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アパチュアは力をかけずに作れる簡単なもの。


















みなさんこんにちは!

夏休みも明け、新学期が始まりましたね!今年の夏は充実した練習ができたでしょうか。
コンクールに出場した方は夏休みもほとんど練習に費やしたのではないかと思います。これからコンサートシーズン。ぜひ今のうちに基礎力を高めていきたいものです。ぜひこのブログを参考にして下さいね。



さて、今回の記事は先週の続きで、このブログに頂いたコメントを元に書いていきます。
コメントはこんな内容です。

====================================
高校2年でトランペット吹いています。
小中とフルートを吹いていて、高校生に入ってからの楽器替えでトランペットを始めました。しかし、始めて1年たつのですが第四線のC以上を出すのがきついんです。それに、中音域を吹いていてもすぐにバテてしまいます。
先輩に相談したところ、練習していれば出るようになるよ、と言われたのですが音自体が出ないので練習の仕方がわかりません。
私はトランペットにむいていないのでしょうか。
具体的なアドバイスをいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。
(のあさんから頂いたコメントより抜粋)
====================================


この中から特に、メンタル面について書いたのが前回の記事です。この記事では「弱音を吐くのは早いんじゃないか?」「自分で追求できることは沢山あるのでは?」と、若干厳しめに書いてしまいました。ネガティブになりすぎず、前向きになってもらいたいという気持ちから書かせてもらったのですが、やはりメンタル面だけでは克服できないことも沢山あります(逆もあります)。そこで今回の記事では具体的に「音が出ない」「中音域を吹いていてもすぐにバテてしまう」ということについて奏法面から考えてみたいと思います。


《フルートを吹かせてもらった時の話》
僕は中1の時に吹奏楽部に入り、初めてトランペットを手にしました。それまで他の楽器は音楽の授業で演奏した以外では全く触れたことがありませんでしたし、今現在に至るまでに他の楽器に転向したこともありません。トランペットしかちゃんと吹いたことないんです。

もちろん、お遊び程度だったら吹奏楽で使われるほとんど全ての管楽器は吹いたことがあります。でも中学高校の部活では楽器交換禁止だったので、なかなか触る機会もありませんでした。
それが音大だったりプロの世界になってしまうと個人で所有している楽器があまりにも高価すぎて怖くて触れないんですよね。自分もそうですが他人に吹いてほしいとは思わないでしょうし。

そもそも僕はトランペットの奏法が崩れてしまうかも、という恐れを持っているので他の楽器を吹くことに興味がありません。

そんな中、一度だけフルートを吹かせてもらう機会がありました。それも結構最近の話です。

プロのフルート奏者の方と雑談していた時に、僕がフルートから音をちゃんと出せたことがないということを言ったら「吹かせてあげる!」と、なぜかレッスンが始まりました。

楽器の構え方は何となく知っていましたが、頭部管の角度とか、どこに向かって息を当てると良い、といった具体的なことは知らず、これだけレクチャーしてくれれば音くらいは出せるだろ、と思ったのですがシャーシャー言うだけで全然音にならないんですよね。

するとフルート奏者の方から「アパチュアが大きすぎる」と指摘を受けました。

アパチュアとは唇とその周辺で形作った息の通り道(穴)のことですが、このサイズが大きすぎるので音にならないのだそうです。フルートはトランペットに比べて息のスピードが結構早いんだな、と感じました。


自分の中ではトランペットを吹く時のアパチュアが無意識に基準になっているので、そのサイズを変えるなんて発想には至らず、それが音の出ない原因だったんです。
結果、確かにアパチュアをもっと小さくしたら少しだけ音が出ましたけど...感覚的にこのフルートから音が出せるアパチュアに慣れてしまうことがトランペットの演奏に悪影響を及ぼすのではないかと考えたら少し怖くなって(持たせてもらってるフルートの値段を考えたらもっと怖くなって)すぐ返してしまいました。


《感覚的に身に付いている奏法》
なぜこんな話を書いたのかと言いますと、コメントを頂いた のあさんが元々フルート奏者だったからです。

ようするに僕のこの経験と真逆の状態なのではないか、と思ったんです。

もし、のあさんがフルートを吹いていた時のアパチュアの感覚でトランペットを吹いていたとしたら、それはかなり小さいのではないでしょうか。
トランペットの吹いていて中音域なのに苦しいという方のほとんどは「息の出口が小さすぎるか、塞がっている状態」と思われます。

アパチュアは、あくまでも「息の通り道」にすぎず、その周辺のアンブシュアと呼ばれる部分も含め、無理に力をかける場所ではないんです。
アパチュアという息の通り道に振動する部分(唇)がたまたま存在しているだけと考えて下さい。

したがってアパチュアは穴が空いている状態を維持していればそれで良いのです。深く考えすぎないことが大切。


《アパチュア》
日常、例えばロウソクの日を消すように息を「フーッ」と吹こうと思った時、自然に唇に小さな穴を作ろうとしますよね。それをマウスピースの中でも行えば(バランスさえ良ければ)唇は勝手に振動します。

ただしこの時、唇がマウスピースに貼り付いて固定されていなければなりません。マウスピースのリム(唇が直接あたる枠の部分)に唇を当てた時、唾液などで滑ってしまうと固定できず、上下の唇が塞がってしまいます。

「塞がりたくない!」と思えば、力を無理にかけることにつながり、バテてしまいます。
もしくは塞がった状態のままにしておくと、息の圧力でこじ開ける必要が出てきてしまいます。

これがいわゆる「トランペットを吹くのは大変で苦しい」と言われる原因の一つなんです。

唇が塞がった状態で息を出しても、一応音は出ます。ただこの場合アパチュアがとても狭いか完全に塞がっている状態で、ある程度勢いのある息を入れ、破裂させるようにしないと音が出ないので柔らかい音も出にくくなり、サウンドも細くてキツくなってしまいます。
そして塞がった状態を維持しようとして無駄に力をかけ続けたり、息で無理矢理こじ開けられたものを戻さなければ、と無意識に考えてしまうので口周辺の筋肉疲労がすぐに起こります。

バテやすい、音の反応が悪いなどの悩みを持っている方はぜひ自分のアパチュアや口周辺をどのように使って音を出しているか客観的に観察してみて下さい。

アパチュアに関しては過去の記事「アンブシュア 5(アパチュア)」などの記事も読んでもらえると参考になると思います。


ただ、プロでもこの吹き方(アパチュアが大きめに空いた状態が基本になっている吹き方)ではない人がいるのは事実です。
もっと小さいアパチュアでしっかりと固定して吹いているようで、そういった方たちは「バズィング(唇だけでビービー音を出す行為)」ができるんですが、僕はそれができません。


さて今回は頂いたコメントの中から「音が出ない」「中音域を吹いていてもすぐにバテてしまう」といった点について自分なりに思いついたことを書かせてもらいました。


このブログを読んでいる皆さんもご意見やご質問などありましたらぜひこちらの記事にコメントして下さい(他の記事にはコメントができないようになっています)。他の人に読まれるのが気になる方はこちらのメールフォームからでも構いません(ただし、コメントを掲載した上で記事にさせて頂く可能性があります)。お返事は必ずします!

それでは、夏休み明け、これから吹奏楽部のイベントも増えてくる事でしょうから、ぜひ今のうちに基礎的な練習をしっかりやっておきましょう!楽器交換はほどほどに。

また来週!


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at 09:03, 荻原明(おぎわらあきら), アンブシュア

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