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吹奏楽コンクール課題曲2013トランペット解説【4.エンターテインメント・マーチ/川北栄樹】その2





















>> 課題曲解説についての進め方や曲を吹く前など個人練習でしておきたいことをまとめた記事【はじめに/最初にすべきこと】をお読みでない方はこちらからどうぞ。



みなさんこんにちは!
今回も課題曲の解説を行います。前回に引き続き課題曲4「エンターテインメント・マーチ」の解説、後編です。今回は具体的に演奏や練習の仕方について書いていきますね。

※前回の記事をお読みでない方はぜひ読んでみて下さい。こちらをクリック!


[冒頭(全パート)]
冒頭1拍目にある付点音符は軽快に、あまりキツい音にならないように注意しましょう。前回の記事でも書きましたが、この作品はとにかく他のパートと同じことをしていたり、同じトランペット内でもオクターブやユニゾンが多発します。その際、メロディ(主旋律)だからといって、いきりたって演奏をしてしまうと、木管楽器のサウンドをかき消してしまう可能性があります。そうならないよう、常に「一緒に演奏している他の奏者の音が自分の耳に聴こえてくる状態以上に音量を大きくしない」というスタンスを基本とし、ここぞというところではトランペットの威力を発揮できるようなメリハリのある演奏をするように心がけると「うるさいラッパ」にならないと思います。


[3小節目(全パート)]
この小節まではTutti(トゥッティ:全員)で演奏をしていますが、練習番号Aからいきなり木管楽器だけの静かなテーマが始まります。
トランペットのパートだけ見ると、この先にあるメロディまで吹きたくなってしまいますが、強制的にトランペット等の演奏をストップさせるオーケストレーションになっています。
こういった手法はスーザのマーチなどでも見ることはあり、決して珍しいことではありませんが、作曲者としては多分「このまま盛り上がっていくと見せかけて意外にも落ち着いたマーチにしてしまおう」という雰囲気を感じますから、トランペットパート(その他金管パートも)としてもその期待に沿っていきたいところです(違う解釈もあるでしょうが、僕はそう思いました)。

ですので、練習番号Aに向かって音量を抑えていくのではなく、楽譜には書いてありませんがむしろcresc.をしていくくらいに演奏したほうがその先とのギャップがより明確になって面白いと思います。

これと同じ手法が[練習番号I]にも出てきます。

ちなみに、冒頭は1stのオクターブ下を2,3rdがユニゾンで演奏しているパターンです。前回の記事でも書きましたが、この作品はこういった箇所が多発しますので、音量バランスとピッチには充分注意しましょう。

基本的に、オクターブ下を演奏しているパートは、上のパート以上に音量も音の重量感も大きいほうがいいのですが、このアレンジの場合はすでに下のパートが倍いる書き方をしていますので、むしろあまりコントロールをして吹かないほうが良いのかもしれません(バランスの良い編成であるなら、全ての奏者が同じレベルで演奏すれば良いのかも)。

このことについては前回の記事にもアドバイスを書いていますのでぜひ読んでみて下さい。


[練習番号B〜(全パート)]
ポップス系の音楽によく出てくる、いわゆる「バッキング」です。
不思議な事にこのバッキングはこれ以降出てくることがありません。気が変わってしまったのか、忘れてしまったのか...作曲者のみぞ知ることではありますが、せっかく出てきたので印象深く演奏したいところです。

バッキングの時に大事なことは「クリアで立ち上がりの早いタンギング」と「瞬間的な長さの音であっても中身の詰まった音質であること」この2つが挙げられます。

8分休符や16分休符があってから(裏拍から)音を出すわけなので、鈍い発音や後押しのような吹き方をしてしまうのは作品そのものを台無しにしてしまいます。
ですので、まずはクリアで立ち上がりの早いタンギングをしなければならないのですが、タンギングについては過去の記事に沢山書いています。ぜひカテゴリー「タンギング」を読んで練習をしてみて下さい。

カテゴリー「タンギング」


ここでもひとつ解説しておくと、休符からの(裏拍からの)演奏の場合「音を出すタイミングと関係なく演奏準備は拍の頭に完了している」状態にすることが大切です。
言い方を変えれば「拍の頭から音が出せる状態で待ち構えている」となります。

タンギングでアパチュアへ流れる息の意味を遮断し→みぞおちから舌先までの息の圧力を高め→音を出すタイミングで舌のロックをはずす、という演奏方法でいくとクリアで強烈なタンギングをすることができます。

練習番号Bの6小節目前半でバッキングは終了しますので、それ以降の発音の仕方との差別化を図って下さい。


[練習番号C(全パート)]
この箇所はトロンボーン、テューバなどの中・低音楽器のメロディの応答のような形で、後から追っかけて演奏します。
スコアを持っているとすぐわかると思うのですが、メロディも追っかけもすべてユニゾン(オクターブ含む)なんですね。

バンド全体にハーモニーというものがほとんど存在していませんので、ここはとにかく安定したピッチで演奏することがとても大切になります(ちょっとピッチがずれただけでバンド全体が濁ったサウンドになりがち)。ピッチに関しては前回の記事でも書いて、リンクも貼っていますのでそちらを見て下さい。

とにかく、このようなオーケストレーションになっている以上、奏者全員が同じイメージの下で演奏をしていることが大切なので、ただ単に楽譜に書いてある音符を追いかけてるだけ、みたいな演奏にならないよう注意して下さい。
基本的には2拍前から先に演奏している同じメロディの人たちがどんな演奏をしているかによって、それに答えていくような姿勢でいられると良いと思います。

また、吹きやすくて鳴らしやすい音域ですので各自音量バランスにも充分注意してください。トロンボーンがあまりに鳴らしていて、負けるものかとガンガン吹くのではなく、バンド全体が良いバランスで演奏するように心がけましょう。
先程、ハーモニーがほとんどないと書きましたが、木管楽器が裏打ちで演奏していますから、可能であるならその音もきちんと客席まで届かせてあげられるといいですね。
木管のサウンドを終始潰してしまう演奏をする金管奏者は嫌われます。笑


これらは練習番号Dも同じです。


[27小節目〜(全パート)]
またしてもこの場所にしか出てこないほんの数拍のカップミュートです(意味あるのか無いのか...)。まあ、書いてあるのでやるしかありませんが、こういったミュートのつけはずし前後の間隔が短い時ってセッティングに焦りますよね。
そうならないために、例えばミュートホルダーをみんなで買い揃えるとかも方法ではありますが、そんなお金をかけなくても効率的に負担なくミュートのつけはずしを行う方法があります。


[練習番号E2小節前(全パート)]
こういったいわゆる「ブリッジ(つなぎ)」がこの場所以外にも沢山出てきます(練習番号F2小節前、練習番号H、78小節目、練習番号K2小節前)。この小節の形もこの先に2回出てきますが、言ってしまえばマーチやファンファーレによく出てくるリズムパターンですよね。

しかし、意外にこういったパターンのリズムを効果的に演奏できていない人が多くいます。
具体的に言うと、付点4分音符をギリギリまでひっぱって吹こうとしてしまうことなのですが、そうしてしまうと後に続く16分音符2つの音への威力がなくなってしまうんです。

過去の記事に「短い音は長い音よりも客席に届きにくい」ということを書きました。それがまさにこの箇所で、すべての音を均一に聴かせようとした場合には、16分音符をかなり強く演奏しなければなりません。そのために、付点4分音符は少しだけ早めに切り上げて若干空間を作ってから(溜めを入れてから)クリアに強い発音で演奏するように心がけて下さい。



ちなみにこのフレーズは課題曲2「祝典行進曲『ライジング・サン』」にも出てきますので、その時にも改めて書こうと思います。


[練習番号Hアウフタクト〜(全パート)]
このブリッジにあたる箇所もやはり1stのオクターブ下で2,3rdがユニゾンという形になっています。
トランペットだけで唐突に演奏するファンファーレですから、メリハリのある印象的なアウフタクトで演奏できると良いですね。

真ん中に16分休符のある付点のリズムに関しては、課題曲1「勇者のマズルカ」で解説していますのでそちらを読んでみて下さい。
参考までに譜例を再掲載しておきます。

付点解説

練習番号Hに入った後は、トロンボーンやサックスなどが動き始めますので、その音がしっかりと客席へ届けられるようにがむしゃらにF音のロングノートを張りっぱなしにしないように気をつけましょう。ただし、音を抜くとかfpのように音量を抑える必要はありません。この部分も「他のパートの音が自分の耳にきちんと聴こえている状態」でいられれば自然とトランペットパートも他の動きのあるパートもバランス良く聴こえてくるはずです。


[練習番号 I 3小節前(全パート)]
molto allargandoの指示があります。moltoは「非常に」という意味、allargandoはrit.+cresc.の意味ですが、この部分に限らず楽語というのは単純な「機能」として把握するのではなく「作曲家はどのように演奏して欲しくてこの楽語を書き記したのか」を考え、それでは「自分はこの部分をどのように演奏したいか」というイメージをしっかり持ち、それを表現できるように練習をすることが大切です。
その「自分なりの解釈からの表現」が演奏に反映されるようになってから合奏に臨みましょう。そこで自分の演奏がOKならば指揮者からは何も言われないでしょうし、指揮者が違った解釈を持っていれば何か指摘があるかもしれません。
しかしその「指摘」は「お前の演奏はダメだ」という意味で言っているわけではなく「指揮者(曲作り責任者)としてはこのように作りたい」というメッセージですので「間違った!」とショックを受ける必要はありません。大事なことは「まずは自分なりの解釈で作品を完成されること」であって、言い方を変えれば「何のイメージもなく楽譜に書いてある情報だけを再現する機械的な演奏」や「指揮者からの指示待ち」「受け身の姿勢」で合奏に挑むのは非常に良くありません。

例えばこのallargandoは、rit.とcresc.が組合わさっている結果「壮大さ」や「テンションの高ぶり」などを感じられることができます。そのイメージをどんな演奏で聴く人に伝えるか、そういった練習を積み重ねることが大切です。

また、具体的な演奏方法としてrit.(リタルダンド)は徐々にテンポが落ちてくるわけですが、言い換えれば「(音楽の)時間の経過が遅くなる」とも言えます。
ということは、同じ8分音符という記号であっても速いテンポの音楽と遅いテンポの音楽に書かれている8分音符は、音を鳴らし続ける時間の長さが違いますよね。

ですから、rit.によってだんだんテンポが落ちてきたら「同じ8分音符であっても次第に長い音になってくる」と考えるのが自然な演奏につながります。

よく、テンポだけ遅くして、各音を鳴らす時間を変えないで演奏をして、音と音の隙間ばかりが空いてしまう演奏をしている人をみかけますが(そういった指示があり意図的に演奏している場合もアリ)、基本的な解釈としては間違っていますので、この作品に限らずrit.が出てきた時には注意して下さい。

したがってこの部分では「cresc.をかけながら徐々に音を重く引っ張って演奏する」のがひとつの方法(イメージ)だと思います。もちろん、解釈はこれだけではありませんから最終的には指揮者のイメージするもの、指揮者の指示通りに演奏するようにして下さい。


[練習番号K2小節前アウフタクト(全パート)]
他の全ての楽器からトランペットがメロディを一手に引き受けるというオーケストレーションになっています。
ダイナミクスとしてはffですが、だからと言って何も考えず「バカデカい」音で演奏するのはセンスが良いとは言えません。
トランペットが演奏を始める2小節前から他の楽器がcresc.をかけていますから、その盛り上がった結果のffであると理解し、自然な流れになるように演奏しましょう。
こういったこともフルスコアがないとわかりにくいことですよね。やはりフルスコアを各自持って全体像を把握しておくことはとても大切なことだと思います。

関連記事
フルスコアを読もう

ただ、指揮者によっては「飛び抜けてトランペットを鳴らす」なんてイメージを持って指示をしてくる可能性もあります。それも先程書いたように最終的には指揮者の指示に従いましょう。



ということで特徴的な部分を挙げてみました。
今回書いていない箇所については、上記に解説したどれかに当てはまりますので、そのつど疑問が出てきたら読み直してみて下さい。

読んでもいまいち理解できない、もっと詳しく実際の演奏で学んでみたいという方はぜひ僕が講師をしている「プレスト音楽教室」までいらして下さい。
特設の「吹奏楽クラス」というのがあって、入会金など不要の1回から受講できる講座があります。お一人でもトランペットパート全員でもレッスンができますので、特にこの作品はパートみなさんでレッスンができるととても良い結果を得られるのではないかと思います。

詳しくは「プレスト音楽教室オフィシャルサイト」をご覧下さい。

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プレスト音楽教室へ行くのは距離的に難しい、という場合は学校等へ訪問することも可能です。毎年コンクールシーズンになるといくつかの学校におじゃましています。詳しくはこちらのメールフォームにご連絡下さい


ということで若干難しい感じで解説してしまいましたが、コンクールと言えども、課題曲と言えどもやはり楽しくなければ音楽ではありません。最終的には「演奏していて楽しい」ということが結果として「聴いていて楽しい」演奏になりますから、その点を忘れないように練習や合奏の段階なら楽しんで音楽をして下さいね。

課題曲2「エンターテインメント・マーチ」の解説は以上です。
次回は他の課題曲について書いていきますので引き続きお読み下さい!

それではまた来週!


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at 11:16, 荻原明(おぎわらあきら), 吹奏楽コンクール課題曲2013

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