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美しい音色とは


















みなさんこんにちは!

当ブログこちらの記事にてご質問を募集しており、今回はその中からyukipetさんからのコメントに回答していきます。(現在は質問を募集しておりません。ご了承ください。)

=============================
最近自分の周りで、美しいきれいな音と、ただ鳴っていない音の解釈を混同してしまう人がたくさんいるので、誰もが美しい音と思うような音を出すにはこうするべき。という記事を書いてみてはどうでしょうか?
=============================


yukipetさんコメントありがとうございました。
音色に関して、文章で表現するのは非常に難しいのですが、可能な限りわかりやすく書いてみようと思います。


《トランペットの音色》



人それぞれ声が違うように「トランペットの音色」というのも奏者の数だけあります。ですので、今回yukipetさんがおっしゃっているような「ただ鳴っていない音(この後の返信で「詰まっているような柔らかい音」と表現していらっしゃいました)」がその奏者さんの求め、実際に表現している「トランペットの美しい音色」と解釈した上で出しているのであれば、その方の演奏レベルは別として結構トランペット経験の長い方なのかな?と思いました。

なぜならトランペット奏者さんの中には音色についてあまり考えていない人が多くいるイメージがあるからです。
もちろん僕がそういった方に出会ったことが多かっただけなのかもしれませんが、音を出すことに一生懸命になりすぎて、テクニックやただ音を出すこと、ハイノートを当てること、ピッチ、音程のことなどを優先している方が多い気がします。


で、音色に関してですが、仮に「詰まっているような柔らかい音」イコール「トランペットの美しい音色」と解釈した上で出しているのでしたら、それは間違った解釈と言えます。

過去の記事「ハイノート(ハイトーン)へのアプローチ6」で書きましたが、トランペットのデフォルトの(元々持っている)サウンドはかなり金属的で「ビーン」と張った響きであると考えています。
楽器というのはしっかり鳴らしている状態の時の音色を基本と考えるからこそ、柔らかいサウンドも出せるんだと思っています。経験上、柔らかい音を基本にしてしまうと、金属的で張った音色を出すことは困難なんです。

それは「柔らかい音を出そうとして操作した際、意識的、無意識に関係なくツボに当たらないところを狙い、抵抗の強い吹き方をした時に出やすいから」なんです。

そういった時に出る音は、一瞬「柔らかくて少しアンニュイな(憂いを持った)印象」に聴こえなくもありません。いかにも「軽く吹いている」感じなのですが、これは単にトランペットが鳴っていないからなんですね。

ジャズでしっとりした作品を演奏しているトランペット奏者の中に、それに近い音を出していることもあるのですが、その多くは「そう聴こえているだけ」に過ぎず、やはり楽器はしっかり鳴っているように思います。

試しにやってみるとわかりやすいかもしれません。トランペットを吹く際、マウスピースの重心を下唇のほうにして、ベルを極端に下げた状態で(クラリネットを吹くような構えで)中音域を出してみて下さい。なんだか柔らかく、フリューゲルホルンのような音になりませんか?
逆に上唇への重心をより多くすると、トランペットらしい堅いサウンドになりませんか?
どっちもあまり長時間やらないほうがいいですよ(笑)


《きっかけ》
このような「楽器が鳴らないところ」を狙って音を出すようになってしまったのには何かきっかけがあるはずです。
先程も触れたようにジャズのしっとりしたトランペットの音をレコードやCDで聴いたことがきっかけかもしれません。でも実はその音源ではフリューゲルホルンで演奏していた可能性もありますね。
もしくは、先輩や先生(指導者、コーチ)がそういった音を出しているところを見たからかもしれません(しかし、常にそんな音で吹いているわけではないかもしれません)。
ひょっとすると指導者などから「こういった音を出すべき」と教わったのかもしれません。

そういったきっかけ=情報がなければ基本的には音色に関してイメージを持つことは非常に困難です。

ということは「本来のトランペットが持つ響きのある音色」というものを体験しなければ、こもった音のイメージから脱出することは難しいと思うんです。

影響力のある人が目の前で「トランペットはこう鳴らすんです」と演奏してくれることが何より一番簡単に解決する方法でしょう。

そのためにはやはり沢山のプロトランペット奏者の演奏に出会うことが大切ではないでしょうか。


《レッスン》
その中でも一番手近なものが「(個人)レッスン」だと思います。
勘違いしている音色に対するイメージを払拭するには、目の前で鳴ってるトランペットのサウンドを聴くに限ります。

コンサートホールだとステージと客席の聴こえ方のギャップや、トランペットの生音を聞くことができず(ホールが良い響きを作り出すから)、一緒に演奏するということもできませんから比較がしにくいんですね。演奏している楽曲によっても音色は変化していきますし。

でもレッスン室ですと同じ空間で自分の出している音と先生の出している音の比較が間近でできます。

僕自身も学生時代にレッスンを受けている時に師匠が吹いてくれたサウンドの印象が、音色に対するイメージを明確にしてくれました。


《音色の変化》
トランペットの持つデフォルトのサウンドを知ることができたら、まずその音が常に出せるように心がけましょう。

そのサウンドを拠点として、より激しさのある音色、輝かしい音色、柔らかい音色、弱々しい音色など、イメージのできる限り「音色の引き出し」を持てるようになるのが望ましいことだと思います。

音色の変化は、決して「根本的な奏法を変化させて作るものではなく、デフォルトとなる音色からの発展」ということを忘れないようにして下さい。

様々な音色を生み出すには、様々なイメージの元となる何か(音源やプロの演奏、他の楽器や声楽の演奏等)が必要不可欠で、さらには様々な楽曲を演奏する時に自分自身が強いイメージを持って「こういった音色でこの場所を吹く」と決めていることが絶対です。合奏で演奏する時には、指揮者のイメージしている音色や他の奏者が目指している音色の方向性を感じ取り、自分の音色のイメージを作り上げていくことも必要でしょう。

そういったメロディを美しく歌うこと、美しい様々な音色でホールに自分の音を響かせようとする練習を常日頃から行うことが大切になります。

音は色彩のグラデーションのように無限に変化していくものなのです(ただし、基本となる色が必ずあるのです)。


ということで、今回は「美しい音色」について解説しました。

それではまた来週!


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at 10:08, 荻原明(おぎわらあきら), イメージ

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