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楽語 1


















みなさんこんにちは!

前回、強弱記号について解説しました。強弱というのは単純に音量が強い弱いというものではなく、曲や場面によって同じフォルテ(ピアノ)でも様々なキャラクターがあります、といったような内容を書きました。

この補足を最初に少し書いておきます。

音量というのは耳に聴こえる大きさです。デシベルという単位を用いて測定することができます。工事現場の音や飛行場近くの音量は非常に大きく、深夜の住宅街などは非常に小さいなどという感じです。
それに対して、音楽での音量はもちろんこのデシベルでの数値での大きい小さいというのはありますが、それだけでなく演奏する側は「曲想(きょくそう)」という意味合いが伴っているかどうかが大切です。

よく混同してしまうのですが「フォルテ=大きい音量」「ピアノ=小さい音量」ではありません。「フォルテ=強く」「ピアノ=弱く」です。金管楽器は特に木管楽器や弦楽器に比べたいへん大きな音量を出せる楽器です。ですからfと書かれているとバランスも考えずヤミクモに大きな音でバリバリ吹いてしまいがちですが、そもそもフォルテというのは「大きい音量」ではなく「強い音」なのだということを忘れないようにしてください。

デシベル的な音量の大小と曲想としての強弱、一緒にしないように注意しましょう。

ですから、こういうことが考えられます。

『優しい音色のフォルテ』
『鋭いサウンドのピアノ』

フォルテと書かれていても、優しさが溢れるおおらかなサウンドを求められるかもしれませんし、ピアノだからといっていつも柔らかい音色や弱々しい音色であるわけではないのです。時には固く鋭い音色でのピアノで演奏するべきかもしれません。

このように、音量の大小だけに気を取られることなく、フォルテが楽譜に書いてあるからと言っていつも同じように吹かないように、その場面に一番マッチしているサウンド作りを心がけるようにしてくださいね。


では、次のお話。



楽譜には、音符をはじめとして様々な記号が書かれていますが、記号だけでなく文字も沢山書かれています。
例えば、たいてい曲のアタマに「Moderato」や「Vivace」などが書いてありますし、他にも楽譜の中には「rit.」や「accel.」など沢山の文字があります。これら「楽語(がくご)」と呼ばれています。「落語(らくご)」じゃないですよ。

これらは、どこの国の言葉か知っていますか?

楽譜に書かれているほとんどの文字はイタリア語なんです。もちろん、ジャンルや作曲家の国や出版社の国によってもフランス語だったり英語だったりロシア語だったり、もちろん日本語で書かれている場合もありますが、一般的にはイタリア語が多いと思ってください。
そしてこれらの言葉は音楽の専門用語とは限らず、その国で普通に使われている単語である場合が多いです。

楽語には、大きく分けて「速度の指示」「発想」「奏法」の3種類があります。

まず「速度の指示」ですが、曲のテンポ指示というのは楽譜の一番最初に書いてありますね。曲の途中でテンポに変化があればその場所にも書かれています。
作曲家によって、テンポの指示は具体的な「四分音符=120」といった「メトロノームでのテンポ指示」と、楽語によるおおまかなテンポ指示を使い分けられています。また、両方書かれている場合も少なくありません。
メトロノームの場合はそのままのテンポを反映させればいいのですが、問題は楽語によるテンポ指示の場合です。

例えば「Allegro(アッレグロ)」これはどちらかと言えば速いテンポの曲に用いられます。
では、「Vivace(ヴィヴァーチェ)」はどうでしょう。これも速いテンポの意味が込められています。
あともうひとつ「presto(プレスト)」これも速いです。

この3つ、同じ「速い」なのですがテンポが遅い順番で並べられますか?



正解は遅い順に1.Allegro、2.Vivace、3.Prestoです。

こういったテンポの意味が込められている楽語を「速度標語」と言われますが、なんでこんな曖昧なテンポ指示をするのか疑問に思うかもしれません。もっと具体的にしておかないと練習できないじゃん、って。確かにそうなんですが、これらは単なるテンポの指示だけではなく、単語に込められた意味、その曲に込められた表情とか感情があるということが、より大切になっていきます。

例えばAllegroは、よくマーチのような楽曲に出てきますが、なぜかと言うと「陽気な、はつらつとした」という意味があるからです。
Vivaceには「活発な」という意味がありますし、Prestoは「非常に早く」「急速」にといった慌ただしく、セカセカした雰囲気の曲に書かれていることが多いです。

他にも少しゆったりした速度標語に「Andante(アンダンテ)」というのがありますが、これは「歩くような速さ」という意味が込められます。しかし、例えば現代の新宿駅の朝ラッシュ時の人たち、歩く速さではありますが、すごいスピードですよね。逆に疲れてトボトボ歩いているのも、ある意味「歩く速さ」と捉えることができます。でもこれではあまりにもテンポの幅が広すぎて意味不明になっちゃいます。

Andanteというのはこれに付け加えて「女性的で優美な歩き、気品のある優美さ」という意味が込められているのです。
どこかの国の王女様が優雅に上品に歩いているようなイメージを持てますか?
また、今現在の優美さ・気品さと100年以上前の優美さとはだいぶ違うような気もしますので時代背景にも考慮が必要です。

テンポの指示だけではなく、その曲全体の印象も持ち合わせた楽語が「速度標語」なんですね。
他にも速度標語は沢山ありますので、調べてみて下さい。

テンポの指示には、曲の最初に書いてある速度標語だけではなく変化を指示するものや、速度標語に更に意味を深めるために付け加えられるものなど、様々な種類があります。
例えば、とてもメジャーなものに「rit.」「accel.」などがあります。これは知ってますよね。
「rit.」は正確には「ritardando(リタルダンド)」と書きます。「リットリット」なんて言う人がいますが、それは正確に言えば違いますよ。単語の最後に「. 」が付いている時には「以下略」ということです。意味は「次第に遅く」ですね。
「accel.」は「accelerando(アッチェレランド)」です。rit.の逆で「次第に速く」です。

テンポ変化の楽語には他に「stringendo」「animato」「rallentando」「allargando」など沢山の種類があります。ぜひ調べておいて下さい。あと「rit.」と「ritenuto(riten.)」の違いは知っておくと良いですよ。

速度の比較に用いられる楽語というのもあります。「それまでのテンポをここから速く(遅く)して下さい」という意味で使われます。
よく使われるものに「memo mosso(メーノ モッソ)」=「今までより遅く」、「piu mosso(ピウ モッソ)」=「今までより速く」など(※本当はpiuの「u」の文字の上には「`」が付きます)。「mosso」というのは「躍動して、動きのある」という意味です。英語で言う「move」ではないかと思います。

ここで大切なのは「meno」と「piu」です。速度だけでなく様々な場面で使われる単語で、簡単に言えば「meno」=マイナス、「piu」=プラス のことです。
ですから、menoが付くと「意味が弱く」なり、piuは「意味が強く」なるというこです。

例えば、強弱記号にも使われます。f(フォルテ)で演奏していた後に「piu f」と書かれていたらどうすべきでしょう。piuはプラスですから「f以上にfで」演奏するのが正解です。
では、「piu p(ピウ ピアーノ)」だったらどうですか?piuだから強くなりますか?逆です。ピウはその意味を強めるので、この場合だと「よりpで演奏せよ」ということになり、「pよりもpで」が正解です。

ちょっとややこしいですよね。同時にmenoが付いた時にはどうなるかも覚えておくと良いですよ。


最後にもうひとつだけ。
形式による速度の指示というのもあります。吹奏楽をやっていると一番多く見るのが「Tempo di marcia」ではないかと思います。この「Tempo di(テンポ ディ)〜」というのは「〜のテンポで」という意味で、様々な音楽形式の名前が続いて書かれています。
例えば

「Tempo di Valse(ヴァルス)」=ワルツのテンポで
「Tempo di Menuetto(メヌエット)」=メヌエットのテンポで
「Tempo di Mazurka(マズルカ)」=マズルカのテンポで

などなど。
まずは「メヌエット」「マズルカ」などの形式を知っておかないと、どんなテンポだか全然わかりませんよね。もし知らない音楽形式が楽譜に出てきたら、ぜひ様々な曲を聴いてみて下さい。

ということで、なんだかとっても長くなってしまったので続きは来週ということにしますね。
それではまた来週!




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at 11:47, 荻原明(おぎわらあきら), 楽譜の基礎知識

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