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吹奏楽コンクール課題曲2014トランペット解説【1.最果ての城のゼビア/ 中西英介】その1


















吹奏楽コンクール課題曲2014

みなさんこんにちは!
今回より、吹奏楽コンクール課題曲を作品ごとに解説していきます!
まず最初は「課題曲1:最果ての城のゼビア」です。


《映画の予告編》
最初にこの曲名を聞いた時、ジブリの最新作か何かかと思ったんですが、スコアの解説を読むと、少し近いものがありました。
作曲者本人が「例えていうならば映画の予告編のようなもの」と表現していましたからね。

さて、作曲者もおっしゃっていることですから、映画の予告編という観点からこの作品を見てみましょう。
最近は映画館で映画を見ることも少なくなりました。すぐにDVDが出ちゃいますからね。それでも、映画館に一度も行ったことがない、という方は少ないかと思います。最低でも、DVDなどの最初にある予告編くらいは見たことあることでしょう。

予告編を知っていて、本編を見ると、「全然違うじゃん!」ってこと、ありませんか?予告編だとものすごい重要そうな人物っぽいのに、本編ではチョイ役だったり。話の筋と予告編の時系列や、扱い方って全然違うこと、多いですよね。あれって監督はどう思うんでしょうね?「俺はこんな作品作ってないぞ!」とか言わないのかな?それとも自分で予告編も監督しているのかな?

まあそれはいいです。予告編はとにかくインパクト、受ける印象の強さ、そういったことを最前面に押し出しています。結果としてその映画を観にきてもらうことが目的ですから、本編がどうこうとか、本来のストーリーはどうだとか、そういうことよりも「インパクト」です。
これを「最果ての城のゼビア」に置き換えてみれば、本編は「バンドそのもの」であると言えるのではないでしょうか。「ゼビア」という作品を演奏したことで「このバンドすげーかっこいい」というインパクトを与えられる展開になれば良いですよね。


《切り貼り的な音楽》
予告編の話の続きですが、予告編は本編の映像を巧みに切り貼りして、興味を持たせるような編集をします。言うならば「おいしいとこ取り」です。
この「ゼビア」も結局そういうことなのかな、と感じます。作品の流れに一貫性がありません。ある瞬間からそれまでとの関連性がまったくないようなメロディやフレーズが、さも当たり前のように出現し、それっきりだったりします。最大の特徴は、いわゆる「中間部」と誰もが思うゆったりした場面で曲が終わってしまうことです。これまでの経験上、ゆったりした箇所の後にもう一度前半と同じ雰囲気を持った場面が出てきて壮大に終わると思わせておいてのこれですよ。期待を裏切られるというか、何というか。そしてこの終わり方で聴衆は何を感じるかというと
「続きが気になる!」
ではないか、と思うんですね。

では、そう感じるための演奏にするにはどうしたら良いのでしょうね、というのがこの作品の課題のひとつではないでしょうか。その最後をのメロディを演奏しているのが、まさにトランペット(+ホルン)なんですよね。これは責任重大。


《インパクト》
このブログでも何度か書いていますが、演奏者と聴衆との間には大きなギャップがあります。例えば、自分自身は結構ハッキリ音を出していたと思っていたのに、客席にはだらしない立ち上がりに聴こえている、とか、メロディを演奏していても音の鳴り方にムラがあったり、とにかく自分が想像している以上に客席にはユルく聴こえてしまうものなのです。
楽譜に書かれていることを(自分の中では)忠実に表現していると自覚していても、なかなかお客さんには伝わってないもので、本当にしっかりと伝えたいのであれば、「こんなにやったら大げさかな?」と思ってしまうくらいでちょうどよかったりするんですね。

そこで、「インパクト」の話なのですが、お客さんに「インパクト」を伝えるとなった場合、かなりの表現力が必要になるのです。音量の変化や音の形、リズム、そういった基礎的なことも、もっとしっかりもっとしっかりと突き詰めていくくらいの勢いで演奏すべきですし、音の鳴らし方、魅力的な音色を追求していくことも、とても大切です。

大げさに表現をする、ということはそれだけリスクが高くなるとも言えます。音をはずしてしまえば相当目立ちますし、その作品、その場面にそぐわない表現であれば、バンド全体がおかしな表現をした、と勘違いされてしまうかもしれません。
しかし、そういったことを恥ずかしがらずにどんどん主張できるようになると、演奏はとても楽しく、意欲的になるんです。特にトランペットが先陣を切って演奏ができると、バンド全体の指針が生まれて、方向性が定まってきます。恥ずかしいのは最初だけですからね。どんな表現がおかしくて、どんな表現が高く評価されるのか、それを体感するには想像以上におおげさな表現をするしかないのです。


《引き継がれるメロディ》
この作品のもうひとつの特徴は、「ひとつのメロディがひとつのパートで完結しないことが多い」という点です。
チャイコフスキーのオーケストレーションの様にホルンが演奏したメロディの後、トランペットがその続きを吹く、といったパターンがとても多いんです。ぜひこれはパート譜だけを見ていてもわからないことなので、ぜひスコアで確認し、どこがどうなっているのか把握して下さい。
こういったメロディを受け継いでいく手法の書き方の場合、パート内だけで練習を完結させないことが重要です。ぜひ関係するパートどうしで一緒に練習し、客観的に聴いて違和感がないレベルまでクオリティを上げて下さい。音量や音型もそうなのですが、一番重要なことは「フレーズ感」です。
詳しくは次回の記事で書きますが、例えばこの作品をピアノで演奏したとするなら、その時はメロディを当たり前のように「つながったメロディとしてフレーズ感を持って演奏」することでしょう。しかし、担当している楽器が違う、ましてや違う人間が演奏しているのですから、同じフレーズ感でつながって聴こえるように演奏できるようにならなければいけません。そういったアンサンブルの難しさ、楽しさもこの作品には沢山ちりばめられています。


《モヤモヤ吹かない》
この作品に限ったことではありませんが、とにかく「モヤモヤした演奏をしない」ことが大切です。近年やたら柔らかく演奏する傾向にあるのが非常に気がかりなのですが、トランペットとは本来、金属的に固くなる音が出る楽器であることを忘れてはいけません。その固くビーンと響く音を基準とし、そこから派生して柔らかい音や更に固い音を出すようにしなければ、どんどんヤワで情けない音しか出せなくなってしまいます。トランペットの本来持つ響きを失わないようにして欲しいものです。
特にこの「ゼビア」のように、巨大室内楽的なオーケストレーションで書かれている作品は、可能なかぎりテキパキとしっかり無駄のない吹き方をするように心がけて下さい。結んだ紐がゆるんで今にもほどけてしまうような演奏にならないよう、注意しましょう。
スタッカート、アクセント、テヌート、ミュートの時の響き、様々な表現でもトランペットのトランペットらしい音を失わない様にして下さいね。

それでは、次回は「ゼビア」の作品を順を追って解説していきます。
曲に関すること以外にもいろいろ書いていきますので、引き続きお付き合い下さい!

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at 10:53, 荻原明(おぎわらあきら), 吹奏楽コンクール課題曲2014

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