), 吹奏楽コンクール課題曲2015

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