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吹奏楽コンクール課題曲2013トランペット解説【2.祝典行進曲「ライジング・サン」/白岩優拓】その2





















>> 課題曲解説についての進め方や曲を吹く前など個人練習でしておきたいことをまとめた記事【はじめに/最初にすべきこと】をお読みでない方はこちらからどうぞ。



みなさんこんにちは!
今回は課題曲2「祝典行進曲『ライジング・サン』」解説の後半です。
今回で課題曲の解説はすべて終了となります。もうすでにコンクールが始まっている地域もあり、間に合わなかったという方には大変申し訳ありませんでした。
でも、コンクールはひとつの通過点。吹奏楽をするということ、音楽をするという点ではこれからも様々な機会があると思いますから、ぜひこの記事を今後の参考にして頂ければと思います。

では、今回は曲に沿って解説をしていきます。


[トランペットを鳴らす、ということ]
前回の記事に書きましたが、この作品は「金管アンサンブルの魅力を発揮する場所」が冒頭部分しかありません。あとは木管楽器と、もしくは全体でのアンサンブルをする箇所ばかりですから、まずこのたった4小節のファンファーレで「金管セクションの魅力」を存分に発揮できるようにしなければなりません。

かと言って特に気合いを入れて演奏する必要はありませんし、むしろそのような力んだ状態で吹いても何も良いことはありません。大切なのは

 ■良いサウンド
 ■バランスの良いハーモニー
 ■雰囲気

こういったものです。

まずは金管全員がしっかりと楽器を鳴らすこと。楽器を鳴らすというのは「(その楽器の持つ)音のツボにはまり続けている状態」とも言えます。
詳しくは過去の記事「トランペットを鳴らす、ということ」を参考にして頂ければと思いますが、楽譜に「f(フォルテ)」だとか「marc.(マルカート=各音をはっきりと吹く)」なんて指示が書いてあるとどうしても力んでしまいがちです。

そんな時、いっぱい鳴らそうと「自分の体を基準にして」しまう方が多いのですが、それはかえって逆効果になってしまいます。自分の体を基準にする、というのは具体的にいえば「楽器に入りきらない大量の息を無理に送り込もうとする」とか「強い音を出そうとする意思が唇やその周辺を過剰に固めてしまう」といったことで、これではトランペットが鳴るどころか客席に届かない貧弱なサウンド(大抵こういった時は霧がかかったようなモサっとしたサウンド)になってしまうだけです。

トランペットは奏者の意思を理解してくれません。どんなに奏者自身が頑張っていても、それがトランペットにとって効果的ではない状態であれば、奏者が苦労するばかりで結果を得られません。

ですからこのような状態になってしまう方はまず考え方を変え、「トランペットが鳴っている状態」を理解すること、そして「どのようなバランスで演奏すればトランペットはイメージ通り答えてくれるのかを模索する」ことを練習の時(特にウォームアップ時)に実践してみましょう。

人によってまちまちではありますが、基本的には「楽器が鳴っている時、奏者は楽な状態である」と考えておくと良いでしょう。

そして、(鳴っている状態の)イメージをしっかり持ち、楽器の反応を客観的に聴き、実際に鳴っている状態を得ることができた時「今自分はどんな感じで吹いているんだろう?」と体の使い方、全体的なバランスを客観的に理解し、頭の中にインプットして下さい。楽器が鳴っている状態と、その時の体の状態を一度インプットできれば(忘れなければ)、今後も常に、そして楽に良い音を鳴らすことができるはずです。

これは冒頭のファンファーレだけでなく、どんな作品でも、どんな場面でも非常に大切なことですから、もしコンクールまでにできなくても、今後の課題として持ち続けて下さい。


[冒頭(全パート)]
さて、その冒頭部分のファンファーレですが「marc.(=marcato)」をどのようにイメージしますか?先程も書いたように「はっきりと演奏しなさい」という指示なのですが、作品の印象からするとバッキバキでギュンギュンに吹くというよりは「重厚なハーモニー」「荘厳(そうごん)さ」などのイメージのほうがふさわしいと思います。
ですのであまり各音を鋭く吹くのではなく、メロディックで勇壮な演奏になったほうが良いと思われます。

したがって、全ての音の中身を充実したものにするよう、テヌート気味に吹いてみて下さい。
ただし重々しくなってしまうのは聴いていても疲れるだけで、この場面としては相応しくありません。前回の記事でも書いたように「前に向かうベクトル」を常に感じながら、モヤモヤしないクリアーなサウンドで演奏しましょう。そのためには

「ピストンは素早く押す(叩く)」
「息を停滞させない(前に向かう意思を絶やさない)」
「停滞したテンポ感にならないよう、自分の体の中に明確なテンポを持って演奏を開始すること」
「音をひとつひとつ演奏するのではなく、4小節でひとつのフレーズ(メロディ)だということを忘れない」

こういったことが大切になります。

2小節目と3小節目の間に「,(カンマ)」があります。この記号は「ブレスをする位置を作曲家が示している」場合と「演奏がここで一旦ストップする」という2通りの意味があるのですが、この場合は前者です。「ここでみんなブレスしてね」と親切に(作曲者の意図する通りに演奏してもらうために)指示しているので、おおっぴらに息を吸っても良いだろう、と思いがちなのですが、この部分、クレッシェンドの途中なんですよね。そして先程も書いたようにメロディ(フレーズ)は4小節でひとかたまりですから、あまり大きなブレスをここでしてしまうと音楽がバッサリ分断されてしまいます。それは作曲者としては求めていないと思います。
したがって、ここで心がけてほしいのは

「2小節目の最後まで充分に音をのばし→息を吸う少し前からクレッシェンドを開始し→素早くブレスをした後(小節線を軽くジャンプするような意識を持っていると良い)、ブレス直前よりも大きな音量で吹く」

といった結果が得られると、フレーズが分断されることなく、きっと作曲者のイメージに近い演奏ができるのではないか、と思います。

4小節目の「結論(解決)」のハーモニーまでは、とにかく音が衰退しないようにすること(ブレスコントロール=みぞおちを中心として腹壁の支えが肝心)を常に心がけ、金管セクションの様々なバランスを良いものとするよう、とにかくセクション練習を沢山して下さい。指揮者がいなくても全員が同じ質のブレス、サウンドをイメージできていられると良いですね。

余談ですが、このファンファーレ、1小節ごとに4コママンガのような「起承転結」あるように感じます。たった4小節ではありますが、ひとつのストーリー、この作品を象徴するもの、といったイメージも持っていられるとフレーズ感たっぷりに演奏ができるのではないか、と思います。


[5小節目]
ここから行進曲のスタイルになります。
5小節目からのリズムは、課題曲4「エンターテインメント・マーチ」にも出てきたので、その時に詳しく解説しています。ぜひそちらの記事([練習番号E2小節前(全パート)])を参考にしてみて下さい。

「吹奏楽コンクール課題曲2013トランペット解説【4.エンターテインメント・マーチ/川北栄樹】その2」の記事はこちらをクリック。


[8小節目(1st)]
スコアを見てもらうとわかりますが、1拍目の3連符はホルンとユーフォニアムしか吹いていません。ということは、極端な言い方をすれば1stトランペットがしっかり吹かないと明確な形を表現することが難しくなります。ですから、かなりしっかりと(この部分こそmarc.で!)主張して下さい。

また、その後に続く3〜4拍目の16分音符2つ+5連符ですが、勢い余って7連符にならないよう注意しましょう。あくまでも3拍目のウラに2つの音が、そして4拍目に5つの音があります。メトロノームを使うなりして正確なリズムを表現できるまで徹底的に練習して下さい。マーチテンポで、前に向かう力の強いベクトルを持ってはいますが、冷静にテンポを感じてみればそれほど速くはありません。そして5連符というあまり見かけない(?)リズムが見た目に「素早く吹かなきゃ!」と思ってしまいがちですが、よく見かける16分音符4つのリズムに音がひとつ追加されただけです。決して急いで吹かないと拍の中に収まらないものではありません。
見た目にだまされないように注意して下さいね。


[練習番号B 5小節目アウフタクト(1st)]
この部分は1stだけの演奏で、木管楽器が練習番号Bから演奏しているメロディの途中から参加する形になっていますが、このような場面では「作曲者はなんでトランペットを1本(1パート)だけ参加させているんだろう?」と作曲者の立場になって考えてみて下さい。そうすることによって、自分はどうやって演奏すれば良いのかが見えてくると思います。正解とか不正解というのはありません。大切なことは作曲者の意図を正しく理解しているかではなく「何らかのイメージを持って演奏しているか」です。

僕の場合は「ここからトランペットが出てくることで、バンド全体が更に力強く次に進める」と考えます。

よく、「木管が主体で動いているから、あまり主張しないようにコソコソする」演奏をしてしまう方も多いのですが、あえてトランペットに参加しろ、と書いているのですから「ラッパ登場!」としっかり吹いたほうが面白いと思うんです。まあ、最終的には指揮者の判断に委ねることになりますが、トランペットなんて目立ってナンボですから控えめに演奏しても面白くないですよね。

かと言ってアンサンブルのバランスを考えずに演奏するのも良くありませんね。それぞれのバンドによって音量バランスも違いますし、トランペットが本気を出せば木管楽器全員の音量に勝ってしまうかもしれません。
ではアンサンブルのバランスを良いものにするためにはどうすればいいのか、これについては過去の記事「アンサンブルでの音量バランス」、「電波の送受信(アンサンブル)」を読んでみて下さい。
また、音量と音の形(鋭さ、固さ、もしくは柔らかさ等)はまったく別物です。巨大な綿の塊のような柔らかいサウンド、発音だってありますし、小さな鉄の塊のように鋭く演奏することだってあります。音量バランスを考える際、デシベル的音量だけを考えず、イメージを強く持ち、演奏するように心がけましょう。


[練習番号C(全パート)]
いわゆる「裏打ち」の場面です。注目して欲しいのは、2小節目と4小節目のそれぞれ3拍目にアクセントが付いているという点です。
アクセント=強いタンギングをする、なんてイメージを持っている方も多いと思うのですが、それはあくまでも「方法論」にすぎません。
こういった「アーティキュレーション」が音符に付いている場合は「音符に書かれている記号を聴いている人に伝えるにはどんな演奏をすれば良いか」をまず考えて欲しいんです。

例えばこのアクセントという記号「他の音よりも目出つようにする」と考えてみましょう。音楽に限らず、目立っているというのはどんな状態でしょう。暗闇にキラっと光るライトだとか、白いTシャツにひとつだけ小さなロゴがプリントされているとか。
何も、バカデカイ音やキツイだけの破裂音で吹く必要はありませんよね。その音を目立たせようとする意識、音楽の流れの中にワンポイントがある意識、そういったものを演奏で表現することが大切だと思います。

この場面の場合はどうなんでしょうか?みなさんそれぞれで考えてみて下さい。

また、他の考え方として「作曲家はなぜここにアクセントという記号を書き記したのだろう」というアプローチも大切です。

参考記事「アクセント」


[練習番号D アウフタクト(全パート)]
ここからトランペットセクションがメロディに参加します。注意して欲しいのは練習番号Dに入ってからしばらくの間、1stから3rdまでがユニゾンで演奏しているという点です。しかもこの部分、音が取りにくくてイヤなスラーがありますよね。

リップスラーをパワーで克服している方にはとても難しい音の跳び方です。ぜひ(今回間に合わなかったとしても)楽に音を移動できるリップスラーを習得できるように練習して下さい。リップスラーについては過去に書いていますので、以下の記事を参考にしてみて下さい。

ハイノート(ハイトーン)【補足3】

リップスラーで上がるのが苦手で「ミスするかも...」と逃げ腰になりタンギングをしてしまったり、萎縮してしまうのは良くありません。できるできないよりも「(たとえ合奏練習であっても)できるまで逃げずに練習(演奏)してみる」姿勢が結果としてテクニックを習得するために必要なことです!

取りにくい音の並びは前回の記事でも書いたようにトランペットを吹くだけでなく「ソルフェージュする力を鍛える」ことも必要なことです。これも短時間で習得できるようなことではないかもしれませんが、将来的なことを考えてぜひ今から様々な方法でチャレンジしてみて下さい。


[練習番号D 5小節目アウフタクト(1st)]
ここから2nd,3rdのオクターブ上でメロディを演奏します。一応オプションでオクターブ下が書いてありますが、やはり高いほうで演奏したいところです(もしもオプションを吹くことしかできない場合は、この部分を2nd,3rdに任せて休んでしまったほうが良いかもしれません。コンクール的にはダメなのかもしれませんが)。

この箇所を演奏する時、唇への過剰なプレスや楽器が反応しないほど強力すぎる無駄な力を振り絞っても良い音が出るはずもありません。そこで有効なのが「タンギングの勢いで音を出す」という方法です。舌がアパチュアに栓をしている状態で息の圧力を高め続け、舌を鋭く解放した時に出る時に出るスピードのある息で出すことができれば、無駄な力を使わずに出すことができます。

「舌を鋭く解放」するために必要なことは「的確に舌で(アパチュアの入り口付近に)栓をする」ことと「滑舌の良い発音をしている状態の舌」です。

タンギングについては過去の記事をまとめたカテゴリー「タンギング」を読んでみて下さい。
また、ハイノートについてもカテゴリー「ハイノート(ハイトーン)」をお読み下さい。


それにしてもこのメロディ、とても吹きにくく感じるのは自分だけでしょうか。何か煮え切らない音の並びなんですよね…


[練習番号F〜(1st)]
この部分は、ピッコロ+グロッケン+トランペットという、少し変わった組み合わせでの演奏です(トランペットがストレートミュートとかにするならイメージできますが)。ピッコロもグロッケンもトランペットに比べて2オクターブ上の音で演奏しています。そしてこの2つの楽器は息のスピード、客席への音の飛び方がとても早く(高い音、鋭い音ほど聴こえやすい)、そこにトランペットが参加するアンサンブルはとても難しいものがあります。しかも楽器同士の(物理的な/イスの)距離が遠い、というバンドが多いことでしょう。なぜトランペットを参加させようとしたのか理解に苦しむところではありますが、書いてあるので吹かないわけにいきません。何とかしなければ。

まず、ピッコロとグロッケンに比べてトランペット本来の持っているサウンドは柔らかく聴こえます。ですので、あまりモッサリした音で吹こうとは思わないで下さい。mpで、しかもdolceと書いてはありますが、それはバンド全体がその規模で優しい雰囲気を表現しなさい、という指示です。

できるだけスマートに、そしてシンプルに、若干スピード感のあるサウンドを出せるように心がけると良いと思います。
メロディとメロディの合間に出てくるシグナル的な箇所ですから、少し大きめに聴こえたところで何も違和感ありません(ピッコロもグロッケンも軽く吹いても客席にしっかり聴こえる楽器です)。逆にコソコソ曖昧に吹いて他の楽器の邪魔な存在になるほうがよっぽど良くありませんので、怖がらずしっかり吹きましょう。

当たり前のことですが、ピッコロとグロッケンと一緒に練習する時間を沢山確保して下さいね。最終的には各自がいつも吹いているイスでアンサンブルできるまで合わせることができると良いと思います。


練習番号Gの2小節前の動きは、簡単そうで音をはずしやすい(フィンガリングの問題と、反応の悪い音の並び(特にDes音周辺))箇所ですから、勢いでごまかしてしまうのではなく、じっくり時間をかけて練習を積み重ねていくようにしましょう。最小範囲の反復練習をする、基礎練習のメニューに取り入れるなどの工夫をしてみてください。


[練習番号G 1小節前(全パート)]
この小節だけ2nd,3rdが参加してきます。この動き、バンド全体で演奏しているパートがとても少ないので、結構目立って演奏して良いと思います。バンド全体の調和とか考えるよりも、美しいハーモニーでトランペットセクションのアンサンブル力の高さを自慢するような気持ちで演奏してみて下さい。


[練習番号G〜(全パート)]
ここの2、4小節目の動きは「1小節内の動きをひとつのフレーズとして演奏する」意識を持って下さい。メロディを演奏している中低音楽器の周りで遊ぶ子どものようなイメージが自分の中にはあります。
また、音の取りにくい並びがありますので、これらについても勢いで何となく解決したように装うのではなく、ゆっくりから練習をして下さい。このような動きで有効なのが「舌の動きをメインにしたスラー(音の移動)」です。先程、練習番号Dアウフタクトでもリンクを掲載しましたが、

ハイノート(ハイトーン)【補足3】

こちらの記事を参考にしてもらえればと思います。


[練習番号G 5〜6小節目(全パート)]
なぜかトランペットだけが、音を順番に積み重ねていく、いわゆる「ベルトーン」で書かれています。トランペットだけがこれを演奏したところで何か意味があるのかさっぱりわかりませんが、せっかく書いているので演奏しましょう。

どんな作品にでも共通するのですが、ベルトーンを演奏する時に「音を抜く」吹き方をする人が多く感じます(Bellのイメージ?)。もちろん、その演奏が間違っているわけではありませんし、そういった演奏が効果を発揮する箇所も沢山あります。
ただ、ベルトーンだろうが何だろうが「音を抜く」という方法は「特殊な演奏」であるということを知って下さい。管楽器の基本は「音を持続する(ように聴こえる)演奏」です。

実はこれ、ベルトーンの時に限ったことではありません。非常に多くの吹奏楽管楽器プレイヤーがクセのように持ってしまっている吹き方で、何が原因なのか明確にはわかりませんが、昔どこかの学校のテューバの生徒が「こうやって(音を抜くように)吹くと響きのないホールでも響いたように聴こえるから、そう吹きなさいと言われた」ということを聴いて驚愕したことがあります。そんなにサスティンをかけたいなら、マイクを付けてアンプにでもつないでエフェクターを接続すれば良いんです。

響きというのは、その演奏している場所や環境で変化するのが当たり前です。ホールが響くとか響かないとか、そんなことをああだこうだ言っていること自体が時間の無駄であって、自分自身の奏でる楽器のサウンドが常に気持ち良く「鳴っている」状態であればそれ以上何も気にする必要はないのです。

音はまっすぐ、持続して吹くことを「基準」「基本」にしましょう。いちいち音を抜く演奏は、聴いていて気持ちの良いものではありません。場合によっては演歌っぽく聴こえてしまう場合もあります。


[練習番号G7〜8小節目(全パート)]
このファンファーレ的部分は楽譜に何もアーティキュレーションが書いてありませんが、3連符はスタッカート気味に歯切れ良く演奏しましょう。そして、8小節目からrit.(リタルダンド)がかかっています。テンポが遅くなれば、それぞれの音符の長さも変化する(長くなる)ということは、「吹奏楽コンクール課題曲2013トランペット解説【4.エンターテインメント・マーチ/川北栄樹】その2」の記事内「練習番号 I 3小節前(全パート)」に詳しく書いたので、ぜひそちらを読んでみて下さい。

そして、練習番号Hに入ったところの2分音符も音を抜くことなく、しっかりと2拍伸ばして(音を張って)下さいね。


[練習番号J(全パート)]
アクセントが続く時には「息のアクセント」を使えるようになるととても効果的な演奏ができます。これに関しても過去の記事に詳しく書いてありますので、ぜひ今後のことも考えて練習してみて下さい。

タンギング 5(息のタンギング練習)

アクセントの演奏時にも、よく「音を抜く」吹き方をしている方を見かけるのですが、アクセントは音を抜くことではありません(そういった解釈があることも事実ですし、そういう指示をされる場合もありますが、それはあくまでも「例外」であると考えて下さい)音を張って演奏するように心がけましょう。

そしてこの作品の最後の音を吹いた時、舌で音を止めて終わらせないように注意して下さい。

基本として、スタッカートが素早く連続する時は「舌で音をストップ」させ、その間に次の音を鋭く出せるようにします。そして、スタッカートであっても音が1つしかない場合や、普通に音を出している時、メロディの終わりなどは「息を流すことを止める」ことで音を処理します。


ということで今回は課題曲2を順を追って解説してみました。
もうコンクールまで日数がない、という方もいらっしゃると思いますし、もう予選終わっちゃった、という方もいらっしゃることでしょう。でも、今回書いた中には、今後の演奏に役立つ「基本的な奏法」も沢山含まれていますので、ぜひ参考にして頂いてこれからの練習で習得できるように頑張ってみて下さい。


ブログを読んでもいまいち理解できない、もっと詳しく実際の演奏で学んでみたいという方はぜひ僕が講師をしている「プレスト音楽教室」までいらして下さい。
特設の「吹奏楽クラス」というのがあって、入会金など不要の1回から受講できる講座があります。お一人でもトランペットパート全員でもレッスンができますので、特にこの作品はパートみなさんでレッスンができるととても良い結果を得られるのではないかと思います。

詳しくは「プレスト音楽教室オフィシャルサイト」をご覧下さい。

プレスト音楽教室トランペットクラスのページはこちら

プレスト音楽教室吹奏楽クラスのページはこちら↓



プレスト音楽教室へ行くのは距離的に難しい、という場合は学校等へ訪問することも可能です。毎年コンクールシーズンになるといくつかの学校におじゃましています。詳しくはこちらのメールフォームにご連絡下さい


今回で課題曲の楽曲に沿った解説は完了しますが、次回も合奏や本番で参考になることをいくつか書いてみようと思っていますので次回も読んで頂ければ嬉しいです。

それでは、暑い日が続きますが夏バテには気をつけて練習に励んで下さいね!
また来週!


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at 10:31, 荻原明(おぎわらあきら), 吹奏楽コンクール課題曲2013

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