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楽語 2


















みなさんこんにちは!前回に引き続き「楽語」についての解説です。
前回はテンポに関係する楽語についてお話してきました。



楽語は他にも「発想」と「奏法」についてのものがあります。
まずは「発想」について。

「発想」とは辞書によると「楽曲の持つ気分や情緒(感情・雰囲気のこと)を緩急や強弱などによって表現すること」と書かれています。
楽譜というのはこれまで解説してきた通り、非常に機械的で能率的に記されたものです。ですから、五線の上に音符や休符で人間的な感情や曲の持つ雰囲気を書き込むことはできません。そこで作曲家はその曲、場面では「こう演奏して欲しい」「こういう雰囲気の場面ですよ」ということを伝えるために楽語を書き残しておきます。演劇などの「ト書き」に似てるかもしれませんね。


人間の持つ感情表現というのは非常に多種多様ですべてをここに書くことはできません。楽語辞典のほとんどがこの「発想」なのも、人間の感情が豊かだからと言えるでしょう。

例としていくつか挙げてみますが、曲の中でどんな楽語が出てくるかはその時になってみないとわかりませんから、新しい楽譜を渡されたらまずは知らない楽語がないようにすべて調べることが大切です。また、楽譜に直接書き込んでも良いのですが、そうしてしまうとあまり覚えないのと、客観的に楽語を見てしまって自分の中に吸収できなくなるので、できる限り覚えてしまうのが良いと思います。

楽語の中で今一番耳にするのはこれではないかと思います「cantabile(カンタービレ)」。のだめカンタービレ。「cant.」と略されることもあります。

で、意味は知ってますか?これは「歌うように」という意味です。

歌うように、と言われてイメージはできますか?そもそも管楽器なんだから歌なんて歌えないし、と思わないように。言い換えれば「機械的に演奏しないで」と考えられますね。これに若干近い意味で書かれることの多い楽語が「espressivo(エスプレッシーヴォ)」で「表情豊かに」という意味があります(「espress.」と略されることもあります)。ただ、この楽語の場合はテンポまでも影響されることが多いので、より人間味を持って柔軟に歌って演奏する可能性があります。

もし機会があったら、プッチーニという作曲家のオペラをCDでも良いのでスコアを見ながら聴いてみて欲しいです。というのも、プッチーニのオペラはこの「espressivo」の場面が非常に多いのです。特に歌手が歌っている場面は、もはや一定のテンポなんて存在していないくらい歌(歌詞)がすべてのテンポの緩急を司っています。なので、自分のパートしか書かれていないラッパの楽譜を見ているだけでは、いったい今どの場面を演奏しているのかわからないものです。

プッチーニさんは少しでもオーケストラへ「テンポが変わりますよ〜、歌に合わせてね〜」ということを伝えようとしてくれてたんでしょう。楽語を非常に多用するんです。もう、一小節の中にいくつも書いていて文字だらけだったりします。あの有名な「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」も、一番盛り上がる場所は文字だらけなんですよ。最初の2拍でテンポがめっちゃ速くなったと思いいきや4拍目で急激に遅くなったりの繰り返しとか。。。。


「animato(アニマート)」という楽語があります。「生き生きと」という意味になりますが、「アニメーション(animation)」という言葉に似ていると思いませんか?アニメはご存知の通りセル画を使って沢山のコマを連続して見ると絵が動いて見えるものですが、他にもアニメーションには「生気を与えること」という意味があります。単なる絵がまるで生きているかのように見せる技術ということでつながりますよね。

ということで「animato」は言い換えれば「死んだように演奏すんな」ってことですね。しかもこの楽語にもテンポが影響してきます。この楽語が出てきたら、テンポが上がると思ってください。

このように、単に感情表現を意味するだけでなく、テンポが影響を受けることも多々あります。ですから楽譜に書かれている楽語はすべて把握しておかなければいけないと思いますし、そうしないと合奏にならないですよね。

発想に関しての楽語は先程も言ったように果てしない数がありますので、いろいろ調べてみて下さいね。


もうひとつの楽語の種類に「奏法」というのがあります。これは具体的な演奏指示であったり、やはりテンポと関係しているものであったり様々です。指揮者や指導者に「アゴーギグをもっとつけて!」と言われたことがありますか?アゴーギグとは、テンポやリズムに微妙な変化をつけて表情を豊かにするという意味が込められています。結局のところ「機械的に演奏すんな」ってことですね。

例えば「tempo rubato」。「rubato(ルバート)」は「盗まれた」という意味があります。テンポを盗まれるということからわかる通り、この楽語が出てきたらテンポを自由に加減することを求められています。自分の記憶では、吹奏楽だとニューサウンズのメドレーで曲と曲の間で何かの楽器がソロでつなげている時などに書いてあったような気がします。

「ad libitumu(ad lib.)」も良く見ます。もはや日本語になっていますね、「アドリブ」。正確には「アド・リビトゥム」と言います。この楽語が書いてあった場合は、作曲家の手を離れて「奏者におまかせします」という意味が込められています。協奏曲などのカデンツァという、自分のテクニックを披露する場面などに必ずと言っていいほど書いてあります。
ジャズの世界では、自分のソロの場面はコード進行しか書いてなかったりして、「自由にやってください」と丸投げして「ad lib.」と書いてあるだけのことも多いです。


金管奏者が一番よく目にする奏法記号はやはり「mute」でしょう。

どんなジャンルでも出てきますね。これは「ミュートをつけて演奏しなさい」という意味です。「mute」の時には「ミュートをつける」、「open」でミュートをはずすなんですが、他にもミュート付けはずし指示の楽語があります。

「con sordino」という楽語です。「sordino(ソルディーノ)」は、ミュートのイタリア語です。ちなみにmuteは英語です。また、「con(コン)」というのは様々な楽語にくっついていることがありますが、意味としては「〜を持って(英語で言う" with ")」です。ですから、この場合は「ミュートを付けて」ということになります。
ミュートをはずす時は「senza sordino」と書かれています。「senza(センツァ)」は「〜なしに(英語で言う" without ")」という意味です。これもconと同様、様々な楽語にくっついています。「senza rit.」と書いてあれば「リタルダンドしないで!」ということです。「senza」を理解してない人は必ずと言っていいほどリタルダンドしてます。恥ずかしい思いをしてしまわないように注意しましょう。

ということで、2回に渡って楽語について書いていきました。

楽語は辞書を使えばほとんどのものを理解することができますが、英単語を覚えるのと違って、実際に演奏に反映させなければなりません。ですから、単に辞書を引いて「なるほど、『歌うように』か。よし。歌うように歌うように。。。」って覚えているだけでは何の意味もありません。

作曲家は音符や休符だけで伝えきれなかった感情表現を文字として書き残しておくことで奏者に更に注文をしているわけですから、その曲、その場面で、その楽語を用いることによってどんな効果があるのかを自分なりにしっかりイメージして自分なりに表現しなければなりません。時には指揮者や指導者からの注文もあるでしょうが、まずは自分自身で「この場面をどう演奏したら効果的か」を考えて実践してみて下さい。

ではまた来週!




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at 11:56, 荻原明(おぎわらあきら), 楽譜の基礎知識

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