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<< 楽譜の書き込み 1 | main | トランペットの正しい奏法とは >>


楽譜の書き込み 2

今週の掲載が遅くなってしまってごめんなさい。
早速始めますね!

前回は楽譜に何でもかんでも書き込むのはいかがなものでしょう。という話、特に書き込まないほうがいいものを中心に書きました。
今回は逆に、演奏する上で書き込むと便利なものを解説していこうと思います。


まず、この画像を見て下さい。

風の密度

これは、2006年度の吹奏楽コンクール課題曲の5番だった「風の密度」という曲の楽譜です。

この曲、最初に見た時は大して何とも思わなかったんですが、実際練習をしてみると非常に演奏しにくい。。
しかも本番まで2回の練習で形にしなければならなかったこともあり、楽譜にできるだけ何も書き込まない主義の自分でもミスをしないようにかなりいろんなことを書きました。

というよりも、楽譜の書き方そのものが非常に演奏しにくいものだったので、一般的に「読める楽譜」に戻すような作業が多かった気がしますが。


《ミュートの付けはずし指示》

ミュート

吹奏楽をやっていると、どんなジャンルでもミュートを使う機会が非常に多く出てきます。
しかもストレートミュートやカップミュート、場合によってはプランジャーミュートなど様々な種類を使い分けるようなことが頻繁におこります。
この「風の密度」には、ミュートの付けはずしの指示が異常なほど出てきていて、ホントに瞬間的にミュートをつけないといけない場面があって大騒ぎでした。ストレートをはずし瞬間にカップをつけなきゃいけないって、多分初めての経験だったと思います。

そんな曲に遭遇することはめったにないことだとは思いますが、やはりミュートを付けたりはずしたりする行為には多少時間がかかってしまいますね。なのに楽譜の一般的な書き方として、ミュートを付けるように指示する「mute」や「con sord.」などといった文字は、「ミュートをつけて演奏をする箇所」の先頭に書いてあるのが普通です。
でも、プレイヤーサイドからしてみれば、それでは遅いわけで。もっと前に書いておいて欲しいな、というのが正直なところですよね。

こんな時は、自分で書き込むに限ります。

ミュートを付ける前の音を吹き終わったその場所(ミュートのセッティング作業ができる一番最初の場所)に「mute」と書いておくのです。ミュートをはずす時も同様です。
これなら安心。

また、最初に掲載してある画像を見てもらうとわかるように、ミュートを付けるところには「赤色」で、ミュートをはずすところは「青色」で視覚的な要素を取り入れて書き込めば、より演奏に集中できると思います。もちろん色は赤や青じゃなくても構いません。自分がわかれば良いだけのことなので。

ミュートを多用する曲にはオススメの書き込みです。


《拍のアタマにしるしを付ける》

拍のアタマ

「風の密度」は、連桁(れんこう=八分音符などハタの付いた音符が連続する時に、拍子に合わせて読みやすいようにハタ同士が連結した横棒のこと)の書き方にクセがありました。また、拍子が細かかったために、32分休符や64分音符が多く使われていて、小節内でもどこが何拍目だかが非常にわかりにくかったんですね。
このような曲はめったに出てくるものじゃないとは思いますから関係ないと思わないで下さい。
あまり上手ではない手書き楽譜(外国の出版社から出ていた古い楽譜など特に)を渡されてしまうかもしれません。
浄書(楽譜を読みやすく書く作業。今は主にPCで作っています)の知識があまりない人が書いた楽譜というのは、単純な曲でも一気に「難曲」へと変わります。
読みにくい楽譜のせいで演奏に悪影響が出てしまうのは問題ですよね。

こんな時には、拍のアタマがどこなのか明確に記しておくことをおすすめします。

上の写真のようにすべての拍に書き込む必要もないのですが、ひとつだけ注意して欲しいことがあります。
五線を貫くように線を引かないようにしましょう。そうしてしまうと小節線がどこだかわかりにくくなってしまい逆効果です。


《連桁》

連桁1 連桁2

「連桁」の書き方は絶対にこう書かなければいけないという決まりがありません。例えばこの楽譜のように拍のアタマが休符だったらその後に続く音符だけに連桁を付けることもよくあります。
単純な楽譜なら何も問題はなかったのですが、この曲に関してはそうもいかず、逆に連桁のくっつき方で余計に何拍目なのかが不明瞭になっていました。

ですので、この写真のように自分で連桁を延ばしてみました。

こうすることによって「一拍」のグループがどこからどこまでだか一目でわかるようになりました。


《ガイド譜》

ガイド譜

ガイド譜というのは、親切な出版社だと結構書いてあるもので、自分の出番の直前にどの楽器がどんな演奏をしているのか小さな音符で書いあるものを指します。たまに、「人数が足りない時に代わりに演奏して」という意味で捉えている人がいますが(もちろん教育用楽譜などではその目的で書いてあったりもしますが)普通は違います。
逆にガイド譜がまったくない出版譜も多くあり、この「風の密度」にはガイドがまったくありませんでした。なのに、ガイドがないといつどこで入ればいいのかさっぱりわからないフェルマータ連発、テンポ変わりまくりの部分があって合奏で無駄な時間を使ってしまいました。

本番、ミスしないようにラフスケッチ的にですが、フルートのガイドを自分で書いてみました。それに加えて、「この小節からピッコロが入ってくるよ」という「Picc.」という文字もこの場面では書いてみました。

何回も何回も同じ曲の練習を重ねていくのなら必要性はあまりないとは思いますが(頭でタイミングを覚えてしまうから)、書き込むものとしては有効ではないかと思います。


《その他の書き込み》

その他、楽譜に書き込むものとしては、「V.S.」というものがあります。「ヴァーサス」じゃないですよ。対戦するわけじゃないから。これは「Volti Subito(ヴォルティ・スービト)」と読むイタリア語で「ページをすぐにめくって」という意味です。
もともと楽譜に書き込まれていることも少なくないのですが、3ページ以上ある楽譜で、めくったらすぐ音が書いてある時に、ページの右下に書き込みます。油断してのんびりページをめくったらすでに自分の吹く箇所だった〜!なんてことにならないように警告しておく注意書きです。

他には、あたりまえですが「ミスの訂正」もしっかり書き込んでおかなければなりません。出版譜は見た目がキレイなのでなんとなく100%完成されているように見えますが、所詮は人間が作ったものなので浄書ミスがたびたび出てきます。
自分も楽譜浄書の仕事をしているのでよくわかるんですが一回目の入稿は、かなりチェックしていてもミスしていることが多くあります。
ということで、楽譜にミスがあったら絶対に間違えて吹かないようにしっかりと書き直して下さい。同時に、手書き譜などでの読みにくい箇所を書き直す、という作業も必要になってくるかもしれませんね。

また、オーケストラや吹奏楽での指揮者の表現は絶対ですから、楽譜に書いてあることとまったく違うテンポ指示で演奏するんだ!と言われたらもうそれに従うしかないので、そんな時にも書き込みは必ずします。楽譜にはない追加的な表現や指示(あくまで演奏上での)も書いておかないと「何度同じこと言わせるんだあ!」って怒られちゃいますね。

また、イベント的なコンサートでは吹奏楽ではたびたび「スタンドプレー」なんてしますよね。本番緊張して立つの忘れちゃったなんてことがないように書き込みます。
あと、楽譜では「solo」と書いてあるけど、自分は吹かないとか、逆に自分がソロを吹くんだ、とか、そういうのも書いておくと安心ですよね。

これらの指示は、前回の記事で書いたようにできるだけ日本語では書かないようにしましょう。英語か、イタリア語で表現できるものならそうします。とにかく日本語は「読む」という行為をしてしまうので、どうしても演奏に集中できません。読んで理解するのではなく、道路標識のように色や形など、視覚的にわかりやすいのが一番です。




このように、楽譜に書いておくものは「書いておいたら演奏により集中できる」ものや「楽譜に書いてないオリジナルの表現」といった追加的な要素に限ります。
「音程!」とか「テンポ!」とか、その曲だけでなく音楽全般に関わるような常識的な内容を書き込むのは賛成できません。

より見やすく自分に情報を伝えられる楽譜にすることが、楽譜への書き込みだと思って下さい!


それでは、掲載が一日遅れてしまって申し訳ありませんでした。
来週はしっかり火曜に掲載するので、見捨てないで下さい(笑)

ではまた来週。



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at 22:52, 荻原明(おぎわらあきら), 楽譜の基礎知識

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