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オーケストラのパート譜 5(実践その3)


















みなさんこんにちは!


何週かに分けて書いてきたオーケストラのパート譜(移調された楽譜)の読み方について、今回が最終回です。
今回はBb管で移調譜を読む方法について中心に書いていきます。


《Bb管のしくみ》
まずはBb管を吹いた時に出ている音がどういった仕組みなのかを解説します。

これまで書いてきた通り、吹奏楽譜で使われているトランペットの楽譜(in Bbと書いてある楽譜)というのは、他の移調譜同様、実音で書かれていません。
また、Bb管トランペットという楽器も、開放(ピストンを押さないで)音を出した時、Bb音を基準とした倍音が出る仕組みになっていますので、ピアノなどで言う「ド」の音とBb管トランペットで言う「ド」の音は違うものになってしまいます。

そのため、曲を演奏する時には「実音」で演奏しなければなりません。

in Cの楽譜をC管で演奏すれば実音で演奏できるのと同じように、in Bbの楽譜をBb管で演奏すると、実音で演奏することができるわけです。

吹奏楽からトランペットを始めた人は、この原理を理解した上で演奏しているとは限らないと思います。楽譜に書かれている「ド」の音を出すにはピストンを押さなければ良いとか、運指表に書いてある通りにピストンを押して音を出している人がほとんどではないでしょうか。絶対音感がある人に限り実音とin Bb楽譜の音の高さが違うので違和感を覚えるのですが、自分も含め絶対音感を持っていない人は特にこんな原理を気にすることなくトランペットを吹いていると思いますから、あえて移調楽譜、移調楽器の原理を説明すると、とても難しく感じてしまうかもしれません。

でも、自分の吹いている楽器や実音についての知識は持っていて損はありませんからぜひこの機会に覚えてしまいましょう。

その前にin Bbで書いてある楽譜のそれぞれの実音についておさらいしておきましょう。過去にin Bbで書いてある楽譜の実音を掲載しておきます。

【in Bb楽譜の音名(実音表記の楽譜in Cとは異なるので注意)】
20100622-01.jpg

20100622-02.jpg

20100622-03.jpg


《in Bbの楽譜》
では実際の楽譜を使ってin Bbについて解説していきます。



これは先日の記事「オーケストラのパート譜3(実践)」でも掲載したベルリオーズ作曲「幻想交響曲」より「断頭台への行進」の一部です。

この時の記事ではC管でin Bbを読む方法を解説しましたが、今回はこれを逆に考えれば仕組みがわかると思います。

下の段に書いてある楽譜が実音です。この実音をBb管で出すには、上の段の楽譜を吹けば良いわけです。
どういう仕組みになっているかわかりますか?

「Bb管で実音を出すには、実音の楽譜(in Cの楽譜)のひとつ上(長2度上)を演奏すればいい」

ということがわかるでしょうか。
長2度というのは「半音+半音」のことです。

これは少々乱暴な言い方をすればC管で移調読みをしている時の「in D」を演奏している時と同じと言えます。

ですから、ピアノ譜やフルート、歌などの楽譜(in Cの楽譜)をBb管を使って実音で演奏しようとするには、in D(長2度上げる)と思って演奏すれば良いのです。

更に、in Cの楽譜を読む時にin Dだと思って読んでいる、ということは『譜面に書いてある「in ◯」の◯の長2度上にするとBb管で吹いても実音になる』という考え方もできますよね。

これがわかれば、どんな移調譜でもBb管で読むことができます。

ここまで大丈夫でしょうか。


《Bb管で移調譜を読む》
それでは他の移調譜で考えてみましょう。



これも過去の記事で掲載したベートーヴェンの第九です。Bb管を使ってこの楽譜を演奏するにはどうしたら良いでしょうか。

先程のキーワード「in Dだと思って読む(長2度上を読む)」を実際に使ってみましょう。

この楽譜はin Dで書かれています。

『楽譜に書いてある「in ◯」の◯の長2度上にするとBb管で吹いても実音になる』ということなので、この場合は

in DのDの長2度上=in Eということになります。

したがってBb管でin Dを演奏する時には「in Eだと思って吹く」と実音になるということです。





もうひとつ。これも過去の記事で掲載した楽譜です。



この楽譜はin Aなので、Aの2度上である「in H」だと思って演奏すれば実音になります。
過去の記事で解説したように、in ◯の◯が主音になる長調の調号が(見えないけれど)書いてあると考えて演奏するのですが、この曲の場合は最初から調号、フラットが1つ付いていますよね。
これもすでに解説した通り、調号が付いている時には、楽譜に書いてある調号と、in ◯から求めた(見えない)イメージの中の調号の足し算引き算をする必要があります。

したがって、この場合は

「in H(シャープ5つ=+5)」とフラット1つ(-1)で +4になり、「シャープ4つがイメージとしての調号」になる、というわけです。
したがって楽譜にするとこのようになります。



わかりますか?


《まとめ》
ややこしくなったのでまとめてみます。

Bb管で実音を出すには
■実音の楽譜(in Cの楽譜)のひとつ上(長2度=半音+半音)上を演奏する
■楽譜に書かれている「in ◯」の ◯ のひとつ上(長2度=半音+半音)とイメージする
 例)in C→in D、in F→in G、in Eb→in F
■調号の増減に関しては過去の記事に書いてあるC管での移調読みと同じ方法でOK


このようになります。
移調の話はここまでです。


《C管トランペットとBb管トランペット》
移調読みをする時にC管さえあればわざわざ読み替えがややこしいBb管でやらなくてもいいじゃん、と思うかもしれません。
確かに、自分自身もオーケストラや移調して読む時のほとんどはC管で演奏します。

ただ、楽曲によってはBb管でないと出すことができない低音(E音)がオーケストラの下のパートに出てくることもあります。
また、Bb管とC管では同じ曲を吹く時にフィンガリングに違いが出てきますから、管によって指が簡単になったり、いきなり難しくなったりする場合もあるんですね。

また、C管以上に吹く機会がないかもしれませんが、例えばピッコロトランペットはA管で吹くことが非常に多く(主にバロック音楽では)、ハイドンやフンメルなどの作曲したトランペット協奏曲を演奏する時には通常Eb管で演奏するのが通常です(フンメルの協奏曲を原調のE durで演奏する時にはE管で吹く)。そのようにC、Bbだけでなくトランペットには移調楽器が存在していますので、楽曲(楽譜)に合わせた管で(もしくは自己判断で)演奏できるようにすることは大切なことなんです。

将来オーケストラをやってみたい、と思っている方、いろんなソロ曲を吹いてみたいと思っている方などはぜひ、楽譜と楽器の様々な組み合わせで演奏できるように少しずつでも良いですから練習してみて下さい。


それでは、移調読みについては今回で終わりです。
また来週!


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at 18:22, 荻原明(おぎわらあきら), 楽譜の基礎知識

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