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強すぎるプレスをしないように


















みなさんこんにちは!
今回も頂いたご質問のひとつにお答えしたいと思います。

=============================
チューニングBb(in Bb記譜上の五線内のド)から上のは特に唇を押し付けてしまいます。
改善しようとマウスピースだけで練習してみたりしましたが、力を入れる癖はなおりません。
力を入れるせいなのか、肺活量が足りないせいなのか、音量が小さいといわれます。
どうすれば力を抜いて自然に吹くことができますか?
あと、バズィング練習は必要ですか?
(一部抜粋、訂正)
=============================


プレスをしすぎることは良くないとわかっていても、吹いているといつのまにか唇に強く押しつけ、痛みすらともなってしまう、という方も多いかと思います。


《なぜ強くプレスをしてしまうのか》
まずは強くプレスをしてしまう原因が何なのか、考えてみましょう。

 1.押し付けないと音が出ない
 2.押し付けないと音が出ない気がする
 3.高い音にいくにしたがってプレスをするもの(プレスするとハイノートが出やすい)と思っている
 4.肩や首に力が入っているから、腕にも力が入りプレスが強くなる
 5.握る力が強い、もしくはプレスを強くしてしまう持ち方をしてしまっている
 6.歯並びの問題
 7.マウスピース(リム)の問題

他にもあるかもしれませんが、おおよそこのような感じでしょうか。


《音の出る原理》
ところで、トランペットから音が出るしくみはご存知でしょうか。口周辺に力をかけて息を流し、ビービーを振動させる、いわゆる「バズィング」をマウスピースの中でも行った結果、音が出ると思っている方、多くないでしょうか。残念ながらこれは正しくありません。
唇の振動によって音を発生させるという原理そのものは間違っていないのですが、自分の体だけを使って振動する唇を作り上げるのではなく、「トランペットやマウスピースから発生する息の抵抗感」によって「自然に振動する吹き方」にするべきなのです。

具体的に言うと、息をマウスピースの中、楽器の中へ流し込むと、少なからず抵抗感が発生するのがわかると思います(空気中に息をフーーっと吹くよりも苦しさを感じますよね)。その抵抗感(反射)が息を楽器の中へ流そうとする力(放射)とバランスが良くなった時、自然発生的に唇は振動を始めます。これがトランペットの音の出る原理です。

要するに、

「唇は、生き生きと振動できる状態でスタンバイ」
「息の抵抗感を感じてバランス良い状態を作る」

これを意識して、振動するパランスを見つけることが、負担なく音を出すために必要なことなのです。この時に必要なプレスは「唇とマウスピース(リム)の間から息が漏れでないようにする力」だけで充分ということになります。


《高い音になるにつれて強くなるプレス》
音域が高くなってくるとプレスが強くなる、というのはある意味理解できます。
しかし「プレスをするからハイノートが出る」という考えになってしまうのは危険です。その考えだと、低音域よりもプレスを強くしなければハイノートは出せないという結論に至ってしまうからです。

プレスをするとハイノートが出やすいのは事実です。プレスをすることで唇が潰されて、上手くいけばアパチュアを縮めることに成功するので、体に変化がなくても音域は上がっていくのです。
しかしこの方法はデメリットのほうが大きくなります。唇が潰れるということは、振動する面積を狭めるわけですから、それだけ音色が貧弱になります。また、唇が痛くなり、すぐにバテがやってきます。演奏中に一旦強く押し付けた状態は、緩めることがとても難しいので、ハイノートの後に音域を下げることができず、楽譜に書いてある通りの演奏ができなくなる可能性が高くなります。

したがって、これまでに何度も書いてきたように、音域の変化は「舌」とそれにともなう「アゴ」の動きが中心になったほうが絶対に良いのです。

一度冷静に考えてみてください。高い音を出すのに必要なのは「息のスピードを上げる」これだけです。なのに口周辺だけでなく全身に力が入ってしまうのはなぜなのでしょうか。何のために力が入っているのかをもう一度考えてみて下さい。

そんなものいらないんだ、って結論が出ますよね。

ただし、息のスピードが上がるということは、体の中の空気圧が高くなっている状態とも言えます。その高い圧をキープするため、低音域には必要なかった体の力(支える力)が加わります。しかし首や肩、腕、手、指、お腹の表面の筋肉を収縮(固く)させる必要はどこにもありません。それをしてしまうから、唇にもマウスピースをグイグイ押し付けてしまうのです。


《アンブシュアをどこでキープするか》
結局のところ、「音の出せる状態をキープしたい(アンブシュアを崩したくない)」という願望をかなえるために、何かしらのアクションをしなければ!と思った時に多くの方が強いプレスを選択している、ということなんです。

しかし、音を出し続ける(途中で音が出なくなることを避ける)ための方法は、先程書いたように生き生きとした唇の振動を得られるようなセッティング、バランスを求めることでもできるはずです。

どちらが楽かは一目瞭然ですよね。

これは前回の記事にも通じるところがあります。
目の前にある「安直な解決方法」を優先した結果、負担がかかってしまったのです。


ということで、プレスに悩んでいる方は一度、今の吹き方を見直して(アンブシュアを変えるとかそういう大げさなことではありませんよ!)、

「息を入れただけでも振動する唇」

を求める練習をして下さい。そのために必要なことは「息の流れ(放射)と返し(反射)のバランス」です。プレスは「息が漏れない程度」です。プレスぐせがある方は、最初、バランスを見つけるのに少し苦労するかもしれません。時間のかかることかもしれませんが、根本的解決を望むならやってみる価値はあります。

この質問を下さった方も、頂いたメールの内容を読む限り、高音域が出ない悩みだけでなく、音量(鳴り)や音色にも悩んでいるとのこと。音色に影響が出てしまうのも、プレスを強くした時の典型なので、過剰なプレスをしなくなったらそれらがすべて良い方に向くはずです。

これらの練習を的確に行うには、しっかりと指導してくれる人がいたほうが確実です。可能であるならレッスンを受けてみるのも良いと思います。


ということで、今回は「プレス」について書きました。
また来週!


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at 09:20, 荻原明(おぎわらあきら), 体の使い方

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