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吹奏楽コンクール課題曲2014トランペット解説【2.行進曲「勇気のトビラ」/高橋宏樹】その1


















吹奏楽コンクール課題曲2014

みなさんこんにちは!只今吹奏楽コンクール課題曲トランペットパート解説を開催中です。今回からは課題曲2「行進曲『勇気のトビラ』」について書いていきます。
この課題曲解説は、1から順に書いておりません。現在、3「斎太郎節」以外はすでに掲載が完了している状態です。他の課題曲についてご覧になりたい方は下記リンクからも行くことができます。また、「課題曲2014」の記事のみをまとめてご覧になりたい方はこちらをクリックするか、PC版でしたら右サイドメニューのカテゴリ内にも課題曲2014がございますので、そちらよりお入り下さい。

課題曲は別に演奏しないから、という方も大勢いらっしゃるかと思います。もちろん課題曲に沿って解説はしていきますが、その中には合奏や譜読みに関して、アーティキュレーションの奏法や基礎的な部分での練習方法など、沢山書いていますので、曲を知らなくても十分参考になるはずです。ぜひ一度目を通してみて下さい。


【はじめに/課題曲を聴いてみて】
【1.最果ての城のゼビア/ 中西英介】その1
【1.最果ての城のゼビア/ 中西英介】その2 
【4.コンサートマーチ「青葉の街で」/ 小林武夫】その1 
【4.コンサートマーチ「青葉の街で」/ 小林武夫】その2 
【5.きみは林檎の樹を植える/谷地村博人】その1
【5.きみは林檎の樹を植える/谷地村博人】その2


それでは、今回は課題曲2の作品全般について書いていきます。


《楽しさの2つの意味》
かなり昔のことですが、ある学校の吹奏楽部の指導をしていた時、あまり真剣に取り組むような部ではなく、かなり自由に、ゆるく活動をしていたんですね。でも、僕としては個人個人で楽器を吹くこと「だけ」、音を出すこと「だけ」、一度吹いてみたかった作品「だけ」を吹けるようにしたい、という姿勢ではなく、あくまでも「吹奏楽部」である以上は、吹奏楽というものを楽しんでもらいたい、要するに仲間と一緒にひとつの作品を作り上げることの楽しさを味わってもらいたい、という気持ちが非常に強かったんです。若かったからかな。いや、今でもその気持ちは強いのです。
個人で吹きたい時に吹きたいだけ吹いているのとは違い、やはりひとつの作品を全員で演奏するには、各自それなりの技量が必要になってきますよね。音が出ること、楽譜に書かれていることが表現できること。全員でタイミングやテンポを合わせていくこと、そういった必要最低限の技術がなければ、作品は完成せず、吹ける人にとっても、吹けない当人にしても苦い味を感じることになります。
しかし、この部活は当時、個人で吹きたいという生徒たちの集合体のような感じで、吹ける吹けないはあまり関係なく、練習も参加したり来なかったりのムラが大きかったんです。「これじゃあ合奏をやっても意味ないし、曲はいつになっても完成しない。もっと練習しなきゃ」ということを口酸っぱく言ってたら、ある日こんなことを言われました。

「楽しければ良いと思っている」

要するに「そんなに厳しくしないで欲しい」、という意見でした。確かに、合奏ではある程度の厳しさを持って指導をしていたと思います。でも、こう言われるとは思わなかった。自分だけが気合い入りすぎていて、生徒たちを置いてけぼりにしていたんですよね。
大人になった今は、結構理解できますし、多分そういう生徒たちに合わせて指導ができていると思います。
でも、でもね、ひとつだけは今も昔も変わらない意見があるんです。

「一生懸命頑張った人にしか味わえない『楽しさ』がある」

ということが。当時の彼らが言う「楽しければ良い」の「楽しい」というのは、できるできないはどうでも良くて(でも、できるんだったらそっちのほうがいいけど苦労はしないよというニュアンスが含まれている)、楽器から音を出している時間が楽しい、みんなと一緒の空間にいられること(授業じゃない時間)が楽しい、そんな意味合いでした。だからこそ、どうしても少し厳しいことを言われても苦労して頑張って、ひとつの曲を完成したかったんです。結局うまくいかなかったんですが、ここで苦労を乗り切る力や結果を出せていたら、絶対にその先の人生に何らかのプラスが生まれていると思っているので(僕はその苦労から生まれたプラスになる「もの」だけで今でも生きているから余計にそう思うんです)、悔しさが残りますね。

...全然課題曲の解説じゃないじゃん!とイライラされているかもしれません。ごめんなさい。昔話に付き合ってくれてありがとうございます。結論です。

プロアマ学生問わず、演奏をする側は「苦労をした結果の楽しさを持っていなければならない」
「音楽って楽しいね」と純粋に喜んでもらうのは、聴く側の「お客さん」であって、私たち奏者ではない。

これが言いたかったんです。
音楽を演奏する人だけでなく、パフォーマー(俳優、画家、落語家、スポーツ、その他、何かの技術で「表現」をする人全員)は、それを五感で感じてもらう人(=お客さん)が純粋に喜んでもらうための苦労を惜しんではいけないし、苦労がなければお客さんは絶対に喜んでもらえないんです。
その苦労というのは「練習」であって「研究」であって「気力」であると思います。

わかりやすいところで考えてみましょう。あんなに楽しそうに舞台を駆け回るサーカスのパフォーマーたち、お客さんがヒヤヒヤするような人間技ではない演技を魅せられるのは日々の努力以外の何者でもありません。テキトーにやっててあんな凄いことできるわけがないのです。
プロの音楽家も昔から毎日毎日何時間も遊ぶヒマもなく練習に没頭し、ようやく今のレベルにたどり着いた(しかしまだまだ自分は未熟だから毎日練習練習!)という人が非常に多いんですね。才能があったから、そんなのだけで音楽家になんてなれやしないのです。みんな一流を目指して日々努力しているんです。

同じ「音楽」をしている人なのですから、アマチュアだって部活動だって、お客さんが喜んでくれる演奏をしたいじゃないですか。コンクールで良い賞が欲しい、もちろんそれもあります。誰だって銅賞より金賞が良いに決まってます。しかしそれ以上にお客さんが楽しいと思ってもらえる演奏を作り上げることのほうが「音楽」としては大切で、絶対に必要なことなんですね。

このブログを読んで下さっている方は、トランペットが上手に吹けるようになりたい、という気持ちからネット検索をして、偶然見つけて読んで頂いていると思います。ですから、元々熱心な方が多いはずですから、こういった話はあまり参考にならなかったかもしれませんが、パフォーマンスは誰かが聴いてくれるために練習をしているという気持ちを忘れないようにして下さい。


《楽しい楽曲》
私たち演奏者の持つ「楽譜」というのは、俳優が持っているところの「台本」です。台本はこれから上演(撮影)する作品がどんなお話なのかが書かれている本です。物語には悲劇もあれば喜劇もあります。とても難しく、厳しい内容かもしれませんし、とってもシンプルであっけらかんとしたお話かもしれません。内容がどうであれ、その作品がどんなお話かしっかり理解し、自分が務める役の立ち位置を理解し、どう演じようか、どんな台詞の言いまわしをしようか、ある程度は自分で考えて作っていかなければなりません。

では、話を戻してこの「勇気のトビラ」が舞台作品だったとしたらどんなお話でしょうか?辛く悲しいお話...ではないですよね。元気で、楽しい物語のように感じます。恋愛もの?学園もの?青春もの?正解も不正解もありませんから何でも良いでしょう。僕の中のイメージでは、これらのジャンルのイメージが近いのですが、もちろん全部僕が感じたものですから、人それぞれです。

この楽曲そのものがとても楽しい要素を持っているわけですが、楽譜があるだけでは聴く側の人にはそれがどんなストーリーで、楽しいのかどうかもわかりません。発信をして、聴く側の人が「楽しい!」と感じてもらえるようにするのは我々演奏者なのですから、一生懸命楽しさを伝えなければならないのです。

そのために何が必要か。それは、

「自分自身も楽しむ」

ということです。
楽譜に書かれたことをきちんと表現するための努力や苦労は必要ではありますが、心から音楽を楽しんでいなければ本当の意味でお客さんに気持ちを伝えることはできません。コンクールが近づいてくると、どうしても体力的にも精神的にも辛くなってしまうのですが、音楽が好きで、演奏することを楽しむ心と、技術を高めるための努力を惜しまない実践力のバランスが良い状態でいられるようにしたいところです。


《反対を考えてみる》
スコアの最初に作者本人からのコメントがありますが、そこに

「(前略)テンポはあまり重くならず、かといって急ぐと『勇み足』になってりまいますので(後略)」

という表現があります。そしてもうひとつ

「第二マーチの伴奏隊はトランペットと木管群が交互に八分の動きをしているので上手にバランスをとりましょう。」

とあります。
こういった解説とスコアを読んだ時、「なるほど、ではこう作っていこう」「こう演奏すればいいかな」「こういうことが言いたいのだろう」といったイメージが湧きますか?
湧く方はそれで良いのですが、分かった気になって結果的にスルーしてしまわないようにしたいところです。

話がまたそれますが、レッスンで先生が言っている表現や合奏での指揮者の言葉で、言っていることがよくわからない時って絶対にありますよね。言われたこと、指示されたことが明確に理解できないから手探り、もしくは何も変化することができずに2回目を吹いてしまうものだから、「ちがう!もう一回!」とか言われちゃうんですよね。何が違うのかもよくわからないから辛い。

こういう時の解決策の方法のひとつとして、「反対のことをイメージする」というのをぜひ実践してみて下さい。
どういうことかと言うと、例えば先程の「テンポは重くならず、急ぐと勇み足になる」というところでは、

『テンポが重くなって欲しくない→軽いテンポであって欲しい→では、反対に重いテンポってどんな状態だろう』

こう考えます。ひとつの方向だけで考えるより「比較するもの」がある時のほうがイメージしやすいんです。そして

『トランペットと木管が交互に演奏しているので上手にバランスをとるように→バランスが悪い時ってどんな時?』

こう考えます。
木管楽器は金管楽器に比べて音量や音質の面で鳴りにくい楽器ですから、クラリネット9本とトランペット1本でもトランペットが音量で勝つこともできるんですよね。ですから、トランペットが木管楽器の音量バランスを考えないで自分たちの基準だけで音量や音質を決めてしまったら、バランスは悪くなってしまう、ということが見えてきますよね。では、どうすればいいのか。

言われたことがわからない時、ぜひ「反対を考える」をやってみて下さい。


ということで、今回はあまり課題曲のことを書きませんでしたが、次回は曲に沿って解説していきますので、ご了承下さい。

それではまた来週!

当ブログの写真・記事等すべての営利目的による無断利用、ネット上などへの無断転載を禁止します。

at 06:18, 荻原明(おぎわらあきら), 吹奏楽コンクール課題曲2014

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