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<< マウスピースが抜けない | main | コルネット/フリューゲルホルン 2 >>


コルネット/フリューゲルホルン 1


















みなさんこんにちは!

トランペットを吹いていると、吹いている環境にもよりますがいわゆるBb管トランペットだけでなくC管やピッコロトランペットを吹く機会も多くあります。ロータリートランペットを吹くこともありますし、学生の時はEb管やらD管やら本当にいろんなトランペットを経験していました。最近は自分、BbとCとピッコロばっかりですけどね。
その中で、吹奏楽をやっている方は特に「コルネット」「フリューゲルホルン」を吹くこともあるかと思います。

自分も高校生の時のコンクールでコルネットパートを担当して、何ヶ月かトランペットをほとんど吹かなかった経験もあるんですが、実際のところコルネットやフリューゲルとトランペットって何がどう違うの?と思っている方も多いのではないでしょうか。

ということで今回はコルネットを中心にフリューゲルホルンについて書いていこうと思います。

と言っても、コルネットやフリューゲルについてどれくらい詳しいの?と聞かれると、すごい自信を持って細かく書いていくことはできません。というのもこれらの楽器を本当に専門にしているのは「ブリティッシュスタイル」と呼ばれる金管バンドで演奏されている方なんです。自分は金管バンドの経験が皆無なので、その方々に比べたら稚拙な内容になってしまう恐れもあるんですが、そこは視点を変えて「吹奏楽やオーケストラでトランペットを演奏している人」目線のいわゆる「持ち替え楽器」としての解説をしていこうと思いますのでご了承下さい。

そして、この記事ではコルネットを中心に文章を書いていきますが、フリューゲルホルンも同じ仲間の楽器ですので共通することが非常に多くあります。ですのである程度は「コルネット」を「フリューゲル」に置き換えて読んで頂いても良いかと思います。

※この記事で言う「コルネット」はBb管コルネットのことを指して解説していきます。コルネットにはEb管コルネット(ソプラノコルネット)という種類もありますが、金管バンドで使われることがメインですので、今回は割愛します。


《コルネット》
コルネット、吹いたことありますか?トランペットとの違いは何ですか?と聞かれていくつ答えられますか?

まず見た目が全然違いますよね。トランペットに比べて丸っこい。
では、その丸っこさがどんな違いを生むのか、わかりますか?

■音色
ホルンを想像してもらえると分かりやすいと思いますが、管のカーブが多いとサウンドが柔らかくなるんです。なので、トランペットやトロンボーンのように真っすぐの部分が多い楽器に比べてホルンやユーフォニアムといったカーブの多い楽器は柔らかな響きが基本のサウンドになるんですね。
従って、コルネットも管の巻きが多いぶん、トランペットより柔らかなサウンドになる、ということです。

■円錐系の管
あと、じっくり見比べないとわからないかもしれませんが、コルネットの管というのはベルに向かってほぼ円錐(えんすい)の形をしているんです。トランペットはほとんど同じ直径の管が続いてて、最後の最後、ベルに近いところで管が太くなっています。
この結果どうなるのかと言うと、トランペットよりも機能性が高くなります。例えば、Bb管トランペットで五線の中にあるBbとCをトリルで演奏しようとすると、ひっかかりやすいですよね。でも同じ動きをコルネットで吹くとかなり簡単にできてしまうんです。ざっくり言ってしまえば「吹きやすい」楽器と言えるかもしれません。結果、吹奏楽やオーケストラでのコルネットは木管楽器と同じような非常に細かいパッセージを要求されることも少なくありません。

■シャンクの違い
トランペットのマウスピースはコルネットに入りません。
マウスピースを楽器に差し込む部分のことを「シャンク」と呼びますが、このシャンク、一般的に「トランペットシャンク」「コルネットシャンク」と呼ばれています。コルネットはトランペットよりも細いシャンク径ですので、トランペットから持ち替える時はマウスピースも違うものにする必要があります。
用途や個人差はありますが、コルネットに用いるマウスピースはトランペットよりも深いカップのものを選ぶことが一般的です。それはトランペットとは求められるサウンドが違うからなんですが、これについては後述します。

余談ですがピッコロトランペットはこの両方のシャンク径の楽器があります。


《サックス?》

■サックスさん
アドフル・サックスという人物をご存知ですか?名前からも想像できるでしょうが、1800年代活躍したサクソフォンを作った楽器製作者です。この人はサクソフォンに留まらず、金管楽器も作りました。それが「サクソルン属」と呼ばれるもので、この中にはコルネットやフリューゲルホルンも含まれます。
したがってコルネットはトランペットとはまったく違う生まれ方をした楽器で(トランペットの先祖はもっともっと昔からありました)、このサクソルンの特徴というのは何と言っても同じ発想から作られた結果「高音サクソルンから低音サクソルンまで存在する」ということで、すべての音域で音色の統一が図られている、という点です。サクソフォンと同じですね。

■吹奏楽でのサクソルン
サクソルン属が開発された当時は軍楽隊が主に使用していた結果、吹奏楽に用いられるようになりました。ご存知の方も多いでしょうが、G.ホルスト作曲の「吹奏楽のための組曲」やF.シュミット作曲の「ディオニソスの祭」などはサクソルンを沢山使う編成で初版は書かれています。
以前ホルストの組曲第1番を演奏する事があってパート譜を見てみたら、トランペット、コルネット、フリューゲルの3種類のパート譜があって、1stコルネットで言えば場所によって3つに分かれてるんですよね(したがって1stだけでも最低3人いないと演奏できない)。なので、記憶が曖昧ですが最低でも10人くらいいないと成り立たなかった覚えがあります(現在は小さい編成のエディションもあります)。

■ギャルド
パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽はご存知ですか?ちょいちょい来日しているので実際に聴いたという方もいるでしょう。自分も中学生の時に初めてギャルドの「トッカータとフーガ/バッハ」の編曲版をCDで聴いたんですが(ジュリアン・ブランの時代)、「え?オルガン入ってる?吹奏楽?えっ?えっ????」と耳を疑いました。今までに聴いたことのない完全にブレンドされた管楽器のサウンドで、若干パニック。
で、このサクソルンという存在を知り、ギャルドが来日するというのでホールまで聴きに行き、当時見たこともないような金管楽器が大勢いることに驚きました。それがサクソルン属でした。
サクソルンが沢山いることによって、楽器同士の音色の調和が非常に良く、ギャルドの演奏は他の吹奏楽団にはない独特な響きでした。もちろん、それぞれのプレイヤーのレベルが非常に高い、というのもありますが。
もしギャルドの演奏を聴いたことがない方はぜひCDを手に入れてみて下さい(特に古い録音がオススメ)。聴いて損はないですよ。

■オーケストラ
吹奏楽で発展してきたサクソルンですが、オーケストラでもたびたび使われます。ロシアの作曲家チャイコフスキーやフランスのベルリオーズ、イギリスのエルガーなどはコルネットを使用した作品が多いです。また、サクソルンという範囲で言えばテナーテューバなどを用いた作品も多く、結構オーケストラの中でも出番があります。
ただ、オーケストラでのコルネットはトランペットのように激しく演奏する部分がほとんどなので、金管バンドのような柔らかくブレンドされたサウンドでは太刀打ちできないんです。ですからマウスピースもトランペットに近い浅めのものを選ぶ人が多いですし、場合によってはトランペットで代用することも少なくありません。

コルネットという楽器とマウスピースの完成については後述します。


《イギリスとアメリカ》
コルネットというのは複数の奏者で柔らかく深いサウンドを演奏する金管バンドから、トランペットに近いサウンドを求められるオーケストラといったように使い方は様々です。
これは、楽器そのものが新しいということもあって、その時代の作曲家がコルネットをどう使うのが良いのか、試行錯誤した結果なのではないか、と自分では思っています。
したがってコルネットはそれぞれの用途に、より近いサウンドを追求して作られたものがあるんです。
これらは完全に個人的な見解になりますが、イギリスの楽器メーカー「ベッソン」が作っているコルネットというのは、金管バンド向けだと思います。この楽器には例えば「デニスウィック」というメーカーのマウスピースが相性が良いように感じます。ミュートでも有名ですよね、デニスウィック。ホルンのマウスピースのようにとにかく深いものが主流です。したがって深みのある温かな音が出ます。
また、アメリカのメーカー「バック」や日本のメーカー「ヤマハ」が最近作っているコルネットは、ベッソンに比べるともっと明るくはっきりしたサウンドに感じます。これらのメーカーのほうが吹奏楽やオーケストラで演奏するには向いているのではないかと思いますし、マウスピースもトランペットに近いカップサイズで演奏することに向いているように感じます。

機会があったらいろいろなメーカーのコルネットとマウスピースの組み合わせを体験してみて下さい。

ちなみに、自分はXOというメーカーのコルネットを使っています。とても軽くて明るい音が出るのでお気に入り。マウスピースはデニスウィックも持っていますが、XOとは相性があまり良くないので、バックの1-1/2C(トランペットのマウスピースと同じサイズ)や5A(サイズは小さいけれどカップが深い)などを使い分けています。


《アーバン》
トランペット教本の中で非常に有名な「アーバン金管教本」。これはもともとコルネットのために書かれた教本です。というのも、この教本を書いたアーバンさんはコルネットという楽器を自らの演奏で世の中に浸透させた人物で、教本を見たことがある方ならおわかりでしょうが、超絶技巧的な作品を演奏し「コルネットってこんなにすげーことできるんだぜぇ。ヴァイオリンみたいだろぉ」と言ったか言わないか知りませんが、そういった経緯から未来の素晴らしいコルネット奏者育成のために書いた教本だったんです。

ですから、アーバン教本にはもともとコルネットに限らず他のサクソルンも使えるように書いてありますし、サクソルン属それぞれの音域なども書いてあるんです。


《兵士の物語》
ロシアの作曲家ストラヴィンスキーが書いた「兵士の物語」という作品をご存知でしょうか。
非常に変わった編成で、ヴァイオリン、コントラバス、クラリネット、ファゴット、コルネット、トロンボーン、打楽器それぞれ1名に、語り手、パントマイムなどがいる音楽劇です。
自分がコルネットという楽器をいろいろと経験することになったきっかけの作品で、これまで何回もの本番を経験してきました。そして毎回違うコルネットで演奏していました。先程書いたベッソンやヤマハがここまで違うのか、と実感したのもこの時です。
実はこの作品をトランペットで演奏したこともあるのですが、クラリネットやヴァイオリンとの相性があまりに良くないため(トランペットの音が立ちすぎてしまうため)ストラヴィンスキーがコルネットと指定していたのも納得できます。

とても不思議で面白い作品ですので、ぜひ聴いてみて下さい。聴くだけなら楽しいですよ。楽譜はすごいことになってますが(笑)
先日亡くなられたモーリス・アンドレ氏が演奏しているCDも出ています。


《音を聴こう》
ということでゴチャゴチャ書いてしまいましたが、ともかくブリティッシュ・スタイルの金管バンドをいろいろ聴いてサウンドを知りましょう。あとは先程書いた「兵士の物語」もぜひ聴いてみて下さい。
余裕があったら、吹奏楽曲やオーケストラのコルネットが入っている作品を探して、スコアを見ながら演奏を聴いてみると、それぞれの作曲家がコルネットとトランペットをどう使い分けていたかが見えてくるかもしれません。
吹奏楽をやってる方は演奏したり聴いたことが多い作曲家P.スパークはもともとブリティッシュバンドのために曲を書いていたものを吹奏楽に書き直している作品(ドラゴンの年、オリエント急行など)が多いですから、聴き比べてみるのも良いでしょう。コルネット協奏曲なんてのも書いてます。

また、フリューゲルホルンは吹奏楽に限らずジャズでもよく使われます。フリューゲル奏者がいるくらいです。
クラシック音楽とはまたひと味違うフリューゲルのサウンドを聴いてみるのも面白いでしょう。

ということで今回はコルネット、フリューゲルについて解説的に書きました。
次回はコルネットを実際に演奏する時、心がけてほしいことなどを書いていきます。

それではまた来週!

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at 10:58, 荻原明(おぎわらあきら), 楽器・アクセサリー・ツール

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