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吹奏楽コンクール課題曲2015トランペット解説【2.マーチ「春の道を歩こう」/ 佐藤邦宏】前編





















みなさんこんにちは!
先週より「吹奏楽コンクール課題曲2015トランペット解説」と題しまして、課題曲について書いております。
今回からは1作品ずつピックアップして、様々な角度から作品を完成させるための記事を書いていこうと思っています。

もちろんこのブログだけでその作品の全てを語れるわけではありませんので、ひとつの参考資料みたいに扱ってもらえればいいかなと思います。それと、完全にトランペットパート目線で書き続けますのでその点はご了承ください。

また、雑誌やネットなどいろいろなところで同じような企画をしていると思いますが、このブログに書いていることは、あくまでも僕個人の見解です。「作曲家本人は違うこと言ってる!」とか「あの有名な奏者は逆のこと言ってた!」なんて茶飯事でしょう。
そして一番考えられるのは「このブログの通り演奏したら指揮者やコーチに違うと否定された」だと思います。音楽には解釈の正解がなく、良いか悪いか興味あるかないかで評価されます。しかもその評価もひとそれぞれだし、タイミングや環境、世代などでも違います。ですから、ここでは僕が主観的に「こう考えると(こう演奏すると)良いと思う」ことを書いているだけですので、どうぞもめごとにならないようにお願いします。

こんな記事を過去に書いていますので、もめる前にぜひ読んでみてください。
 →「複数の指導者に教わる、ということ。

では、曲解説に入ります。


《「いつもの」曲?》
ある程度吹奏楽経験がある方でしたら、この曲を初めて聴いた時、絶対思ったはずです。「ああ、いつものだ」。
そうです。確かに「いつもの」コンサートマーチですね。ですから、5曲(4曲)の中で一番とりかかりやすそうで、「まぁ、今年はこの曲かな?」とすでに決めているところもあるかと思います。もちろんこの曲を選択させるのは自由ですが、ひとつだけ「いつもの」よりも厄介なものがあるので、今回はそれについて徹底的に書いていきます。


《厄介な「付点+スラー」》
この作品は「付点8分音符+16分音符」のリズムが沢山出てきます。厄介なもの、とはまさしくこれです。

付点音符
これ。この記事では「付点(のリズム)」と呼びます。

そしてこんな感じでスラーがついています。

春の道を歩こう01

トランペットパートだけで言えば、音の高さが変化する時のこのリズムすべてにスラーが付いています。これが「厄介なもの」と思っています。


《クセになってしまうフレージング》
この付点に付いたスラーは、楽譜をパッと見て、吹きにくいものだと気付きにくく、バンド全体が効果的に統一感を持たせて吹くには、結構気をつけて練習をしなければならないと思います。

多くのバンドでは、音の高低(音をはずさない)、リズムの正確さ、テンポの正確さ、ピッチ*の正確さを練習の優先事項にしているように感じます。フレージングやアーティキュレーション(アクセントやスタッカートなど)歌うこと(cantabile=カンタービレ)などははあまり注目しなかったり、テンポやピッチなどの優先事項ができてからにしよう、といった感じに見えます。

*多くの方がピッチのことを「音程」と呼んでいますが、ピッチだけに注目していることがほとんどです。チューナーでは音程の正確さはわかりません。ピッチの計測器です。音程とは、2つの音の隔たり、距離感を指します)

その結果、スラーの付き方(フレージング)に関しても教える側があまり関心を持たず、各奏者に任せっきりになりがちなのですが、楽譜通りのフレージングで全員が演奏することはとても重要です。フレージングを適当に吹いてしまっている人たちの合奏は、言うならば、同じ意味の言葉を喋っているのに、人によっては関西弁や東北弁だったりするのと似ています。

そして一番厄介なのは、一度身につけてしまったフレージングは、なかなか直せなく、特に緊張している合奏中、本番で出てしまうものです。

そうならないためにも、楽譜を渡した一番最初の段階で全員にフレージングを徹底しておくことが重要だと思います。


《フレージング比較》
例えば、冒頭2小節目でいきなりこのフレージングが出てきます。そして主旋律にも出てきます。
以下の動画は楽譜に書かれた吹き方です。


春の道を歩こう06

付点の後にタンギングができるかがポイントです。


《間違ったフレージング》
そしてこちらが、一番やってしまいそうな間違った吹き方です。


春の道を歩こう07

春の道を歩こう05

このほうが吹きやすいんです。なぜ吹きやすいのか。それは、細かい(速い)リズムの途中にタンギングを入れるのが大変だから(面倒だから、難しいから)なのです。その最大の原因は「スラーをしている時に舌を奥へ引いてしまっている」からで、タンギングをすること(質の問題ではなく、タンギングそのものを入れるおと)が苦手だったり、意識していないとほとんどスラーで吹いてしまっている方は、スラーの最中に舌を無意識に奥へ入れてしまっている可能性が高いです。なぜ奥へ入れてしまうのかというと、スラーをスラーらしく演奏しようとするあまり、舌を必要以上に逃がしているからです。舌が歯の裏側とその周辺に触れなければそれで充分なのですから、あまり奥へ引かないようにしたいですし、舌が奥へ行きすぎると、非常にこもったサウンドになったり、無駄にピッチが上がったりもしますから、良いことはありません。

この付点+スラーの部分で上記のような演奏をすると、とてもだらしないというか酔っ払ったような雰囲気になってしまい、テンポも走ってしまいがちです。印象が悪いですよね。

もしも僕が審査員をしていたら、真っ先にこのリズム、フレージングを全員がきちんと演奏できているかをチェックすると思います。


《付点+スラーを演奏する際のポイント》
結局はお客さんに対してきちんと楽譜通りのフレージングで演奏しているな、と伝わらなければなりませんから、はっきり演奏したいものです。


春の道を歩こう08

こちらの動画では付点+スラーの部分を何度かゆっくり演奏しています。少し様子がわかりますでしょうか?

大切なのは、16分音符をハッキリと吹くことです。なぜなら自分ではしっかり楽譜通り演奏していると思っていても、お客さんの耳には緩く聴こえがちで、意外に伝わらないからです。お客さんが納得できる演奏をするためには、奏者自身はそのギャップを理解して演奏しなければなりません。

そのギャップで覚えておきたい大切な点は、「短い音は長い音よりも聴こえにくい」「低い音は高い音よりも聴こえにくい」という2点。
ですから、この場合は短い16分音符はどうしても前にある付点8分音符よりも聴こえにくくなってしまいますから、上記の動画にあるように16分音符をしっかりと吹こうと意識してください。

普通、ハッキリ吹くと言われたら、タンギングでどうにかすることが多いのですが、この場合スラーでつながってしまっています。こういった時には、おなか(みぞおち付近)の力を使って、流している息そのものに変化を与える「息のアクセント」を使う必要があります。

いかがでしょうか。楽譜をみると、音の高さやテンポ、リズムばかりが目にいってしまいがちですが、もっと多くの情報を目に入れること、そして楽譜に書かれていない沢山の重要なことも発見できると、その曲を演奏する楽しみや意欲もどんどん大きくなっていきます。たかがスラーと思わずに、丁寧に曲作りを始めましょう。

ということで今回はスラーの付いた付点のリズムについて書いてみました。
来週は冒頭から順を追って解説します。


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at 07:33, 荻原明(おぎわらあきら), 吹奏楽コンクール課題曲2015

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